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麻痺からの生還を目指す 自己治癒力研究所「復活の会」

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2019.8.7(1)~【2023.12.17】(428)
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2019年8月7日
(1)麻痺を伴う病で苦しんでいる人が百万の単位で居られる現代です。その発症メカニズムや回復理論を論じるのはべつの機会にして改善するという事実だけを分かってもらいたく書いています。軽々しく改善等と言ってほしくないという気持ちはいたいほどわかります。私が麻痺と格闘していた時には改善させる等、夢のような言葉でした。

(2)私は発症後四年間も自分の脳卒中は軽症だと思っていました。だから殆んど外見からはそれとはわからないくらいに回復したと思っていました。
ある日、東京のテレビ局から出演依頼がありその事から自分の脳卒中は大変重症であったと分かりました。リハビリ病院から退院して大変お世話になった市民病院にお礼に行った時に看護師さん達が私を取り囲んで口々に何で歩いているの?、手はどうして動いているの?と不思議そうに言うのか分かりませんでした。
まれに見る重症な患者がリハビリ病院に転院して一ヶ月もしない内に歩いて来たから大騒ぎになったのです。
看護師長さんから、「脳卒中になってそんなに良くなる人はいないのだからどの様にして良くなったのか皆に知らせてあげて下さい」と言われたことが本を書くきっかけとなりました。テレビで放映されたのが縁になり宮古島に住むことになりました。


2019年8月7日
(3)地元の会社の社長さんの厚意でその社内の一室を使って脳卒中からの復活教室をなのです。それは自分にしかできないのです。リハビリはもがくことです、成功は一回有ればいいのです失敗の連続を恐れないこと、失望しないこと、成功は失敗の先に必ず有ります、信じて下さい。自分の脳の復活力を、素晴らしい復活力があなたの訓練するのをまっているのです。

2019年8月8日
(4)脳卒中後遺症を治すことは現代の医学では不可能にちかく後遺症は難病と言っても過言でないと思っています。ですが麻痺を改善させることはできたのです。
医学的根拠は有りませんが改善の事実があることを謙虚に受け止めることができれば麻痺の程度、経過年数に関係なく改善させることが出来ます。
無責任なことをと、否定するのは簡単ですが改善に取り組むことは簡単ではありません。
自分の後遺症も改善するんだと信じられるかどうか、下向きな努力を続けられるかどうか、挑戦してみようと思われる方は次回からの投稿をみて実行してください。

2019年8月8日
(5)脳のことを人類はまだなにも解明していません。脳科学者の言っていることは全て仮説に基づいた個々の意見です。脳卒中による麻痺もなぜ起こるのか、科学的には解明されていません。筋肉が動く動作原理も目で観察できる範囲でしか分かっていません。
筋肉は動いた時の変位量を一瞬でものすごく精密に測定し脳に記憶します。この事が痙縮が起こる原因だと思っています。指を握りしめている状態は危険回避の防御姿勢を脳がさせた姿です。これを正しい姿として記憶してしまった結果なのです。痙縮解除は脳が記憶した筋肉の長さの値を書き直すことなのです。値は何度でも書き直し可能です。38年目の方、22年目、13年目の方、年数は関係有りませ。簡単な解除器具で出来ます。材料はホ-ムセンターに有ります。自分で出来ないと思われる方は作ってあげます。有料です。電話してください。携帯番号はHP「復活の会」堀尾憲市に載せてあります。
詳細は復活の会HP にあります。
http://horiofukkatsu.com/report.html

2019年8月9日
(6)麻痺を治すことは殆んど不可能と思われるような三十年以上経過した方の指が動きを取り戻す事など医学的にはあり得ないことなのですが事実です。
リハビリは学問では工学の分野です。工学的な思考で考えると説明のつくことが多いと思います。
実験してみましょう。何かを摘まんでテーブルの上に置いて下さい。目をつむったままでそれをもう一度摘まんで下さい。摘まめましたか?摘まめた方、ぴったりではないがなんとか手には取ることが出来たのではないでしょうか。
これは置いた場所を脳が記憶していたからなのです、脳は置いたときの腕の角度を肩の筋肉の長さを記憶して確定します。水平距離は腕の筋肉の長さを記憶して確定します。一度記憶したことはそれを読み出せば手をその場所に導くことが出来ます。
筋肉の長さの測定機能とその値の記憶機能とその再現機能が有ってこそ出来ることです。
私達は素晴らしいコンピューターを内蔵した超精密マシーンなのです。

2019年8月9日
(7)いつも文字ばかりで楽しくない投稿ですみません、自己治癒力を発揮するためには避けて通れないのでお付き合いください。すみません。

2019年8月10日
(8)今回は皆様を私達の脳の内部へお連れします。
最初に行くところは、右脳の運動野です。ここが故障すると身体の左側が機能しなくなります。
大きなパネルが見えてきました。近づいて見ましょう。近くで見ると小さなボタンがビッシリとならんでいます。
何か分からない記号の様なものが書いてあります。何億もの数になります。ボタンは筋原繊維(筋肉の最小構成単位)に繋がって居ます。ボタンを押すときには重要な約束事があります。+と-が組になって並んでいますが同時に+と-を決して押してはいけません。力を入れて押したりすると同時に押す事になります。
麻痺が治ってないときに筋トレ等するときは細心の注意が必要です。二つのボタンには相反する機能が割り当てられています。
リハビリで言えばバランス能力も無い時期に立位訓練等した場合は身体中に力を入れて立ちますがおびただしい数の同時に押してはいけないボタンを押すことを脳に記憶させていることになります。
緊張状態のあるなかでのリハビリ訓練は逆効果のおそれがあります。
(9)に続く

2019年8月11日
(9)ツアーは人気がありますね、何しろ未知の場所というのがいいですね。参加者が多いのではぐれないようにお願いします。では先に進みます次に着くまでに+ボタンの役割を説明しましょう。
指を例に話します。+ボタンを押すと指は曲がります。-ボタンは指を開く時に押します。同時に押すと指はまげる筋肉と開く筋肉に信号が来て引き合いになり動くことができません。
現象は握った状態になります。指の筋肉は曲げるのと開くのではとても大きな差があり曲げる方が圧倒的に強いので握った状態になります。これが痙縮になります。
力を入れるような動作は危険という理由は此処にあります。
痙縮になったら解除する技術は医学にはありません。
次の場所が見えてきたので続きはあとで
(10)に続く

2019年8月12日
(10)緑色のランプが灯ったり消えたりしているところに来ました。
ランプの数は600以上有ります。ランプは各筋肉に送る信号のモニターランプなのです。
明るく光るほど強い信号が送られています。明るくなる速度が早いと筋肉は素早く動きます。ランプは忙しく点滅しています。
この信号を作っているのが真ん中にある紫に輝いている球体です。
そこでは思考回路からの指令に基づき視覚、聴覚、など全てからの情報を総合して目的遂行に最適な信号を各筋肉に送ります。
信号は先程のボタンで届け先を決定します。信号はとても複雑な内容でon-offのような単純なものではありません。
これを作りだしているのはプログラムです。どんなプログラムなのかは分かりませんが人類の叡知を越えたものでしょう。
(11)に続く

(11)いよいよ脳の中枢部に来ました。此処からが脳の最重要部位になります。中央で明るい紫に輝いている球体があります。あの中でプログラムが作られています。身体中から集められた膨大なデーターは全てここに集まります。
600余りある筋肉の現在の長さもここで把握し管理しています。長さは100/1ミリ単位で精密にコントロールされています。各筋肉の長さは常に記憶されており同じ動作を正確にくりかえすことができます。外部、内部からの情報は全て自動的に記憶されます。
記憶内容によっては何十年も消えることはありません。潜在意識もこのなかにはありプログラム作製に大きくかかわっています。顕在意識はここにはありません。ここで全てのプログラムが作られます。
出来たプログラムにより発生した信号は各部門におくられ、手足を動かす信号は脳の運動野).に送られ各筋肉に振り分けられ細かく調整、強められて筋肉に繋がる神経に送られます。ここでは顕在意識が動作に影響を与えます。
リハビリで最も注意しなければならないのはここで主導的立場にある顕在意識への働きかけをどうするかです。間違うと信号は正しく伝わらなくなり筋肉はプログラムの想定した動きでない動作をすることになります。ここでの信号処理情報も記憶され終生利用されます。
脳卒中の後遺症での不自由さは、ここでの正しい信号処理が学べなかったことに原因があります。指導する者が脳の事を正しく理解していないと、取り返しのつかないことなになりますが我々人類は脳の解明は目で見えることだけが文明の発達により進みましたが本質はどんなに科学が発展しても解明しないでしょうし、解明は我々人類に明るい未来を約束するものにはならないでしょう。(12)に続く

2019年8月14日
(12)脳の中で生成される信号がどのような決まりに基づいてどんな内容のものなのかは残念ながら仮定以上のことは分かりません。
ここで分かって欲しいのは麻痺したところに送られて動かしていたのはプログラムにより作られた信号であることです。脳内物質の分泌なのではないことです。だからこそ再構築が可能なのです。
そしてそれには自分は治ると思えること、私がお会いした方で何の改善も無かった方は殆んどありませんでした。
自分は治ると信じ何をするかが分かれば脳はプログラムを作ることが出来ます。するべき動作はどんなことかを脳に伝えるだけです。筋肉の名前等関係有りません どんな動作かが大切です。それさえ分かれば後は脳が最適なプログラムを作り信号を各筋肉におくります。
経過年数など気にしないで具体的に何をしたいか伝えます。指を曲げるだけでなく指の何処をどうしたいか出来るだけ具体的に伝えます。
指の一番大切なところは指紋の有るところです。そこを少し動かしてと、伝えます。力をかけないようにすこしづつ力を増して行き、動いたらそこで止め元の方へ戻します。
プログラムは具体的なほど目的通りなものができます。やってみてください。
脳は待っています。脳は貴方がなにをしたいと思っているか具体的に知りたいのです。脳をよみがえらすのは貴方です。一番元に戻りたいと思っているのは脳自身です。必ず戻れます。信じましょう。
添付画像①を見る(手の動き)
添付画像②を見る(歩行その1)
添付画像③を見る(歩行その2)
(13)に続く

2019年8月15日
(13)今回のツアーはひとまず終わります。
それでは外に出ます。
麻痺とは筋肉が壊れたのでなく脳からの信号が途絶えたことが原因なのです。ですが脳には驚くべき再生能力が有ったのです。
脳の可塑性と言われていますが、私は超再生性があると思っています。
基礎訓練を正しく行えば短時間で復活出来るのです。
私の行っていることに専門家を納得させる理論は有りません。理論的な解明は不可能でしょう。理論より麻痺は治るという事実が大切なのです。
私の周りでは改善する方、復職する方、事務職、美容師、技術職と様々です。
治ると信じ一生懸命努力した方々です。治ると信じること、治ろうと努力すること脳は応えてくれます。
今すぐすることは治す方法を見付けること。(完)

2019年8月16日今日は指の練習するよ。ポップコーンを摘まんで食べよう。美味しいよ。動く手で手伝ってあげてもいいですよ。(12)を参照

2019年8月16日指が動くと腕も動く指を自由自在に動くようにしよう。手は指が生命です手は指から動かします。足と比べたら復活しやすさは比較になりません。指君がんばれ!!

2019年8月17日指が動きにくいのは痙縮のせい、まず痙縮を解除しましょう。(5)参照、解除出来たらさあ動かそう。指は待ってるよ!。

2019年8月18日プログラム作りの主役は潜在意識、治ると心から思っていないと
治らないよ。理屈や理論じゃないよ。治ると信じる心、謙虚な心、そんな素直な心が麻痺から貴方を救うんだよ。ほんとだよ。

2019年8月24日
(14)脳卒中の歴史は非常に長いのに後遺症に関しては医学的な進歩は遅々として進みません。その原因は1世紀以上前の脳細胞は一度死滅すると再生しないという学説に縛られているからだと私は思っています。脳卒中によって動きを失なった筋肉は蘇らないと医学の世界での定説が変わらない限り治る時代は来ないでしょう。
しかし、脳科学の世界は近年めざましい発見がなされております。これが医学に反映するまでには長い年月がかかるでしょうが。なぜなら現在の脳卒中の後遺症に関する考え方が一変し麻痺は短時間で治るものであることが普通になれば職を失う人達もでます。麻痺は治しかたの情報さえあれば自分で治せますから。発症直後に私の書いた本を見舞でもらった複数の人達が殆んど普通の人になって退院しています。
復活に一番大切なのは治す方法なのです。それさえ有れば経過年数等関係ありません。(15)に続く

2019年8月25日
(15)脳卒中の後遺症で装具をつけなければ歩くことのできない患者は極少数でしょう。ではなぜ殆んどの患者が装具使用者なのでしょうか?
足関節(足首)の稼働訓練をしないで立位、歩行訓練をしようとするからなのです。基礎訓練をせずに筋肉が使えるようになるはずがありません。基礎訓練期間が入院期間の八割位をかければ殆んどの患者の筋肉は動きを取り戻すでしょう。痙縮も発生しないでしょう。基礎訓練を終えれば歩くことはすぐ出来ます。ビッコな歩き方にもなりません。復活教室では基礎訓練からやり直し装具の使用者はいません。(16)に続く

2019年8月28日
(16)後遺症が改善しない原因は貴方自身の意識が治らないという常識の中にいるからではありませんか?。貴方も取り巻く人達も皆、治らないと思っている。それが正しい判断と思っている。そこから抜け出ようとしないのは自分の意志で決めているのです。治らないと決めつけて改善しますという言葉には真剣に耳をかそうともしない。治らないのでなく、治るのを拒んでいるのは自分自身なのです。治ると言うことを信じることから未来は拓けるのです。
復活教室に各地から来られる方々 は治ると言うことを信じることのできた方々です。改善して当たり前なのです。脳は元の状態になって貴方の訓練するのを待っています。必ず期待に応えてくれます。すべては貴方次第です。治る、治らない、どちらを 撰びますか? (17)に続く

2019年8月31日
(17)治りますよ。という言葉に関心を持たない、そういう言葉に嫌悪感さえ感じる多くの人に出会って来ました。無理もない事だと思います。麻痺は治る等ということはあり得ないというのが社会の常識である、現代ですから治ると言うことを信じて騙され何か損をするのではと警戒し疑ってしまう気持ちは、私も重症な脳卒中に二回もなった者として十分理解出来ます。
こんな私でも短期間で普通の人に復活出来たのです。難しいリハビリをしたわけではありません。赤ちゃんの真似をしただけです。生まれて、寝返り、ハイハイ、伝い歩き、独歩、までの行動に麻痺を治す方法の全てのヒントがつまっていたのです。私はそこから学んだことを忠実に実行しただけです。誰でも出来ます。麻痺は治るのです。常識からでましょう。何でも私に出来ることならお手伝いします。脳卒中の後遺症で苦しむことのない社会を目指して歩こうではありませんか。
(18)に続く

2019年9月1日
(18)経過年数、年齢に関係なく改善するという復活教室ではどんな施術をしているのでしょう。
ここでは麻痺した部位に対した施術は一切有りません。なぜなら原因はそこには無いからです。脳に有ったプログラムがなくなったのですからその再構築を目指します。ターゲットは手足でなく脳なのです。脳は自分自身でプログラムを造る能力をもっています。それを最大限活用します。
脳は手足を元の様に動かそうとします。脳はどんな方法でプログラムを造るのでしょう。工場のロボットも人間も動作原理は同じです。ここで行うプログラムの再構築もロボットと同じです。人間とロボットが同じなんてあるわけ無いとの反論があるのは当然です。人間とロボットとの違いは完成度の高さにおいてであり、ロボットが人間を越す日は永久に来ないでしょう。物理的な動きはどちらも同じです。
ロボットには外部からコントローラーで動かしてその動いた軌跡をメモリーに記憶させたものがプログラムとなります。人間は自分の意志で動かしてその動きをしたときに送った筋肉と.-信号の内容をプログラムとして記憶します。この記憶さすことがリハビリなのです。リハビリで最重要なことは自分の意志で動かすということです。それが出来ないから苦労しているのだ!。もっともです、ここはその出来ないところをお手伝いしているところなのです。(19)に続く

2019年9月3日
 脳は自分の意志で動かした事だけをプログラムにしていきます。なにをしてもらうかでなく何をするかです。受け身のリハビリなら、なにをしてもらっても効果は有りません。自分の身体は他人には治せません。治せるのは自分だけです。身体は待ってます。さあ治しましよう。

2019年9月3日
(19)復活教室ではどんなことをしているのか紹介しましょう。今日の方は左麻痺で七十代の女性です。装具は来られた時にはずしてもらっています。ふくらはぎ(脹ら脛)の筋肉を使う事ができません。使えるようになる訓練せず装具をつけてしまったからなのです。歩くには最も大切な筋肉です。訓練を避けて通ることは出来ません。足関節が機能出来なくなります。基礎訓練のなかでも、最重要で念入りにしなければなりません。椅子にかけて足は揃えて出します。爪先で床を踏みしめてもらいます、それが出来れば問題有りませんが出来ません。付き添いの娘さんに爪先の下に手をいれてもらい踏みしめてもらいますが少しも痛く有りません。右足でしてもらいました、娘さんは痛い!と悲鳴をあげました。左足でも同じ様に痛さを感じるようになれば合格です。一時間くらいの訓練の結果娘さんの手が少し圧力を感じるまでになりました。二 三日中には娘さんの手が痛さを感じるくらになるでしょう。親子で二人三脚楽しいリハビリでした。私は側で掛け声をかけているだけでした。(20)に続く

2019年9月5日
(20)足の訓練を続けましょう。足首(足関節)は可動範囲のとても広い関節です。人間が生まれた頃は今のように平坦な道は有りません。凸凹だらけの足の幅だけの狭い通路状のみちや野原、岩山が歩く場所だったのでしょう。私達の足はそんな所も不自由なく歩け、また長い距離も最小のエネルギーで移動出来る様に出来ています。それを可能にするために片足に50以上もの筋肉があり左右の足が絶妙のバランスを保って動く事で歩行をしています。復活教室で装具を取り除くのは、それらの筋肉の動きを阻害する原因になっているからです。道は平坦になってもビッコでなく自然な歩きをするためにはどの筋肉も大切なのです。動きを取り戻さなければなりません。取り戻すのが基礎訓練なのです。この訓練で大変苦労するのが装具に馴れてしまった筋肉の復活です。装具有りきでなく、基礎訓練をしていれば自然な歩きは容易なのです。なぜそれが出来無いか、理由は麻痺した筋肉は蘇らないという医学の間違った考えが有るからでしょう。麻痺したのではありません。脳の損書部位が再生しそこにあったプログラムが無くなっただけです。もう一度脳がプログラムを造る間の期間動け無いだけなのです。復活教室の改善目標はもう一度プログラムを造り元の身体に戻ることです。
(21)に続く

2019年9月10日
(21) 足装具の使用を止めるには必ずしなければならない訓練があります。足のどこで体重を支えるか(重心位置)の訓練をしてからでないと大変危険です。健足の重心位置は土踏まずですが麻痺足は拇指球におきます。理由は捻挫ポイント(くるぶし下)に近くここに体重をかけると捻挫をしますからその対局に位置し捻挫の危険の無い位置なのです。訓練をするにはペットボトルの ふた(何でもよい、おはじき、10円玉など)を置いて拇指球で踏みしめます。何か置いてあると訓練しやすくなります。手の"指を踏んでみて痛いくらいになるまでしてください。次には爪先を上げる訓練です。爪先を下げた歩き方をすると、つまずき、の危険と、指を足下に巻き込み足指骨折の危険がありますから必ずしなければならない重要な訓練です。麻痺足はすぐには動いてくれませんが諦めずに動くまでしてください。1日の人も有れば一ヶ月近くの訓練で動いた人もあります。必ず動くようになります。二つの訓練が終われば装具は無くても大丈夫ですが油断は禁物です。麻痺部位を訓練するのは大変です。次回はそのお話です。
(22)に続く

2019年9月12日
(22) 麻痺部位の訓練の進め方を説明しましょう。今回は手でお困りの方を対象にします。ての利き手交換の訓練は必要ありません。麻痺は治らないという前提でのリハビリですがそんなことはありませんので訓練をしましょう。手は足より、格段に回復させやすいのです。最近復活教室にこられた A さんは 発症後8ヶ月です。指の痙縮と手首の屈曲があります。指には痙縮解除器具を一回二時間で二日間に五回しました。その結果今まで、動いた事のなかった指が動いたのです。わずかな動きですが麻痺の回復にとってはとても大きな出来事です。病院では諦めて下さいと言われた手が短時間でなぜ動いたのでしょうか?。一番の理由は A さんの心が、治おらないから、治る、に変わった事です。潜在意識のなかが変わったのです。もうこれで80パーセントは治ったも同じです。なぜ意識が変わったはのでしょう?。私はこの方は治ると確信出来たから、治りますよ、と言ったのです。心から思っている言葉は潜在意識に働きかけ意識を変えるのです、問題は、そう偽りなく思えるかどうかこちら側の確信が揺るぎ無いかどうかです。私は治る方ばかり見て来ましたからよほどでない限り治ると確信出来るのです。麻痺は病気ではありません。心が何を信じているかなのです。もちろん痙縮解除器具を使用したこともありますが、あくまでも補助手段であり、主役は脳の治癒力です。それを引き出したのは潜在意識なのです。(23) に続く

2019年9月21日
(23) 手を復活させましょう。復活教室の M さんは68才の女性で経過年数12年です。この教室には1年の在籍です。右片麻痺です。今は独歩の訓練中です。痙縮で握り閉めていた手は指折り数えることが、ぎこちなさはあるものの出来る様になりました。10年以上して歩く練習をする時がくるなんて夢のようといわれて、励んでいます。他にも40才で発症、現在55才で訓練に励んでいる人もいます。ここでの手の訓練を紹介しましょう。皆さんも参考にして下さい。痙縮は解除器具を使用します。指の稼働訓練は力を入れて動かそうとしないことが大切です。それでは動かないではないかと言われることは、最もですが、手に必要なのは敏捷性です。握力は二の次三の次です。実用的に動く様になるまでは筋力トレーニングは決してしてはいけません。初期のリハビリでの筋力トレーニングは甚大な害を引き起こします。訓練の為の訓練は脳に取ってはしたくないだけの苦痛でしかありません。脳が意欲をもって取り組もうとする訓練内容が大切です。脳は命の存続が唯一最大の使命でありそのことに全生命力をかけているといっても過言ではありません。私のリハビリの根底にあるのは脳のこの使命に寄り添い、一体となって脳に協力することです。脳に手足の動きを教えるなんて出来る訳がありません。動かすには複雑なプログラムを作らなければなりません。その結果、医学で解説されるような現象が起こって筋肉が動くのです。脳は使命遂行の為には複雑なプログラムをどんどん作成します。どうしたら作成するのでしょうか。手の役目について考えてみましょう。手は何の為に有るのでのでしょう。生命維持の為に食べ物を口に運ぶ事の為だけに存在しています。文字を書くことなど脳にはどうでもいいことです。指を動かす必然は食べ物を口に運ぶ事です。脳が一番したいことです。ここでのリハビリは、ポップコーンをつまんで食べることです。目の前に食べ物が有れば脳はそれを食べようとします。あとは脳に任せておけばいいのです。指さえ動けば腕の訓練などする必要はありません。人本来の基本に立ち返って脳を信じ使命に寄り添うことの他に何もありません。浅はかな考えから導いた施術にこだわっているより脳の行う生命維持の素晴らしさに真摯に向き合い学ばせてもらいましょう。
(24)に続く、

2019年9月24日
(24)リハビリは生命維持の為に脳が何をしたいか考える。そこに答えが有ります。難しく考えないで脳の気持ちになりましょう。

2019年9月26日
(25) 宮古島復活教室に参加して居られる方々は全員、麻痺をともなう障害がありますが。病名は一定ではありません脳卒中が多いですが。共通しているのは脳が信号を作り出せなくなっていることです。脳の運動野 (手足など身体を動かす信号の発生場所) に障害があった方々です。今現在は障害はありません。障害は発生初期の二 ~三週間後には予備で待機していたips細胞群の中に完全復活し稼働状態になります。医学界の認識は脳は再生しない、だから麻痺は治らない、ですが私は最近アメリカの脳科学者が発見し発表したことにもとずき上記した復活するということを前提にした考えでリハビリを行っています。ここでのリハビリの成果が現代医学ではあり得ないこととして説明できないのも根本的な脳の解明が成されてなく旧来の学説で世界の医学界が進行している間は理解されることはないでしょう。私に出来ることは医学的にはあり得ない経過年数に関係なく回復という事実を積み重ねることです。手足の動きを取り戻すということは人生を取り戻すことです。「諦めない、と言われるのは残酷な言葉です。」と言われる気持ちは同じ麻痺になった私には痛いほど分かりますが回復法が分かった今、あえて言います。諦めないで下さい。必ず復活の日は来ますその日まで。
(26)に続く

2019年9月27日
(26) 経過年数に関係なく回復しますということはあり得ないと一笑されてしまいそうですが復活教室の訓練には手品と同じく仕掛けが有ります。その仕掛けとは、脳の集中力を一点にすることです。脳は同時に複数のことを処理することがとても苦手です。リハビリは集中力が全てです。立位訓練をすると脳は動体バランスをとることが最重要処理項目となり足の筋肉の制御などしている余裕はありません。身体を安全に保つ事が脳の使命ですから転倒させないよう全勢力を転倒防止に集中します。動体バランスをとることは脳の仕事の中では最も高度な処理能力を必要とします。同時に片足50以上もある筋肉の制御など出来る訳がありません。動体バランスをとる必要を無くせば足の筋肉の制御など脳にとっては朝飯前です。足を動かすことと立つことを同時にさせなければ経過年数など関係無く足を動かすプログラム作りに専念します。持てる能力を分散させず集中出来る環境を作ることが出来れば脳は奇跡とも見える事をやってくれます。 リハビリは集中力が全てです。不安、失望、絶望、は大敵です。希望、可能性、喜び、を最良の友達としてのリハビリは貴方の明日を復活へと導いてくれるでしょう。
次回は復活教室の仕掛けを詳しく紹介します。 (27)に続く

2019年9月30日
(27) 今回は復活教室がどんな仕掛で麻痺を治すのか詳しく説明します。脳は生命維持の為にとても複雑な仕事を休みなく遂行しています。新しいプログラムを作るのは大変な作業になります。手足が動く事を筋肉の方面から解析することは現代医学でも可能で医学書などにも詳しく書かれている通りです。しかし、脳内の筋肉への指令プログラムのことは全くの未解明状態です。プログラムの存在自体、語られることはありません。筋肉内部で起こっていることは科学の力で解る様になりましたが脳内プログラムは研究課題にもなっていません。私がプログラムに関心を持ったのは若い頃にオートメーション設備の設計製作をしていたからです。当時はコンピュータ等は何処かに行かなければ見ることは出来ない時代でした。産業用コンピュータが登場しだした頃です。プログラムを入れなければ、ただの箱です。何をさせるにも複雑なプログラムを作らないと動きません、当時は今のように便利なコマンドは有りませんでした。その時の経験が自分を麻痺から救ってくれました。機械も人間も動作原理は殆んど同じです。脳はコンピュータですが次元の異なる素晴らしいコンピュータです。ですからそこでの主役はプログラムなのでしょう。だからこそ プログラムの再構築を目指した回復法で麻痺が治るのです。前置きが長くなってしまいましたが、ここからが仕掛けの本題です。脳がプログラムを効率よく作るための条件は脳は二つの仕事を同時にするのが苦手ですから一つに集中します。足の訓練では立つことと足を動かす事を分けて足を動かす事に全集中力をかけ、立つことはしません。立つ事なくどうやって歩く練習をするのか、それが車イス歩行訓練です。車イスに座って足でこぎます (下の動画参照) 足の動きは歩く時の動きそのものです。脳は立つ事から解放され足を動かす事に専念出来ますからとても効率的ににプログラムをつくることができるのです。立つ事をしないと身体を緊張することもありません。動体バランスのとれないうちに立位訓練はしては行けません。車イスのこぎ方は次回に詳しく説明します。
添付画像を見る
(28) に続く

2019年9月30日
(28) 毎回文章が長くなり読むのが大変なのに多くの方々に読んでいただき本当に有り難う御座います。麻痺の無い社会を目指して皆様に支えられながら宮古島で活動出来ています。文章が下手ですがこれからもよろしくお願いします。

2019年10月2日
(29) 手と足では手のほうが比較にならないくらい動かしやすいのです。
ですが現実は反対の足は動いたのに手は動かない人が多数なのはなぜかの疑問が湧きます,
私から見れば動いている足は文字通り動いていますが健常者の歩きとは程遠いものです。
これでは身体が歪み次の病気の準備をしているも同然です。元のように歩けるようになるのは手よりむつかしいのです、。
復活教室では元のように歩けなければ合格では有りません。
ロボットのプログラムでは、動かす手足(アームなどの作業機器)の情報を詳しく入力します。どんなセンセーが着いていてどんな信号を発するのか機器の動くスビード,動作範囲はなど自分自身を詳しく認識させるプログラムを作成し入力します
とても複雑でこれの、でき不出来でロボットの性能は決まってしまいます。これに不備があるとおもわぬ誤動作、事故の原因となりますから大変重要なプログラムです。機器を動かすプログラム以上の重要さが求められます。
脳卒中に例えれば足の事を脳に、いかに詳しく認識させるかです。
新しく再生した脳は自分の足の情報はおろか、存在さえも認識出来ないのです。
これでは動いても正常な行動は出来ません。ビッコな歩きか、空間無視のような動きになります。
人の足には片足50以上の筋肉がありそれぞれの役目をもっています。元のように歩くには新しい脳に各筋肉の役割りと制御のしかたを学ばせなければなりません。
車イス歩行訓練は新しい脳に足の情報の全てを学ばせる避けては通れない重要な訓練なのです。短時間では終了しません。
自己認識させてないロボットを動かせば自分自身のコントロールが出来ない危険な凶器になってしまいます。
車イス歩行訓練は立つ事をしないので足のことだけに脳を専念させることが出来るのです。
足を歩いているように左右の足に動きのバラツキがないようゆっくりと動かします。
早い動きはいけません。完成された歩行はいかにゆっくりと安定を保って歩けるか、です。
未完成でも早くなら歩けます。
車イス歩行訓練は念入りに時間を掛けて行います。車イス歩行訓練が終了すれば元の様に歩けることが約束されたも同然です。
(30)に続く

2019年10月3日
(30) 歩くのはなぜ難しいのでしょう。基礎訓練をしないこと。
動体バランスの訓練をしないことの二つがリハビリに欠如しているからです。
この二つの訓練、が見直されたならリハビリの世界は一変するでしょう。早くそうなるように毎日が祈る気持ちです。

2019年10月4日
(31) 復活教室では一番重要なこととして基礎訓練があります。
足の場合は車イス歩行訓練です。
手の場合は痙縮、拘縮の解除です
足の場合の痙縮も解除しないと元の歩きは取り戻せません。
痙縮があると元の動に戻す事はできません。現在のリハビリで痙縮を解除することは困難です。
手を動くようにするのは諦めてくたさい。手は廃用です。と言うしかないのです。
手の痙縮の解除法が一般化しないと手は動きますとは言えないのです。
2~3回後に手の痙縮の解除法の説明をしますからしばらくお待ちください。
歩く為には足の筋肉のコントロールともう一つとても重要な機能が有ります。
動体バランス機能ですこれは脳にとっては大変重要な仕事です。
ほんの少しの機能低下でも脳にとっては一大事です。
立位など脳にしてみれば危険極まりない行為でしかありません。
全身に力を入れて転倒防止態勢をとらせます。
立位になると手を握り締め胸の前にします。
これが、手の痙縮の原因です。
車イス歩行訓練は動体バランスをとる必要が無いため足の訓練には最適です。
麻痺足は思うようには動きませんが健足と同じ様に動くまで粘り強く訓練します。
下の動画は車イス歩行訓練中の足の動きを訓練者の視点で撮影したものです。
車イス歩行訓練の利点は自分の足の動きを観察しながら行えることです。足の訓練の難しさは動きを自分では確認出来ない事にありますが動きを見ながらの訓練は成果を出しやすくなります。
必ず動くようになります。次回は足の動かし方を詳しく説明します。
添付画像を見る
(32)に続く

2019年10月10日
(32) 今回は足の基礎訓練のお話しをしましょう。今、訓練中の方に参考になれば嬉しいのですが。
訓練のための訓練は成果が難しいのです。なぜなら脳は生産性の無いことには意欲が湧かない からです。
車イス歩行訓練は、足を本来の使い方で歩くのと同じ様に移動しますから脳のしたいことを、正しい動かし方で実現することですから違和感なく脳はプログラム作りに専念します。
脳が正しいと判断するリハビリでなければなりません。物理学的であり力学の法則にもかなったものでなければなりません。
人の身体はまさしく機械なのです。自己修復機能までも備えた超精密機械なのです。リハビリが医学部では専門分野が違います、専門分野で言えば機械工学部です。しかもシステム工学の知識も重要です。
(29) も参照しながら読み進めてください。
では、車イスに座って足でこぎます。麻痺足を使います。
(A) 足を持ち上げて前にだして踵(かかと) で床をとらえます。そして、(B) 車イスを引き寄せます。( (27) 車イスの走行動画参照)
足首が膝の真下に来たら、(C) 踵をあげて爪先で車イスを押し出します。次にはその (D) 足を持ち上げて (A) から (D) を繰り返します。
上記がスムースに出来れば問題ありませんが、麻痺足では難しいと思います。
ここで頼りになるのが健足です。こんな優れた先生は居ません。見本を見せてもらいましょう。スローモーションで動かして詳しく観察します。麻痺足では難しくて出来なかった動作をいとも簡単に行います、なぜでしょう。脳にプログラムが有るからです。麻痺足の方を動かす脳にはプログラムが無いのです。
足は壊れてはいません。
A から D までを上手に出来なくてもいいのです。できなくて当たり前。でも貴方には素晴らしい専属の先生がついています。先生を見習って練習しましょう。きっと先生と同じ様に動く日がきます。
(33)に続く

2019年10月13日
(33) リハビリの基本は麻痺手足に何をしてほしいか具体的に伝えることです。
(32)の(A) 足を持ち上げての場合は、膝の上に何かを(ペットボトルの蓋等なんでもよい)を乗せて其れを持ち上げてと念じます。脳は足を持ち上げてと指示されるより具体的な仕事を行こなうよう指示された方が信号を送る筋肉を絞りこみやすくなり成功率は高くなります。力を入れすぎない事を注意して行います。
(34)に続く

(34) 脳卒中のリハビリでやってはいけないこと。
立位訓練
リハビリで最初にするべきは足の基礎訓練と手指の訓練 。
絶対してほしくないのが
立位訓練です。
それではなんのためのリハビリか?
リハビリは必要です。大切なのは
順序です。
動体バランスの訓練をしないで立位訓練などしても立位などできるわけがありません。
足の基礎訓練もなく足に体重など支えられるはずがありません。
指が動かないのに腕が動くことはありません。指の動きがもどれば腕は訓練などしなくても動きます。
リハビリ方法を根本から考え直すべきです。
なぜなのかを次回からかきます。
(35)に続く

2019年10月16日
(35) 家族の方々が言われる麻痺の状態で気になることがあります。
[ リハビリ病院に入院してから手の指を握り締めにるようになり、日がたつにつれ腕も曲がって下がっていた手は胸のあたりまで上がって動かせなくなりました ]
セラピストの方々もこの変化に気付いていると思います。
痙縮が起こったのです。
なぜ麻痺の手に痙縮が発生したのでしょう。痙縮は手を動かすのに致命的な障害になります。
現在の医学には痙縮を解除する技術はありません。医師は手は諦めて下さいと言うしかありません。脳卒中になったのが不運でした、これからはリハビリをしっかりして麻痺の無い手足だけで生活していきましょう。冷たい言葉ですがしかたありません。
痙縮はなぜ発生したのでしょう。
原因はリハビリの立位訓練です。其れをしなければ発生しません。
麻痺患者に立つ行為は恐怖そのものです。そんなふうには見えないかもしれませんが。患者の脳は必死でその恐怖と戦っているのです。
倒れた時の為の防御姿勢が痙縮の姿なのです。
良かれとしたことが患者を一生苦しめることになるなんて! 誰かのためにとの思いで撰んだ職業なのに。
素晴らしい生き方を撰んだのです。選択は間違ってはいません。尊い道です。いまの技術は間違っていますが、技術は収得出来ます。いつでもお手伝いします。
(36)に続く

2019年10月18日
(36) (E) リハビリ技術が旧態依然のままなのは健常者に麻痺を体験させる方法がないのが一因であると思います。麻痺のリハビリ技術を開発するのに麻痺を体験出来ないのは致命的なことです。細菌学者に顕微鏡がないのと同じです。
立位訓練は止めて下さいといっても。なぜなのか分からないでしょう。
(A) 下肢装具を使用することが歩くことを取り戻す最大の障害になっていることを知ってください。
(B) 立位訓練が動体バランスをとることを困難にする大きな原因になっていることを知ってください。
(C) 立位訓練は身体の各部の筋肉に痙縮を誘発させる行為であることを。知ってください。
(D) あなたの手足はもう動きませんと言うことが患者の心を萎縮させ、失意の淵に突き落とすことなのだと言うことを知ってください。
専門家が何と言おうと麻痺は治ります。信じて下さい、脳の復活力を。
(37)に続く


2019年10月19日
(37) 36_A下肢装具は足関節の機能は永久に元に戻らないという前提条件の元に装着されます。
関節を固定してしまうと、脳が関節を動かそうとしても動かすことができなく、脳は固定された状態を維持するよう記憶してしまいます、その結果。足関節に痙縮が発生します。
問題は麻痺は治らないと言う治療 者の知識です。これが治るに変わらない限り装具は無くならないでしょう。装具を使わないでリハビリしようとする病院も少数ですが現れてきました。
足関節は足のなかでは一番複雑な動きを可能とした関節ゆえに関わる筋肉が多く各筋肉の稼動訓練は避けては通れないのです。
各筋肉の稼働を制限し痙縮までをも誘発させてしまうのが下肢装具なのです。
復活教室では装具をとることで足関節の動きを可能とし歩きの訓練をしています。
足関節の稼動訓練もしないで無理やり立たせ装具を着けないと危険だからではあまりにも患者はかわいそうです。
学者の方々に麻痺の体験はできませんが、勇気、または犠牲的精神で臨まれるならボトックス注射をしてみれば脳卒中麻痺とは原理的には違いますが擬似体験はできます。
動くようになっていく体験もできますが麻痺の改善とは根本的に違いますから治療の参考にはならないでしょう。
麻痺は一時的なもの、決して一生ものではありません。手足の基礎訓練が終わるまでは、ベッドの上です、立位訓練は絶対してはいけません。
(38)に続く


2019年10月23日
(38) 36_B 人は各筋肉の10%が動けば日常生活はできます。大きな力が要るときでも50%と言われています。
が、動体バランス能力は 2~3%の低下で支障がでてきます。危険と直結しているからこそものすごくシビアに管理され、しかもセンセーは両耳の中に対になって備わっています。
動体バランスがいかに重要視されているかがわかります。
動体バランス訓練は細心の注意を要します。
訓練もしないで立位などすると脳は転倒の危険に直面することになり、パニック状態になります。
正常に動体バランスプログラムを作成する余裕などありません。欠陥が有ろうが今を乗り切らなければなりません。
この欠陥に満ちたプログラムが後になって正常なプログラムを作る障害になってしまうのです。一度出来たプログラムは、パソコンのように簡単に削除することはできません。
なぜ、欠陥の有るプログラムができてしまったのでしょうか?。
ロボットの場合はコンピュータでシミュレーションをくりかえし完成度を高めていきます。
人の場合のプログラムは高度な専門知識はなくてもロボットなどとは比較にならない複雑なプログラムを自動的に作成する能力を持たされて生まれていたのです。
ロボットの場合は関節の数だけ制御するプログラムですみますが。( 各関節には一台のサーボモーターが有るだけですからこれを動かすプログラムだけです。)
人の場合は片手で20以上の筋肉があり、足には片足50以上の筋肉があります。動体バランスに関わる筋肉は体幹内部にあり紡錘筋だけでなく、羽状筋がなん組も全方向の動きの制御をしています。羽状筋の制御は紡錘筋とは比較できない複雑な内容のプログラムが必要です。
支えられ危険と戦いながら完成度の高いプログラムなど出来る訳がありません。
脊椎損傷の場合はロボットでいえば電線の損傷です。ips細胞で損傷部分を補えば修理完了ですが、脳の場合は予備の脳は元々ips細胞で修理も自動的に行われます。
問題は失われたプログラムの自動回復機能までは無いのです。ですが、自動作成機能はあります。動きを解析しプログラム化しますからどんな動きをするかが重要なのです。
リハビリはこの人の脳に備わった高度な機能の理解なく成立しません。
現在のリハビリ技術にはこの考えはありません。脳卒中で失われたプログラムはips細胞技術では原理的に生成することはできません。
不具合のあるプログラムの作り直しは出来ますが大変な作業になります。
復活教室はこの作業をしているところなのです。
(39)に続く


2019年10月25日
(39) 36_C 立位は脳にとっては恐怖そのもの、身体中を緊張させ耐えるしかありません。
この状態を脳が記憶したのが痙縮なのです。
怖いのは身体中の筋肉に痙縮が発生することです。
ふせぐことは出来ないのでしょうか?
(40)に続く


2019年10月25日
(40) 36C 痙縮を防ぐには、立位訓練をしないことです。
立位訓練をするには、足の基礎訓練が優先です。
つぎにはバランス訓練をします。
手足の基礎訓練はベッドに寝ていて行います。
足関節の稼動訓練、膝関節の曲げ伸ばし訓練。
手足の基礎訓練は急性期病院に居るうちから行います。
大切なのは力を入れて動かそうとしないことです。

爪先を前後にうごかす。
爪先を左右に動かす。
足を引き寄せ立て膝をする。
立て膝から足をゆっくりのばすをくりかえす。
横向きに寝た状態で立て膝動作を行う、左右とも行う。

出来るようになったらベッドに座って足を前後にうごかす動作をする。

これらが出来るようになったらベッドの脇に立って麻痺足に体重をかける訓練をする。

ベッドの柵を持って立ち健足で爪先立をする。
踵を少しずつ高くあげても麻痺足で不安なく立っていられるようになったら健足を床から浮かしても麻痺足に不安がなくなるまでする。

出来るようになったら三角ステップの (HPを参照してください ) 練習に進みます。

ここまでに 1~2ヵ月を要するでしょう。
痙縮が発生してなければ誰でも可能です。これまでの訓練ができていればビッコな歩きにはなりません。
装具は必要ありません。痙縮も発生しません。

治療者の方々にお願いします。
痙縮の発生過程のなかでリハビリとの関係性はどうかに関心を持ってください。
患者にとって痙縮は回復への道を閉ざす最大の原因なのです。
痙縮は脳卒中になつたからではありません。
リハビリをしたことが原因なのです。
痙縮は患者の人生を奪う恐ろしい魔物です。
発生させないリハビリ技術の確立を切にお願いします。
(41)に続く


2019年10月26日
(41) 36_D治療者の、「あなたの手足はもう動きません」と言う言葉が患者にとっては死刑宣告に等しい冷酷な言葉であることを自覚していたら、発せられ無い言葉です。
無神経と言わざるを得ません。
治療者以前に、心ある人、で有るべきです。

死刑宣告を受けた囚人は生きていたいという思いは他人には想像出来ないくらい強いでしょう。
その囚人に健康の話をしたら残りの時間を健康に生きる努力をするでしょうか?。

医師の言葉で死刑宣告を受けたも同然の脳卒中の後遺症に苦しむ患者に治る話しをしても真剣に取り組む気持ちになれるでしょうか?。

治らない原因の一つは心無い治療者の言葉に有ることを自覚して下さい。
(42)に続く


2019年10月27日
(42) 自分の手であることもわからない、どんなに見つめても変わったところは無い、なのに動かない。なぜ動かないの、なぜ、どうして?
じっと見つめて動いてと念じる、念じる。手は沈黙したままーー!
手よ、おまえも動きたいだろうにー!
なんと不憫なことか、あんなに元気に動いていたのに、何十年も一度も逆らうことなく動いてくれたのに、感謝も、いたわる気持ちもない私に文句も言わず、したがってくれて本当にありがとう、感謝の気持ちをつたえる言葉がみつからない、
絶対このままにはしておかない、必ず動かすからね、待ってておくれ、
それしかないよ、感謝の気持ちを伝える方法は。
手は、私よりモットモット動きたいんだものね。
(43)に続く


2019年10月27日
(43) 復活教室では、なぜ経過年数に関係なく改善するのでしょう。
それは治らないと言う潜在意識に変化が起きたからです。
ここには経過年数に関係なく改善し、明るく訓練をしている先輩達がいます。自分と同じ脳卒中になり、しかも何年も経過しているにも関わらず改善している姿を見て治らないと思っていたことが違うことに気付いたのです。そして潜在意識の治らないが、治るに変わっていくのです。
ここには治らないと言う言葉は有りません。
私の麻痺は治りますか?
大丈夫、治りますよ、と私は答えます。
私は治ると確信できますからそう答えます。
脳卒中は手足の壊れる病気ではありません。壊れた脳は2~3週間で元に戻ります。無くなったプログラムは再構築できます。誰の手も借りることなく出来るのです。訓練の順序さえ間違えなければ正しいものが自動的にできます。
来られた方と話します。話が普通に出来れば( 失語症は別 )大丈夫です。言葉が出てこなくても、頭に言うべき言葉が浮かんで来る方は、問題有りません。
心に有ることが相手に伝わります。治ると確信できて言う言葉が、潜在意識を変える力を持つのです。
(41)と同じことが意識の中に起こるのですが、内容は正反対です。そして、改善していくのです。
ここではリハビリ病院のような施術は一切有りません。
言葉掛けだけです。言葉は人を殺しも生かしもします。世界中で治りますよ、と言える日が一日でも早くきますように。
(44) に続く


(44) 潜在意識の変化がなぜ麻痺に関係するのでしょう。
脳卒中で損傷したのは、頭脳です。言い換えればこころです。
脳卒中は身体の損傷でなく心の損傷なのです。一番治さなくてはいけないのが、心、意識なのです。
身体は意識が正常なら自然に治ります。脳は身体を動かす機能が独立しているのでなく、他の機能と綿密に連携して役割をはたしています。
このなかでも重要な機能が、感情、判断、感性などを受け持つところです。ここが人の行動をコントロールします。
私達の、心、なのです。
(45) に続く


2019年10月31日
(45) 今回は基礎訓練の中でとても大切な手の訓練の話しをしましょう。
手は足と比べたら比較にならないくらい動かしやすいと書きましたが、そんなことはない、と思われた方がほとんどでしょう。足は動く可能性はありますが手は諦めて、利き手麻痺の場合は利き手交換をしましょうと、訓練されたと思います。
なぜ手は難しいのでしょうか?。
痙縮が無いと有るでは、天と地 いや それ以上の差があります。痙縮の解除法はは現代医学には無いのです。痙縮が手の麻痺回復の唯一の障害なのです。それさえ無ければ手は動かしやすいのです。
麻痺は脳卒中になったのですから仕方ありません。
ですが、痙縮はリハビリしなければ発生はしなかったのです。
今回は基礎訓練の話しですから、脳卒中発症直後、まだリハビリ前の方が対象です。家族、セラピストの方に読んで頂き、患者に指導をお願いします。
方法は簡単です。難しいのは患者に実行させることです。
方法は手に動いてと念じるだけです。
そんなことかと、方法に期待された方は憤慨されたかも知れませんがそれだけです。
手はそれだけで動くのです。リハビリさえしなければ。痙縮さえ無ければ。
98歳で脳出血になられた女性はそれだけで動きました。私に指折り数えて嬉しそうに見せてくださいました。この方もリハビリ前の方ですが、驚くことにお嫁さんが買われた私の著書を読まれただけでのことです。さらにその方は自力で車イスの足こぎ走行までもできたのです。
高齢な方ですが発症前は毎日、朝食後に新聞に目を通すことを書かさない、頭脳明晰な女性でした。
夕食を運んでいくと姑さんは昨夜渡した本の最後の辺りを読んでいます。もうそんなに読んでしまったのと、言うと二回目をもうすぐ読み終わるとこだよといって嬉しそうにページを開いて見せて、ここにまた歩ける様になると書いて有ると、見せたのです。本当に嬉しそうでしたと、お嫁さんが言われました。
私の著書はお見舞いの品としても使われることがあります。もらって読んだ複数の方が本を参考に自己リハビリをして普通の人の様になって手足を動かせて退院されました。
この方々に共通しているのは、治ることを信じ希望を見出だしたことが復活への扉を開いたのです。
この方々を救ったのは専門知識でなく「治ると思った心」です。
希望で喜びに満ちた「心」 なのです。
( 46 ) に続く


2019年11月2日
(46) プログラムはどんな仕組みで身体を動かしているのでしょうか。
人の脳は高級オーディオシステムとよく似ています。
身体からの要求を実行するために身体中のデーターを集め要求を満たすために最適な作業手順 ( プログラム )を作成します。
この作業を行うのは脳の中枢部 ( 高次脳 )の役割です。ここまでがオーディオシステムのプリアンプになります。
ここで作られる信号は繊細でとても複雑なものです。信号は筋肉を直接動かすほど強く有りません。
ここを出た信号はフィルターを通りシンプルで強い信号に変換しやすく信号の役割りに合わせた仕様になり次に送られます。
次の部分が 運動野 (メインアンプ ) になります。
ここからはスピーカーに繋がる電線が出ています。
ふつうのステレオと違うのはスピーカー( 各筋肉の筋原繊維 ) の数の多さです。億の単位で繋がっています。繋ぎ方を間違うと美しい音楽も雑音になってしまいます。繋ぎ方( プログラム )は厳格に決められていて管理保管されています。
ここは脳卒中になるとよく壊れるところです。保管されていた繋ぎ方を記したものも一緒に壊れてなくなります。
プリアンプからの信号には繋ぐべき電線 ( 神経 ) が指定されています。間違うと足を動かすはずが手を動かすことになります。
または、信号は増幅され強くなっていますから慎重に扱わないと繋いではいけない所まで信号がながれることになり足を動かそうとすると他の所にも力が入ってしまうことも起こります。
もう一つ注意することがあります。
メインアンプが新品の場合には慎重に時間をかけて、ならし運転を必ずしてください。ボリーュームを決して上げすぎないで下さい。やや小さめのボリュームにしてください。
メインアンプには、繋いだデーターやボリュームのデーターの記憶機能がありますから、間違った記憶をさせてしまうと大変なことになります。
素晴らしい機能を持った超高級機ですが新品は扱いがとても難しく取説も付属しておりません。最高の性能を発揮するように設計しておりますが性能通りに行かない場合も多々あるようですが諦めず挑戦してくだされば必ず期待に沿うものと確信しております。
一生涯使えますので大事にお使い下さい。またのおこしはなさらぬようご注意を宜しくお願いします。
(47)に続く


2019年11月3日
(47) 46で、取説は無いと書きましたが、母親から生れた時には インストールプログラム ( 全自働稼働状態完成手順書 ) を持たされて産まれてきたのです。
これには人として生きて行くために習得しなければならない基本的事柄 ( 身体の動かし方、他の人との意思疎通のしかた、(言語習得 )など )全ての習得を全自動で可能にする素晴らしいものです。此の内容は人類共通です。乳幼児が各家庭で独自に我流で習得したものが、まちまちにならず単一的なものになるのもこの共通性の結果です。
問題は、この素晴らしいプログラムが習得完了後、消去されてしまうことです。
これが残っていれば脳卒中の麻痺など怖くありませんすぐ復活できます。
私がコンピュータと出会ったころには、インストールプログラムなるものがなく、買ったソフトを徹夜でインストールしてました。動いた時には大変な喜びでした。
現代はインストールの手作業などありません。時代は変わったものです。が、人は出現以来、基本は変わってはいなかったのです。
復活教室でしていることは、親から貰ってきた、今は無いインストールプログラムの内容を私が言葉で伝えているのです。元のものより遥かにできは悪いですが。
生徒が優秀なので私でも勤まっております。
次回にそのできの悪い内容を紹介しましょう。
(48)に続く


2019年11月6日
(48) 私達 人はどのようにして身体を動かすプログラムを完成させているのでしょう。この事がわかれば、母親から生まれたときどんなインストールプログラムを貰ってきたかが分かると思います。
私の投稿は SF を読んでいるようだとの感想を持たれた方がありますが、人の身体は未知に溢れた大宇宙なのです。
人体を語る時、こうなのですと言っていることは、お月さまを望遠鏡で 初めて 見た人が大宇宙の全てを見たと思い宇宙はこうなっていますと語るのに等しいのが現代医学の最先端なのです。
人の、身体は 正に SF の世界そのものです。
人が生きていること、生命とは、の問には、私達人類はまだ答えを出せていません。
人の身体は未知に溢れた大宇宙なのです。
脳に限れば、夜空に瞬く星々を見て星座の名前を付けていた時代のままです。
脳卒中で身体が麻痺する、痙縮が起こる事の医学での理解は CT、MRI 画像を目で見て、お月さまを望遠鏡で見て宇宙を語るのに等しく、原因も治し方も分からないでいるのです。
私達の身体で現在分かっていることは、初めて望遠鏡でお月さまを見た人が言う宇宙のことは全て解明されましたという話しを驚きながら聞いているレベルです。何も解明されてないのに分かったと思っている。
麻痺を治してもらえなくて当たり前なのです。
が、身体には自己治癒力が備わっていたのです。自分の身体に突然起こった一大事に対応し修復する素晴らしい機能です。この機能は全自動で働くのですが、そうでない時もあります。
私が行っている復活教室はこの自己治癒力の喚起 (呼び覚ます ) をする所なのです。
話がそれてしまいましたが、インストールプログラムの話しに戻りましよう。プログラムは脳の中でどの様にして乳幼児が動きを習得するよう導くのでしょうか?
プログラムが作用するのは、プリアンプとメインアンプのあいだにあるフィルターの中です。ここでは意思の要求を満たすべく生成された信号が来ます。手への信号か足への信号なのか識別します。手か足かの識別符号を付けてメインアンプに送ります。プログラムはここにも有ります。プログラムはどの電線かどのスピーカーに繋がっているかのデーターを持っています。脳卒中になるとこのデーターは消滅してしまいます。その場合は手、足の識別符号が付いていても繋ぐべき電線を何億もある中から探し出さなければなりません。
司令が来るたびに電線に繋いで試験します。
手を動かしてと念じると手に繋がっている電線を探す作業をします。
一回に試験する電線の数は百から千の間でしよう。
なぜなら私の体験では一万回から十万回、念じれば必ず探し出すことができましたから。電線が一億本有ると仮定したらのはなしです。
私の著書を読まれた方が、実際に行ったとしたらどのくらいの時間があれば達成出来るのかと実験されました。
その方は健常者ですから動いてというのでなく「ありがとう」という言葉を言ってみることにしました。
一万回言うのに五時間かかりました。一日、一万回をして五日で五万回を達成出来たそうです。
何万回と聞いて自分にはとても無理だと思われた方もあるでしょう。
私は朝4時頃に看護師さんにトイレをお願いすると目が覚めてしまいますから、手足に「動いて!」と念じ始め消灯後の11時頃まで毎日しました。手が動く様になったのは一週間後のことです。足も同様にして、歩けるようになって退院したのは入院25日後のことでした。
痙縮さえなければ短期間で復活できます。
痙縮があっても念じることで動く様にできます。
(49)に続く


2019年11月9日
(49) インストールプログラムはどんな内容なのでしょうか。
想像してみましょう。皆さんはどんなだと思いますか?。私はこんなふうに思います。
手足の場合は運動野の中に有ると思っています。母親の胎内で早くから起動し高次脳 ( 思考、判断 )からの司令遂行を担い手足に送る信号を各神経に間違いなく接続する役をしています。
プログラムには繋ぐべき神経の情報がインプットされており探して繋ぐことは容易です。この情報がインプットされていることがインストールプログラムの最大の価値です。
脳卒中発症と同時にこの情報も消滅してしまいますから、麻痺が起こるのです。
復活教室でしていることはこの消滅した情報の再構築なのです。
その方法は、至って簡単です。接続すべき神経を正しく探して繋ぐことを脳に学ばせることです。
動かしたい動作をするように繰返し司令します。成功するまで続けます。 ただそれだけです。
簡単なことです、が、これが奇跡としか思えない事を起こすのです。
(50) に続く


2019年11月11日
(50) 私は脳卒中の後遺症麻痺は経過年数、年齢に関係無く改善すると書いてきました。
改善という言葉は便利な、言い訳言葉、です。と、私は思っています。
麻痺になった患者は治りたいのです。欲、でも贅沢でも、わがまま、でもありません。
切実に、心から願っているのです。
そんな人々が全国に何百万人もいるのです。国は、社会問題化してきている。何かしらの対策が必要と言いだしました。
ですが具体的な対策案は簡単には出てきません。難しいのです、世界中で研究されていますが、見つかっていません。
麻痺を治してあげることは、ほとんど不可能に近い事だと思います。
ですが、自分でなら、治すことが出来るのです。
復活教室では、全員治る事を確信して訓練に励んでいます。
私は何の施術もしません。治し方の指導だけです。
経過年数に関係無い、年齢も関係無いのです。
岐阜県の98才の女性は発症一年経過です。私の著書を読んで書いて有ることを実践して2ヶ月後には手足が動く様になりました。
和歌山県の78才の女性は40才で発症それ以来左麻痺になりました。
私の著書を読んでの感想を電話してくださり、その話し中に指が動き本人も私もびっくりしました。
宮城県での講演会では22年経過の男性の痙縮していた手の指が動きだし会場にいた人たちは奇跡を見たと興奮していました。
この会場では7年間原因不明で片麻痺になっていた青年の手足がほんのわずかですが動き出し現在はバソコンのキーが打てるようになりメールが出来るようになってよろこんでいます。
今月6日から3日間、復活教室に来られた東京の50才の男性は、生後33日目に脳卒中(推定)になり右片麻痺を発症、以来50年間左手だけで生活してきました。右腕は細くなってしまいましたと言われます。
その方の右手の親指と人差し指が2日間の訓練で物を摘まむ事ができるようになったのです。
五本の指が動くようになったら見せに来ますと喜んで帰られました。皆が感動した奇跡のような出来ごとでした。
これらの事例は、人の身体に秘められた自己治癒力の素晴らしさを示して見せてくれた例ですが、この方々は特別な能力を持っていたのではありません。普通の人達です。
誰にも自己治癒力はあるのです。私達は素晴らしい身体を授かり産まれてきたのです。
可能性を信じて生きていこうではありませんか。
治る日は必ず来ます。誰にも!。
(51) に続く


2019年11月14日
(51) 50を読んでどんな感想を持たれましたか?。
1) 自分も治すことが出来るかもしれない。
2) そんな馬鹿な話がまともに聞けるか!。
3) そんなこともあるかもしれないが自分とは関係ない。
私が会ってみたいのは、 1) と思われた方です。
なぜなら治る方だからです。
自己治癒力を発揮することが出来る脳をもっておられるのです。
2) と 3) の方は自己治癒力はありますが蓋をしている状態です。
治りたいのはどなたも同じです。
治りたくないと思っている人はいないと思います。
それでは皆、治るのではないか。
A) 治してもらいたい。
B) 治るものならどんな努力も惜しまない。
受け身の考えと自己努力で何とかしようと考えたか?
A ) と B) の違いです。
2) と 3) の方は残念ですが、もうしばらく今の状態で居てもらうしかありません。
1) と B) の方の脳は自己治癒力を発揮する用意が出来ています。
自己治癒力に働きかけましょう。
脳は治す為の努力をするのを待っています。
麻痺は治るのです。
治してはもらえませんが、自分でなら治せます。
治したい所に意識を集中します。
動かしたい動作をするよう念じます。
命令はダメです。お願いです。
すぐには動きませが脳は動かそうと一生懸命なのです。
労をねぎらいながら動くまでつづけます。
復活教室に来られている男性は2ヶ月で足を持ち上げる事ができるようになったのです。2ヶ月が長いか短いかは分かりませんがこれからの人生の事を想えばそんなことはどうでもよいことではありませんか?。
大切なのは 1) と B) の人になることです。麻痺は治ります。
脳は待っています。方法は簡単です
治せるのは自分だけです。
(52) に続く


2019年11月17日
(52) 麻痺が回復することの表現に改善という言葉が使われますが改善度合いが曖昧で良く解らないことばです。
私は治ると言っています。
私の治るの定義は他の人が見て麻痺側がどちらかすぐには解らない程度になることを治ると言っています。
なぜ第三者の評価なのか?。
本人の治った、元に戻ったと思う気持ちは様々です。元気で居たときの記憶と比べれば、どんなに良くなった様に見えても 外見からは解らない違和感があります。それもなくなり全く元に戻れたときが本当に治ったと言えるのでしょうが、本人の想いには格差があるために絶対評価基準を決めるのに本人評価をいれず第三者の目で評価しています。
誰が見ても健常者に見える様になってからも、一人でもくもくと訓練に励んでいる若い方もおられます。麻痺で困っている人を導く人になりたいと言う夢を叶えるために!。
復活教室では、治る事を目標に訓練に励んでいます。
回復後の、人生を健康に生きていくためには元の状態に戻ることが必須条件と思うからです。
歪みの無い身体を維持するために元の状態に戻るのです。
経過年数、年齢に関係なく戻れます。
(53) に続く


2019年11月19日
(53) 麻痺を治しましょう。長いことお付き合い頂きましたが、今までは治る為の導入部でした。
これからは治る事の本題部です。
貴方を治すのは貴方自身です。
決して簡単では有りません。
治ると、強い信念を持ち続けることが出来るか。
治る努力が治るまで出来るか。
治る方法に真摯に向き合えるか。
治る事が誰かを幸せにすることになると心から思えるか。
治るのは自分の為だから治りたいと言う方は残念ですが今回は別の道を探して下さい。
治る道の歩き方は簡単ですが険しく厳しい道です。
最後まで歩き切るのは大変です。
覚悟して歩き始めましょう。
(54) に続く


2019年11月21日
(54) 治る。 必ず治す。
脳卒中の後遺症には二通りあります。
一つは脳の運動野障害で発生する麻痺。
二つ目はリハビリにより引き起こされた二次障害麻痺。
一つ目の障害は治し易いですが二つ目の障害は深刻です。復活教室で取り組んでいるのは二つ目の障害です。
今回、治したいのは二つ目です。
皆様の直面している脳卒中の運動障害の全てだからです。
目標は改善ではありません。
治ることです。
現役世代は現役復帰。
私くらいの方は心豊かな老後のために。
訓練は危険と隣りあわせです。心して、取り組みましょう。
装具を使用している方ははずしましょう。
杖は使用方法を変えます。出来れば使用を止めます。
それでは始めましよう。
装具無しを実現するために訓練します。
椅子に座って行います。
つま先上げ運動をします。
踵(かかと) を支点にして3センチ程 上げられる様にします。
動くようになったら、次には素早く動かすように練習します。
動かす事のできない方が普通です。
脳卒中になりましたからね。
でも、動く様になりますよ、足は壊れていませんから、
この科目は避けてはとおれません。
歩く為には必須条件です。
発症初期にベッドで寝ていた時に行うべき大切な訓練だつたのです。
動かない方は頭に動いているイメージを描いて下さい。力を入れず、
動いて、と、念じます。
集中力が鍵です。
テレビを見ながらではダメです。
何万回もします。必ず動く様になります。
ここでの困難さを増す原因が足首に発生した痙縮にある場合が殆んどです。その場合は痙縮を解除しないと動きません。
リハビリしたことの最大の被害は身体の各所に発生した痙縮なのです。悲しいことですが解除の技術は現代医学にはありません。
足首を手で動かして軽く動く方は訓練を続けて下さい。
動かない方は痙縮解除が必要です。
解除出来ますので安心して下さい。
でも 一手ま 要りますが頑張りましょう。改善でなく、治るためには、障害は全て取り除かなくてはなりません。時間は掛かりますが、身体は努力に応えてくれます。
解除法は次回説明します。
装具無しで立つのは危険です科目を一つづつクリアーしていきましょう。治って歩く日は必ず来ます。
地道な努力ですが大きな花が咲きますからね。
(55) に続く


2019年11月24日
(55)下の写真は装具により足関節に痙縮を発生してしまった場合に解除するための器具をつけている状態です。
すぐに解除出来る訳ではありません。忍耐と継続が大切です。
器具は私の手作りです。材料はホームセンターで購入したものです。
足首に痙縮のある方は自作してみてくださいと言っても難しいと思いますが誰か制作出来る人を見つけてください。
インターネットで検索してみれば各種の解除装具もあります。試してみましょう。
足首が90°に固定され、他動も出来なくなってしまった場合は痙縮を解除しなければなりません。
足首の痙縮は脹ら脛の筋肉の緊張を解くことが出来なくなってしまった結果ですが爪先を持ち上げることでアキレス腱を介して脹ら脛の筋肉に力をかけ続けることですこしづつ緊張を解いていきます。
解除で大切なことは持ち上げる力を一定に保つことです。強くすれば良いのではありません。他の人に動かして貰うのは駄目です。力を掛ければ筋肉は 反力を大きくし抵抗します。解除に余計な時間と他の人を無駄に使用する事になります。一定の力を長時間掛け続けることが大切です。
解除器具は一人で装着取り外し出来る様に改良中です。
足首に痙縮の無い方は (54) の訓練をします。
一日、4~5時間して早い方で一週間、遅い方で一ヶ月の訓練期間を要するでしよう。
麻痺は治らないと言われるのはこの期間を乗り切る事が如何に難しいかを物語っています。
単純な繰り返しを延々と孤独の中で精神を集中させて行う事が如何に難しいか、自分との戦い以外 何物でも有りません。自分のためだと訓練を始めた方はここを乗り切ることは難しいでしょう。
誰かを幸せにするためにと頑張る
モチベーションは自分の為のものとは比べられません。
謙虚で真摯な精神は見た目とは裏腹に強靭な力を秘めています。その力が不可能を可能にするのです。
喩え一ヶ月が三ヶ月になったとしても成功したら使った期間の長さなど
どうでもいいことです。なにもしないで居ても半年、一年などあっという間に過ぎ去ります。
足の訓練ヵ所は五ヶ所です。一ヶ月づつかけても、半年足らずで歩く足にすることができるのです。
発症直後から訓練していたら一ヶ月もしたら足の訓練は終了し、歩ける足にすることができるのです。
其を証明する事例が四月に講演先で
ありました。
復活教室に麻痺で困っている人の役に経ちたいと研修に来られた整体師の方が発症直後から足と手の基礎訓練指導をされていたのです。
実践会後杖も使わずビッコでなく普通の歩き方で帰っていかれました。
手も動く様になっていました。
発症後約一ヶ月後のことです。
治る事は誰にも可能ですが、可能と成功は別物です。
それなら成功者になりましょう
成功は此を読んで同意出来たならもうあなたの手の中にあります。
(56) に続く


2019年11月28日
(56) 下の写真は足関節の痙縮解除装具の改良型です。
自分で装着取り外しができるようにしました。
普通に歩けるようになるためには解除は必須条件です。
麻痺を治す事が出来ない理由は、痙縮を解除する技術が無い事につきます。
こんな簡単なことで解除出来ます。
解除さえ出来れば (54) の訓練で動きは復活します。
やがて「動いた!」のコメントが日本中から届く日が来ると信じています。
次回は装着取り外しの様子を投稿します。
(57) に続く


2019年11月30日
(57) 痙縮解除ベルトの装着の仕方動画と材料写真です。
ホームセンターで購入したものです。加工部分は在りません。靴を引く所は紐を輪にしてくださればよいです。ベルトは荷締め用です。


装着方法の動画はコチラ→動画を見る
ベルトは腰から膝頭を通り靴に行くようにします。足首に無理が掛からない範囲で強く張ります。
5~10秒に一度爪先を床を踏む様に力をかけます。
(58) に続く


2019年12月1日
(58) 脳卒中の後遺症麻痺からの復活の第一は痙縮の解除 、
第二は動き復活訓練 です。
これが、麻痺を治す二大要素です。
第一の痙縮解除の方法が無かった今までとは違います。
装具を使用している方は全て痙縮があると思って間違いないでしょう。
この復活を妨げる最大障害要因を取り除けば復活は夢でなく現実のものになります
するか しないか貴方次第です。
脳卒中の後遺症は種類によらず殆んどの場合元に戻れるのです。
今の状態を次世代に持ち越してはいけません。終わりにしましょう。
その為には治ることの実証をすることが必要です。
実証者になりましょう。患者の誰もが主役なのです。
(59) に続く


2019年12月7日
(59) (41)で医師、治療従事者の心無い言葉が患者にどれだけの影響を及ぼすか、書きましたが、患者も去ることながら、家族に重大な影響を与えてしまうことになることに何ヵ所かで遭遇しました。
その事の深刻さ重大さに言葉を発した当人は気付いていないでしょう。
もはや治療者でなく、加害者です。
先生、先生、と呼ばれ自分自身を見る目も失い盲目状態ではありませんか。
奈落の底に落ちたのは患者でなく、自分である事にも気付かず。
どれだけの信頼を裏切ったことか、患者、家族、だけでなく取り巻く多くの人達の厳しい視線が分かろう筈もないでしょう。
責任逃れの一言が多くの人の人生を奪ってしまうことの責任がとれますか?
治らないのでなく、治せないのです。
患者、家族の前で手をついて侘びて下さい。
「信頼にお応えする術を持っておりません。誠に申し訳ありません。」と。
その心が医術の発展を進めるものと信じています。
目覚めて下さい。
人を生かす側の人であることに。
過去の医術者は尊敬の対象でした。
タンを取ることの指導もできず食べ物の飲み込み訓練もわからず。
気管切開し、管を通して食事を与え、其のままでいいのですか?
今の病院には医術者は居ないも同然では在りませんか?
加害者だけなら無い方がましです。
こんな投稿に、怒りを感じてください。
悔しさを感じてください。
そして、奮起してください。
尊敬の眼差しは必ず戻ってきます。
(60)に続く


2019年12月10日
(60) 足首の痙縮解除ベルトを装着している方は椅子に座って効果をみましょう。
ベルトをはずして足を床に ペタっとつけます。
爪先を手で持ち上げて抵抗なく上がるのが5センチ以上あれば解除ベルトでの解除と爪先あげの訓練を平行して行います。
ここまで来れば爪先あげは成功したも同然です。
解除ベルトを外して爪先を 持ち上げる動作を頭にイメージし、あげて、あげて、と念じてください。
1~2時間したら解除ベルトにもどりますこれをくりかえします。
痙縮さえ解除出来れば必ず動きます。
動かす事に集中します。力を掛けすぎない様に注意が必要です。
ここからは忍耐力がいります。
必ず動くと信じてひたすら念じ続けます。
動き始めは何ミリです。良く見ないと分からないくらいです。
必ず動きますからね。
忍耐ですよ。
(61) に続く


2019年12月12日
(61) 脳卒中の発症者数は横ばいで推移しています。私への電話も若い方が目立ちます。
後遺症さえなければ一ヶ月もあれば復帰出来る病気なのですが。
何が 復帰を難しくしているか、現代になってからも何十年も 研究されているにもかかわらずです。
その研究の根底に脳は一度死滅すると再生しないと言う概念があることがいちばんの原因でしょう。
医療家の方々にしてほしい事があります。
復活に最大の障害となる痙縮の発生する過程とリハビリとの関係の記録です。
これは 、患者の方々、家族の方々にもお願いします。
麻痺は脳卒中の後遺症ですが痙縮は後遺症ではありません。
発症後、リハビリも起き上がる事も出来ない方に痙縮 は発生しません。
手、足、の関節が何の抵抗もなく動かせるかどうか毎日確かめてください、そして記録してください。
この事に注意してもらって痙縮になりかかったところでセラピストの方と話し合い痙縮を未然に防いだ家族が居られます。
リハビリはしてもらうだけではいけません。
セラピストとの共同作業です。患者の事は患者と家族が一体となって麻痺からの復活にたちむかわなければなりません。
関節を動かして少しでも違和感を感じたら危険信号です。
麻痺側とそうでない方を、交互に動かしてみれば素人でもすぐわかります。
少しでも動かせる範囲が狭くなれば痙縮の発生です。
腕は肘が曲がってきたら危険です。
肩の可動域を広げる為の他動訓練は、あ脱臼を誘発させる危険な行為です。筋肉が麻痺したから脱臼がおこるのではありません。
異常は患者よりも家族の方が気付けます。
肩の関節は触らないようにしてください。
麻痺は治せます。
痙縮は治せますが大変です。発生は絶対防いでください。
必ず防げます。早く気付くこと、其しかありません。
(62) に続く


2019年12月13日
(62) リハビリ技術が進まないと書きましたが私達も技術開発に参加しましょう。
折角、脳卒中になったのです。この体験を生かさない手はありません。
どんなに優れた脳科学者でも体験しなければ分からないことを体験する機会に恵まれたのです。
体験者、患者として、 物言う、 患者になりましょう。 文句でなく物言うですよ。
治らないでなく、治す患者になりましょう。治してもらうでなく治すのです。
物言うためには言葉に裏付けがなければなりません。
セラピストの方々には治す技術はありません。
治せるのは患者自身だけです。
ベッドで寝ていて訓練できます。
先ず、足首からです。麻痺した足首を動くようにします。前後に動くようにします。
次には左右に動くようにします。
膝立にも挑戦します。
これらは寝ていて行います。
寝ていれば痙縮は発生しません。
痙縮がなければ必ず動きます。
念じるだけです。 一日一万回を目標にします。
動くようになるまでは立位はしないでください。
手も同じように念じるだけです。
セラピストの方にはこの方法を実行することを認めてもらいましょう。
通常のリハビリのプログラムではありませんから自己責任ですがベッドに寝ていての訓練ですから危険はありません。
実行を認めて貰えるかどうかは貴方の治りたいという情熱次第です。
必ず成功します。
信じてください。
自己治癒力の素晴らしさを。
(63)に続く


2019年12月17日
(63) 歩く事がリハビリと、努力していませんか?
歩いても良い方、歩いてはいけない方

歩いて良い方の条件は
・ビッコでない。
・装具を付けてない。
・杖を使わない。

歩いてはいけない方は
・装具を付けている方。
・ビッコな歩きの方。
・杖を使用している方。

歩くことで今の歩き方は上手くなります、がビッコの歩き方が治る訳ではありません。それなりに上手くなりますが身体は歪み次の病気の準備をしている事になります。
すべき事は、健康で生きていける歩きを取り戻す努力をすることです。
その為には装具をとること、ビッコ歩きを治す事、杖を使わなくても歩けるようになることです。
足が壊れたのはわけではありません。元通り動かす プログラムを作りましょう。
幼児でも作れるプログラムです。
難しくはありません。
では 装具決別から始めましょう
普通に歩ける日は必ず来ます。
ボチ ボチ 行きましょう。
焦らず、確実な歩きの獲得に。
(64) に続く


2019年12月18日
(64) 歩く事を取り戻す最重要条件は。
動体バランスの獲得です。
動体バランスと言う言葉はありません。
私が、動きながら身体のバランスを保つ事を表す言葉として用いています。
動体バランスを保つのに欠かせないのは、身体を支える能力が足にあるかどうかです。
脳卒中で麻痺した足にはそれはありません。
その足に身体を支えさそうと考え出された物が装具です。
装具の目的は麻痺の治療では在りません。失った機能の補てんです。
義足と同じ考えです。義足は物理的に失ったものの補てんとして目的を果たします。恩恵にあずかっておられる方も多いと思います。
麻痺の場合も義足と同じように考えてしまったところに悲劇の原点があります。
物理的に失ったものは再生しませんが麻痺で失ったものは再生可能なのです。しかも経過年数には関係ありません。
先日、復活教室に来られた方は50年麻痺で動かなかった指が動きました。最近の九州での講演時では這うことしか出来なかった三歳の女児が立ち上がれるようになりました。
脳卒中で失ったものは再生出来ないと言うことは過去のことです。
装具は無くても歩けます。
装具から離れなければ本来の歩きはとりもどせません。それは今からでも遅くありません。
その為に、動体バランスの訓練を始めましょう。
足首に痙縮の在る方はその解除から。
膝関節の曲げ伸ばしができる方、立っていて大腿と膝を持ち上げることが出来る方は次に進みます。
出来ない方は車椅子歩行訓練 (29~(31)参照をします。
動体バランスの訓練を始めましょう。
立体になります。胸を張り直立します。
足踏みをします。
出来ない方は爪先を床から離さないで踵だけを持ち上げ膝を曲げます。
手摺を持って身体を安定させながら行ってください。
5~10回したら腰かけて休みます。今した事を脳に忘れさせます。
忘れさせ、思い出させ、を繰り返さす事が能率を高めます。
リハビリは楽して最大の効果を発揮させなければ駄目です。
20回も30回も同じ事を繰り返すリハビリは本人は達成感 は得られても脳には苦痛でしかありません。
リハビリはスポーツの練習とは違います。
脳は常に新しい事、未知の事に興味を持ちます。
挑戦したことを成し遂げた時にはとても喜びを感じます。
目標は控えめにして達成した喜びの回数を増やす事を第一にします。
リハビリは脳を喜ばすことです。
元の身体に戻っていくことは脳にとってこの上ない喜びなのです。苦しいリハビリは脳も苦しいのです。
(65) に続く


2019年12月24日
(65) 今回は番外編です。
パーキンソの話をします。この病名を知っている方も多いでしょう。
復活教室にも来られています。
脳硬塞は太い血管の詰まるのが原因です。
パーキンソは毛細血管の詰まるのが原因です。
ドーパミンが減少して発症するのではありません。
どちらも血管の詰まる事から起こるのです。
脳硬塞はMRIで画像として見る事が出来ますが、パーキンソの場合は画像として見る事が出来ません。
脳に異常は無いと言う画像からの診断になります。
現在のMRIでは毛細血管の詰まりのような微細なものはみることは。できません
脳に異常がなければドーパミンが原因のパーキンソでしょうと診断します。
現在生きている人の脳内ドーパミンを検査する技術はありません。
ところがパーキンソと診断された方のなかで診断基準に照らしてパーキンソですといえる方は1割か2割です。
ひどい話しですが現実です。
私は脳硬塞を瞬間型脳硬塞とよんでいます。
パーキンソは遅速型脳硬塞とよんでいます。
どちらにも在ることが動体バランスがとれなくなることです。
パーキンソは脳が動体バランスのとれないことを検出し転倒防止のために、動きにブレーキをかけた状態なのです。
どちらも脳硬塞ですがとても大きな違いがあります。
脳硬塞は運動野が全て新しくなり今までのプログラムが消滅してしまった状態になりますが、
パーキンソは少しずつ減少していきますから、身体の動きはできます。
手足を動かしてのリハビリが可能なのです。
脳卒中の方でもリハビリ途中にパーキンソと診断されてしまう方がかなりの数で居られるとおもいますが違いますから安心してください。
パーキンソと診断されて、リハビリするだけで薬も飲まず元気に暮らしておられる方々もおられます。
パーキンソのリハビリは簡単です足踏みするだけです。
症状によりますが。
(66) に続く


2019年12月26日
(66) 64で動体バランスの事をかきましたが、私の著書 [ 麻痺は治る ] にも詳しく書いているので興味の在る方はお読み下さい。
動体バランス機能は人が行動するとき片時もおろそかに出来ないとても大切な機能です。
脳は常に、この機能が正常かどうか監視しています。少しの機能低下も見逃しません。
機能低下は転倒に繋がり身体に危険だからです。脳の最大の使命は身体の安全を保つ事です。危険に対しては全精力を傾け排除しようとします。
動体バランス機能の低下は身体の安全を保つ上で最大の危機です。
脳は全身に防御態勢を指令します。
この全身に対しての指令により痙縮が発生します。
脳が危機を感じる度合いは、少し怖い~恐怖までありますが動体バランスの低下は最大級の危険になります。
健常な時には殆んど経験しない危険度なのです。
脳は最大危険防御指令をだします。
身体中の筋肉を緊張させ防御態勢をとります。
動体バランスはとてもシビアーにコントロールされています。
手足は脳からの動作信号レベルが少し低下したくらいでは普通に動けますが動体バランス機能の低下はわずかでも脳にとっては一大事なのです。
脳卒中の場合はこの動体バランス機能が無くなりゼロの状態になります。
片側は正常に機能していますが、
片側だけでは正常に動体バランスを保つ事は、出来ません。
リハビリで欠如しているのが動体バランスに対しての考えです。
動体バランスを保てない患者の立位等無謀の術です。支えているから大丈夫ではありません。脳は自身で立ててこその安全です。支えて貰わなければならないのは危険で安心等出来ないのです。
患者を外見的に見るのでなく内面的に見ようとしないと脳卒中の後遺症を治す医療は何も得ることなく場外退去となるでしょう。
(67) に続く


2019年12月28日
(67) 今回も 動体バランスの話しです。
動体バランスを重視する理由が二つあります。
一つ目は歩く事の大前提に動体バランスの取得があります。
二つ目は動体バランス、取得前の立位に及ぼす影響です。
一つ目 足が動けば歩ける訳では有りません、。理学療法士の方々は足を動かせば歩けると思っておられるかもしれませんが足は動いても歩けません。
足が動くと言うことは歩く動作の一要素でしか有りません。
ロボットの足を動かす機構は早くに開発されましたが倒れず歩く仕組みは大変な時間が費やされました。
人の動体バランスを例えれば、先の尖った鉛筆を立てるに等しいことです。
殆んど不可能なことをしているのです。
理学療法士の方々は動体バランスの勉強をもう一度一から学び直すべきです。と、言っても元々学んでいないと思いますが。
動体バランスの指導は高度な専門性を要します。しっかり勉強して下さい。
動体バランスをとるために人間は、超高精度ジャイロ (回転、方向)センサー、と、加速度 ( 水平移動量 ) センサーを耳の中に左右と言う距離を隔てて二つ備えています。一つは予備の為ではありません、超高精度に測定値を求めるためとセンサーの異常を検出するために、複数、必要なのです。
健常者であり立つことなど何の造作もない方々には動体バランスのもつ意味など想像も出来ないことでしょう。無理もありません、私もそうでしたから。
脳はいい加減なバランス能力では納得しません。一つ間違えば生死に関わりますから。
指導する者もいい加減な気持ちでは困ります。それなりの覚悟をもって当たるべきです。
療法士の国家試験に脳画像読解の単位が増やされましたがリハビリには何の役にも成らないでしょう。
動体バランスの単位を新設した方が良いでしょう。不可能を可能にする行為を簡単に考えてもらっては困ります。極地以外の地で鉛筆を立てる事に等しい事が動体バランスの取得なのです。
動体バランスが取れないままの立位は脳にとっては転倒の危険回避で精一杯になります。
脳にとっては転倒と死は同次元なのです。
古代の人間は道なき野山を食糧確保に奔走して、命を繋いでいました。
携帯も救急車もありません。怪我をすることは死に繋がることでした。
現代の私達の脳は救急車や病院があるから転倒しても大丈夫とは思っていません。
命を守る事に於いては古代そのままなのです。脳は日夜そのことに全精力を傾け一生懸命なのです。
影響については次回書きます。
(68) に続く


2020年1月1日
(68) [ 二つ目 ]
動体バランスの修得前に立位をすると何が起こるか?
脳卒中の後遺症で苦しむ今の状態が出現します。
脳にとって転倒することは生死に関わることです。 前回書いた通りです。
動体バランスを取得出来ていない時点で立位など、脳にしてみれば自殺行為に等しく全能力を掛けて命を守らなくては成らない事態なのです。
脳卒中発症後、人間はどの様にして命の存続をするのでしょう。
脳は身体中の臓器では一番壊れやすい臓器です。その確率は群を抜いて高く毎日何処かが壊れていると言っても過言ではありません。
1.5kg 前後の臓器ですが、その保護のされ方は尋常ではありません、
各種のセンサー ( 耳、目 、鼻臭、味覚 ) とコミニケーション発信装置( 口 言語 ) の中心に配置されています。情報収集の為に都合の良い一番高い位置にあります。
そしてフルフェィスヘルメットのような頭蓋骨に格納され、しかも外部の環境変化に影響されないよう三重の袋に入れてその袋と袋の間には無菌状態の清製水を満たしているという念の入れ方です、水中に浮かんでいるのです。
他の臓器から見れば異常とさえ思える保護のされかたです。
供給される血液も大量です。しかも脳血液関門という関所でふるいに掛けられ不純物を取り除かなければ脳には供給しません。
そんなにまでしているのに、まだ満足していません。内部を左右に分けて二組にしています。通常は二組ともに機能しますが、一組でも機能させることもできるように成っています。
究極は自己修復機能です。
脳卒中発症と同時に発動され血流が途絶え死滅した部位は直ちに予備で待機 ( ips細胞状態 ) している細胞群の中に修復されます。
千分の何ミリと言う細さの神経を何千万本、何億本かわかりませんが死滅した細胞から繋ぎ直します。
その作業を短時間で完了します、日にち単位ですが。
この事が後々のリハビリでの悲劇を招く事に繋がっていくことになるなどとは何と皮肉なことでしょう。
正常に動く様になった新しい脳には手足を動かすプログラムがありません。脳はプログラムを新しく造るための行動を開始します。
各種の筋肉の動きを記憶し動かすプログラムを作ります。この時期の筋肉の動きはプログラムにとても大きく影響します。間違った動きは厳禁なのです。
ですが、筋肉の正しい動かし方のリハビリ法はありません。間違った筋肉の動きを記憶させてしまったのが後遺症となってしまうのです。
動体バランスの修得前に立位をすると脳は転倒防御態勢を指令します。
この指令は大変強力な信号レベルです。指令を受けた全身の筋肉の動きを脳はプログラムとして記憶します。
これが後遺症となりその後の人生を苦しめるのです。
でもこれからは違います。
この素晴らしい自己修復機能の恩恵に預かり、その機能を生かしていく方法が見つかったのです。
脳はどの様にして脳卒中の様な非常事態に対応するのでしょう。
古代の人間の脳は麻痺してしまった手足の機能回復を誰の手をかりることなく自ら治します。
その回復手順でまずするのは手足の先端部分からです。先端部分こそが生命維持の為の要だからです。
手は指の指紋のあるところからです。
ここを使える様にします。一、ニ週間もあれば完了します。
足も同時に訓練します。
こちらも同じくらいで完了します。
とても難しく時間の掛かるのが動体バランス機能の回復です。
手足の機能が充分に回復しないと訓練を始めません。不充分のままでは危険が伴うからです。
それまでの水や食べ物は地面を這って探します。
この時に手足の先端部分が活躍します。移動と食べ物を探し指で摘まんで口に運びます。指は生命維持の為に最重要部位なのです。
真っ先に復活させたのはこの為です。
立位は脳がさせません。
大変危険なのと、もっと恐ろしい事が起こるからです。それは先に書いた通りです。
復活教室の訓練は脳が自ら行うリハビリそのものです。
それを応用したリハビリで多くの不可能と思える障害の、修復例が増えています。
脳卒中の後遺症で苦しむ事の無い社会の幕は開きました。あとは広く普及させることです。
新しい年は普及の年です。
普及には多くの人々の思いのこもった力が必要です。
実現させましょう、幸せな社会を築くために。
(69) に続く


2020年1月3日
( 69 ) 動体バランスを分かりやすく説明しましょう。
1 オートバイ、自転車。
2 自動車、三輪車
1 と 2 には、共通点と根本的な違いがあります。
共通点はどちらも移動手段の道具です。
違う点は、自立性が有る、無し、です。
1 には、自立能力は有りません。
坂の上から走らせば転倒してしまいます。
2 には自立能力を持たせています。
坂の上から走らせば下まで走ります。
1 に人が乗れば坂の下まで走ることができます。
人が自立能力を与えたのです。
人が 1 に欠けていたものを補ったのです。
脳卒中患者は 1 です。自立能力は有りません。
この自立能力こそが動体バランス能力なのです。
1 は速度が遅いほど安定を保つのが難しくなります。
復活教室ではゆっくり歩くことが出来るように練習しています。
速く歩いても評価されません。
歩き方の内容が大事なのです。
ゆっくり安定を保ち、歩く為には足の動きが左右ばらつきなく全く同じ様に動かなくてはなりません。
それより重要なのが動体バランス能力です。
復活教室では一般のリハビリ病院より遥かに高い歩行能力を求められますが皆明るくにぎやかで誰かができれば皆が拍手して讃えてあげます。
その姿に明日の自分を重ねているのです。誰かが出来る様に成るのは自分も嬉しいのです。
(70) に続く


2020年1月7日
(70) 動体バランスを脳はどのようにしてコントロールしているのでしょう。
からだのバランスをとるためには重心位置を決めなければなりません。
立位の時の重心は両足の土踏まずを結んだ線の真中が重心位置になります。
足の開き具合い、位置関係は関係ありません。例外は在りません。法則と思ってください。
この事は、立位訓練でとても重要な要素です。厳守しなければなりません。
此を無視したら、立位は成立しません。
立位になると脳は足の位置から重心位置を確定します。両耳の前庭機関( 加速度センサー、 水平移動量センサー )からのデーターをもとに足の位置から重心位置を計算し頭の中心と計算結果から導いた三次元空間の重心座標点を一致させるよう体幹の筋肉を調整し、頭の位置を、前後左右に動かして決めます
右の耳からみてどちらに動かすか。
左の耳からみてどちらに動かすか。
左右の計算結果を絶えずチェックしズレがないか監視します。
センサーの精度と計算機能を確認するのに左右に離れてセンサーが置かれていることは重要な要素です。
左右の計算結果が一致し異常がなければ動体バランス機能は筋肉に信号を送ります。
ここで別のチェック機能が始動します。
三次元空間に設定した重心位置に頭の中心が到達する時間が計算通りかどうか。
予測時間内でない時は動体バランス機能が正常に働いてないことになり、転倒の可能性があり危険であると判断し、転倒防御態勢を指令します。
転倒しないようにバランスを保っ筋肉は足ではなく体幹にあります。
転倒防御態勢の指令の信号レベルは大変強力な信号で筋肉に働きます。
筋肉はこれを記憶してしまいます。 この事が痙縮となるのです。
体幹部に起こる痙縮は外からは見えませんが、動体バランスをとることの最大の障害になります。
手足の痙縮は器具などを使用し解除出来ますが、体幹の筋肉の痙縮を解除するのは現在不可能です。
正常な歩行を取り戻す妨げの最大要因になります。
動体バランスが何んの苦もなく自然に取れる様になれば、脳は足を動かす事に専念できて上手く動かす事が出来ますが動体バランスの取得ができていないと脳は転倒の危険から身体を守ることに専念し足の動きを上手くコントロールする余裕はありません。
早期の立位訓練は身体各部の痙縮を発生させる最悪の訓練です。
するべきはベッド上での手足の基礎訓練です。
動体バランスをとる為には身体各部に支障が有ってはなりません。
脳はスーパーコンピューター並の高度な計算を一瞬の休みも無くしてバランスをとっています。
脳の一番大事な仕事が動体バランス機能の正常な運用です。少しの異常でも脳は動きにブレーキを掛けてしまいます。
早期の無理な立位訓練、そして装具の装着。その結果が障害者の誕生に繋がるのです。
(71) に続く


2020年1月16日
(71) 私が動体バランスを重要視する理由は、人の行動の根幹をなす部分に位置しているからです。
健常で普通に生活していれば動体バランスの事など無意識、無関心で何も考えなくても居られます。
手足の麻痺は、外部から見て分かりますが動体バランス機能の麻痺は、直接目で麻痺部位を見ることは出来ません。
この事が今まで動体バランスの重要性が見過ごされてきた原因です。
4足歩行動物でも動体バランス機能の障害は死を意味します。動体バランス機能無くしては歩けません。
まして、二足歩行の人類は動体バランスが正常に機能していることが生きて行く絶対条件なのです。
尖った鉛筆を立てるに等しい神業の様な事が簡単に出来る訳が在りません。
人の脳を左右に分け動体バランスのセンサーを左右の脳に密着させ内蔵しているが如くにし、もう一組の高性能センサーも装備しました。
そのセンサーは 眼です。動体バランスをとるのにとても大きな役割を担っています。
復活教室では動体バランスの訓練で目を閉じて行う訓練がありますがとても効果的です。
人が生きて行く行動に占める動体バランス機能は脳にとっては僅かの障害もあってはならない最重要機能なのです。
リハビリを行う上で動体バランス機能の取得は最優先されるべきリハビリなのです。
この事には何も触れることなくリハビリするなど無知のなせる無謀な行為以外何ものでもありません。
今からでも遅くはありません。
リハビリの最重要項目に動体バランスの取得をいれるべきです。
そして最優先に動体バランス訓練をするようにすることです。
その前に手足の基礎訓練を完了させておくのは、言うまでもありません。
(72) に続く


2020年1月26日
(72) 各地を訪問していて投稿できませんでしたが、宮古島に戻ってきました。
同じ日本の国とは信じられない景色、気候の違いに驚くばかりです。
(64) から動体バランスの事について書いてきましたが、今回はその訓練法を書きましょう。
その前に、基礎知識を少しばかり。
動体バランスは幼児でも2歳までには完全取得する能力です。難しいはずはありません。
幼児と大人の大きな違いは重心位置の高さです。
高くなれば倍数的に難しくなります。
もうひとつの違いは身体の左右の均等性です。
重心位置から見て左右の重量バランスは均等で釣り合いは正常ですが片麻痺の場合は左右のコントロール能力は100対0に等しく、この事を考慮しないと訓練は成り立ちません。
片麻痺は手足ばかりでなく体幹のバランス制御筋肉にも麻痺は発生しています。体外からは見えないだけです。
この筋肉こそが動体バランスコントロールの主役です。
それが片側、機能不全になってしまったのです。
この筋肉は早期の立位訓練で痙縮を発生しやすく、そうすると後々の立位、歩行に取り返しの付かない後遺症をもたらします。
患者に立位をさせるときはこの事を念頭において慎重にしないといけませんが研究者、医師、術者に理解されているとは思えません。
現実には上記の被害者はかなり多いと思います。片麻痺患者の殆んどかもしれません。
歩行訓練をしてもらうと、痛切に感じます。
幼児にはこの障害がありません。
在ると無いでは比較になりません。
海外勤務中に脳卒中になられ帰国後復活教室に来られた方がありました。動体バランスも良く歩きにも癖が在りませんでした。手が動きにくかったですが。
その方の勤務地にはリハビリなどはなく宿舎でひたすら自分流で不自由と格闘されたそうです。
動体バランスの訓練は自発的であることが絶対条件です。



2020年1月30日
(73) 動体バランスの訓練を始めましょう。
座位は完全に出来る、手すりがあれば立位に問題は無い。
上記の方は訓練を始めましょう。
手摺りに掴まって立ちます。膝を曲げながら踵を浮かします。2~3センチほど、左右交互に行います。
手摺りから手を離しても、ふらつかなくなるまで行います。
出来るようになれば動きを少しずつ大きくしていきます。爪先は床に付けたままです。
ふらつかなくなったら目を閉じて行います。
此も出来るようになれば、手摺りをかるく持って、踵を浮かした時に爪先も浮かすようにします。
最終的には爪先を10センチ位浮かせても安定していられるようにします。
此処まで出来るようになれば、手摺りから手を離しても出来るように習熟訓練をします。
訓練中は椅子に腰掛けて休憩をしながら行います。
同じことを10回繰り返したら休みます。休んでいる間も脳は今した事をシミュレーションします。
リハビリはこの休みをいかにとるかがとても大切な要素です。
脳がもう少し、しようとしている時に休まないといけません。
それが同じ動作では10回 までです。
リハビリにはスポーツ医学の考えが根底にあるように感じますが、脳卒中のリハビリとは根本的に違います。リハビリで行う筋トレの様な訓練もその考えに準じているのでしょうがそれによる弊害の事は何も考えられていません。
悩は同じ事の繰り返しは直ぐ飽きてしまいます。
新しい事、未知のことには興味津々この特徴を利用するとリハビリは驚くほどはかどります。
この動体バランスの訓練を完了するには週間単位の時間を要すると思いますが直ぐに効果が表れなくても根気強く続けてください。
注意点は怖いと思ったり身体が緊張してしまうときは無理をしないようにします。
我慢して行うと痙縮の発生に繋がります。決してしてはいけません。


2020年2月1日
(74) 皆さん、動体バランスの訓練中でしょうか?
まだ自覚する成果は無いかもしれませんが?
麻痺の訓練は諦めないことと、継続が成功への鍵です。
継続は大切ですが、装具と杖で歩くことは復活とは逆方向に歩く事になります。継続も距離も自分を助ける事にはなりません。
動体バランスの訓練を継続中の方は復活への道を歩き始めたのです。
立位が出来なく動体バランスの訓練を出来ない方も居られるでしょう。
座位が出来ない方も居られるでしょう。
どちらの方もこの段階では痙縮は発生していないと思います。
復活するのに痙縮がないことは、とても有利な条件を満たしているのです。こんな有難い事はありません。
立位や座位が出来なくても悲観することは在りません。
脳卒中後に一番最初に動体バランスが必要なのは座位ですから、これの訓練から始めましょう。
ベッドに腰掛け、ベッドガードをもって身体が傾かないように支えます。お尻の真上に頭が来るように、背筋を伸ばして座ります。安定したら持つ手の力を抜きます、手を離しても安定して座り続けられるまで行います。
出来るようになったらペットボトルに水を入れて健手に持たせ腕を伸ばして前や横 上など動かしても安定して座位が保てるまで訓練します。前方に倒れないように注意して訓練します。
訓練は成果を急ぎ過ぎないようにしてください。安全に配慮することと休む事をお忘れなく。悩は同じ事の繰り返しは直ぐ飽きてしまいます。
悩は必ず応えてくれます。
(75) に続く


2020年2月13日
(75) 座位は、出来る様になったでしょうか。
今回は立位訓練をしましょう。
安定して立つ為には足裏の何処で体重を支えるのかを脳に学習させないといけません。
健足は重心を土踏まずに置いて拇指球、小指球、かかとで等分に体重を支えますが、麻痺足では捻挫を避ける為に足裏前半、( 爪先 ) で体重を支えます。
これを行うのは脹ら脛 ( ふくらはぎ ) の筋肉です。
この筋肉 ( 腓腹筋 ) を訓練します。
椅子に腰掛け、健足に麻痺足を重ねます。( 健足の爪先の上に麻痺足の爪先が乗ります。) その状態で麻痺足の爪先で健足を踏みつけます。
最初は力が入りませんがその内に健足が麻痺足の動きを感じる様になります。
こうすることで麻痺足の僅かな動きも感ずることができます。
早くに動きを感ずることが大切です。
動き出したら麻痺足を床の上に置いて床を踏みしめます。
それが出来る様になったら手すりを持って立ちます。爪先立ちをします。
健足の下に10センチ位の厚さの物を置き爪先立ちをします。少しづつ暑さを増していきます。
こうすることで麻痺足への負荷が少しづつ増して生き無理のない訓練が出来ます。
ゆっくりと5~10回したら休みます。
手すりから手を離さない様にします。身体が緊張します。
身体を緊張させての立位は絶対にしてはいけません。
動体バランスの訓練が大変になります。


2020年2月18日
(76) 立位 その 2
立位の訓練は進んでいるでしょうか?
この訓練は慎重に行わないといけません。
立った時に身体が緊張する場合は訓練を中止してください。
そのまま続行すると緊張している筋肉に痙縮が発生します。
手の痙縮の発生原因は立位訓練なのです。
手の痙縮は見て解りますが内部の筋肉に発生する痙縮は体外からは解りません。
深刻な二次障害を引き起こします。
脳卒中の一次障害は麻痺です。
脳からの信号が途絶えることにより起こります。
損傷部位脳からの信号は全く無くなり関係先一次障害の発生となり身体の動的機能は全て喪失します。
脳卒中患者の不自由さは殆んど 二次障害によるものです。
それはどこで発生したのでしょう。
一次障害を治す為のリハビリ中に発生したのです。
治そうとしている現場が二次障害の発生場所になっているなどとは誰が想像できるでしょうか?
私の著作 [ 奇[跡の復活 ] に登場した女性は自分が脳卒中になったとは知らず病院にも行かず毎日、二時間の歩行訓練? で一ヶ月で元の身体に
戻してしまったのです。現在の彼女のどこにも麻痺の面影はありせん。
一次障害を何んの知識も無く本人の一途な気持ちだけで治してしまったのです。
人の脳は自らを修復する能力を持っています。
それは自己治癒力の成せるわざです。
この事は最近アメリカの脳科学者が発見しました。正に再生医療そのものです。
脳は修復されたのになぜ麻痺が起こるか?それは、各部を動かす プログラムがなくなってしまったからです。
脳は修復しますがプログラムは新に造らないと身体の動きは戻りません。
復活教室はこのプログラムを造る場所なのです。
修復した脳は直ぐにプログラムを造り出します。この事が二次障害を産み出す原因でもあるのです。
脳は身体の動きからプログラムを造ります。間違った動きをすると、その動きを元にプログラムを作ります、そしてそれを記憶し再現して筋肉を動かします。
身体が緊張していればその状態を再現するプログラムを作ります。
修復された脳は白紙状態です。何でも取り込んでしまいます。
リハビリで行う動きは細心の注意をしなければなりません。
装具で固定された関節は動かないものとしてのプログラムをつくります。
動体バランスもとれない中での立位訓練の恐怖で握り締めた手はその形を保持するプログラムを作ります。
出来てしまったプログラムの変更は大変難しく、指導者は、身体の動きを物理学的にもシステム工学的にも、高度に理解していないと、より複雑化させてしまうことになり、患者の負担は大きくなるばかりになります。
この事が取り返しのつかない後遺症を招いたものに高次脳機能障害があります。
立位訓練は間違ったプログラムが出来やすく身体の緊張をするような動きは厳に慎まなければなりません。


2020年2月26日
(77) 立位 その 3  立位の練習は如何に身体を緊張させないか。が、全てと言っても言過ぎではありません。
立たせようとする者にとっては何でもないことですが患者の 脳 にとっては恐怖そのものです。
崖っぷちの細い道を目隠しさせられて歩かされる様なものです。
脳は身体中に不測の事態に備えるよう指令を出します。
この感覚は健常者には想像もできないでしょう。
患者自身にも脳がどれくらいの強度で防衛指令を出しているがが分かりません。
ですが、想像以上の強さです。
脳は全勢力を危険回避の為に差し向けます。
この事が二次障害の全てを招くのです。
リハビリテーション最大の欠陥なのです。
体験してないでわかりません、は、専門家の言い訳にはなりません。
ボトックスを勧める医師は身をもってボトックスを体験しているでしょうか?
麻痺を疑似的には体験できます。
セラピストの方も是非体験して下さい。
体験したこともない事を頭で考えただけで解る程、麻痺は単純ではありません。
残念ですが、研究者は他人の人生に関わって居るという自覚があるようにはみえません。
立位に於ける 脳 の防衛反応が起こるような訓練は絶対避けなければいけません。
どんな訓練がいけないのでしょうか。
第一には他人によってやらされる訓練、リハビリがこれにあたります。
第二はこわごわ行う訓練、自主訓練など。
立位訓練は必ず自主的に行います。
立つ事が恐くないようにしなければいけません。
必ず手摺を持って下さい。
足の左右のバランスは 100 対 0 と思って下さい。
麻痺足に体重を掛ける訓練をしないと立位は出来ません。
健手で手摺をもちます。
麻痺足は動かさず健足を前から後ろ、後ろから前にと、ユックリ動かします。
体重は健足のうえです。前に出したときはこの上に全体重を、後ろに出したときはそこに全体重を、最初は動かし幅は狭く、少しづつ広くします。
麻痺足は動かさないのに麻痺足の訓練?などと疑問かもしれません。
今までの基礎訓練で、できなかったのが、足の耐荷重訓練です。
麻痺足は耐荷重がゼロの状態ですから、これを高めておかないと、正常な立位姿勢はとれません。
その結果、ビッコな歩きになってしまいます。
この訓練は入念に行います。
手摺をしっかり持って身体を支えリラックスした状態で出来るようにしてください。
麻痺足だけで、不安無く身体を支える事が出来るまで訓練してください。
(78) に続く


2020年2月29日
(78) 立位 その 4
麻痺足に体重をかける訓練は進んでいますか?
この訓練の難易度はかなり高く直ぐには出来るように成らなくても悲観することはありません。
先を急がないでゆっくり確実に訓練しましょう。
体重をかけると足が砕けて壊れてしまうような気持ちになるでしょう。
そーっと、そーっと、ですよ。
壊したら駄目だからね。
少しずつ、少しずつ、慎重に体重をかけて、いきます。
怖いと思うような体重の掛け方は止めましょう。
此くらいは大丈夫?、足と相談しながら進めましょう。
足は歩く様に成りたいのです。
一生懸命なのです。
あわてなくても大丈夫、足は無理なく安心して、出来る訓練を望んでいます。
そんな訓練をするのは、脳は嬉しくてたまらないのです。
訓練は脳と二人連れです。
成果の感じられる訓練は喜びの連続です。
脳卒中はそんな喜びの機会を与えてくれたのです。
失ってしまったものがもう一度手に入るのです。
脳は元通りの形で取り戻そうとしています。
それが叶うこと、それ以外を脳は想定していません。
自発的に動かせばその動きを次々にプログラムにしていきます。
自発的な動きは脳の要求によって動きますから、脳がもっとも正しいとした動きのはずです。
脳には9割以上もの予備があります。
その全てはips細胞だつたのです。
再生医療そのものです。
しかも、そこには不測の事態に成ったときの復活プログラムまであったのです。
人の身体には素晴らしい仕組みが組み込まれていたのです。
今までは、その使い方が分からなかっただけです。
其れも、難しくはなかったのです。
自発的に、自主的に、動くだけで良かったのです。
麻痺した身体は直ぐには動きませんが、動かそうと努力することさえすれば必ず身体は応えてくれます。
脳は待っています。脳を信じて努力するあなたを。
(79) に続く


2020年3月2日
(79) 立位 その 5
立位には移動立位、と、静止立位があります。
移動立位には様々な形態がありますが、此処では歩行形態を中心に進めていきます。
これまでに、全国各地で脳卒中の後遺症で苦しんで居られる方々に多くお会いしてきました。
その方々に麻痺は治るものであることを分かって貰う為に行うのが手指を動かす訓練です。
痙縮解除器 (リセッター ) を使用しての指の痙縮解除と可動訓練です。
多くの方々が 2~3日で指が動く様になります。麻痺状態の指が動く、ほんの少しの動き、たとえ5ミリの動きでも本人には感動的なことです。
しばらくしてから、電話してみます。
指の動きはどうですか?
あれからは、練習してないので、そのままです。
どうして?、
練習しなかったの?、
指が動いたことで、麻痺は治る事が分かったので、それなら、手より足を先に治してから手の訓練をすることにしたんです。
と、いわれます。
これ迄に手を先に治そうとした方に会っていません。
手か足かの選択になれば足になります。
そんな訳で此処では手より先に足を取り上げましたが、手の話しもしますのでお待ち下さい。
話を戻しましょう。
立位イコール歩く事と言っても良いくらい、立位と歩行は深い関係があります。
前回の麻痺足の耐荷重訓練で健足を前後に動かしたのも歩行を前提にしているからです。
重量上げの競技であれば、スクワットを訓練の中心にします。
目的を定めて訓練します。
リハビリ訓練ではスポーツの練習と混同されているのでは?、と思う事がありますが、健常者と麻痺患者では根本的な違いがあります。
スポーツの練習を基にした訓練は麻痺患者には益は無く害になります。
代表的な例は、歩けば歩くほど、歩きが上達するという考え方です。
健常者には当てはまり増すが、麻痺患者には当てはまりません。
歩くことからの害のほうが心配になります。
左右の均衡のとれた身体造りがなされてないままでの運動は身体を歪ませる危険があります。
歪みが原因の変調はすぐには自覚できませんが。
話を戻しましょう。
何故、耐荷重訓練で足を前後に動かすか?
この場合の軸足は麻痺足です。
健足が後方にあり、其処に体重が掛かっている時は麻痺足は後方に傾いています。
麻痺足には荷重はありません。
健足が前方への動きを始めると、足は床から離れます。
この時点から体重は麻痺足に掛かかり始め、健足が麻痺足と並んだときに最大になります。
麻痺足は後方に傾いた状態から前方へと傾きを変化させなから変化する荷重にも対応しなければなりせん。
健足を前後に動かすだけですが脳 は移動する重心に麻痺足を追従させ、変化する荷重にも対応するために 50以上もある足の 筋肉を制御したのです。
たった、一歩の動きですが脳にとっては大仕事です、
御苦労様と足を撫でて下さい。
良く体重を支えてくれたねー、偉い、偉い、有り難う、うれしかったよ。
脳を、労い、ほめて、感謝して下さい。
この時の脳は予備で待機していたips 細胞から生まれたばかりの赤ちゃんなのですから。
脳は失しなわれた機能を再生する
為の素晴らしい自己治癒力を発揮して身体を元の状態に戻していきます
感動の瞬間の連続です。
素晴らしい身体と脳を与えられて生きていることに何と言っていいのか?
言葉が見付かりません。
涙がでるだけです 。
(80) に続く


2020年3月4日
(80) 立位 最終回
足の基礎訓練は終了したでしょうか?
では、立位をしてみましょう。
椅子に掛けてベッドに向き合います。
足を肩幅に開いて両手を合わせ ( 合わせられない方はそろえて ) 両足の真ん中に成るように深くおじぎします。
手が床に付くくらいに深くです。
そしたら、足の上に身体の重心がくるように身体を前方に移動します。
少しずつ、移動してお尻が椅子から浮き上がるところまで進めます。
お尻が浮き、5秒間そのままで居られたら、ゆっくり頭を上げて上体を起こします。
大空に向かって背伸びする気持ちです。
立った姿勢の頭の中心が両足の真ん中にきているはずです。
そうなっていれば、立位の完成です。
足の基礎訓練が終了していれば両足に体重が均等に乗っていることが解るとおもいます。
手を前後、左右、上下に動かしても安定して居られるよう訓練します。
出来る様になったらペットボトルを手に持って動かしてください。
長いこと掛かりましたが歩くことの要素の一つが完成しました。
元のように普通に歩く為には避けて通ることの出来ない重要な条件なのです。
次回も元の歩きを取り戻す新しい訓練をしましょう。
(81) に続く


2020年3月5日
(81) さあ、歩きましょう、
元のように!。
足は壊れていません。準備はできました。
それでは、足の使い方の学習です。
歩く動作は、力学的にとても優れた機構と、完成度の高いプログラムによりコントロールされて、生み出されています。
これは、驚異的とすら思える程の完成度の高さまで高められ、一切の無駄はありません。
これから学ぶことは、片足五十以上もある筋肉を操るプログラムの作り方です。
上手く作れば元の歩きが戻ってきます。
作り方は難しくはありません、誰でも出来ます。
其れでは順序にしたがって始めましょう。
手摺に掴まって立ちます。
麻痺足、爪先の拇指球で床を踏みます少し力を入れて、このときは脹ら脛の筋肉に信号が来ています。
触ると硬くなっているのがわかります。
健足も同じ様にして触って見ましょう。自分では触りにくいので誰かに触ってもらいましょう。
此処に信号が来ると筋肉が収縮しアキレス腱を引きます、すると踵が上がり膝が前に曲がります。
その結果、爪先で床を踏みつけることが出来るのです。
脹ら脛の筋肉はとても強力で片足だけの爪先立ちで身体を持ち上げることができます。
この筋肉は歩くときは主役でとても重要な役目を担っています。
装具はこの筋肉が二度と動かない事を前提に作られて装着されますが、深刻な二次障害をもたらします。
装具の使用は避けてリハビリしてほしいのですが。
言葉で書けば此だけですが、一次障害だけの場合と二次障害の場合では出来る様になる期間に差があるかもしれませんが出来るまで続けて下さい。
必ず出来る様になります。
(82) に続く


2020年3月7日
(82) 歩く その 2
拇指球で床を踏み締める動作は出来たでしょうか?
意外と難しいと思われた方も在るでしょう。
拇指球の下にペットボトルの蓋を置いてそれを踏みつけてみましょう。
足裏のどこが拇指球なのかが、分かりにくいと思いますがペットボトルの蓋があればそれを頼りに拇指球の位置を知る事ができます。
復活教室では足裏の圧力分布を計測器を使用して把握していますが、無い場合は、誰かの手指を拇指球の下に入れてもらい踏みつけます。
思い切り力を入れてふみます、痛い!、と悲鳴が上がれば、大成功、訓練完了です。
歩く動作は爪先で床を蹴下げる反動で足を前方に撥ね飛ばすことで歩幅を広げると同時にからだを前方に押し出して進みます。
歩く動作の始動は、身体の重心を進みたい方向に傾けます、倒れてしまいますからどこかに、支柱を建てないといけません。
最適な位置に支柱 (足 )を出して身体を支えます。
この動作の繰り返しで歩きます。
足の動きはとてもシンプルな動きなのです。
難しいのは、左右の足の動きに寸分の誤差も許されないことです。
誤差はそのまま、ビッコな歩きとなって現れます。身体の歪みを生み次の病気の準備が始まります。
其れでもどんどん歩けばビッコに慣れてあまり気にならなくなります。
が、次の病気に近付いていることを忘れてはいけません。
基礎訓練を正しく完了させていればそんな心配はいりません。
(83) に続く


2020年3月8日
(83) 歩く その 3
歩く事が出来ますよ。
もう後二つの訓練を完了させれば元通りの歩きを取り戻せます。
手摺に掴まって、足を肩幅に開いて立ちます。
では、始めましょう。
(81) (82)で練習した動作を左右交互に行います。
肩が左右に揺れないようにしないといけません。
出来るように成ったら、踵をあげて曲げた膝を持ち上げて、爪先を床から浮かせます。
少し浮かして、出来たら少しずつ上げる高さを大きくしていきます。
1cmからはじめて10cmまで浮かせても肩が5cm以内の揺れに成るように訓練してください。
慎重に動かせて下さい。
肩の揺れ幅が大きいときは、ゆっくり、動かして原因を探して改善してください。基礎訓練のどこかに原因が在るはずです。
もう一度基礎訓練に戻って確実に各部が動くか確かめましょう。
膝を持ち上げるときに腰が上下に動いていたらだめです。
腰を使って足を持ち上げようとしてはいけません。
足は垂直に上下するように成らないといけません。
単純な動作ですが正確に条件を満たして行うのは大変です。
直ぐに出来るようにならなくても、諦めずに、訓練してください。
出来るようになります。
身体はその様に出来ています。
もう少しで歩ける様になります。
出口はすぐそこです。
(84) に続く


2020年3月11日
(84) 歩く その 4 最終回
歩く訓練は今回で終わりです。
長いこと御苦労様でした。
これまでの訓練は正確に出来てきたでしょうか?
出来た方は歩けるのは目前です最後の訓練をしましょう。
この訓練は (83) の延長線上にあります。
此処までの訓練は内容の完成度の高さを要求される訓練です。
此処で一番大変で重要なのは動体バランス能です。
歩くことは動体バランスが取れているかどうかが全てです。
それでは訓練を始めましょう。
(83) の訓練から始めます。
手摺をしっかり持って肩が揺れない様にできましたら。
手摺を持つ手の力を少しずつ小さくしていきます。
この時点で身体が緊張している方は手摺を持つ力を緩めいないで下さい。
決して身体を緊張させない事が重要です。
結果を急がず慎重に訓練を進めます。訓練が完了した時には元のように歩けるのです。
充分、時間を掛けて下さい。
それだけの価値ある訓練をしているのです。
ここでは二次障害の無い事を前提に話を進めていますが、そんな方は極て、少ないと思います。
殆ど会ったことがありません。
後遺症の克服は二次障害との格闘なのです。
今回で、歩く、は終わりですが。
続編で二次障害の克服編を始める予定です。
一次障害から歩きを取り戻すより格段の困難さがありますが、不屈の精神力が在れば克服可能です。
手摺を持つ手を離して爪先を浮かせても肩が揺れなくなれば訓練は完了です。
完了後の動作は、その場足踏みです。
歩くことの基本は足踏みなのです。
此処までの訓練は足踏みをする為に基礎から積み上げてきたのです。
足踏みは歩くより数段、難しいのです。
前進しないでのその場足踏みは完璧な動体バランス能力を必要とします。
歩くスピードが速いほど不完全な動体バランス能力でも慣性の助けで歩けます。
如何にゆっくり歩けるかが大切なのです。
今回の訓練は大変ハードルの高い訓練ですが、必ず完了出来るはずです。
一度、獲得した歩きは一生使えます。
正しい歩きを身に付けて健康な人生を歩いていきましょう。
歩ける事の幸せと、感動と感謝を道連れにして。
長いこと有り難う御座いました。

次編に続く


2020年3月12日
(85) 訓練の順序I
リハビリで二次障害が発生する理由の一番は、リハビリの順序が違う事があげられます。
( 1 ) 足で身体を支ええることも足の筋肉の使い方も分からないままに立位させる。
( 2 ) 足関節の訓練もなく装具の装着。
( 3 ) 指の動きがないのに腕を動かす。
( 4 ) 五十音の発音練習をしてないのに言葉を発することをする。
( 5 ) 言葉を想起できないのに話さそうとする。
これだけではありませんが代表的なものを挙げてみました。
正しい順序にするだけで二次障害は大幅に減少するでしょう。
それぞれの理由は次回以降に詳しく説明します。


2020年3月14日
(86) 長く書いてきましたが私からの一方的な書き込みですので、様々の状態には対応出来ていません。
書いてある様にしているのに成果が無い方も多く居られると思います。
何とかもっと良くなりたいと思われる方、
どうして良いか分からない方、
電話してください。
文字では伝わりにくいと思います。
状態を言葉で詳しく聞きたいと思います。
拙い知識ではありますが参考になれば有難い事です。
ご相談での成果などが有った場合の事例は今後の投稿に反映していきます。
脳卒中の後遺症は一様でなく本当に様々です。
そんな様々の事例に接し知見を広げていきたいと思っておりますので宜しく御願いします。
電話番号 090-3309-2352 です。
夕方6時以降がありがたいです。
(87) に続く


2020年3月25日
(87) 脳卒中の後遺症からの回復は困難を極めます。
脳卒中は脳血管障害です。
年間110万人前後の人々が発症します。
脳の損傷部分は僅かの期間で代替補完され修復します。
ですが発生した後遺症は治りません。
脳は修復出来ているのに後遺症はなぜ治らないのでしょうか?
損傷した脳にあったプログラムも損傷と同時に無くなってしまったからです。
ですが新しく修復した脳にはプログラムをもう一度作成する能力が備わっています。
内なる要求に従い手足を動かし言語を操り 意志表示をすることを取り戻すことが可能なように仕組まれています。
乳幼児が誰かに教えられなくても自立出来る能力を身に付けるのも上記の仕組みのお陰です。
脳卒中後の脳にもこの仕組みはあります。
乳幼児の脳と全く同じなのです。
問題は乳幼児とは環境が全く違う事です。
脳は乳幼児そのものですが乳幼児の場合は自然に任せて回りは干渉しません。自分の意志のままに動くに任せています。
動きが悪くても失敗しても親は気にもせず放置したままです。
試行錯誤して成長していくものとして見守るだけです。
乳幼児は周りの大人や兄妹を手本にして成長していきます。
それだけで何の問題もなく各機能を修得して成長します。
同じ機能を持っているはずの脳卒中後の脳は、なぜ正常に身体の各部の機能を発揮させる事が出来ないのでしょうか?
次回からこの、なぜなのかについて考えていきましょう。
(88) に続く


2020年4月1日
(88) なぜ脳卒中後の新しく再生した脳にはプログラムが正しく作成されないのでしょう。
新しくプログラムを作成するには二つの条件を満たしている必要があります。
どちらが欠けても正しいプログラムは作成されません。
一つ目の条件は手足を動かす事が内なる要求に基づいている事。
言い換えれば、自主的に動かそうとしているかどうか。
この条件を満たす為には動くようになると思っていることが絶対条件になります。
動くことは無いと思っていれば動かそうとはしません。
動く以前の問題です。このことが治ることを阻害する最大原因です。



2020年4月6日
(89) 前回の続きです。
何故、治らないか?
乳幼児は誰に教えられらるわけでもなく歩くようになります。
脳は新しくなって乳幼児と同じなのに、大人の場合はリハビリで訓練もしているのに、発症前のように歩けるようにはなりません。
乳幼児とは何が違うのでしょうか?
治る条件 の二つ目と密接な関係があります。
乳幼児が歩行を獲得していく過程とリハビリでの訓練過程とのあいだには大きな違いがあります。
この違いこそが治らない原因なのです。
乳幼児は母親の胎内で手足の各部を動かすことはできるようになって産まれてきます。
乳幼児は誕生したときには基礎訓練終了の状態になっているのです。
乳幼児は手足の各部を動かすことを学ぶことが一番始めにあります。
誕生してからはそれらを使いハイハイしながら筋力を付けていき、つかまり立ちで体重を支えることを学び、つたい歩きで足の使い方を学び、同時に動体バランスのとり方もまなびます。
手をはなしては転び、起きては転び、歩行できるようになります。
脳卒中後のリハビリは幼児の歩行までの過程を逆に辿っています。
重症だった私がリハビリ病院をとても短期間で退院できたのは乳幼児と同じリハビリ過程を病室で独自に行ったことが理由だと思います。
私の独自リハビリ体験を書いた本をリハビリの手本として実行した方々が普通の人のようになって退院されるのをみても。
乳幼児が歩くまでの過程をその通りおこなえば二次障害の発生もなく歩行を取り戻すことが出来るのです。
脳卒中後の脳に歩行のプログラムを作る事が出来ないのはリハビリの順序が間違っているからです。
二つ目の条件はリハビリの順序を正しくするでした。
(90) に続く。



2020年4月9日
(90) 治る条件は 自分の心の問題とリハビリの順序の二つです。
リハビリ病院を退院しても治ってないし、今更そんな事、言われても手遅れでどうしようもありません。
そんな方が殆どかもしれません。
大丈夫ですよ。私達の脳はそんな事で復活出来なくなるほど やわ ではありません。素晴らしい自己治癒力を秘めています。
自己治癒力を発揮させるのは、あなたです。
誰の脳にも組み込まれています。発揮させかたは難しくはありません。
経過年数など無関係です。
発揮出来るかどうかは、あなた次第。
第一の条件 治ると思えるかどうかで、あなたはどう思っていますか?
今はそう思えなくてもかまいません。
ここからが、別れ道です。
絶対治りたいと、どれくらい強く思えるか?
強く思える方。
治らないという情報を頭から消します。
すこしでも治らないと言うことを思う心が在れば此れからの努力は実りません。
治るという情報を集めます。治らない情報は沢山ありますが。治る情報は少なく、多くは改善情報の場合かもしれません。
リハビリに取り掛かるまえに治ると心から思える自分になって下さい。
このことは此れから行うリハビリより難しいと思います。一時は治ると思えても苦難に会うと心は揺れます。
どんな時も、治る、絶対治すんだ、と揺るがない心を持ち続けていけば脳は必ず応えてくれます。
最初はリハビリも大変ですが、どんなに小さな成果でも出れば嬉しくてリハビリが楽しくさえなります。
そこまでが大変なのです。
さぁ 治る情報集めを始めましよう。
脳はその時を待ち望んでいます。
(91) に続く



2020年4月11日
(91) この投稿を多くの方々に読んでいただきましたがもう90回を越してしまいました。
いままでの投稿を編集し動画DVDを付属した脳卒中後遺症克服マニュアルを出版する準備をしていますので本と動画で分かりやすく訓練が出来るようになるとおもいます。
本の制作にはこのページの管理者である吉井さんが尽力して下さっています。
私の講演なども企画されております。私の活動を支援してくださる方々は元患者であったり健常者であったりですが本当に有難いことです。
この投稿では足を中心に話を進めていますが次には手、その次には高次脳障害を取り上げようと思っていますので宜しくお願いします。



2020年4月19日
(92) 何の意味もなく脳卒中になり後遺症で苦しんでいるのでしょうか?
発症率は約1%です。
百人に一人の割合です。
運が悪かったのか?
生活習慣の結果で仕方ないのか?
今更そんなことを考えてどうなるものでなし。うんざりだ、やめてくれ!
確かにその通りです。
後遺症の苦しみには期限がありません。
終身刑とおなじですが終身刑のほうが楽な気がします。
終身刑以上の苦しみを受けるような、身に覚えはないでしょう。
それならば、意味もなくこんな苦しみを受けることに同意できません。理不尽すぎます。
善良な人々の一人であったはずです。
何の意味もなくこんなことになるはずがありません。
これでは、神も仏もないではありませんか。
復活教室の皆さんを見ているとリハビリ病院に居た方々とは違う感じがします。
ここにはリハビリをしてもらっている人は誰も居ません。
ですが全員リハビリに懸命に取り組んでいます。
毎日、誰かに何かの成果があります。
それは明日の自分かもしれません。皆が嬉しいのです。
脳卒中は神様からのプレゼント!
何を馬鹿なことを、まだほんのちょっとだけど、プレゼントなのかな?
と、思う時があるんです。
以前の自分には考えられないことですが。
夫婦の結びつきがとても強くなって妻に感謝の気持ちでいっぱいですと言います。
手足が動いてくれるって、凄いことだったのですね。
基礎訓練を終えて歩行練習をしながら言います。
今から思えば発症前の日常は全てが有って当然と思っていたものが突然無くなる日が来るなんて!。
でも失くしてみないと有ることの有難みには気付けませんでした、と言います。
脳卒中になったことで此れからの人生が変わります。
どんな人生になるのか、大変な人生を余儀なくされる、
後遺症を克服して心豊かな人生を生きる、
どんな人生を生きるのもその人次第。
人生は 運命で決まるものではありません、その人の考え方が道を撰んでいるのです。
後遺症は克服できます。
そして心豊かな人生を歩きましょう。
次回から手の話をします。
(93) に続く



2020年4月20日
(93) 手 は何の為に付いているのでしょうか。
命を維持する為だけに存在しています、始めはそうでした。
ですが 人類の進化と共に役割も変化してきました。
ですが 脳は今でも手の役割の最大存在 理由は命の存続なのです。
手は野原で食べ物を探し口に運ぶのが仕事です。
足は食べ物を得られる所に移動する為の道具なのです。
手の最重要部分は指の指紋の有るところです。
そこの為だけに指から肩までが付いています。
脳にとっては指が機能しなければ手の存在価値はないのです。
脳は手が麻痺したことを命の存続の危機ととらえます。
全力で回復させようとします。ここで働く自己治癒力はすさまじい力を発揮します。命が掛かっているのですから。
真っ先に脳は指の機能を回復させることに取り掛かります。
ここで脳は以前には無かった障害にぶつかります。
脳にはこの障害に対しての回避プログラムはありません。
想像もしていなかった事態なのです。
脳にはどうすることもできません。
ですが 脳は諦めません、最後まで使命をまっとうするために努力し続けます。
脳は未曾有の障害に立ち向かおうとしています、脳に協力してこの難局を乗り切りましょう。
一緒に努力することが脳にとってどんなに嬉しいことか。
さぁ始めようではありませんか。
(94) に続く



2020年4月21日
(94) 人類が一日中、野原を動き回ってその日の食べ物を探してやっとの思いで生きていた時代に戻ります。
そんなある日人類の一人が野原の中で倒れてしまいました。
脳卒中を発症したのです。
その人物の脳は、すぐさま行動を開始します。
血液が途絶え壊死した脳に替わるべく新しい脳の生成を始め、神経も全て繋ぎ直します。
再生した脳は麻痺して動きを失ってしまった指を動かそうとします。
動かさなければその先には 死 が待っているのです。
動かす以外の選択肢はありません。
命が掛かっているのですから、脳は全力で動かそうとします。
残されている猶予期間は長くはありません。
身体には余剰体力等はありません。その日を生き抜くエネルギーを確保しながら毎日を過ごしてきたのです。
飲まず食わずで生きて居られる時間は限られています。
動くかどうかでなく、動かさなければ生きていくことはできません。
食べ物を探し口にしなければなりません。
指を動かすかどうかでなく飢えをしのがなくてはなりません。
目的は食べ物を探し食べることです。手段を選んでいる余裕などありません。
使えるものなら足の指でも手の指でも、ですが足の指は退化していて使いにくくなっています。
手の指を使うしかありません。
脳は手の指を動かす以外には助かる方法は無いことを悟ります。
脳は命を維持するために全能力を指を動かす為に始動し全勢力を集中します。
1~2日あれば食べ物を口に運べるようになります。
現代に戻りましょう。
脳卒中を発症し脳が再生するところまでは古代も現代も変わりません
命を維持することを自己の力でするか、他力に任せて寝ているか、この違いが脳が直面した最大の障害なのです。
リハビリは集中力と、どれくらい努力したかで成果は決まります。
脳卒中で人体に起こる麻痺は治るような仕組みが備わっています。
其を生かすかどうかは自分自身です。
これから生かし方の話をしますが、努力は自分です。
努力を支えるのは治ることを信じることができるかどうかです。
治りたいと、どれくらい強く思えるか?
並みの強さではだめです。
誰でも治りたいと思っています。問題はその強さです。
治る事を信じることができる方は先に進みましょう。
(95) に続く



2020年4月22日
(95) 手を動かすのと歩くのでは比較に成らないくらい手は機能を取り戻すのが容易です。
なぜなら、足は単独で機能を発揮出来ませんが 手 は単独で機能を発揮することができるからです。
足が機能するためには左右の足の協調性を保つことが不可欠です。
歩くためには動体バランスをとることが不可欠です。
そして動かさなければならない筋肉は 手の倍以上もあります。
足は高度な機能の総合力の上に成り立っており、一歩間違えば身の危険も在ることから安全歩行監視機能などが完全でない歩行にブレーキをかけます。
歩行時に怖い思いがするのはこのブレーキのせいです。
手はそれらを必要としません、指さえ自由に動けばいいのです。そればかりか左右バラバラでもよい場合もあります。
では、なぜ回復しにくいのでしょうか?。
手の機能回復は身体本来の自己治癒力とは無縁の人為的な行為により発生した二次障害が原因で回復困難な状態になってしまったことが回復を難しくしています。
一次障害の麻痺だけなら回復は容易なのですが。
手が動かない場合は発症間もない方を除いて殆どの方に二次障害が発生しています。
手の回復はこの二次障害を取り除くことから始めます。
二次障害さえなければ 手は動きます。
取り除くことは出来ますから安心してください。
なぜ二次障害が発生したのでしょうか?
次回はその話をしましょう。
(96) に続く



2020年4月26日
(96) 歴史の中では医療の発展の陰で多くの犠牲者が産まれてきました。
人類はその犠牲を無駄にすることなく医療を発展させてきました。
そして尊い命を救う事の出来る現代を築いてきました。
これまでの相手は未知の病原体でした。
私が取り組もうとしている相手は人間の知恵です。
患者を救おうと研究され導かれた知恵です。
それを産み出した人々は学識にも秀でた方々です。
その方々が取り組まれたテーマは人の脳です。
余りにも未知に溢れ最後の秘境と言われています。
その方々の手にある秘境の地図は百年も前に書かれたものです。
今でも詳細な地図は在りません。
永久に解き明かすことの出来ない秘境なのです。
私はその秘境の中から偶然にも外に出て来れたのです。
その体験からこれを書くことができています。
今回のテーマは 手 の復活です。手 の復活に最大の障害は痙縮です。指を握りしめた状態が多いですが。
何故、痙縮が発生したかは(34) (35) を読んで下さい。
手 の復活の為には痙縮を解除しなければなりません。
解除する方法さえ在れば手は復活します。解除する方法が無い現在、手は治りませんと言うしかないのです。
ですが。痙縮は解除できます。
復活教室でしている方法を次回紹介します。
(97) に続く



2020年4月30日
(97) 手の復活をしましょう。
手の復活は容易ですがその前にしなくてはいけないことがあります。
痙縮の解除です。
痙縮の発生していない方には必要ありませんが殆どの方に必要だと思います。
リセッターを装着し二時間程の間、五秒に一度、指を開いて、握って、と念じます。痙縮については(35)(39)
を見て下さい。
痙縮は手を握りしめた状態が正常として記憶した結果です。
解除するには開いた状態もありだと脳が思わないといけせん。
指を動かそうとすると脳はその筋肉の長さを計測します。
リセッターで指は開いた状態になっていますからその長さを計測します。
念ずる度に同じ長さであると脳はこの長さも記憶します。
リセッターを外しても脳はしばらく開いた状態を維持します。
この時が訓練のチャンスなのです。
手の復活は痙縮の解除に成功するかどうかに掛かっています。
動画の添付出来なく、お待たせしてしまいました。
次回はリセッターについて書きます。
手のリセッター装着の様子動画を見る→動画を見る
(98) に続く



2020年5月1日
(98) リセッターを作りましょう。
材料は下の写真のものです。
ホームセンターで売っています。
曲げるのはペンチで写真を参考にしてください。
装着も写真を参考にして下さい。同時に五本の指に装着しますから5組作って下さい。自分で出来ない方は連絡して下さい。完成品を送ります。五本組 1 セット
送料込みで4500円です。
注文は090-3309-2352 で受け付けます。
痙縮を解除して手を復活させましょぅ。
次回からはリセッターを使っての訓練の仕方の話です。
(99) に続く



2020年5月2日
(99) 手は、動きたくて待っています。
もうすぐ動かすからね!。
麻痺して動かない訳ではありません。
脳からの動いてという信号は手に届いています。
この状態は麻痺ではありません。
ではなぜ動かないのでしょう。
痙縮の発生が全くない方は手に動いてと念ずるだけで動くようになります。
そんな馬鹿な、と言われても仕方ありませんが、念ずるだけなら、と簡単に思わないで下さい。
五万回から十万回したら必ずうごきます。
1日五時間を一週間から二週間で達成出来る回数です
誰でも可能です。
人生が掛かっていると思えば容易いことではありませんか。
疑う心がほんの少しでもあれば動きません。
リハビリは自分との戦いなのです。
簡単では有りませんが挑戦する価値はあります。
回数が大変だと思われる方は千回に挑戦して下さい。
何れだけの時間で出来ましたか?
意外と短時間で達成出来たのではあるりませんか?。
問題はやってみようとするかどうかです。
動くかどうかはその次です。
開いて、握って、これで二秒です。此のくらいのペースで行います。
絶対力を入れないことですよ。力は少しだけ動いたら感動ですよ。
必ず動きますからね。
(100) に続く



2020年5月4日
(100) リセッターは製作出来たでしょうか?
出来た方は装着して下さい。
まずは痙縮の解除をしましょう。
痙縮は解除できます。
解除出来れば手は動きます。
先ずはリセッターをつくりましよう。
手を握りしめている方
肘が伸ばせない方
腕が動かない方
指が固くなって動かない方
長年経って諦めた方
医師に廃用と言われた方
全ての方の手は元に戻ります。
身体は戻るように出来ています。
戻らないのではなく。
戻し方がわからないのです。
でも大丈夫です。医師には
出来なくてもあなた自身でならできます。
しかも、治し方は難しくはありません。
根気と忍耐力さえ在れば。
リセッターは付けていさえ
したら必ず効果はでます。
材料はホームセンターに有ります。
挑戦して下さい。
(101)に続く



2020年5月8日
(101) 手を復活させるのは何故難しいのでしょう。
身体の基本的な動きのメカニズムを無視し、なおかつ間違った理論に基づいた考えが根底にあるからではないかと思います。
リハビリで手を治そうとして、手に施術をしても治らないのは当然です。
身体の動きは全て物理の法則に従って動いています。
指が麻痺したのは腕にある指を動かす筋肉が麻痺したからです。
脳卒中の後遺症で脳からの信号が途絶えたから麻痺してしまったのです。
何故、脳卒中になると信号か途絶えてしまうのかの詳しい理由は解明されていません。が、手の麻痺の原因は脳にあることは明白です
脳が再び信号を送るようになれば手は復活するのです。
その決定的な障害は痙縮です。
痙縮を解除出来れば後は訓練で復活できます。
脳は何度でもプログラムを作ります。
プログラムを作るには動いてと念ずるだけで良いのです。
動かしたいという気持ちが脳に働き掛けプログラムは出来るのです。
難しい技術は要りません。
動かしたいという切実な気持ちがあればよいのです。
強い気持ちは大切ですが強い力を入れることは厳禁です。
(102) に 続く



2020年5月9日
(102) 麻痺した手は元には戻らない。
痙縮は解除など出来ないと、思っていませんか?
今の医学の考えでは、その通りです。
治らないから医学で言っていることは真実なのです。
真実では在りますが正しくはありません。
医学で治らないというのは身体のことが充分解明される事なく導かれた結論を元にした考えがあるからそうとしか言えないのです。
また、医師は治った人など見たこともないから治らないと思うより仕方ないのです。
身体を原理的にみたら治らないのが不思議です。
リセッターを着けて外した時は痙縮は解除されています。
僅かの時間ですが、回数を重ねるごとに時間は長くなっていきます。
リセッターは簡単な道具です。
試してみる価値はありますよ。
(103) に続く



2020年5月11日
(103) 手は本当に動くようになる?。
動くようになります。
手は、待っています。
動いて仕事が出来る日を。
手は壊れてはいません。
信号がこないから動かないだけです。
筋肉はエンジンそのものです。
燃料は血液です。
人の身体は何百もの大量の筋肉によって動いています。
その筋肉は筋原繊維というとても細い繊維状の肉の集合体です。
筋原繊維は信号により、伸び縮みします。その為のエネルギーは外から供給しなくても自ら発生します。
筋原繊維はエンジン内蔵の伸縮機なのです。
脳は再生し、信号を出す準備は出来ていますが、出し方がわからないのです。
生まれたばかりの乳幼児の状態になってしまったのです。
訓練しましょう。
脳は待っています。
(104) に続く



2020年5月12日
(104) 作業作業療法士の方々にお願いします
患者の麻痺した腕、手に触らないでください。
腕は他動的に動かさなければ関節が固まってしまうことなどはありません。
麻痺は他動的に動かせば動くようになることはありません。
力をいれて動かすことは決して指導しないでください
麻痺した手は復活します。
怖いのは施術により引き起こされた二次障害なのです。
痙縮、肩のあ脱臼などは、此れからの患者の人生に、大きな障害になります。
医療者の皆様は患者の苦しみを取り除いてあげたいとの想いで職種を選ばれたとおもいます。
ここにも同じ想いで各地から研修に来られる方々がおられますが、セラピストの方が来られたことはありません。
ここで良くなった方がお世話になったセラピストの方に喜んで貰おうと見せに行ったのに何の反応もありませんでした、
又は、治る時期がきたんだね、
又は、麻痺は軽るかったんだね、
十年以上もリハビリしてもらっていた医師に先生動くようになりましたと言って見せたら、よかったね、の一言だけでした。
医療者の方々を悪く言うつもりはありませんが、このままでは患者の人生を奪い続ける人生を送ることになります。
初心を貫こうと模索しておられる多くの医療者も知っています。
患者の皆様は治る事のできる苦難に直面しているのです。
脱出はあなた次第です。
治る道はあなたの前にあります。
その道を歩いて行きましょう。
簡単に言わないでくれ!
簡単かどうかは歩いてみなければわかりません。
先ず道を見つけましょう。
道はもう示してあります。
探して下さい。
(105) に続く



2020年5月20日
(105) 何故、足は廃用とか全廃とならないのでしょうか?。
手は、廃用か、全廃と言われた方は多くおられます。
足は手に比べて治療技術が進んでいるのでしょうか?。
私はそう思ってはいません。
どちらも治療技術は手探り状態です。
何故、足は何とか使えるようになるのでしょうか?。
理由は医療でなく患者自身の中にあります。
手は片側健康ですから生活は何とかなります。
足は片側健康ですが片足だけでは生活出来ませんから
仕方なく麻痺側も使うことになります。
使わなければならないか、そうではないかのちがいです。
必要は発明の 母 といわれますが、必要は復活の 母 でもあるのです。
健手に制限をかけて、麻痺手を使わなければならないように仕向けたリハビリ法はこの考えに基づいています。
治るか、治らないかは全て患者側にあります。
復活に対して残念ですが医療の果たす役割はありません。
医療に期待しても麻痺に立ち向かう術を持ってはいないのです。
それより問題なのは専門家であるというプライドと国家資格という、お墨付きを所持していることで、学ぶことを忘れてしまっていることです。
脳卒中の後遺症は、治らなくても仕方ないのではありません。
治し方を知らないだけです。
其ばかりか間違った施術により取り返しのつかない 二次障害をも、引き起こしていることを自覚さえもしていないでしょう。
脳卒中の後遺症は治すことのできる病気なのです。
経過年数など関係なく。
私がリハビリ病院にいたときは治してくださればセラピストの方々の後ろ姿に手を合わせたい、天使、神様の様な存在でした。が、そのお告げはあまりにも悲しい言葉でした。
そんな筈で良い訳はありません。
天使か神様のような仕事をされているのです。
その事に気付いてほしいのです。
(106) に続く



2020年5月23日
(106) リセッターの意味と痙縮の解除出来る訳
その前に何故、痙縮が発生したか話しましょう。
痙縮はリハビリによる二次障害です。この事は此までにも書きましたが。
とても重要なことなので、もう一度。
一番の原因は脳卒中後、脳が再生修復され乳幼児と同じ状態になっている事です。
この状態の脳は身体的には元にもどりましたが、此までに習得した情報は失われ新品です ( 運動野損傷の場合 )。
手足を動かすプログラムは何もありません。
そこで脳はプログラム再構築の為に猛スピードで情報収集活動をはじめます。
この時期にどんなリハビリをするかが大変重要なのです。
脳は手足の動きからプログラムを構築していきますからどんな動きをさせるかでプログラムの内容が決まります。
他動的な動きからはプログラムはできません。
脳がどんな指令を出しどんな動きを手足にさせるかがプログラム構築の全てになります。
重要なことは他動的にされたことはプログラムの構築には何の役にも立たないことです。
したがって、脳に出させる指令の内容が大変重要な意味を持ってきます。
施術者は患者の脳が間違った指令を出さないよう細心の注意を傾ける能力を求められます。
この部分が欠けていることが二次障害を産み出す最大の原因です。
基礎訓練もすることなく立位をさせれば脳は転倒防御体勢をするよう身体の各所に指令を出します。
その結果、手には痙縮が発生します。
肘を曲げ手を握りしめて防御姿勢をとった形を脳がプログラムにしたのが痙縮ですから、解除するにはこのプログラムの修正が必要です。
その修正器具がリセッターなのです。
次回は、リセッターによるプログラムの修正原理を説明します。
(107) に続く



2020年5月26日
(107) 筋肉は筋原繊維というとても細い伸縮性のある繊維の塊です。
一本は千分の何ミリという細さです。その一本一本に脳からの神経が繋がっています。
繊維にはその繊維の長さを計測するセンサーも内蔵しリアルタイムで脳は筋肉の長さを知ることができます。
脳はこの長さの値を記憶します。重要な動きの記憶はとても大切に消えてしまわないように記憶します。
痙縮の姿はこの記憶した筋肉の長さを再現した形を表しているのです。
立位訓練などで危険から身を守るための防御姿勢などはとても重要な姿なのでしっかりと記憶して片時も忘れないようにその姿を維持しようとします。
痙縮は身体を危険から守ろうと脳が一生懸命働いている証です。
有り難いことではあるのですが、リセッターはこの脳が記憶した筋肉の長さの値を書き換える為の道具です。
痙縮で指を曲げて居るときこの筋肉は収縮して短くなっています。これが脳にとっては正しい指令を筋肉に出していることなのです。
脳は一途にこれを正しいとして遂行しますが、そうでなくてもいいのだなと思ってくれれば、痙縮は解除できるのです。
痙縮を少しでも軽くしようと他動的に指を伸ばす事は筋肉の強化訓練そのものです。痙縮は益々強くなります。
他動で指を伸ばそうとすると脳は伸ばされまいとより強い信号を出して曲げようとしてしまいます。
身体を緊張させる事なく脳のしている事に逆らわないように指を他動で伸ばします。
他動で指に静かに力を掛けて指をのばします。
痙縮がかなり強くても指は伸びてくれます。
握りしめていたいのにごめんね�。
そんな気持ちで少しづつ伸ばします。
必ず手は開きます。
開いた状態でリセッターを指に一本づつ装着していきます。
そしたら五秒に一度握るイメージをして指に少しだけ力をいれます。
すると脳は筋肉に信号をだします。
筋肉からは現在の長さの値が届きます。
五秒毎に値が届きますが毎回、同じ値です。
毎回、同じ値であることが絶対条件です。
この訓練中脳は握るイメージをしたときだけ信号をだしますが、それ以外のときは何も信号をだしません。
痙縮の状態で脳は休まず信号を出し続けています。
何も信号を出さない状態を脳が体験しそれでも大丈夫であると認識すること、もう1つは短くしていなければならないとしていた筋肉が長くてもよいのだと認識すること。
この認識を変えることが痙縮解除なのです。
(108) に続く



2020年5月28日
(108) 私には筋肉の動きを医学的に専門家の方々を納得させる話しはできません。
私は人の動きを物理的にとらえ工学的に理解すると動きに対する説明が無理なく出来ると思っています。
人の 脳のことについて解明されている事実は殆ど、何も無いのです。
アメリカの著名な脳科学者が脳で解明出来ているのは、0.1%の二万分の一さえも無いと言っていますが、とても謙虚な方だと思いますが、それが真実なのでしょう。
脳は人類最後の秘境と言われる所以でもあるのでしょう。
脳から筋肉へどんな信号が出ているのかは全く分かっていないのです。
したがって信号を受けた筋肉の中での物理現象は仮定的な解釈を含んで居ることを前提にしないといけません。
エンジンが動くと炭酸ガスや多くの物質を排出しますがそれらがエンジンを動かしたわけではありません。
ガソリンが燃焼した結果なのですが燃焼は内部でのことで観察することはできません。
筋肉の動きも同じことです。内部で起こっている、運動エネルギーの発生、制御も栄養物質の燃焼現象であることは同じですが医学で分かるのはマフラーからの廃棄ガスの分析が出来るようになったレベルなのです。
力一杯の動きをしても筋肉の半分ほどの能力を発揮しただけです。
普段の動きは筋肉の僅かの能力を使って動いているのです。
筋肉が出す力の強さ加減は弱い信号か強い信号かでなく、筋原繊維のナンパーセントに信号を送るかで決まり、信号を送る毎に前回とは違う繊維に送るようになっていると、私は思っています。
満遍なく全部の繊維を使います。
小さな力を出して居るときも信号を受けた繊維は最大の能力を出して動きます。
筋肉は絶えず持てる力を最大に発揮出来るように訓練しているのです。
私達の身体は驚異に満ちた仕組みにより長年にわたり生命を維持していますが解明出来ている部分は殆どありません。
その結果、多くの医療者の努力にも関わらず麻痺を治す事が出来ないのです。
(109) に続く



2020年5月30日
(109) 手の痙縮の原因は手にはありません。
痙縮は就寝時には解除状態です。
脳からの信号が来ないので痙縮は発生しません。
目覚め意識が覚醒すると脳は記憶している筋肉の長さ通りの形をとるよう指令をだします。
脳にとっては、とても大切な指令なのです。
現代は転んで怪我をしても直ぐ病院に行けますから命に関わる様なことはありません。
人類が誕生したころは転んで怪我をすることが命に関わる場合も有ったでしょう。
脳は転ぶことは命に関わる恐れを感じています。
動体バランスもとれなく、足の筋肉も使いこなせない状態の立体に脳は命の危険も感じたとしても不思議ではありません。
転倒防御体勢をすることが、脳には緊急の非常事態への対応として、当然のことなのです。
身体中の筋肉を緊張させて必死に転倒にそなえます。
痙縮は身体中に発生します。
手足の様に外部から観察出来る所は解除を器具の使用で出来ますが内部はそうはいきません。
痙縮はリセッターで解除できます。
解除して手を甦らせましょう。
経過年数関係なく動くようになります。
私がお会いした方々で経過年数は、五十年、三十八年、二十二年、十二年の方の手が、動きました。
九十八才の方は二ヶ月で指折り数を数える事が完全麻痺の状態から出来る様になりました。
諦めなければ復活出来ます。
(110) に 続く



2020年6月1日
(110) 経過年数に関係なく、何故動く様になるのでしょうか?
私は動くようになった方々に何の施術もしていません。
私は動くようになる理由を次の様に考えています。
施術はしませんと、言いましたがそれは、手に物理的な施術はしませんが、原因である脳には働き掛けています。
それは言葉であったり、著書であったり、動画であったり、ですが。
どれも手でなく脳に作用するものです。
脳卒中で麻痺はしても脳の内部での損傷箇所は速やかに修復されてしまいますがそれだけでは動く様にはなりません。
脳の思考回路からの信号が運動回路に届かなければ手への運動信号は出ません。
脳卒中で壊れる場所は主に運動回路です。
ここからは何億本もの神経がでています。
大別すると信号を出す神経、受け取る神経、の二種類です。
筋肉へは動かす信号と筋肉の現在寸法を知るための神経の二つが対になっています。
筋肉は 指、腕 を伸ばすと曲げるが相反する動きをしています。
指を曲げる時は腕の掌側の筋肉は縮み、手の甲側の筋肉は伸びます。二つの筋肉の長さをたした 和 は指がどんな形の時もおなじです。
この数値はとても重要な意味を持っています。
脳が指令通りに指が動いているかを知ることと、動きの異常を感知するのに欠かせない数値です。
この数値だけでとちらの筋肉に異常が発生しても直ぐにわかります。
常に一定の値のはずですが、それがプラス側になるかマイナス側になるかを監視しています。
私達の身体の仕組みは驚く程単純化されています。
それらを動かす仕組みも最新の工学技術の数段上を行っています。
機械工学と人との違いは思考回路にあります。
その違いは曖昧さを持っていることです。
曖昧の程度は人によるところと、処理する事柄に関係し、感情によっても左右されます。
曖昧さは人の生活にとても大きく影響します。
人は色々なことを体験していくことで曖昧さの 幅 を拡げることができます。
広い程、生きやすく、狭いと、生きにくくなります。
思考回路の曖昧とは、いい加減で無責任なこととは対極的な位置にあります。
この機能は A I (人口知能)にも似て非なるものでA Iなど、遠く及びません。
この話しは麻痺を治すことにとても深い関係があります。
麻痺の回復は運動回路の訓練で治りますが、それ以前に思考回路から信号を出せるようになることが必須条件です。
思考回路は人の考え方で出す結果は大きくかわります。
麻痺は治ります。という言葉に同意できるか?
叉は反発までするか?
それはひとそれぞれです。
私のお会いした方々は麻痺は治ると言う言葉に悦び、感動とともに同意出来た方々なのです。
動かしたのはその方の脳の中にある思考回路なのです。
諦めているのは、あなたの考えであり脳の思考回路は諦めていません。
思考回路は復活に向けて活動したいのです。
常識的な考えは捨てて下さい。
脳卒中の後遺症は、治って当たり前、身体はそのように出来ているのです。
(111) に続く



2020年6月3日
(111) 思考回路は人の身体を動かす中央コンピューターです。
様々な要求に従い其々の部位に信号をだします。
此処からの信号は大変、複雑な内容ですが出力は小さいものです。
その信号を受け取り増幅し目的の部位に繋がる神経に信号を出すのが運動回路の役目です。
各、部位から此処にきている神経の数は億単位の膨大なものです。
運動回路はどの神経がどの部位に繋がっているかを全部、把握して記憶しています、が 、 脳卒中で新品に置き換わってしまい、記憶していた情報は全部失くなってしまいました。
これが麻痺の原因なのです。
リハビリはこの失われた情報の再構築作業なのです。
復活の為には思考回路から信号を出せるようになること。
運動回路が正しく信号を各部位に送る為の接続情報を再構築することの二点が機能することが条件です。
麻痺を治すには二つの回路から信号を出せるようになることなのです。
次回は思考回路からの信号の話をします。
(112) に続く



2020年6月5日
(112) 今回は、脳の、最重要部分、思考回路の話です。
脳卒中で運動回路が被害を受けただけの時は(多くはそうですが)、思考回路は後遺症には直接的な関係は有りませんが、回復にはとても大きく関係します。
運動回路の損傷では後遺症の症状は殆ど一定なのですが人によって様々なのは思考回路の影響があるからです。
思考回路が精神的に受けたダメージの度合いが後遺症の症状、回復に影響します。
ダメージを与える最も大きな原因は、医療者の言動、他の患者の様子などです。
医療者は患者に悲観的な言動は厳に慎むべきです。
治ると言って治らなければ、問題になるからと、自分を守ったつもりでも、治りませんと言われた患者が治った時、治らないことを前提とした人生設計に切り換えて多大な損害を被り問題の発生した場合を見てきました。
医療者は患者を助けるのが使命の筈です。
患者の思考回路をプラス思考にすることを考えてください。
治す事だけが患者を救うわけではありません。
諦めさす事を考えず希望を持たすことを工夫して下さい。
思考回路が失意で満たされた状態では回復できません。
私の出会う方々が回復に向かう原因は思考回路のなかのマイナーな考えがプラス思考に変化するからだと思っています。
アメリカの有名な精神学者が論文で述べていますが、人の脳は、言葉よりも そのひとが心で信じている事を感じ取り、それに動かされる、と。 私もその通りだと思います。
私は回復する人ばかり見てきました。
重い後遺症の方に会ってもこの方は治ると心から思えます。
なぜなら、今までに何の効果も回復もしなかった方に会ってないからです
私がこの方は治ると思う気持ちがその方の思考回路を治るモードに切り替えたのです。
人の身体は治る様に出来ています。
そのキーポイントは思考回路がどんなふうに思っているかで決まると思います。
復活教室の方々が良くなっていくのも、治る事を信じて訓練しているからなのでしょう。
後遺症で苦しんでいる方々は重い、経過年数、は関係ありません。
誰でもなおります。
訓練、頑張ってください。
(113) に続く



2020年6月7日
(113) 手を治しましょう。
手は必ず動きます。
今回の東北の旅で、一年半前の仙台講演で出会った二十二歳の青年に山形市で会いました。
十五歳の時に突然の発熱が原因で左片麻痺になってしまいました。
前回、会った時は手も足も全く動きませんでした。
講演会場でのアドバイスで足に僅かの動きが甦り、今回、会うのが楽しみな一人でした。
前回とは違い顔に明るい表情の彼がそこにいました。
指を握ることが出来るようになっていました。
二年前には微動もしなかった指です。
足は杖を使えば歩けますが練習中に右足が痛くなって
あまり練習出来ませんと言います。
麻痺足が動きを取り戻す事ほど嬉しい事はありません。
練習にもちからが入り一生懸命になるのは同然ですが、健足が麻痺足をかばうことで無理が生じることがありますから注意しながら練習してね、と伝えました。
一年半前には想像も出来なかった彼に会えたことは、本当に嬉しい事でした。
物凄く努力したのでしょう、去っていく後ろ姿にご苦労様でした。この次会うのを楽しみにしているからね、心のなかで呼び掛けていました。
毎回、元気を持って行って上げようとして皆様に会うのですが、結果は私が元気を貰うことばかりになってしまいます。
諦めていたのが、ほんの少しでも動けば涙を流しながら喜んで下さいます。そんな方々に会うとわたしも嬉しくなります。
脳卒中になったことに感謝の毎日です。
後遺症の最中で大変な皆さん、決して諦めることはありません。
私達は素晴らしい身体を授かって生きています。
その事に気付き感謝する日が来ます。誰の上にも。
その日まで頑張りましょう。望みはかないます。
あきらめなければ。
(114) に続く



2020年6月10日
(114) 今回の旅は山形県、岩手県と進んで今は東北地方の、のどかな田園と周りの山々をながめながら八戸市へ向かっています。
山形市では手の動く姿に感動し天童市では歩ける、指が動く事の喜びに接することができました。
岩手県盛岡市では装具、杖無しで歩けるようになりました。
細心の注意をしながらですが、とても大きな進歩です。
明日からの青森県が楽しみです。
(115) に続く



2020年6月12日
(115) 後遺症の不自由さは 人の 知識 が造り出している。
1,脳は壊れると二度と治らない。
2,麻痺した筋肉は甦らない。
3,筋力がないから動かない、だから筋力トレーニングが必要。
4,麻痺は、治してもらうもの、治してあげるもの、
5,後遺症を治すには高度な専門知識が必要、
6,麻痺は 六ケ月過ぎるともう治らない
細かく挙げればきりがありませんが、1、 から 6 まで全て思い込みであり正しくありません。
私達は 知識の、呪縛により苦しんでいるのです。
私のしていることは、この呪縛の虜になっている 心の
解放行為なのです。
心に対しては、手足に施術しても無意味です。
解放するには 心 にある知識を新しい物に置き換えることです。
方法は言葉により 耳 から 心 に働きかけるだけです。
情報が全てです。
私の著書を御見舞いの品としてもらった方々が普通の人の様に回復して退院するのをみても、情報が麻痺から救ったのです。
この呪縛は患者のみならず医療従事者の心をも虜にしています。
全ての呪縛から解放される時は必ず訪れるでしょう。
その時は意外と早いかもしれません。
次の世代まで持ち越さないようしたいものです。
(116) に続く



2020年6月16日
(116) 青森に三日間滞在しました。
此処へは以前に講演に招かれ二度目の訪問です。
懐かしい方にもお会い出来ました。
Fbで名前だけ存じ上げての方にもお会いし、直接話しが出来、リセッターの装着実演などができました。
今回は、八戸と青森市の二ヶ所で皆様とお会いする事ができました。
お会いした方々は治る事の出来る方々ばかりで私も本当に嬉しい三日間でした。
その中の、一方は15歳の少年でした。今年になって三人目の15歳です。
私が三人もに、お会いするのですから、全国ではどれだけの未成年脳卒中者が発生しているのでしょう。
若いから治る訳ではありません。大人の患者と、回復過程は同じです。
未来有る若者にも、下される判定は絶望的なものです。お会いした三人の方々は治る事の出来る方々で安心しましたが。
早く治すことの出来る社会
に成らないと、の、思いが
切実になる今日この頃です。
保護者が医学の力に見切りをつけられ、会う事が出来ましたが、そう思える保護者はほんの一部でしよう。
そう思うと 心が、痛みます
(117) に続く



2020年6月16日
管理人の吉井です。6/11青森県八戸での堀尾法勉強会に参加した、S.Nさん、女性、現在68歳の指導後の感想をいただきました。(娘さんが代筆。
発症時期 平成30年1月 2年半前
症状   脳出血による右半身まひ
現在の症状 右手 指折りで数えられる
      右足に短下肢装具をつけ、杖歩行
発症後すぐ、『奇跡の復活』の本を娘が購入し、指の訓練を行い、急性期病院で指がわずかに動き、感動の涙を流す。
リハビリ病院に転院し、短下肢装具をつけ、杖歩行で退院後、自宅で、週一回1時間の訪問リハビリを続けていた。
発症後1年後、仙台にて、堀尾さんの講演を聞き、指の訓練を行い、指折り数えられるようになる。
3年目の先日、待ちに待って、コロナのおかげで、地元で、堀尾さんの個人指導を受けることができました。
リハビリに行き詰まっている時だったので、何をどうしたらよいのかを、明確に丁寧に教えて頂きました。
指は動くものの仕事を与えていなかった為、そこで止まっていたこと→まずは、食べる喜びを脳に伝える。
足は、装具を付けていた為、ぶん回し歩行で、腰や足に負担がかかること。→将来、様々な疾患がおこる。装具をやめる。
具体的に未来志向の指摘を頂きました。
リハビリは、誰かにやってもらうのではなく、自分でやろうと決めました。もちろん装具とも杖ともおさらばです。
しかし、訪問リハビリをどう断るか悩み中です(笑)
ここまでが、母の感想です。
訪問リハビリは、あまり本人も望んでいなく、ケアマネさんが、現状維持の為とやめさせてくれません。介護保険は、本人の意思の尊重がきほんですが、これが現状です。
『脳卒中患者は、できない事で精神的な部分が1番傷ついている。家族やまわりは、監督ではなく、応援団になりましょう』の言葉に、ハッとさせられました。



2020年6月17日
(117) 東北の旅も南下して福島県になりました。
此処は吉井さんの地元です。お会いする方々の元へは吉井さんの案内で伺いました。
福島県は原子力 発電所の事故で世界中に知れ渡り一躍有名に成った所です。
私達の記憶も薄れて過去の出来事になりつつありますが、訪問する方々はその、真っ只中にお住まいになって居られました。
今も目に見えない恐怖は薄らいではいません。
当時では想像も出来なかった新たな被害が人々の心を分断し苦しめています。
新たな加害者は発電所でなく 国 です。
この国は国民を何処に連れて行こうとしているのでしょうか?
そこには幸せな社会が待っているのでしょうか?。
脳卒中の後遺症を治すのと同じ様に誰かに治して貰うことを期待していたら一生
その苦しみから解放される日はきません。
此処には国の思いとは対極に居る、純粋で善良な人達が暮らしておられました。
一見、今の勝利者は 国 のように見えますが、真の敗者が誰なのかは歴史が決めてくれるでしょう。
私達は決して忘れてはいけない同胞の人々の上におこった出来事なのです。
福島でも多くの喜びと元気をもらいました。
次は新潟県に移動です。
(118) に続く
補足
福島の奇跡 (番組のタイトルではありません )
放送タイトルは 人体 です
以前にNHKスペシャルでも放送され見られた方もおられるでしょう。
放送された内容を裏付ける出来事が起こっていたのです。
放送の内容はアメリカの脳科学者が研究した最新の報告に基づくものでした。
人が生命の危機に遭遇した時、脳は生命を守る為に何をするのか?。
一瞬の判断が求められる事態では脳は時間の進みを引き延ばしあたかも状況が
スローモーションの様に変化し考え判断する時間を作り出します。とテレビでは言っていました。
その、学者は各種の実験をしデーターを積み上げ説明しています。
でも、本当にそんなことが起こるものなのか?
私の中には信じがたい凝りがのこりました。
福島県の伊達市の会場に来られた70歳の女性は脊椎損傷を数年前に患われ今は元気に暮らしています。と言われます。
その方は、ある日梯子に登って作業をしていました。
一番上段に登ったところ梯子が揺れ始め倒れかけました。
そしてそのまま落下してしまいました。
他から見ていれば一瞬の出来事なのですが。
女性は落下しながら下の状況を分析し何処に着地したら怪我が少なくなるか考えて、そこに落ちようとしました。
そして其のようになり一命をとりとめました。
女性の説明はまるでスローモーションの様に梯子の上から落下するまでが語られます。
テレビの説明そのままです。
女性は尻餅をつくように着地しました。
背骨が衝撃で大きく外に湾曲し背中の中程が膨らんでいます。
この状態で歩ける事が驚異的です。
一生寝たきりになって当然なほどの変形なのです。
ベッドの上で動けない時に夫が他界し看病してあげられなかったのが心残りです。といわれます。
前向きで明るい性格なのがこの方の人生を不可能から救ったのです。
(118) に続く



2020年6月20日
管理人、吉井です。
堀尾出張指導についてお知らせします。
堀尾さんは、これまでにも個別での出張指導の依頼がある都度可能な限り対応してきましたが、個人で指導を受ける場合には、指導料および実際にかかる交通費、宿泊費(それぞれ実費)が必要となります。
今回の東北地方では、当初2名の指導が決まっていましたが、その後DVD購入者などに連絡をして、約2週間各地を巡回し11日間で延べ20名の方が指導を受けました。
今回の方法では、指導料、交通費、宿泊費を分配する形になり、単独で受けるより費用が抑えられました。
地域巡回指導は、堀尾さんにとっても、直接の指導を受けたい方々に効率よく接することができる利点があります。
そこで、今後いつになるか分かりませんが、堀尾さんから直接指導を受けたい方は、事前に登録いただき、実際の指導が計画された時に、登録者の中から、その近隣の方々にお知らせするやり方をしたいと思います。
出向く地域および何名が指導を受けるかによって、1日の指導経費(指導料および経費)が決まります。
①指導希望登録をする。
②出張指導企画があった場合、登録者に連絡を差し上げる。
③指導希望者をリストアップして、巡回指導の計画を立てる。(指導経費が算出される。)
④希望者に日程、指導経費をお知らせする。
⑤指導を受ける。
基本的には上記のような流れを考えています。
指導会場については、指導を受ける側で用意していただきます。(ご自宅、集会所、施設など)
効率よく堀尾さんの出張指導ができるようにしたいので、指導を希望される方は下記フォームから「指導希望登録」をお願いします。
なお、基本的にメールを通して連絡しますので、パソコンのメールが届くメールアドレスをご登録ください。また連絡先電話は、携帯電話でお願いします。
指導希望登録はコチラから登録ください。
https://ws.formzu.net/fgen/S58631658/
この登録をしたから必ず指導を受けなければならないというものではありません。
講演会など「復活の会」活動の情報もお知らせします。
頂いた情報は、堀尾法「復活の会」に関する情報伝達以外には使用いたしません。



2020年6月24日
(118) 青森県から始まった東北一巡の旅も新潟県を最後に長い旅を終えることが出来ました。
各地でお会いする方々は殆ど初めての方々です。
治る事の出来る方なのか?
会うまでは不安です。
後遺症は誰でも治りますが
治す事の出来ない方もおられます。
そんな方は本当にまれですが
自分が誰かも分からない。
麻痺を感じる事も出来ない
リハビリの意味を理解出来ない。
治る事の出来る条件は、治りたいと思うことができるかどうかです。
麻痺は物理的な現象ですが
原因は物理とは無縁の所にあります。
物理的な動きに注目すると
原因に到達するのはほぼ不可能になります。
動きは目で見ることができますが動きの元を造り出している脳の仕組みは現代の先端科学技術でも見る事はできません。
今回の旅でお会いした方々が装具を外し杖もなく独歩が出来る様になるのは私が何か施術したのでなく、
元々、独歩が可能な条件を
備えていたからです。
手足に異常が発生して麻痺になったのではありません。
麻痺の原因は脳の血管に異常が発生して脳細胞が壊死してしまったからです。が、脳はすぐさま再生し機能を取り戻しますが、肝心の手足を動かしていた情報も消失してしまいました。
脳は再生しましたが生まれたての新品です。
ここに手足の動かし方を教え、もう一度信号を出せるようにしなければなりません。
幸いにも思考回路は正常に機能しています。
脳は再生し乳幼児状態ですが思考回路は正常な大人です。
教えて貰えば手足を動かす指令を新しく再生した脳に送る事が出来ます。
思考回路は麻痺した筋肉は甦らないと、教えられていますから、麻痺した手足に信号を送ろうなどとは考えません。
専門家が最新の医療設備で調べ、あなたの脳はこんな風にこわれました。脳は
再生しないので麻痺が治ることはありません。
思考回路は専門家の診断を
聞き、そうなんだと納得し
ます。そしてリハビリを受け治る努力をしますが、治らなくても仕方ないとあきらめます。専門家の言ったことを信じていますから。
脳の中はどうなっているのでしょうか?。
脳は修復し思考回路からの
指令が来るのを今は遅しと待っています。
そんな時に私が脳の思考回路に、手足に異常は無いから動かしてごらん、と言います。
なんだ、そうなのか、それなら動かしてみよう。
信号、送ったよ、あっ、動いた、本当なんだ、それなら練習して上手に動かせるようになろう。
上手に動かすのは、こうするといいよ。
私がお会いした方々の脳の思考回路との会話です。
私のしたことはそれだけです。
あとは本人の自己治癒力と努力で元にもどります
(119) に続く



2020年6月30日
(119) 各地をまわって思うこと。
脳卒中の後遺症って何なのだろう。
ハンセン病の方々が謂われ無き知識により人生を奪われて死ぬ事も叶わず生き地獄の生涯を送る事と、どれだけの違いがあろうか。ライ菌による皮膚病であり感染力も微弱であるのに、間違った知識による国家的国民の虐待が行われたのです。
では、脳卒中はどうか?
一世紀以上まえに、一医師の唱えた死滅した脳は甦らないという知識が今も信じられ、それに基づいた医療が行われています。
新しい知識が出てきていますが、定説と成った知識はすぐにはかわりません。
科学の現場では新しい知識が最優先され普及しますが。
医療現場では知識、技術の普及原理が違うようです。
このままでは、医療者も患者も幸せにはなれません。
ですが、新しい知識、技術が既に生まれています。
それにより誰もが病から救われる日が来るのを実感する旅でした。
各地の皆様、本当に有難うございました。
(120) に続く



2020年7月2日
(120) 各地をまわって思うこと。
保護者からの要請が何件もあった事に驚きました。
未成年の脳卒中者なのです。
三人お会いした方はともに 15歳 でした。
私は三人の方にお会いしましたが、お会い出来ない方々がどれ程居られるかと思うと心が痛みます。
本人も、ご両親も此れからの人生に希望が持てない状態になって、しまわれます。
三人とも、此れからの人生に脳卒中になったことでのハンディは心配なくいきていける状態になりましたが。
他の方々を思うと。一日も早く治る事の出来る社会に成らないと、と、強く思います。
(121) に続く



2020年7月5日
(121) 誤解と偏見
ハンセン病などは、誤解と偏見により何の罪も無い人々が苦しんで生きた歴史ですが、今も完全に過去の歴史には成っていません。
現在、誤解と偏見 は過去の事であり今、新たな現実はないのでしょうか?
私はこの、誤解と偏見 に直面する事がある度に考えさせられて、しまいます。
ある日車椅子に乗っている初老の方に会いました。
脳卒中に成られたのですか?
車椅子を押していた女性がちがいます。
うちは、パーキンソンです。
パーキンソンなら歩けるようになりますよ!
分かっているからいいで!。
主人は、医者ですよ!
吐き捨てるようにいうと足早に車椅子をおして行ってしまわれました。
車椅子に乗ったまだ若い父親らしき男性をおした女の子に会いました。
岐阜で復活教室をしていた時のことです。
どうされましたか?
脳卒中になってしまって。
それなら、今そのことでの教室を行っていますが、どうですか?
お父さん、寄ってみようよ。
そうしよう、話を聞きたいね。
車椅子の向を変えて歩き出したときに母親らしき女性が現れ女の子と言葉を交わしていましたが
女の子から車椅子を奪い取るようにして向きを変えうちには必要ありません!。
病院で正式にリハビリしていますからね!。
私を睨み付けるような目差しで強く言うと行ってしまいました。
ある時、僕の友人に会って下さいと、言われて若者に会いました。
その若者は若くして脳卒中になり肘が曲がったままでした。
もうすぐ子供が産まれますがこのままでは、抱いてやれません!
大丈夫だよ、抱いてやれるとも!
本当ですか?
嬉しいなー教えて下さい、何でもします!
次の日に電話がありました。
妻に話したら酷く怒られてしまいました。私はもう何年も経っています。今更動く様になるわけがない、貴方は騙されているのよ!
そんな所に絶対いかないでと、強行すれば離婚も辞さない見幕でした。僕の妻は大きな病院の看護士なのです、従うしかありません。
書けばきりがありませんが、治らないという 誤解と偏見 による身を守る行動の例です。
正しいと信じていることが、間違っている。
悲しい事ですが、現実です。
治る事を証明出来る方々が現れ初めています。
未来は明るいと思います。
苦しみの渦中に居られる方々、
諦めないで!
救われる日は必ず来ますからね!



2020年7月9日
(122) 誤解と偏見を前回かきましたが
この誤解と偏見はなぜこうなってしまったのでしょうか?
一世紀以上まえに唱えられた 一医師の死滅した脳は再生しないという 説 が今も信じられているからです。
脳卒中、後遺症のリハビリはこの考えを根底に組み立てられています。
その結果、脳は二度と手足を動かす信号を出せるようにはならない。
補助するものがなければ動く様にはなれない。
気の毒な患者をどうにかして動ける様にしてあげたいとの思いで装具がつくられたのです。
今では改良され優れたものも選べる様になりました。

ある病院で脳卒中の最新医療についての講演会がありました。
脳外科の技術進歩には驚いてしまいます。
脳卒中の死亡順位が一位から四位まで下がってきたことは、この医療技術進歩に依るものであることが良くわかりました。
私も脳幹出血になり、命が救われる可能性は奇跡的な状態から生還できたのも担当の医療者の皆様の医療技術と情熱のお陰と思っています。
この講演会で、印象に残ったのは、大きな画面に投影された脳のカラー画像の説明でした。
そこに写し出されているのは脳卒中患者の脳です。
発症直後のもの、それから経過して行くもの順を追って写し出されます。
どの映像の損傷部位も元のようにはならず発症当時の面影が残ったままでした。
説明は、 損傷部位が元のように戻る事はない事がこの映像からお分かりだと思います。ですから麻痺が治ることが無いことがお分かり願えたと思います。 というものでした。
一世紀以上まえの 説 の正しさを現代の科学技術が証明したのです。
それでも私には、疑問がのこりました。
私は脳に血液を送る血管が脳に届く前で破損してしまい、片側の全機能が失われました。手足はもちろんですが、目も耳も全ての機能が失われてしまいました。
現在は全ての機能が戻り普通の姿です。脳卒中の後遺症の跡形はありません。
最新医療での説明では、あり得ない事が起こったのです。
これは私の脳が特殊な構造をしていたからなのか?
だとしたら私のお会いする全国の患者の方々の脳もそうなのかもしれません。
本当は治る能力を持った脳の方々が大部分なのかもしれません。
私に解る事はこの事までです。
理論的な事、科学的な解明は専門家の皆様にお任せして私は、 治ることの、 証明に精出していこうと思っています。
(123)に 続く



2020年7月10日
(123) 脳の中で何が起こった のか?
脳は人類に残された最後の秘境と言われています。
脳卒中の治るはずの無い後遺症が治るのも秘境がなせるわざかもしれません。
この秘境は人類の叡知では垣間見る事さえできない神秘に満ちた深いベールに包まれて日夜、休むことなく私達の生命を守り維持してくれています。
何処かが破壊されても自ら修復し生命の維持に勤めます。
私達人類はこの秘境について何もしりません。
地図を作った学者も居ましたが空から眺めただけで多分こんな風ではないかという程度のものしかありません。
内部については全く分からず神秘のままです。
私達が何も知らなくても身体の全機能を司さどり、人が感動し、喜ぶ事を自分の喜びとし、悲しみ、悩み、などを排除することに全勢力をかたむけます。
脳卒中などは第一級の一大事です。
すぐさま修復に取りかかります。
私達の知らない間に元通りに治してしまいます。
新品になって甦りました。
私達は使い方を修得しさいすれば、良いのです。
私達はこんな素晴らしい神秘に満ちた秘境にまもられて生きていたのです。
何と有難い事か感謝せずにはいられません。
(124) に 続く



2020年7月12日
(124) 旅の先に有るものは?
麻痺の後遺症が無い社会。
それが旅の目的地です。
大袈裟な実現不可能な夢物語だ!
本当に実現不可能な夢なのか?
それを確かめる旅なのです。
まだ微かですが確実に見えているものがあります。
一緒に歩いて下さる方々も増えてきました。
目的の大きさからしたら無名の私の存在など、取るに足らない存在でしかありません。
ですが、同じ思いの方々が日本だけでも、何百万人も居られるのです。
証明者になりたいと訓練に励んで居られる方々が私に元気を下さいます。
この旅は孤独な旅ではありません共通の目的と、到達を信じて、共に旅する方々との、喜びに満ちた旅なのです。
(125) に 続く



2020年7月14日
(125) 旅をして思う事
多くの方々にお会いして疑問に思う事があります。
それは後遺症患者の皆さんが麻痺足の耐荷重訓練もせずに歩行練習をさせられていたことです。
復活教室では、考えられない行為です。
麻痺足訓練は多岐にわたりますが、歩行練習をするのに欠くことのできないのが、麻痺足の耐荷重訓練です。
これを完了しないで立位訓練をすることは、運転免許の無い人に公道で運転さすに等しく危険極まりない行為です。
その結果麻痺足を健足でかばいながら歩く特有の歩き方がうまれます。
耐荷重訓練は難しくはありません。
麻痺足に体重を乗せるのが不安、自信がない、方は是非訓練してください。
手摺を持って手摺に平行に立ちます。
健足を後ろに半歩引きます。以後、健足の上に身体を乗せて動きます。
ゆっくりと健足を動かして半歩前に出します。
少しずつ歩幅を拡げていきます。
ゆっくりと動かす事が大切です。
手摺を持たないで出来る様にします。
健足を浮かせたままで中央で止めても麻痺足に不安が無いようになるまでします。
どちらかの片足で体重を支えても安心になれば訓練終了です。
終了しないで歩行練習はしないでください。
元のように歩行する為には足の各機能を元通りにしなければなりません。
次回からは機能回復訓練の解説をします。
(126) に 続く



2020年7月16日
(126) 脚、足、の役割とは。
体重を支える事。
移動し、歩く事。
二つの役割を持つ足、体重を支えるのは骨格、移動は筋肉。
役割は違いますが、どちらか一方だけでは目的は果たせません。
骨格は伸縮性はありませんが圧力に耐えることができます。
筋肉は圧力に耐える事は出来ません。
引く力だけですが骨格に作用して様々な動きを造り出す事ができます。
骨格は複数で一組として機能しますが、各々は接続されて無く、自由に動く様になっています。
独立した部品ですが御互いの位置関係は靭帯により精密に調整されて機能していますが、自ら動く事は出来ません。
骨格に動きを与えるのは筋肉の役割です。
足には主な二つの骨と補佐する複数の骨が有り、靭帯で繋げられていますが固定はされていません。
それぞれは自由に動けます。
その骨格を動かし制御する為に 五十以上の筋肉があります。
骨格は関節ごとに分離していますから、筋肉で動かす事が出来ますが、制御しながら正確に動かす為にはとても多くの筋肉の助けがなければ体重を支えて安全に動く事は出来ません。
しかも、左右の足は独立していますが、大変正確に連携動作をしないと上手くあるけません。
足 は 手 より格段に動かすのが難しい理由はここにあります。
正確に動かさないと身体は歪み健康が維持できなくなります。
復活教室では普通の歩きを取り戻すことが訓練の目的です。
その為には耐荷重訓練が大変重要なのです。
脳が五十以上の筋肉をコントロールする能力を獲得する事は絶対条件なのです。
避けて通る事は出来ません。
訓練は前回書いた様に簡単なものです。
歩きは、乳幼児でも修得出来る基本機能です。
訓練の順序さえ間違わなければ誰でも普通に修得出来るのです。
(127) に続く



2020年7月17日
(127) 脳卒中の後遺症とは?
(122)で書きました様に 脳の血管障害により、脳細胞が死滅してしまう事から起こる麻痺、その他の障害です。
問題なのは治す事が非常に困難な事です。
若者の罹患者も多く、発症するとその後の人生は家族を含め悲惨な状況になります。
後遺症は治りますという医療者は世界中探してもいないでしょう。
それくらい治す事は難しいのです。
ほんの少数ですが、全国には治って居られる方々もあります。
ですが、医療の研究対象として取り上げられる程の数ではありません。
医療者の注目を集めるにはもっと多くの治る人々が出現しないと駄目でしょう。
アメリカの研究者からは脳についての新しい発見などの報告も有りますが医療界の注目を集めるまでにはなっていません。
現在、世界の情勢を見ても治る事に結び着くような情報は無いようです。
では、後遺症が治る未来は来ないのでしょうか?
来ると私は確信しています。
これから発症する人も、すでに発症し経過年数を経ている人も、治る事の出来る新しい時代が意外に早く来るでしょう。
医療者がこぞって研究しだす時は直ぐそこに迫っています。
次の世代は脳卒中の後遺症で苦しんだ事は、過去の事となっているでしょう。
治す方法は見つかりました。
これからは、普及の時です。
いま、後遺症で不自由されている方々は治る証明者になりましょう。
(128) に続く



2020年7月21日
(128) 麻痺した足を動かしましょう。
脳卒中で動かなくなりましたが、足が壊れたわけではありません。
頭の中の足を動かすプログラムが無くなってしまったのです。
ですが、プログラムを作成する準備は短期間で完了しています。
どの様にして失われたプログラムを再構築するのか?
ここにも、素晴らしい再構築の準備が成されていたのです。
思考回路からの動いてと言う指令に基づいて脳の運動野は指令箇所を動かす筋肉に繋がっている神経を探します。
発症前には各筋肉を識別し適格につなげるためのデータベースがありましたが発症と同時に失われてしまいました。
堀尾法のリハビリはこのデータベースの再構築作業なのです。
半身分の筋肉に繋がる神経は 何億本もあるでしょう。
動く目的に合わせて正確に繋がないといけません。
目的の神経をピンポイントで探しそれだけに繋がないと複数の筋肉に同時に信号が流れて正確な動きの妨げになります。
リハビリの二次障害の発生になります。
発症初期のリハビリは慎重に行わないと、取り返しのつかない二次障害をうみだします。
脳卒中の後遺症で不自由している方々はリハビリしたことにより引き起こされた二次障害で苦しんでいるのです。
脳卒中の麻痺は治るための情報さえあれば元の身体になることが出来るのです。
その情報を分かりやす解説と動画で説明した本が今回出版した本(DVD)なのです。
※実践DVD &マニュアルの購入はこちらから
https://ws.formzu.net/fgen/S57282900/
(129) に続く



2020年7月23日
(129) 経過年数に関係無く。
昨日お会いした方は、71歳で、脳出血発症から21年目で左麻痺、足には装具、手は動きません。
良いと聞けば何処へでも行きました。
でも、期待に沿うところは何処にもありませんでした。
早速、手を見させてもらいます。
手への信号はどの指も異常なく脳から筋肉に届いています。
思い通りに信号をコントロール出来ないだけです。
この状態であれば治す事は可能です。
あとは、本人が治ると思えるかどうかだけです。
私は、心から治ると思ってもらう様にするだけです。
その為には、治ると思える何かがないとだめです。
言葉だけでは心は動きません。
治る事を実証しないと心は動きません。
その実証をするのが私の役目です。
曲がって動かない指に、りセッターをつけます。
脳が指を握らせている信号を出さない様にしなければ指は動きません。
リセッターはそれをするための道具です。
2時間つけてもらいました。
リセッターをはずします。
指が半開き状態になりました。
少しの 力だけ で曲げてみましょう。
私と、奥さん、本人の注目の眼差しをうけた指があります。
動きました。
少しではありますが動いたのです。
握ったままだった親指は、ほんの少しですが前後にうごきます。
どの指も動きます。
健常者からみたら動いたと言える動きではありませんが、本人も奥さんにも、希望の光には充分の明るさがあります。
お会いした当初の暗い面影は帰るころにはなくなり笑顔のお二人に送られて帰宅の駅にむかいました。
元気を持って行ってあげようと行きましたが、今回も私が元気をもらってきました。
次には足を治しましょうとお約束しました。
今日は遠方に行くための新幹線のなかです。
元気を持って乗っておりますが、うまく届けられますように。
(130) に 次く



2020年7月25日
(130) 手、を治しましょう。
自分の 手 が治るかどうか?
自己診断してみましょう。
多くの方々が 手 は治りません、廃用です。
と、診断され、其を信じて居られると思います。
本当にそうなのか?
診断しましょう。
素人にそんな事が出来るでしょうか?
出来ます。
簡単な事ですぐわかります。
先ず目で見て下さい。
指を握っていますか?
握っていれば動く様になります。
なぜ、握っている方の 手 は治るのでしょう。
脳からの信号で指を握っているのです。
脳は 手 の筋肉に指を握ってという信号を出す事が出来、其を受けた筋肉はそれに応える能力が有ることの証明がその握っている姿なのです。
脳も 手 も正常なのです。
脳が一定の信号でなく思考回路からの司令に基づいて信号を出す事が出来る様になれば 手 は治ります。
脳が握っているようにする信号を出さなくする事が治す第一歩の訓練です。
この脳からの信号を出さなくするのが リセッターなのです。
今回は、握っている場合の話でした。
次回は開いている場合の話をします。
握っている方は治る方です。
必ず治ります。
手 は動いて活躍する時を待っています。
(131) に 続く



2020年7月28日
(131) 手 を治しましょう。
手 が治るか?、治らないか?、は、脳からの信号が来ているかいないかが全てです。
来ていれば治ります。
前回は指を握っている場合でした。
今回は開いている場合です。
開いて居るときは、見ただけでは、判断できません。
信号が来ているか? 確かめなくてはわかりません。
確かめてみましょう。
方法は簡単です。
患者さんの掌を上向きに持ちます。
指を下方に押して曲げます。
途中からは抵抗が働いて曲がらない場合と真下まで何の抵抗もなく曲がる場合とあります。
真下まで曲がる方は非常に少ないでしょう。
途中で抵抗がかかり曲がらない方は治ります。
どこまでも曲げられたら指は壊れてしまいます。
脳は、それを防ぐ為に曲げられない様に指に力を入れて抵抗したのです。
脳は 指 を守るために信号を 手 に送ったのです。
脳 も 手 も正常です。
何の問題もありません。
では、何故 動かないのでしょうか?
脳が手足に信号を送るのは通常の場合、思考回路からの指示を受けて運動野が信号をだします。
非常事態等の場合は思考回路からの指示は無くても危険回避の為に信号を出します。
脳卒中の後遺症の場合は思考回路からの指示を受けても 運動野 は、何億も有る筋肉に繋がる神経のどれに信号を送ればよいかがわからないのです。
発症前には神経への接続データーは保存されていましたが、発症と同時に消滅してしまったのです。
リハビリはこの接続データーの再構築作業なのです。
再構築は何度でも出来ます。
次回は再構築を初めましょう。
(132) に 続く



2020年7月30日
(132) 手は、治ります。
何故、麻痺してしまったのでしょうか?
脳は短時間で元通りになりました。
新しく再生した脳には億単位の神経が繋がれました。
その神経の接続先が解らなければどの神経に信号を流したらよいかもわかりません。
膨大な中から目的の筋肉に繋がる神経を探さなくてはいけません。
脳には探し出す仕組みも備わっていました。
それは難しくはありませんが、忍耐力を要します。
とても気長な作業です。
力を入れて動かそうとすることは厳禁です。
では、訓練を始めましょう。
思考回路から指を動かしてと指に伝えます。
指の先に意識を集中させ、動いてと念じます。
ただそれだけです。
思考回路からの指示を受けた運動野は信号を増幅し神経に流します。
何億もある中から目的の神経を探すのは大変です。
1度に何万本かの神経に信号をながします。
指に繋がる神経は必ず在りますが何億もの中から探しますから、直ぐには見つかりません。
何万回か念じることが必要です。
もう一つ大切な事は、動くようになる事を疑わない事必ず動くようになると思ってする事です。
指、一本うごかすのに筋肉は何十万か、何百万本が動きます。
最初は百か千本の筋肉からですから動くのはわづかなうごきです。
僅かな動きでも動き出したら大成功、焦らず力を入れないで練習します。
筋力トレーニングは絶対してはいけません。
動きで大切なのは筋力でなく 敏捷性です。
すばやく動く事が大切です。
健常者の様に動く様になったら筋力トレーニングをしてもかまいません。
腕を動かす訓練も必要ありません。
腕は指の動きと正比例で動く様になります。
忍耐力のいる訓練ですが必ず動きますから頑張りましょう。
(133) に 続く



2020年8月1日
(133) リハビリは初期の基礎訓練が絶対条件です。
急性期病院での、ベッドの上で、手を握って、開いてと念じます。
この時期の後遺症は一次障害です。元に戻すのに何の支障もありません。
寝て居るだけの貴重な時です。
この時を利用すれば一週間の訓練で殆んどの方の手は動く様になるでしょう。
一次障害とリハビリを受けた事による二次障害とでは治る為の訓練の難易度は計り知れないものがあります。
脳卒中の後遺症での苦しみの人生は病気でなく病院で受けた施術のせいで起こった二次障害なのです。
悪意で行ったことではありません。
治してあげたいと一生懸命にしたことが患者を苦しめる事になってしまうなどとは、思いも及ばないことです。
ある方が、手が動く様になり、半年間一緒に麻痺手と格闘して下さった作業療法士の方に喜んで貰おうと見せに行きました。
どんなにして治したか話してあげれば参考になり他の患者を治すのにも役に立つかもしれないとの思いもありました。
ところが思いもしない反応がかえってきたのです。
ああ、軽かったのですね。
半年間、全く動こうとしなかった 手 です。
軽かったのなら、なぜ貴方に治すことができなかったのですか?
心で思いましたが何も言わず、帰ってきました。と話されます。
リハビリ医療が進歩しないのも、頷ける話でした。
私は脳出血と脳梗塞になり普通の後遺症になっただけてすが様々の後遺症、経過年数の方々にお会いしたことにより、自分の体験外の後遺症の事を学ばせて頂きました。
セラピストの方々は、体験者ではありませんが目の前にいる患者は あなた方の技術向上の先生なのです。
学んで下さい。患者から
(134) に続く



2020年8月7日
(134) 九州を一巡して帰りの新幹線の中です。
毎回、思う事は同じです。
今回も強く思いました。
50代になったばかりの女性は脳出血で片麻痺になってしまいました。
治ることは無いと感じていましたが、ある日のリハビリで、此れからは健手だけで、何でも出来る様になるための練習をしましょうといわれ、もう、一生治らないのだと悟らされました。
と言われます。
何んと残酷な悟りでしょう。
ある方は既存のリハビリで治す事は諦めて最新医療で治そうと決意した直後にDVD付属の堀尾法のマニュアルを購入されたことが縁となりお会いしました。
ユーチューブで見て直ぐお会いしたいと思いました、と、言われる方。
小学生と保育園児の、お父さんです。
経過年数は6年です。
一人一人書けばきりがありませんが、どの方にもドラマがあります。
悲劇の主人公は本人だけでなく、家族全員が一体となり悲劇の人になってしまいます。
今回、お会いした方々もそんな方々でした。
帰りの私の心は悲劇と裏腹に幸せな気持ちで満ちています。
皆さんが、悲劇を幸せに転じる事ができると確信できたからです。
この、コロナ の中で何処まで希望に添えるか分かりませんが、旅を続けようと思いながらの私を乗せて貸切状態の新幹線は走っています。
(135) に続く



2020年8月9日
(135) 筋トレーニングとリハビリ
麻痺回復に筋トレは厳禁。
麻痺は筋肉が動かないのだから筋トレが必要なのは当たり前では?
確かにその様な考えには 説得力があります。
筋トレとはどの様なことなのでしょうか。
筋力を増すには
1、同時に使える筋繊維を増やす。
2、 筋繊維の太さを大きくする。
脳卒中の後遺症者には 1、2共に、当てはまりません。

1、は脳が動かすべき筋肉を把握できていませんから、それ以前の問題です。
2、動かすべき筋肉を脳が認識している場合で健常者の状態の人。

脳卒中の後遺症の場合は
1、2、のどちらにも当てはまりません。
筋トレとまでいかなくても動く様にと力を入れて動かそうとすることさえ絶対してはいけないことなのです。
そんな事では動く様に出来ないではないか。
動かそうと努力することが駄目なのか?
努力が第一条件であることは変わりません。
努力の内容が大切なのです。
力を入れないでと、これまでにも何度も書きましたが、力を入れて動かそうとすることこそ、二次障害を生む最大の原因になります。
セラピストの方々は患者が力を入れない様に注意してください。
身体を緊張させるような体位を絶対とらさないように気を付けてください。
脳卒中は現代では恐れる病ではありませんが、後遺症は依然、難関な怖い病です。
後遺症は脳卒中が原因ですが現代の後遺症は病院でのリハビリが原因で起こっていることに医療者の方々はお気付きでしょうか?
正しいと認められた医療技術に問題があります。
正しいのなら効果が有るはずではありませんか?
リハビリを受けた事による二次障害の発生で患者は一生苦しむのです。
私のお会いする方々は長い月日を後遺症と共に生きて来られたのです。
それでも、良くなり装具、杖無しを実現すべく努力して居られます。
ある脳卒中の会の会長さんに、私が指導しますからリハビリして元の身体に戻れることを証明する活動をしませんか?と言いましたら、「それはできません。そんなことをしたら、私達患者に関わっている、多くの関係者の生活を脅かすことになりますから。」、と言われました。
私は、残念ですが、実力者の会長さんの考えを変えることはできませんでした。
私に出来る事は治る事を証明する人を増やすことだけです。
証明者は確実に増えていますから。
後遺症は治ることが当たり前の社会は必ず来ます。
あなた方も証明者になれます。
希望さえ捨てなければ。
(136) に 続く



2020年8月12日
(136) 手 を動かしましょう。
手が使えるようにならなくて不自由して居られる方が、とても多いと思います。
此れからの話しの前に(106) (107) をもう一度読んで参考にして下さい。
手は治ります。
治す為の絶対条件は痙縮の無いことです。
痙縮のある場合は解除が必要です。
リセッターを使えば解除は簡単にできます。
リセッターは自作も可能です。
DVD付属の堀尾法のマニュアルに詳しく書いて有りますので参考にして下さい。
指が思い通りに動く様になれば腕も自然に動く様になります。
手が動かない原因は指の痙縮です。
痙縮を解除する方法が無いことが 手 の復活を妨げています。
痙縮さえ無ければ 手 は動きます。
痙縮の簡単な解除方法が見付かったのです。
家で簡単に出来ます。
解除に要する期間は人それぞれですが、かなり強い痙縮でも解除できます。
痙縮は 手 ばかりでなく 足にも発生しますが 手 足 の痙縮は解除ができます。
体幹のバランスをとる筋肉にも発生します。
この場合は今のところ解除の方法はありません。
絶対、発生させないことが大切です。
発生させなくするにはリハビリ初期の立位訓練の前に足の基礎訓練を完全に完了させておくことが必須条件です。
体幹の痙縮は解除出来ませんから細心の注意を要します。
患者は身体を緊張させる様なリハビリは絶対、受けてはいけません。
(137) に 続く



2020年8月18日
(137) 手を動かすプログラムをつくろう
プログラムは脳が自動的に作成してくれます。
ですが、何もしないで待っていれば出来る訳ではありません。
脳が作るプログラムはどの様なものでしょうか?
新しく再生した脳には、億単位の神経が接続されましたが、其々の神経の接続先を特定することが脳の大切な仕事になります。
神経には二通りの役目が在ります。
信号を脳に届けるもの、温度、痛み、かゆみ、 圧力(硬い、柔らかい)などの皮膚からの信号を脳に伝える役目のもの、脳からの信号を各筋肉に伝える役目のもの、との二通りになっています。
手 の動きを回復するには、信号を指を動かす筋肉に正確に伝えなければいけませんから脳に各指を動かす神経を正確に認識させないといけません。
細心の注意を要する作業です。
やり方を間違えると接続先の精度が低下し、意の通りに動かす事が出来なくなります。
リハビリで間違い易いことは、動かす事だけが目的になってしまうことです。
脳が信号を出すときには明確な目的を持って います。
脳の目的の中には指を動かすという目的はありません、それは目的ではなく、手段なのです。
分かりにくい説明ですが重要な事なのでもう少し具体的に話しましょう。
1,喉が乾きました。
2,コップの水を飲もう
3,コップに手を伸ばします

1,は動機です。
2,は目的です。
3,は手段です。

1,は生理的な要求です。
2,は解決方法です。
3,は解決する為の実行行為です。

水を飲む行為に私のしたことは殆んどありません。
1,は身体が水分の補給状態になったことを感じたのであって自分の意思ではありません。
2,は自分の意思のようですが殆んどは脳の仕事です。テーブルに二つのコップがある場合、どちらにするかは意思によりますから自分の出番です。
3,は脳により全自動化された行為ですから自分の出番はありません。

リハビリで 手 を動かす訓練は 3,がスムースにできるための、脳の訓練なのです。
自分の意思で身体の各 筋肉を個別にコントロールすることは殆ど不可能です。
したがって、麻痺した部位を動かそうとしてその筋肉に信号を送ることを自分の意思ですることは大変難しいのです。
重要な事は、動く目的を脳に与えることなのです。
目的が 手 を動かすことである場合、脳は混乱してしまいます。
何をするために動かすかがないと、脳はどうしたらよいか困ってしまいます。
それでも強く動け、動けと働き掛ければ脳は神経を正確に特定することなく信号を送ってしまいます。
その結果、動かさなくてもいい筋肉までも信号を送ります。
目的地を決めずに旅行に出掛けるようなものです。
リハビリは脳に的確な目的を与える行為でなければいけないのです。
次回は具体的に目的の与え方の話をしましょう。
(138) に 続く



2020年8月22日
(138) 脳卒中の後遺症って何んなんだろう
考えさせられてしまう事に遭うことが多くなりました。
永いこと絶望と失意の暗闇の中をさ迷い、抜け出そうともがき続けてきたのに叶うこともなく諦めて生きるしか無いと思っての長い年月でした。
それが、突然目の前に希望に満ちた明るい世界が開けたのです。
僅か2〜3日の出来事でした。
治らないと信じていた事が治るんだ、治せるんだに一変したのです。
ピクリともしなかった指がほんの少しですが動き家族の皆に笑顔がもどり、無くてはならなかった装具がなくても、杖がなくてもヨチヨチですが歩けたのです。涙がとまりません。
どんなに嬉しいか、待ち望んで居た事か、それが現実におこったのです。夢のような事ですが夢ではありません。
まぎれもなく現実です。
必死に頑張りセラピストの方々と共に汗してきた長い道程でした。
諦めて生きるしかないと自分に言い聞かせてきましたが、納得はできませんでした。
今までの苦しかった年月はなんだったのだろうか?
この言葉を聞くことが多くなりました。
その方々は何か特別なのでしょうか。
そうではありません。
ただ信じることが出来たのです。
治らないのでなく治ります、と言う言葉が。
それだけの事です。
ですが専門家で治りますと言う人には会いませんでした。
普通なら信じる事の出来ない言葉を信じたのです。
その心が、人生を一変させたのです。
苦しみから救ったのです。
私がしたのは、言葉かけだけです。
言葉を信じる事が出来れば麻痺は治ります。
治りまよ。
信じる言葉はそれだけです。
(139) に 続く



2020年8月23日
(139) 手を動かすプログラムをつくろう。
手を動かす為には動かす目的を明確に伝えることが条件です。
例をあげて説明しましょう。
難しい事ではありません。簡単なことです。
タクシーに乗りましょう。
タクシーは貴方の、手、足です、運転手さんは、新しく再生した貴方の脳です。
お客さんである貴方は貴方の脳の思考回路です。
タクシーに乗りました。
(新しい脳)
どちらに行きましょうか?
(思考回路)
早く動いてくれ
(新しい脳)
行き先を言ってもらわないとうごけません。
(思考回路)
とにかく動いてくれ、急いでいるんだ。
(新しい脳)
そんなこと言われても困ります。道は沢山有りますから。
(思考回路)
急いでいるんだ、こんな所に止まっている場合ではないんだ。
任すから、動いてくれ。
(新しい脳)
そんなに言われるなら動きましょう。とりあえずいろいろな所に通じている広い道をえらびます。
(思考回路)
やれやれ、動いてよかった。
目的地無くタクシーは走り出しました。でも其で良かったのでしょうか?

(思考回路)
行き方が分からないなー、タクシーに乗って行こう。
(新しい脳)
どちらに行きましょうか?
右手町一丁目字親指、までおねがいします。
(新しい脳)
どんなご用事で、行くのですか?
(思考回路)
暑くて堪らんので涼しくなるものでも食べにいこうと思ってね。
(新しい脳)
それならピッタリのお店があります。
親指の一番先で小さな店ですが、そこまで案内します。

此処までで私の意図していることに、気付かれた方も多いと思いますが、もう少し話しましょう。
目的地が解らなければタクシーは動けません。
手 も同じです。
動かす目的がなければ動かせません。
難しくは考える必要はありません。
難しい目的を持つ必要もありません。
手が 、身体に着いている意味は、生命の維持の為なのです。
現代は生命維持の手段は様々ですが、人が人間へと進化する初期にには手の役目は食べ物を取り口に運ぶのが全てでした。
脳卒中になり手に麻痺がおこれば脳は生命維持の危険さえかんじます。
そんな脳が 手 に与えたい目的は食べ物を口に運ぶことです、命が掛かっていますから。
寝ていても誰かに食べさせて貰える現代は能からみればあり得ない世界なのです。
手 に与える最も良い目的は食べ物を口に運ぶ仕事です。
脳が一番したい事と一致するからです。
指に摘まんで口に持っていきます。
それを味わい脳は生命維持を確信するのです。
リハビリでの訓練で脳が非生産的なことだと思うような訓練は効果があがらないばかりがリハビリへの意欲もなくします。
リハビリは脳が意欲的に取り組むような内容が大切です。
具体的な動く目的のない訓練は脳はしたくありません。
手 にして欲しい仕事を与えましょう。
言い換えれば動く為の動機付けです。
ある方は奥さんの おっぱいに触りたいので、と一生懸命です、奥さんは、手 が元のように動いたら、と条件をだしたのです。
動かさなければなりません。
奥さんもその時が一日でも早くと待っててくれています。
(140) に 続く



2020年8月25日
(140) 想いは届く。
下の投稿は先日、宮崎県にお伺いした女性(38歳)から届いたものです。
発症から五年経過した方です。

脳出血で左片麻痺になり半年間病院でした。
手 には痙縮が発生し握ったままになってしまいました。
退院して家に帰ると小学一年生になった息子が待っていました。
お母さんの作る、おにぎりがだいすきなのです。
病院のお母さんの姿を思うと、お母さんの、おにぎりはもう食べること出来なくなってしまったと、悲しい思いの毎日でした。
そして待っていたお母さんが家に帰ってきました。
嬉しくて堪りません。
お母さんのおにぎりが食べたい! でもつくれるだろうか?
お母さんの顔を見ると益々おにぎりが食べたくなりました。
手 が動かないからだめだよ、と言ったら、お母さんがかわいそう。
思い遣りのある一年生でした。
ですが、お母さんを見ていると、食べたくなるばかりです。
頼もうかどうか迷いましたが思い切って言ってみました。
ぼく、お母さんのおにぎりが、食べたい!
するとお母さんは、にっこり頷いて、何時もの美味しいおにぎりを作ってくれました。
おにぎりを食べる、ぼくの目からは涙があふれポトポトおちます。
お母さんの作ったおにぎりは、いつものように両手で握ったものではありません。
おにぎりの型に詰めて作ったものでした。
特別に何か味を付けたわけではありません、素朴な塩おにぎりです。
その、おにぎりを我が子は涙を流しながら食べています。
半年間寂しい思いをさせたと心で詫びました。
そして、何時の日か両手で握るおにぎりを食べさすと心に誓いました。

それが、叶うと思える事が手 に起こったのです。
お母さんの、我が子を想う気持ちが動かしたのです。
お母さんはどんなに嬉しいことか、言葉にはつくせません。
投稿を読んでいる私は大きな幸せに包まれ涙 していました。
(141) に 続く

上記女性からのメッセージ文です。
『こんばんは、お疲れさまです。
今、手の指を動かす練習をしてたら……、急に力入れたら閉じて、力抜いたら開く(というか戻る)という動きができるようになりました~~‼
あんあまりビックリしすぎて何度かやってみたけど、何度やってもできるんです!
もうビックリです!!
嬉しくて眠れそうにないです~‼️
まだ動きが小さいので、もう少し動くようになったら動画撮って送りますね。
あまりにも嬉しかったので取り急ぎご報告まで。
それではおやすみなさい。』



2020年8月28日
(141) リハビリとは?
元に戻すことです。
脳卒中でのリハビリ難民が、300万人を越すのも間近になりました。
今も私は電車の中です。
私を待って居て下さるのは40代の若い方です。
全国各地に伺います。
経過年数を経た方ばかりで発症直後の方にお会いすることは殆んどありません。
医療からは見放され現状維持のリハビリがやっとの方ばかりです。
ですが、殆んどの方は改善又は元にもどれる可能性を本人も私も感じる事ができます。
医療では現状維持、私は改善か復活を目指します。
両者の違いは何でしょうか?
医療の方々は施術をしますが、私は言葉だけです。
その違いはターゲットとする場所のちがいです。
麻痺部位かそうでないかです。
言い換えれば損傷部位かそうでないかの違いです。
私は特別な治し方をしているのではありません。
損傷部位に働き掛けて治そうとしています。
その方法が 言葉 なのです
脳卒中の損傷部位は脳です
脳にアプローチするには
言葉が最適かつ唯一です。
(142) に続く



2020年9月8日
(142) 麻痺は治ります。
は、非常識なこと。
私が皆さんに分かって貰おうとしている事は
社会通念からしたら有り得ないことを、此方が当たり前なのですよ、
と、言って居るのですから
反発が有って当然なのですが其が余り無いのが気掛かりでした。
私は治る過程の動画をあまり出しませんが、意図してのことです。これからも動画は出しますが少ないでしょう。
治る動画の説得力は絶大です皆様に治る希望を持ってもらえる動画を出していきたいと思っています。
自分もあんな風に治るんだと思えますから、直ぐ私に来て貰おうとします。
営業手段としてなら効果は絶大でしょうがお会い出来る方を多くはできません。
私個人の力など微々たるものです。
批判的な方は、治る人達ばかりに会っいるから治るんだ。
自分達は治る努力を散々したのに治らない、治らない事は身を以て体験しているから、誰でも治るなどと言う事はあり得ない。
医療に治らない原因なんか在る訳がない。
おっしやる事は正しいのです。
私から見た、治る方の条件に合う方に会うための方法が、文字により理解して下さるか?
それだけで、お金まで払って会おうと、無資格で無名な人に、会おうとするか?
それには私への強い信頼を持たないと行動出来ないでしょう。
治るためには、治りたいという強い気持ちが絶対条件ですが、これは大多数の方に共通なことです。
ですが、その方々に全てお会いすることはできません
私のお会い出来る方々は限られた方々の、極 少数の方々になります。
毎日、違う方にお会いしても年間の日数分でしかありません。
一ヶ所に何日か要します、移動している時は会えません。
お会い出来た方々は全て治る方でないと治る事例の積み重ねはできませんし誰でも治る事の証明もできません。
私への批判が多くても私への信頼を持たれる方は私とお会いして治る可能性の高い方です。私への信頼が高いことになりますから。
私の、
治りますよ。
という言葉が 心から信じることが出来れば治ったも同然なのです。
これを、宗教と同じといえばそうかもしれません。
宗教には教義があります。
私にも教義があります。
それは、麻痺を治す法を説くことです、
麻痺の治し方。
それが、私の教義です。
(143) に 続く



2020年9月15日
(143) リハビリの初期にしてはいけない事。
リハビリは初期になにをしたかで以後の回復が決まります。
脳卒中後の脳は再生したばかりで、乳幼児そのものです。
血管障害で一度は死滅しましたが、その再生力は凄まじく 僅かの期間で元通りになります。
脳の機能表現に使われる可塑性は一度死滅したものは 元に戻らないと言う意味でならその通りですが再生する事の意味としては間違いです。
脳には超再生性があるのです。
一度加えた状態を維持すると言う可塑性は壊れた脳は二度と元に戻らないと言う一世紀以上昔の説を表現する言葉です。
可塑性が有るから治るの表現は 矛盾 しています。
脳は凄まじい再生力を持っています。
この事がリハビリで悲劇をうむ原因でもあるのです。
手足のリハビリはもちろんですが 高次脳障害 の回復に深刻な問題を残してしまいます。
手足の障害は見ることが出来ますが。高次脳障害 は見ることが出来ません。
リハビリには細心の注意を要します。
多くの患者さんにお会いして思うのは 高次脳障害 に
ついての正しい知識が無いままに取り組んだ結果、 より複雑化して治すのに多くの時間と労力を要する事に成ってしまっています。
リハビリスタッフの皆様方の努力が無駄になるばかりか、深刻な二次障害を引き起こしている現実に気付いてほしいと、切に願います。
(144) に 続く



2020年9月18日
(144) リハビリ初期にしてはいけないこと。
その (二)
リハビリはその後の人生を決める大事な大事な再出発の為の儀式です。
であるからこそ。
当事者も、関わるひとも、国家も 一兆八千億円を投じる、一生に一度の大事業である。
当事者は人任せにして良いことではない。
関わる人々は其だけの責任の重さを感じなければならない。
他人の人生を左右する現場にいる自覚をもてないならそこにいる資格はない。
非難しているのではない。
それだけ神聖で価値のある仕事に就いているからこそ厳しい目でみているのす。
当事者は治して貰おう等と、甘い考えでは自分の人生を他人任せにするも、同じ、どんな人生になろうと仕方の無いこと。
その結果、300万人もの不自由な、方々が生まれることになってしまいました。
人生を取り戻すのは何時からでもできます。
経過年数など関係ありません。
治る日を信じて歩き出しましょう。
必ず治ります。
身体はその様に出来ています。
貴方の脳は治る日を待っています。
その日に向かって出掛けましょう。
今がその 時です。
手を出して下さい。
私が案内します。
(145) に 続く



2020年9月20日
(145) リハビリ初期にしてはいけないこと。
その ( 三 )
高次脳障害の場合。
失語症の場合は障害が目では確認出来ませんから注意を要します。
構音障害は50音の訓練で治せますが言葉を想起できない場合は深刻です。
正しい訓練をすれば良いのですが方法を誤ると重大な障害が残ります。
この場合に障害を受けたものは、語彙を探す検索ソフトが消失していますから再構築しないといけません。
言うべき事柄は分かっていますがそれを言い表す言葉が、単語が、分からないのです。
日本人の成人で記憶している語彙は3000程もあります。
その中から適した語彙を選らばなければいけません。
一つの語彙を選ぶのにも多くの要素を満たすものを探さなくてはいけません。
相手と自分との関係。
その時と場所。など数えたらきりがないほどの要素を満たす一つの、語彙を探すのは至難の技です。
言葉につまった患者に、 してはいけないことは。
ヒントを出したり答えを即したりを絶対しないこと。
それをすると脳は語彙を、これか?それか?それともあちらか?と探し回ります。
絶えず探し回るプログラムが出来てしまいます。
この出来たプログラムが二次障害そのものです。
言葉が、想起できたら頭の中で発音してみます。
上手く発音出来たら口から発音します。
私がお会いした方の中に3か国語を話される方がありました。
失語症なのですが、日本語以外は失語症ではありません。
失語症のリハビリは日本語のみでした。
結果はリハビリを受けた日本語だけが失語症になったのです。
リハビリをしたのになぜでしょうか?
この方は日本語が母国語なのですが。
リハビリ方法について考えさせられる事例です。
リハビリによる二次障害は治すのに余分な手間隙がかかります。
リハビリの研究者の方々は
患者と直に向き合い麻痺と格闘して下さい。
リハビリ難民の皆様を代表して御願いします。
(146) に 続く



2020年9月25日
(146) リハビリ初期にしてはいけないこと。
その ( 四 )
再生したばかりの 脳 には全ての神経は繋げられて伝達ネットワークは完成しています。
ですが、各筋肉を動かす為のプログラムは未完成です
思考回路から足を持ち上げてと司令がきます。
足を上げる筋肉繊維はとても多く有り
各神経の接続先のデーターは構築途中で少量の筋肉繊維が動かせるだけです。
この時期に足を持ち上げてと、司令がくれば脳は足を持ち上げようと信号を送りますが筋肉繊維のほんの一部にしか、信号を送れません
脳は司令通りに足が持ち上ったという認識が得られませんから、
何とか持ち上げようとします。
関連する筋肉にも信号を送り、何とか、持ち上げようとします。
司令が強くなればもっと範囲を広げて目的を達成
しようとします。
プログラムには目的の筋肉だけでなく多くの筋肉に同時に信号を送るようなプログラムが作成されます。
このプログラムでの動きが不自由な二次傷害のもとなのです。
何がいけなかったのでしょうか?
足を持ち上げようと一生懸命努力したことが、仇となってしまい不正なプログラムが出来てしまったのです。
脳のプログラムを作る仕組みも、身体の動く物理的な解析も無くリハビリに取り組んだことが、原因なのです。
脳のプログラムの作成も
身体の動きの物理的解析も
医学分野ではありません。
全く違う分野の人々が取り組んでいるのがリハビリです
誰も悪意はありません。
気の毒な人を救おうとしているのです。
取り組んでいることに無知なことが悲劇をうんでいます
早く解明される日の来ることを待つばかりです。
(147) に続く



2020年10月3日
(147) グループを開設しました。
堀尾法 片麻痺の会
というグループです。
脳卒中の後遺症と共に
生きていくには。ではありません。
後遺症と決別をするための
グループです。
後遺症と、どう 付き合っていくかではありません。
治る事を社会に広めるためのグループです。
ですから会員の皆様はそれの実践者でなければいけません。
我こそはと思われる方は是非参加して麻痺は治る事の
証明者になって下さい。
世界の何処にも脳卒中の後遺症は治りますと言うところはありません。
参加される方には、相応の努力をして貰うことになります。簡単ではありません。お金はいりませんが
忍耐力と強い意志が不可欠です。
誰も なし得なかったことをしようと言うのです。
容易いはずがありません。
ですが、とても価値のあることです。
医療界の考えを変えるには治る事を証明しなければなりません。
このグループは会員がその証明者になって社会の常識を変える主役になるのです。
ここでの発信は一瞬で世界に行き渡ります。
手が動きました。
装具がとれました。
言葉が 話せました。
どれも世界の片隅の小さな出来事です。
その小さな出来事は世界を大きく変える原動力なのです。
選ばれた人。
素質のある人
軽症、重症、の人
条件はありません。
治りたいと思う人
全ての人が
参加資格者です
治る先駆者に成ろうではありませんか。
(148) に続く



2020年10月6日
(148) 脳卒中の後遺症から復活しましょう。
復活する為には 脳 のこと、
筋肉の事が
からないと
駄目では・・・在りません
そんな事は専門家もわかっていません。
何も分からなくても麻痺は治せます。
私達は コンピューターやスマホ を 使いますが
それらの動作原理 や プログラムの事など何も知らないでも使いこなしています。
中身の事など分からなくても使い方さえ分かっていればよいのです。
乳幼児は何も知らないのに歩く様に成るではありませんか。
大切なのは使い方です。
使い方が分からないままのリハビリだから 二次傷害が
生まれてしまうのです。
グループの 【 堀尾法 片
麻痺からの復活 の会 】
は専門知識は何もいりません。身体の使い方を学ぶ会です。
皆さんも脳卒中発症前はその身体を自由自在に使いこなしていたのです。
脳卒中で 脳 は一旦は壊れましたが再生して新品状態に成っています。
もう一度、乳幼児に戻ってしまっただけです。
また、あの時のように練習しさいすれば元通りになれます。
あの時は、母親から貰って生まれたマニュアルがあったのですが歩く様になるとマニュアルは不用ですから無くなってしまったのです。
マニュアルは無くなってしまいましたが
乳幼児の時にはできたのです 挑戦しましょう。。
きっと、出来るようになります。
もう何人も成功者があります。
こちらの ページ で身体の使い方を説明していきますから実践して下さい。
結果は グループ のほうに
発表してください。
良い結果を待っています。
(149)に続く



2020年10月9日
(149) 今、熊本天草から次の所へ移動の新幹線の中です。
とても幸せな気持ちです。
天草の46才の男性の奥様から電話が掛かったのは1ヶ月ほど前のことでした。
旦那様が、急性期病院に入院直ぐの事でした。
私の著書を読まれてのものでした。
二度目は退院を一週間後に控えたころでした。
退院してリハビリ病院に転院して良いものかどうか?
自分は、リハビリ病院でなく自宅で介護しながらリハビリをしたいのですが、
周囲の賛同が得られなく困惑しています、というものでした。
私は奥様の考えを支持しますと伝えました。
病状は重症で車椅子生活を覚悟して下さいと言うもので、リハビリが上手くいったとしても装具と杖で短距離なら歩けるかもしれません。という医師の見立ですから周囲の反対は当然のことです。
医師も絶対反対でした。
奥様は医療従事者です。
ますます医師は奥様の希望を受け入れることはできませんでした。
奥様の旦那様を救いたい言う思いは強く、
退院して自宅に帰れましたので旦那様に会いに来て下さいと言う電話で3日まえに天草に来ての帰りなのです。
旦那様は手に軽い痙縮が有りますが二次傷害は殆んどありませんでした。
手はリセッターを
足は基礎訓練をはじめました。
そして3日目の今日、
朝から一連の基礎訓練を終えて歩く訓練を開始しました。
廊下の壁に手で触りながら歩くのです。
足には何の癖もなくスムーズに歩けました。
信じられない光景です。
手も少しですが動く様になりました。
二次傷害がなければ復活は短期間で可能である事を証明する出来ごとです。
ご夫婦の目には涙が溢れています、
私の心も熱いものでいっぱいになりました。
本当に幸せな旅でした。
新幹線は夜の闇の中を次の方の所へと走っています。
幸せな私の心を乗せて。
(150)に続く



2020年10月12日
( 150 ) 高次脳機能傷害とは。
脳卒中は脳にとって非常事態ですが、私達が思っているほど、脳 は重大な事とは認識していないのでしょう。
何故なら、脳が故障する事など 脳 にとっては日常的な事で大騒ぎするほどの事では無いからです。
脳は頭骸骨の中の大部分を占める大きさで、何千億個というニューロン細胞の大集団です。
この細胞は隅々まで張り巡らした血管で送られてくる酸素 と 栄養で活動しています。
血管は末端の毛細血管 、太さ( 百分の一ミリ )程で総延長は地球、二週分程にもなります。
この血管が詰まったり破裂したりするとその先の細胞は死滅してしまいます。
その頻度がとても多い為に脳は予備の細胞を生存に必要な量の二十倍も用意しています。
予備の細胞は ips細胞の状態であることがアメリカの、脳科学者によって、最近、発見されました。
脳は再生医療そのものだったのです。
天草の男性は脳のこの仕組みが機能して自らを麻痺から救ったのです。
高次脳機能傷害の話しに戻りましょう。
今回、お会いした方が、脳卒中に伴う高次脳機能傷害と診断され、八ヶ月の入院を経て退院された方です。
居ようと思えばもっと入院して居られますと言われましたが、ここでは治して貰えないと判断し退院を選びました。
薬がどんどん増えて退院時には十種類になっていました。
医療の現実に、恐さを感じて、夫を病院に置くことに危機感を持ち退院を決断したのです。
退院すると全ての薬を止めました。
その何日か後に私がお会いしました。
一日目は眠くて起きているのもまま成らないない状態でした。
同席された脳卒中の後遺症患者の方は掛かっていた総合病院を止めて市内の開業医のところに変わりましたといわれます。
理由は血圧が上が80になったのに薬が変わらず出されるのに疑問を感じて変わりましたといわれます。
今は薬が随分減りました。
あのまま通院していたらと思うと、怖くなります、と言われます。
この国の医療 は何処に行こうとしているのでしょうか?
自分で自分の首を締めて自滅の道を歩いて居るようにみえるのは、私だけでしょうか。
長文になりますので高次脳機能傷害は次回に詳しくかきます。
(151)に 続く



2020年10月18日
( 151 )高次脳機能障害とは
前回書けませんでした高次脳機能障害について、ですが。
現在の医学、科学、です、脳の事で分かっていることは、目で見て観察できる事以外は全て何もわかっていません。
パソコンの蓋を開けて中を見た事と同じレベルです。
プリント基板に付いている半導体の中で何が起こっているかなど見ただけでは想像も出来ません。
脳は再生しないと言う考えは医学の世界では、現在でも常識ですらあります。
脳卒中になり身体に麻痺が発生し、しかも専門家が治らないという。
それでも、ニコニコしていれば、高次脳機能障害 です
鬱状態になって当たり前なのです。
本人の落胆、此れからの人生の不安、他人に分かる様なものではありません。
脳の中は不安に対応しようと出口を探して大変な活動をします。
それをし続けると、脳の正常な活動範囲をこえてしまいます。
その結果、脳は破壊されてしまいます。脳は破壊を防ぐ為にブレーキをかけます。
すると思考回路は活動を押さえます。
本人は、やる気がなくなりもぬけの殻の様になります。
医学的には鬱病です。
精神科のお世話になることになります。
脳が正常ならこの機能で
破壊されず脳は守られます
ですが医師は 高次脳機能障害 であると診断します。
壊れてもいない脳は鬱病と
され治療を受けることになります。
沢山の薬を処方され一日中意識朦朧となってベッドに寝ていた
ご主人は妻の判断で救い出されたのです。
御主人の目は輝きを取り戻しリハビリに精出す事に成りました。
( 152 ) に 続く



2020年10月26日
( 152 ) 堀尾法とは
私の周囲では完全復活を果たした方が何人もおられます。
その方々は、私が指導した方ばかりではありません。
その方々に共通していることは、誰かに治してもらおうとはしていなかった事です。受け身の姿勢ではない事です。
脳梗塞でも 脳出血でも 脊椎損傷でも パーキンソンでも 多系統萎縮症でも
私が関わった方々の病名は様々でした。
その皆様方は病名に関わらず、他人から見てそれと分からない様に成られました。
その方々に私が何かの施術をした訳ではありません。
私がしたのは、訓練の方法の指導だけです。
治したのは、本人の努力と自己治癒力なのです。
自己治癒力は治ろうとして訓練する努力が有って発揮されるものです。
上記した病気に対して現代の医療は効果的な解決法を見出だせて居ませんが、医療に頼らず地道な努力で治す事が出来るのです。
次回はその方々の事を書きましょう。
( 153 ) に 続く



2020年10月26日
( 153 ) 堀尾法とは
治して貰うのでなく自己治癒力で自らを治す方法の事です。
身体には常に正常に健康状態を保つ機能が備わっています。
この 力 を自己治癒力と言います。
意識しなくても、常に身体の各所で働いて居てくれるお陰で私達は生きていす。
この機能の最大規模のものが 脳 です。
脳卒中で損傷した部位はわずかな日数で置き換わり活動を再開します。
予備で待機している 脳 の部分は ips 細胞だったのです。
私達の 脳 は再生医療そのものだったのです。
大規模自己治癒力の塊が脳 だったのです。
損傷部位は自己治癒力により元通りになりますがプログラムまでは再生されません。
神経ネットワークなどは自己治癒力で元通りになりますが。プログラムがなければ手足は動きません。
神経のネットワークが出来てくれば動くのであれば誰でもネットワークが完成したら動く様になるはずですが何年しても動かないのはネットワークが原因ではないからです。
堀尾法の基本理念は手足を動かしているのは脳内のプログラムであり、それは何度でも作ることが出来、それは手足を動かすことによりその動きを分析し筋肉を制御するプログラムを 脳が自動生成し記憶することで動く様になると言うものです。
新しく再生した脳にはプログラムがありません。
最初に手足を動かす行為は自主的であることが絶対条件です。
最初は麻痺があるので思う様には動いてくれません。
麻痺があるのはプログラムが無いので仕方ありません。
思考回路から 動いて と言う指示がくれば 脳の 運動野は指示通り動かそうと目的の筋肉に繋がっている神経を探します。そしてその神経を記憶します。
どの神経かを特定記憶するのがプログラム作りの1段階目です。
この段階では、ON , OFF
だけです。
手足を動かすのには複雑な波形の信号でなければ思い通りの動きを作り出すことはできません。
練習し自然な動きが出来る様にしましょう。
指一本動かすのにも大変複雑なプログラムが有ってこそか可能なのです。
(154) に 続く



2020年10月30日
( 154 ) 高次脳機能傷害とは
症状はとても多岐になります。
克復する事が非常に困難な事態に直面し解決を託すべき専門家は打開策は無いと言います。
当事者は不安におののき悩みの極致に陥ります。
外見は鬱病です。
医師は鬱病と診断し治療をします。
医師のする事は不安を取り去る事の筈ですが、それには目もくれず薬剤の投与のみです。
ある患者は強い薬を3ヶ月飲まされ続け、奥様の機転で退院できました。
その患者さんから電話がありました。
堀尾さん、私は生きていく自信が無くなりました。
生きていても他人に迷惑を掛けてしまうことになりそうで。
とても悩んでいる様子です
悩みの内容はデイサービスでの出来事でした。
そこからある日、奥様に電話が有りました。
旦那様が女性達に大変嫌がられておられまして、当方でも困っております。
と言うものでした。
男性には全く身に覚えの無い事でした。それが事実なら自分はどうなってしまったのか?
原因は精神科で飲まされ続けた薬でしょう。
人は異性に興味を持ちますが、理性で安易に行動を起こすことはありません。
この男性は薬により理性を司るところが壊れてしまったのでしょう。
日本では患者に何種類の薬でも同時に処方出来ますが同時処方を禁じている国も有ります。
薬の副作用は個々には厳重に確かめられ開示が義務化されていますが、安全な薬どうしでも同時に体内に入った場合の安全性は確かめられてはいません。
薬の組合せは無数になりそれらの安全性を確かめることは不可能です。
化学物質であるものを混ぜ合わせるとどうなかは混ぜてみないとわかりません。
男性は薬害の被害者です。
医師の仕事は、医療により身体を健康に導く 人 の筈です。
薬の処方は薬剤師に任せるべきです。
鬱病の様に見えた男性に医療も施さず専門外の薬剤治療をするなど言語道断です。
脳卒中は二次障害によって苦しむ 病 です。
二次障害は自分でしか防ぐ事はできません。
二次障害の無い社会を皆で目指しましょう。
(155 )に 続く



2020年11月10日
( 155 ) 麻痺は治るのか?
乳幼児は誰でも例外無く身体の諸機能を一年足らずで殆ど完成させます。
脳卒中後の脳は乳幼児と同じ状態です。
ならば麻痺状態は自然に解消する筈ですがそうはなりません。
何が違うのでしょうか?
乳幼児には機能完成の為の指導はしません。
全て自主訓練です。
麻痺患者から見たら誰にも頼らず自主訓練だけで全て正常に機能させるようにすることなど不可能な事のように思われますが。
現実には先天的な障害でもない限り独自な ( 我流 ) 遣り方で完璧に身に付けます。
違うのは他人任せか否かです。
脳卒中後には短時間で脳は再生し活動可能状態になりますが機能させるプログラムはありません。
乳幼児と同じ状態になります。
大人の麻痺と何が違うのか?
乳幼児の脳は生命維持の為に身体の各所に指令を出し機能獲得をするべく訓練をはじめます。
この、訓練の為に他の手助けはもとめません。
違うのはこの部分なのです。
takedaさんは 乳幼児 と全く同じ過程を通ったのです。
歩く為の基礎訓練は指導しましたがそれの手助けは何もしていません。
動画を見れば奇跡のようですが誰にも可能なことです。
出来ないのは重症な患者をリハビリ病院に転院させることなく自宅に連れ戻す行為です。
全ての強い反対者を振り切り決行するには強い信念がなければできません。
旦那様を救わなければの想いが決行を踏み切らせたのでしよう。
発症から2ヶ月で歩けるようにまでなりました。
この事例はとても大きな意味を持っています。
社会が大きく変革する先駆けとなる出来事になるでしよょう。
( 156 )に 続く



2020年11月15日
管理人よしいです。2020年9/9に脳出血(被殻出血)を発症したK.Tさん、46歳は、奥様の英断で、リハビリ病院には転院せずに自宅で堀尾法の訓練をしました。医師に『車椅子、立てて御の字の生活』と宣告されたにもかかわらず目覚ましい回復を見せています。手の様子、歩行・足の様子、そして屋外歩行の2日後の歩き方を比較しました。
手の様子
https://youtu.be/KXXMf0FXTg8
歩行・足の様子
https://youtu.be/Qvrj23fPz8c
2日間の屋外歩行比較
https://youtu.be/QvWfHQOWR5A



2020年11月16日
( 156 ) 麻痺が治った❗
とても重症で一生 車椅子を離せないと、言われた脳卒中の患者が、
僅か発症2ヶ月後には何事も無かったかのように普通に散歩している。
夢の様な話であるが現実の世界で起こった事実である。
何か特別な治療をしたわけではない。
種も仕掛けもない。
医師が誤診をしたのだろうか?
いや、そうではない、最新の検査設備での画像は医師の説明が正しことを裏付けている。
誰が診ても重症な疾患が脳内に起こっていたのです。
では、なぜ短期間で元に戻り得たのか?
人は誰にも有る 自己治癒力が機能したのでしょう。
自己治癒力はどの様にして元に戻したのでしょう?
脳の中で起こった事を説明する事は出来ませんが
確かな事は私達の脳は生命維持の為に現代医学の全てを集めても実現不可能な事を可能にする能力を持っている素晴らしい存在であることを証明して見せてくれたのです。
何故、誰にもある自己治癒力が機能して元に戻らないのだろうか?
自己治癒力が機能を発揮する条件は何なのだろうか?
治す事を自分以外に依存しない事。
治すのは自分以外に無いと脳に認識させる事。
治さないと正常に生命維持活動が不可能になると脳は危機感を持ち 自己治癒力を発揮する事になります。
脳を信じて全てを脳に任せます。
そして治すための努力をしましょう。
脳は必ず希望を叶えてくれます。
( 157 ) に 続く



2020年12月4日
( 157 ) 宮古島の皆様有り難う御座いました。
元気で居られる間は居ようとしましたが、志し半ばで コロナ により島を後にしようなどとは!
全く予期しないことでした。
一年中、楽園の様な環境の島には縄文人のDNAを色濃く引き継ぐ島人達が五万人以上平和に暮らして居られます。
その歴史は、遥か三万年をどこまで遡るか現代の考古学では解明できませ。
穏やかで思い遣りの精神に溢れた島人に包まれて、あっと言う間の四年間でした
気候風土に誘われての宮古島でしたが、移住を決意させたのは島人の心意気でした。
その心意気に 惚れ込んでしまったのです。
縄文の人々の歴史は何万年もの間、戦さがなく平和に助け合って暮らしてきました。
とても高度な文化を持ち他の民族への侵略や略奪などは一切有りません。
地球上では例を見ない平和を愛する民族なのです。
日本列島にも弥生人が渡来する四千年前までは縄文人が住んでいました。
それまで戦の無い日本列島に弥生人が住み初めて戦が発生する様になりました。
宮古島は地理的な条件により純粋な縄文人が生き残った愛すべき島なのです。
その島に何年も住まわしてもらったのです。
貧乏な私でも住んで居られたのは島の人々のお陰でした。
私の人生に貴重な経験をさせてくれた宮古島です。
此れからも度々訪れたい思いで島を離れました。
宮古島での復活教室はわたしが離島しても島の方々で運営され続けています。
新しい復活教室を内地の何処かに作るのが私の此れからの仕事です。
皆様の誰かの近くかも知れません。
その時は宜しく御願いします。
後遺症を治す事と、治せる人を育てる学校との機能を持ったものをと考えています。
脳卒中の体験者に治せる人になってもらいたいとも願っています。
( 158 ) に 続く



2020年12月12日
( 158 )最近とても残念な事例に会うことが多くなりました。
全国に行く機会が増え発症間もなくの方に会うことが増えました。
その方々はリハビリ病院への転院直後にお会いします。
殆どの方は麻痺だけで回復には殆ど何の支障も無い方ばかりです。
手に痙縮などはありません、足も同様に麻痺だけです。
基礎訓練も短時間でクリヤーできます。
動体バランスも特別悪くはありません。
復活する事は難しくない状態です。
私が二度目にお会いするのはリハビリ病院の退院後です。
手には痙縮、足も同様です。
体幹の筋肉は代償活動をする様になっています。
前回、簡単に出来た基礎訓練の運動が出来ません。
数ヶ月掛けてリハビリしたのに、何が起こったのでしのうか?。
入院した病院以外でのリハビリは受けていませんから、その病院でのリハビリに原因が有ったのでしょうか?
もしそうならこんな悲劇はありません。
患者には一生付きまとう後遺症が発生しセラピストの方は患者を治してあげようと取り組んだ結果が思いとは裏腹に患者が一生苦しむ事になる身体にしてしまったのです。
それは、脳卒中のせいだから仕方の無い事でしょうか?
そう思いたいです。
しかし、違うのです。順序良く基礎から訓練すれば麻痺は短時間で治るのです。
人為的に後遺症が発生したのでは セラピスト も患者もこんな悲劇はありません。
麻痺を治す方法は確立出来ました。後は普及のみです。
麻痺は治る時代が、すぐそこまで来たのです。
経過年数など関係ありません。
誰にも平等に適用出来ます。
諦めないで、待っていて下さい。
治せるセラピストの方々が全国に増える日がもうすぐきます。
後遺症の方々は治って他の方々を治す人に成りましょう。
私の方法には国家資格はいりません。
医師法違反にもなりません。
体験者以上の適任者はいません。
なろうではありませんか!
体験を生かして治せる人に。
300万人以上の方々がまっています。
( 159 )に 続く



2020年12月18日
( 159 ) 基礎訓練とは何をするの?
難しい事ではありません。
立って歩く為に 必要な筋肉を脳が正確にコントローすることを脳に学んでもらうことです。
歩くためには足を動かさなければなりません。
一番大仕事は足を持ち上げることです。
足は身体の中で一番重い部品です。
それを股関節に近い所に筋肉は接続されていますから何百キロもの重さを持ち上げる筋力が必要になります。
麻痺している筋肉にそんな力を出すことは出来ません。
ですが思考回路から指令がくれぱ何とかして持ち上げようとします。
すると、脳はその指令に応えるために身体中の筋力を総動員して動かします。
この事が後になって歩行の
重大な妨げとなる後遺症に
なります。
麻痺している筋肉を無理して動かす様なことは厳に慎むべきです。
此の基礎訓練にはバランスロープを使います。
バランスロープは足の重さを滑車とロープはを使用して相殺し筋肉に掛かる重さを百分の一以下にして筋肉の代償活動をしないようにする訓練です。
元通りの歩きを取り戻すのには避けて通れない大変、重要な訓練です。
次回は耐荷重訓練の話をします。
( 160 )に 続く



2020年12月27日
(160) 基礎訓練 その2
耐荷重訓練。
この訓練は麻痺足を本来の身体を支える足にする為には必ずしておかなければにらない重要な訓練です。
この訓練をしておけば装具はいりません。
片足は、50以上の筋肉が働いて体重を支えながら移動するということをしています。
それらの筋肉に其々の役割にあった信号を送ることを新しく再生した脳に学ばせければいけません。
基礎訓練はリハビリを開始する前に済ましておかなければいけません。
再生した脳は最初にしたことを間違った動きでも記憶してしまいますから、発症後する行動は慎重にしないと間違った動き方でも強く記憶してしまいますから、後からの修正に苦労する事になります。
リハビリでエビデンスを重要視するのであれば、このリハビリ初期に起こる患者の身体の変化にこそ、エビデンス、という言葉を生かして欲しいのですが都合の悪い事実には目を瞑り都合のよい事だけエビデンスといって居るのでは技術の発展は望めません。
では訓練をしましょう。
健手で手摺を持って立ちます。
麻痺足はそのままに、
健足を半歩後ろにさげます。胴体も足と同じに動かします。
次には下げた足を前に一歩出します
胴体は絶えず動く足と同じに動かします。
健足が動きを開始すると体重は全て麻痺足に掛かります。健足が後ろから動くときは麻痺足は後ろに傾いています。
麻痺足は傾いていながら体重を支え健足が前にいどうするにつれて、足のかたむきは垂直になり、そして前方に傾きます。
健足の着地と同時に体重は掛からなくなります。
歩く時の足は絶えず傾きながら体重を支えています。
この訓練は実際に歩く事と同じ条件で麻痺足に体重を掛けて訓練できますから大変効果的です。
手摺から手を離して、出来るようになるまでします。
出来るようになれば装具はいりません。
(161)に 続く



2021年1月2日
(161) 新年に想うこと
あたり一面真っ白な世界で2021年は私を迎えてくれました。
これまでの世界とは違う色に染めて下さいと言わんばかりの一点のシミもない純白の世界です。
これまでも、全ての人々は互いの幸せを求めて生きて来ました。
その、想いとは裏腹に全ての人々が幸せになれてはいません。
その心で居たのにです。
何かが、違っていたのでしょうか?
その、違いが、微かではありますが見えてきた2020年でした。
多くの方々に接する中で私に貴重なヒントを下さいました。
新しい年はその、方々から頂いたヒントを 形 有るものに造形する年です。
私、一人で出来る事ではありません。
全国の皆様にヒントを貰いに伺います。
多種多様なヒントが必要です。その旅も今年は9年目になります。
そのヒントから得た事を実践する所と 治せる人になりたいという方々の希望を叶える為に学ぶ所を合わせ持った所を設立しようと思っています。
患者と付き添いの方に来て頂いて宿泊と食事付きで一日中好きな時に好きなだけ訓練出来る所です。
訓練の方法は指導しますが訓練は全て自主訓練です。
治してあげる所ではありません自分の意志と努力で新しい人生に出発する所です。
私は少しの御手伝いをするだけです。
人には素晴らしい自己治癒力が備わっています。
私はその、自己治癒力の御手伝いをするのです。
春頃には開設したいと思っております。
希望される全ての方々をお迎え出来る規模ではありませんが30組位の規模からと思っています。
何処で行うかは未定ですが従来の方法とは全く違う方法で、 人生の再出発をしてもらうに相応しい所を見付けたいと思います。
新しい年が始まりました。
後遺症とお別れする年です。
皆で一緒にお別れしましょう。
後遺症 よ さよなら────‼️
(162) に 続く



2021年1月4日
(162) 新年に想うこと
脳卒中後に再生した脳は産まれた直後の乳幼児と同じ状態です。
育て方いかんでどの様にでもなります。
人間の脳の驚異的な所は育てるということをする必要が無い事です。
乳幼児が誰にも教わる事なく運動機能を獲得するのを見れば解る事です。
その事を、証明して下さったのが Takedaさんなのです。
Takedaさんは乳幼児ではありません。
46才の男性です。
乳幼児なら10ヶ月前後を要する事を1ヶ月で成し遂げたのです。
一生、車イスでの生活ですと診断される重症な脳出血を発症後、1ヶ月目には装具も杖も無く歩けたのです。
信じがたい事ですが事実です。
多くの方々が動画を見られた通りです。
ご夫妻のとても勇気ある行動の結果ですが、この事実が教えてくれた 事 の意味の大きさは、計り知れません。
正に大発見に匹敵します。
毎年30万人が発症する脳卒中の後遺症問題に、大きな大きな 一石を投じたのです。
2021年は脳卒中の後遺症について革命元年の年です。
私達にこの事をどの様に活かすかは託されています。
今後多くの第二、第三のTakedaさんが全国に現れて来るでしょう。
永い年月を要しましたが、やっと出口が見えてきたのです‼️
世界では毎年1500万人が発症すると言われています。
若いご夫妻の勇気が人類の未来に灯火を灯したのです。
(163) に続く



2021年1月8日
(163) 脳卒中の後遺症とは
運動機能障害。
高次脳機能障害。
大別すると この2つになります。
今回は、運動機能障害の話です。
この障害は脳卒中直接の障害である 麻痺 と回復期途中に発生する 痙縮 と代償筋肉運動に大きく分けることができます。
どちらも深刻な障害です。
直接由来の麻痺の回復は容易ですが回復期に発生する障害の回復は困難です。
前者は自然現象となります。
後者はリハビリ中の人為的な発生です。
痙縮は解除しないと動くようにはなりません。
代償筋肉運動は代償させられている筋肉を代償から解放しなければ元の動きを取り戻すことは出来ません。
リハビリを受けたことの無い人にはこの二つの障害はありません。
エビデンスは良いことばかりでなくマイナス面も大切な事とし捉えていく姿勢が必要だと思いますが専門家の方々はどのようにお考えでしょうか?
上記二つの後遺症が無くなれば回復は飛躍的に進みます。
手の痙縮はリセッターで。
足の代償筋肉運動はバランスロープで。
解決出来ます。
どちらもホームセンターで入手可能なもので自作できます。
作り方、使い方は公開していますから試して下さい。
上記の麻痺二大障害さえ無ければ元の身体に戻ることは夢ではありません。
今年は実践することを中心に話しをしていこうとおもいます。
一人でも多くの方に治って頂きたいと思います。
分からないことは質問して下さい。
バランスロープの作り方と使い方の説明文と材料を一式にまとめた物の紹介もしようと計画中です。
(164) に続く



2021年1月10日
(164) 後遺症を防ぐには。
脳卒中になれば、重い、軽い、の差はありますが必ず後遺症が発生します。
前回、自然発生と、人為的発生があると書きましたが、自然発生は脳卒中になってしまったからには仕方ありません、が人為的発生はふせげます。
(159)と(160)に書きました、訓練をリハビリを始める前にすましておけば二次障害は防げます。
簡単な事ですが何故出来ないのでしょうか?
医療者にその知識が無いからでしょう。
全国各地で不自由して居られる方々に会う度に最初に基礎訓練を正しく受けていればと、残念な気持ちになります。
それさえしておけば、脳卒中の後遺症運動障害の多くは無くなるでしょう。
ある当事者会のリーダーの方が「医療関係者が多く失業してしまう事態に成るような事に協力することはできません。」
と言われました。
私達は医療関係者の生活を守る為に不自由しているわけではありません。
セラピストの方々も後遺症を治して笑顔で退院する方々を送り出せたらどんなに幸せな事でしょう。
患者も心から感謝の気持ちで一杯になります。
脳卒中は人生を苦しめるものではありません。
感謝と感動に満ちた心豊かに生きるための入り口なのです。その先には素晴らしい世界が広がっています。
その世界で暮らす住民として招待されたのです。
選ばれたのです。
今年はその世界の仲間に成りましょう。
誰でもなれます。
脳卒中になった人なら。
案内します。さあ、手を出して、皆で手を繋いでいきましょう。
新しい世界すぐそこで待っています。
(165) に続く



2021年1月17日
(165) 麻痺を治しましょう。
歩行の不自由さは初期に基礎訓練をしなかった事が大きな原因に成っていますが今からでも遅くはありません訓練をしましょう。
脳はその訓練を待っています。
代償筋肉の解放と足首の稼働回復です。
代償筋肉の解放は普通に自主訓練しても、リハビリして貰っても殆ど不可能でした。
代償筋肉運動はビッコ歩きの原因だけで無く大きな体力もつかいエネルギー損失も伴い疲れる原因にもなります。
なにより怖いのは身体の左右の筋肉運動が対称で無くなる事です。
身体は左右のバランスを対称的に保つことにより歪みの無い体型を維持しています。
この事は何年も前から皆さんに会う度に解決しなければ成らない課題として私の心から離れ無い大きな問題でした。
人は身体を動かす時に筋肉を選んで其れ其れを自由に操る事はできません。
運動指令を出せば脳が筋肉を選んで全自動で指令を遂行するように出来ています。
意志で筋肉を選ぶ様には出来ていません。
運動する事だけに専念していればよいのです。
この高度に進化した能力が後遺症からの復活では思わぬ妨げになっていたのです。
麻痺した筋肉の力を補う為に脳が行った代償筋肉運動のプログラムの修正の方法が無かったのです。
麻痺して筋力の落ちてしまった筋力でも指令を遂行出来れば脳は代償筋肉を解放するのではないか。
この思いがバランスロープを発想する元になりました。
これまでに多くの皆様に体験して貰い効果の大きさに驚いています。
脳は代償筋肉を解放し新しいプログラムを作ったのです。
今ではシステムも改良し誰にも簡単に制作出来るようになりました。
この度 吉井さんの協力でバランスロープの部品一式と説明書の 組立キット が出来ました。
是非購入して脳のプログラムを作り直してください。
経過年数に関係なく適応します。
(166)に続く



2021年1月19日
(166) 麻痺を治しましょう 
前回は歩行時の代償筋肉の解放のはなしをしました。
読んで下さる皆様の多さにびっくりしていますが、脳卒中の後遺症の方々が 300万人以上居られますから私の声など無いに等しいものです。
その中の一人の方にでも参考になり治って頂ければとの思いで書いています。
今回は足首リセッターの話しです。
基礎訓練も無く装具を装着された方は ふくらはぎ の筋肉に痙縮が発生していると思います。
この痙縮を解除しないと足首の稼動を復活することは出来ません。
足裏はいつも平なら面に接地しているとは限りません。
どんな状態の面でも内反すること無く体重を支え無ければなりません。
この役目を担っているのが脹ら脛にある一対の筋肉です。
この筋肉はとてもパワーの大きな筋肉です。痙縮を発生し易い筋肉でもあります。
回復訓練初期には細心の注意を要します。
安易に立位訓練などしたり装具の装着などすると高い確率で痙縮が発生してしまいます。
痙縮はとても発生し易く以後の回復の妨げの大きな原因でもあります。
エビデンスの中に痙縮を発生する事に対する研究は無いのでしょうか?
足首の痙縮の原因でもある脹ら脛の筋肉の痙縮解除リセッターをバランスロープの吉井さんが作って下さいました。
バランスロープと同時に購入出来ますので是非訓練して下さい。
この足首の訓練ボードの特徴は二つの角度を一つのボードで可能にしているところと実際の体重を足首に掛けながら訓練出来ることです。
解除は忍耐強く訓練することが求められますが、必ず脳は解除してくれます。
辛抱強く訓練を続けて下さいます。
解除と治るは同意語と言っても良い関係です。解放も同じです。
解放と解除が実現出来れば歩行の不自由さの殆どは解消させることができます。
挑戦してみましょう。
嬉しいお便りをお待ちしています。
(167)に 続く



2021年1月21日
(167) 脳は再生しない?
本当でしょうか?
一世紀以上前に唱えられた脳は一度死滅すると再生しないと言う説が現代の医学でも常識です。
アメリカの脳科学者が
脳の大部分は幹細胞(ips)状態で非常時の為に待機している事を発見しましたが。
医学界では話題にもなっていないようです。
再生しないとなれば脳卒中に未来はないことになります。
私は素人で脳の研究などしたことはありません。が
自身の体験では再生しないことが事実であるならば私は元気に全国を回っているはずはないのです。
私の脳の血管は左右に別れる所で破裂してしまいました。片側、半身は手足目耳も全部機能しなくなり、意識不明になり意識が戻る確率は奇跡的くらい低いと診断されてベッドにねかされていました。
現在は見た目には健常者と同じ様に生活しています。
脳が再生しないのであればあり得ないことです。
脳卒中の後遺症を研究中の学者の方々に御願いします。
脳は再生する事を前提としたリハビリ技術を開発することは出来ないでしょうか?
(168) に続く



2021年1月24日
(168) 脳卒中後をどう生きるか?
後遺症と共に逆らわずどんなに不自由でも命のある限り何かの楽しみを見つけて前向きに生きていたい。
この心境にたどり着くまでの当事者の方々の苦しかったであろう人生を思うと、どんな言葉も虚しさが先に立ち無言でいるしかありません。
私のお会いする方々はそんな方々の ほんの一部の方だけです。
年齢、経過年数にかかわらず良くなられます。
社会の常識とは全くちがいます。
何故でしょうか?
私は、脳卒中は怪我と同じだと考えています。
何らかの原因で血管が破れて血が出る、これがたまたま、頭蓋骨の内部で起こったのが脳卒中であれば現象は怪我と同じです。
普通の怪我と違う処もあります。
怪我も自己治癒力で治り元通りになりますが、治る早さが脳の場合は速いのです。
ゆっくりでは生命維持に問題が生じてしまいます。
脳の治り方は他の場所とは違います。普通の怪我が治ればその場所は、ほぼ元通りになりますが、脳は見た目にそうはなりません、解剖学的には見た目には壊死したままの状態です。
脳は一度死滅した部分は元に戻らないと言う説を裏付ける事にもなっています。
目で見て確かめられますから。
脳が再生した場所を目で見て確かめることは出来ません。
状況証拠の世界です。
目で確かめたのと状況証拠では、説得力に大きな差があります。
ですが私には再生論を信じざるを得ない場面ばかりに出会います。
脳卒中の後遺症で不自由して居られる多くの方々が救われる日が必ず来ることを信じて今日も旅をしています。
(169)に続く



2021年2月1日
(169) 脳卒中の後遺症が治る社会に。
後遺症の殆どは二次障害です。
その殆どは 痙縮と代償筋肉運動 です。
とちらも 解除 解放が出来ます。
後遺症は難病ではありません。治す方法は解明出来ました。
痙縮や代償筋肉の問題も解決出来ました。
問題は解除、解放後の訓練をどうするか?
手足の動きの妨げは取り除けますが、それで直ぐに元通りに戻れる訳ではありません。
どんどん上達していきますからそれに合わせたレベルの訓練をしないと元には戻れません
自主訓練だけで元にもどるのはたいへんです。
解除、解放の出来た当事者を運動レベルに合わせた指導をし続けることが大切です。
堀尾法復活教室の今後の活動は、解除、解放から元に戻れるまでの全てを合宿形式で訓練出来る様にする所の開設です。
訓練は朝食後から夕食前までの間、自由参加形式です、。
疲れたら部屋に戻り休息しまた、訓練する、を繰り返します。
同時に10人程度で行いますから和気藹々の雰囲気で楽しく出来ます。
訓練は全て自主訓練で私が其れ其れの方に合わせた訓練方法を指導します。
併せて堀尾法を学びたい方も受け入れたいと計画中です。
訓練費用は一日 一万円です。
宿泊費用が加算されます。
3食付きで介護者と個室で寝泊まりします。
すでに予約をされた方もおられますが詳細は宿泊施設と調整中です。
多くの方々を受け入れたいと思いますが中味の濃い訓練をして頂きたいので先に書いた人数で行いたいと思っています。
参加されたい方が多いと思いますが先着順でと思いますので宜しくお願いします。
(170) に続く



2021年2月13日
(170) 考えさせられたこと。
投稿に間が空いてしまいましたが、旅から昨夜帰りました。
何カ所か周り車の走行距離は千キロを超していました。
三十代から七十代の方々にお会いしました。
驚いたのはバランスロープの威力でした。
発症後一年半ほどで、膝が曲がらず棒足でぶん回し歩行で悩んで居られた 77歳の方は一時間程のバランスロープ訓練の後足を普通の動きでの歩行が出来たことでした。
バランスロープ訓練だけで無く耐荷重訓練もしましたが。
身体の復活力は凄いと思いました。
今回の旅でとても強く印象に残る出来事にあいました。
その方は若い娘さんでした。
手足に麻痺が有り特に手が動きません。
腕が固定されているように感じ、とても不自由しておられました。
その腕を他動的には動かす事が出来る様にする手術を計画中とのことでした。
私には手術の内容は分かりませんが、その分野では名の知れた病院とのことでした。
私は身体障害者の改善手術の全部を否定する者ではありませんが脳卒中後の麻痺を手術で改善させることはできません。
拘縮状態になっていても可動域を拡げる事は手術に依らなくても可能です。
脳卒中の後遺症は原因部分は脳内ですから手術で麻痺や痙縮を治すことは出来ないのです。
手術後に元のように動かす事は出来なくなってしまうでしょう。
この手術を受けた方は多いと思います。
麻痺や痙縮そして拘縮も手術でなくても改善させる事は出来ます。
現在、手術を検討されている方はそれ以外の方法で治る道を探して下さい。
(171)に 続く



2021年2月20日
(171) 脳卒中の後遺症は何故起きるのか?。
脳卒中の後遺症は脳の血管障害により引き起こされます。
では血流が止まるとどうなるのでしょうか?。
血管が破損した場合は8分程で被害部分は機能を喪失してしまいます。
復旧は出来ません。
被害部分に応じた症状が発生します。
血管が詰まった場合は時間的な制約はありますが復旧可能です。
アメリカでは時間の制約を延ばす研究が進んでいます。
ですが、今のままでも安心下さい。
人には驚異的な自己治癒力が備わっています。
その代表的な存在が脳なのです。
一度破損すると直ちに修理が始まります。
予備の部品が稼働部分の二十倍も備蓄されていますから安心です。
脳は人が生存するためのあらゆる事をしていますから多機能多部門の集約化が究極的に進んだ所です。
部品の種類も膨大になります。
何処が壊れるか分かりませんから大変です。
自己治癒力の凄いところは備蓄部品にも表れています。
何とこの備蓄部品はどの部分にも当てはまる万能性を持っていたのです。
これは最近アメリカの脳科学者により発見されましが医学界では無視されて居るようです。
備蓄部品は全て ips細胞でどんな細胞にもなり得る細胞として、備蓄されていたのです。
脳は正に再生医療そのものだったのです。
損傷すると自己治癒力は10日前後で修復を完了させます。
脳は治されて正常に働く様になります。
ならば、身体の麻痺は治る筈ですがそうはなりません。
疑問が生じます。
その通りです。
此では自己治癒力の価値がありません。
再生医療であるなら麻痺は治るのではありませんか?。
もっともです。
脳の構造を見てみましょう。
脳は脳細胞により構成されています。
この脳細胞の損傷部位は修復されました。
脳細胞はどんな働きをしているのでしょうか?
脳細胞は身体をコントロールするプログラムの入れ物なのです。
脳細胞が身体を動かしているのでなく、動かしているのはプログラムなのです。プログラムがなければ脳は何もできません、ただの細胞の塊にすぎません。
コンピューターに例えると分かり易いとおもいます。
脳は、ハードデスクやメモリーと同じプログラムの入れ物なのです。
プログラムは入っていてもそれを目で見ることは出来ません。
人の脳も同じです。
自己治癒力は物理的には元通りにしますがプログラムの修復までは出来ません。
後天的に構築した物は破損と同時に消滅してしまいましたが人為的に再構築が可能なのです。
この再構築にも自己治癒力は大きな力を発揮します。
そんな事例をいくつか見てきました。
人を持続的に生存させる為に脳は計り知れない機能を持っていることに驚嘆するばかりです。
脳の損傷部位は修復を終えたとき全くの新品状態ですからプログラムはありません。
生まれたばかりの乳幼児と同じ状態ですから身体を自由に動かす事が出来ません。
麻痺になったのでなく乳幼児と同じになったのです。
外見的には自由に身体を動かせないから麻痺状態なのです。
誰でも生まれたばかりの時は同じです、
ですが生まれたばかりの赤ちゃんを見て立てないから麻痺だとはおもいません。
脳卒中は脳が乳幼児に戻る事なのです。
(172) に続く



2021年2月21日
(172) 赤ちゃんになった、脳、可愛がって育てましょう。
脳卒中とは脳が生まれ変わって、赤ちゃんに成ってしまう事だったのです。
でも、脳は一度壊れたら再生しないとする方々にはとても不都合な事実なのです。
そうだとすれば、根本から対処法を変えなければならなくなりますから。
社会は再生しないということで成り立っていますから大変です。
巨額の公費が投じられて居る社会の仕組みを変えざるを得なくなります。
麻痺を治す事の何倍も大変な事態になります。
リハビリ難民は激減するでしょうが。
反面、失業者も増えるでしょう。
何処かの会長さんが言われた様に、このままで何も変わらない事が正しい選択なのでしょうか?
大きなスーパーやホームセンターなどの出現のあおりを受けて街のお店屋さん方は消滅同然に成りました。
社会が大きな轟音と共に大変革を遂げています。
医療の世界も例外ではありません。
新しい発見や技術革新に逆らう事は出来ません。
誰が恩恵をこうむり誰が被害者になるか?
社会の流れが決めます。
もう止めることは出来ませんが、多くの人々が幸せになれる変革であると思えるのが嬉しい事です。
では、その恩恵を受けようではありませんか!
脳は死滅したのではありません。
乳幼児に生まれ変わったのです。
それなら乳幼児として育てれば良いだけの事です。
難しくはありません。
ですが、問題なのは、どう見ても乳幼児には見えないことです。
乳幼児が立って歩く事を習得する事に親はただ見守って居ただけではありませんか?
それで殆ど例外無く正しい歩行を習得したではありませんか。
先生は乳幼児だったのです。
誰でもがそうして歩行を習得した経験者なのです。
誰かに頼るのでなく自主的な訓練で歩ける様になります。
人はその様にできています。
次回は自主訓練の具体的な話をしましょう。
(173) に続く



2021年2月22日
(173) さあ、育てよう。
脳の中に再生した乳幼児と普通の赤ちゃんとでは大きな違いがあります。
この違いを意識することなく育てると大変な事になります。
普通の赤ちゃんは脳の発達と身体の発達が同時進行で進んでいきます。
ところが脳卒中の場合は、脳の中に再生した赤ちゃんと身体の発達とが、同時進行ではないのです。
再生した乳幼児は未成熟ですが身体は立派な大人で身体は完成しています。
とてもアンバランスな状態なのです。
育てるのには細心の注意を要します。
普通の乳幼児は脳が身体に動く指令を出しても未発達の身体は応えてくれません。
寝返りすら出来ません。
脳が発達しながら身体も発達していきますから無理な司令では身体が反応できません。
脳卒中の場合は再生した乳幼児がどんな司令を出しても身体は応える能力を持っています。
この事が問題なのです。
出した司令で何処かの筋肉が動けばそれをプログラムとして記憶してしまいます。
司令に対して正しく筋肉が動いたのかどかの判断は出来ません。
重要な事は正しい司令を出せるように導く事です。
見た目には大人でも中身は乳幼児なのです。
乳幼児が一度記憶したプログラムは一生消えません。
正しくないプログラムと一生、付き合う事になります。
後から、プログラムの修正は出来ますが、身体が脳に出来たプログラムによって動いて居るという認識のない医療の技術ではプログラムの修正は殆ど、不可能です。
司令を出しても身体が反応しない乳幼児とどんな司令にも反応する事の出来る大人との区別なく接した結果が二次障害を生む原因です。
乳幼児は立位をとれません。
立位によって身体中を緊張させる事もありません。
従って、痙縮も発生しません。無理な司令に反応する事の出来ない身体に代償運動も発生しません。
乳幼児に対しての初期の訓練の話はこの次にお話しします。
(174) に続く



2021年3月1日
(174)脳卒中後遺症とは。
麻痺になると言われていますが。
麻痺は神経又は筋肉組織が病気又は外傷などで損傷し随意運動機能が消失すること、とされていますが、私は少し違うと思っています。
脳に障害が有るから麻痺になったのでなく、脳が再生し乳幼児状態になり身体を動かす知識がない状態になってしまったから動かす 事が出来なくなってしまったのです。
脳が壊れたのは過去のことで現在、進行中ではありません。
現在は完全修復済みですから、装具を外すことが可能なのです。
装具を外すのに特別な技術が有るわけではありません。
元々要らないものなのです。装具で元の歩きを取り戻すことはできません。
動きを失った足を義足化してでも歩かそうと考えられたものです。
装具に依って歩きを取り戻さそうと考えられた訳ではありません。
もしそうなら原理的に全く違った物に成っていたでしょう。
(175) に続く



2021年3月2日
(175) 麻痺を止めて先ず歩こう。
私がお会いして最初にするのは、手の痙縮解除、そして、足を装具から解放することです。
手の痙縮解除には3時間、装具からの解放は足裏重心位置変更靴を使用します。
装具を外すと内反の発生の恐れが有りますが、足の骨格は内反を起こさない様に内向きに体重を掛ける様に出来ています。
足を揃えて水平に出して見ます。
股関節からの骨は膝に外側から内側に向かって接続しています。
足首も同じです。
左右の足を開かずに揃えて立位をすると股関節と足は逆三角形の関係になります。
このままでは足裏の重心は外向きに働き内反を起こして当たり前です。
そこで、足関節、膝関節に内向きに体重が作用するように角度を付けているのです。
逆三角形は安定性を無視した構造ですが、仕方無かったのです。
人間がこの世に生まれた頃は歩く道の幅は片足がやっと位の幅でしたからモデル歩きの様な歩き方をしていたのでしょう。
逆三角形は必然だったのでしょう。
骨格の構造だけでは今の様に平らで無い地面に対応出来ません。
それをするために筋肉を使いました。
脹ら脛(ふくらはぎ)、のとても強力な一対の筋肉です。
この筋肉はアキレス腱を操り足裏重心位置を自由自在に変える事が出来ます。
人の足は内反を防ぐように出来ています。
装具はこれらの機能は蘇らないものとして最後の手段として歩く為にやむを得ず足の義足化をしたのです。
脚には股関節、膝関節、足関節、の三つの関節が有りますが、どれか一つの関節に不具合が発生すると残りの関節も重大な影響をうけます。
装具を付けるとふくらはぎの筋肉も必要なくなり機能は退化してしまいます。
この状態の脚に元通りの歩きをさせるのは不可能です。
装具を取る以外ありません。
健常者に装具を付けて歩いて貰い感想を聞けば直ぐわかります。
私は付き添いの方に装具体験をしてもらいます。
元の歩きになりたければ装具からの卒業は必須条件です。
元通りの歩きをする事を脳は待っています。
脳の希望を叶えてあげましょう。
(176) に続く



2021年3月6日
(176) 脳卒中片麻痺になったら必ず行う基礎訓練とは。
先ずはベッドの上に仰向けに寝ていて行います。
その 1) 足首稼働訓練
ベッドの上に仰向けに寝て行います。爪先を前後、左右に動かします。
出来る様になるまでします。
その 2) 歩く時や階段を登る時に脚を持ち上げる為の訓練です。
ベッドの上に仰向けに寝て脚を膝立の状態にします。
出来たらゆっくりと水平まで下ろします。
途中でぼてっと落とさないよう最後までゆっくりと水平まで下ろせる様になるまでします。
膝立しにくい方は帯を足裏に通して健手で引いて膝立を助けます。
決して力任せに動かす事はしてはいけません。
どちらの訓練も健側でしてみながらか行います。
健側は麻痺側の先生です。
どちらも出来ないと元の歩きに戻る事は出来ません。
リハビリを始める前には完了しておかなければいけません。
私は一日中訓練して10日で完了しました。
手と脚の基礎訓練に2カ月あれば誰れでも完了できます。
直ぐに出来なくても焦ることなく出来るまで頑張りましょう。
基礎訓練を完了していれば装具はいりません。
痙縮や代償運動も発生しません。
基礎訓練が完了していれば歩く事は驚く程、楽に習得出来て元の歩きになれます。
もうリハビリが終わってしまったが歩きにくい方も、今からでも遅くは有りません。
初期よりも時間と努力は要しますが出来るようになります。
頑張りましょう。
次回も基礎訓練の続きです。
(177) に続く



2021年3月8日
(177)(2) 脳卒中になったら必ず行う基礎訓練
歩くという事は立つ事そのものです。
立位が成立していない段階での立位は身体の各所に取り返しのつかない後遺障害を発生させますから、絶対しない事です。
リハビリでの基礎訓練も無く、行う立位訓練ほど悪影響のある訓練はありません。
その 3) 歩きを取り戻す為には立位を習得しなければなりません。
立位の訓練をしましょう。と、言っても立ちあがるわけではありません。
この段階では立つ事をしてはいけません。
ベッドに腰掛けてください。
ベッドの柵を健手でしっかり持って身体を安定させます。
その 1)で行った訓練をベッドに腰掛けていても出来るようにします。
寝ていて行うのと腰掛けて居て行うのでは、使う筋肉は同じでも脳内でのプログラムは違います。
寝ている状態と腰掛けた状態では筋肉に働く重力にとても大きな差があります。寝ている状態での筋肉に働く重力は小さく弱い力でも動かす事が出来ますから初期の訓練には良いのです。
腰掛けましたら、足を揃えて前には出します。
膝が90度位に曲がっている状態。麻痺足の足裏全体が床に着いて居る状態で爪先を持ち上げます。
寝て居て出来る様になっていれば直ぐに出来無くても必ず出来ますから出来るまで行います。
この訓練は歩く為には必須条件の大切な訓練で避けて通る事は出来ません。(178) に続く



2021年3月9日
(178) (3) 脳卒中になったら必ず行う基礎訓練。
その 4) 爪先を上げよう。
簡単な動作ですが出来る様になるまでには個人差があります。
直ぐにできなくても気にしないで下さい。
難しいと思われた方は、足裏土ふまずの所に500ミリリットのペットボトルにお湯(水でも可)をいれたものを置いてその上に足を乗せます。
爪先も踵も床から浮いた状態にします。
この状態で爪先を上下させる様にします。
これは足首稼働訓練用にバランスロープの原理を応用した方法です。
ペットボトルが足裏のどの辺りにあると良いか足を前後して工夫しましょう。少し位置が違うだけでも遣り易さは大きく違います。
訓練は創意工夫の世界です。
どんなに小さな成果でも、元の自分に繋がる成果です。
生まれたばかりの脳がプログラム作りに成功した証です。
動いた所を撫でて褒めてあげましょう。
(179) に続く



2021年3月10日
(179) 脳卒中になったら必ず行う基礎訓練(4)
立って歩く為には脚を動かす訓練が必要ですがその為には事前にしておかなければならない訓練があります。
その訓練をしないと元の歩きを取り戻す事は出来ません。
後遺症患者が元通りの歩きが困難になる最大の理由は基礎訓練もしないで立位、歩行の訓練をしたことによる二次障害の為です。
医療関係者の方々は国が定めた枠の中では基礎訓練などしている時間は無いと言われますが三ヶ月の時間の内、二ヶ月を基礎訓練に使えば、歩きは一カ月あれば充分元通りの歩きを取り戻せます。
身体に痙縮や代償運動も発生して居なければ手も足も動体バランスも元通りにするのに難しくはありません。
世の全ての事は基礎があってこそ成り立っているのではありませんか?
その 5) 立つ動作をする為に重要な事を脳はしています。
それは足裏のどこに重心を置くか決定する事です。
これは瞬間的に決めないといけません。
地面が平らである保証はありません。
どんなに傾いて居ても転倒しないで立位を保たなければ野山を歩くことはできません。
足裏の重心位置を決める大きな役割をしているのはふくらはぎの筋肉です。
一対の筋肉が担っています。
これを使える様しましょう。
内反しない様にしているのもこの筋肉です。
足裏の前後ろに重心位置を自由に移動出来るように成りましょう。
その 4)で行ったペットボトルを使います。
ペットボトルを足裏の踵に近づけて爪先を床につけて爪先で床を押さえ付ける運動をします。
次には、ペットボトルを足裏の前の方、爪先近くにおきます。
すると踵が床につきます。踵で床を押さえ付けます。
爪先でも、踵ても床を押さえ付けることが出来るようになるまで練習しましょう。
ベッドに腰掛けて行います。立ってしてはいけせせん。
次回は足裏の左右に重心位置を置けるようになる訓練をしましょう。
(180) に続く



2021年3月13日
(180) 脳卒中発症後必ず行う基礎訓練(5)
足首の関節は脚の関節中一番自由度の高い関節です。
言い換えれば一番、不安定要素が高い事になります。
身体を支える一番、元になる関節が此では困りますが人が地上に出現した頃は平らな地面など無くどんなに傾いて居ても対応するために仕方ない事でした。
その不安定な関節を安全に使いこなす為に脚には五十以上の筋肉が配置されています。
基礎訓練はこの筋肉群を使いこなす為の訓練です。
脳は不安定要素が多い脚を安全に機能させコントロールする為に素晴らしプログラムを構築し筋肉を操作し歩行を成立させています。
脳卒中で失われたプログラムをもう一度作りましょう。
不安定な関節をどの様にコントロールして傾いた地面でも安全に立位を成立させているのでしょうか?
私達の脳は立位に対する物理学的な知識や原理原則など何も知らなくても物理の法則に乗っ取って動かしてくれます。
最初に脳が動かそうとする時は法則通りに信号、を送りますが、その時に筋肉を動かすのに障害や制約があると、脳はその範囲内でのプログラムを作ります。
これが二次障害となります。
装具などは脳にとって見れば筋肉を動かす障害や制約になり本来の動きは出来ない事としてのプログラムを作ります。
基礎訓練は脳が正しいプログラムを早く作れる様にする為に脳とする共同作業なのです。
その 5) 今回は足裏重心位置の左右を使い別ける訓練です。
不整地でも内反することなく歩けるのは足裏の重心位置を自在にコントロール出来て居るからこそです、今回はその為の左右に重心位置を自在にコントロールする為の訓練です。
大変、重要な訓練です。
これが出来ないと内反を防ぐことは出来ません。
装具を外したい方は完全に出来る様になるまで訓練して下さい。
用意する物はペットボトルの蓋です。
床に置いて、腰掛けている麻痺足の親指の付け根に有る母子球( 肉がこんもりとしているところ) で踏みつけます。
蓋の代わりに自分の手の指を踏み付けて健足の様に強く踏み付けらられるまで訓練します。、
親指側が出来るようになったら、小指側でも行ってください。
踏み付けて居るとき、ふくらはぎに触ると筋肉が動いて居るのが分かります。
この訓練が出来て居れば内反しない歩きができます。
必ず出来る様に成って下さい。
次回は歩きの基本動作の訓練をします。
(181) に続く



2021年3月15日
(181) 脳卒中後に必ずする基礎訓練(6)
基礎訓練は単純な動きばかりですが乳幼児が最初に身に付ける運動ばかりですから簡単、単純なものです。
これまでの動きが出来てこそ歩く動作が出来るのです。
歩く事は単純な動作から成り立っています。
単純な動作の繰り返しなのです。
歩く動作の第一歩は行きたい方向に身体の重心を移動する事からです。
このままでは倒れてしまいます。
倒れない様に地面に支えを立てます、支えは自分の足を使います。立てた支えの上に体重を乗せます。まだ重心位置が移動を
続ければ、この動作を繰り返します。
動作を継続する為には高度な動体バランス能力が欠かせません。
これの訓練は後ほど詳しく説明します。
その 6) これまでの訓練が終了した方は、歩く動作の訓練に進みます。
まだ終了していない方々も必ず出来る時が来ます。
忍耐力が要りますが頑張って下さい。
ベッドに腰掛けて行います。
膝が90度曲がった状態から足を15センチほど前に出します。
足を持ち上げて前に出しますが持ち上げることが出来ないか、身体の上半身のどこか、足全体に力が入る方は、足を持ち上げる動作はしないで下さい。
代償運動をするプログラムが脳に出来てしまいます。
代償運動は後になって一生、自分を苦しめることになります。
脳に絶対、作らせてはいけないプログラムです。
そのプログラムを作らせ無い方法がバランスロープを使った訓練なのです。
次回はその話しをします。
(182) に続く



2021年3月19日
(182) 脳卒中発症後に必ずする基礎訓練 (7)
代償運動を防ぐにはなぜ代償運動が発生してしまうのでしょう。
代償運動は大変、恐い後遺症です。
自然には発生しません。
痙縮 と 代償運動は後遺症の二大障害です。
病院でのリハビリを行わなければ発生しません。
元の身体に戻れない最大の原因です。
どちらも医学では原因不明とされています。
どちらも治す方法が試されていますが確立した方法は有りません。
入院中のリハビリで発生するものを患者が防ぐ事は不可能です。
病院でのリハビリの方法次第で防ぐ事が可能ですが。
医療関係者の方々にその事を分かってもらうまでは現状を変える事は出来ません。
分かって貰うことは患者にとっては朗報ですがセラピストの方々にとって患者が早く治ってしまう事は生活者として喜べ無い事になります。
そこの、折り合いをどう解決するか。
その答えが無いと方法が有っても普及は難しいと思います。
今回は病院でのリハビリを変えるのでなくリハビリ病院退院後を変えましょう。
その 7) 自宅でする堀尾法自主訓練です。
目的は、代償運動筋肉の解放です。
脚を一生懸命…持ち上げようとして総動員した筋肉を解放しましょう。
その為には脳が他の筋肉を動員する必要が無くなったと判断してくれないと解放しません。
本来の筋肉だけで充分、持ち上げる事が出来ると思わせる事が必要です。
その為の道具がバランスロープなのです。
バランスロープは足と同じ重さの錘で滑車を使って足をつり上げます。
脳は足が軽くなったと思い、此なら本来の筋肉だけで充分、持ち上げる事ができるから、他の筋肉を動員しなくても大丈夫と動員していた筋肉を解放します。
一回で解放が定着する訳ではありません。
何回もバランス運動をしなければいけません。
定着するまでの回数、期間には
個人差が有りますがだれでも解放することができます。
(183) に続く



2021年3月31日
(183) 脳卒中発症後の基礎訓練は何故必要か。
脳血管障害での損傷部分は医学常識とは全く違い短時間で修復再生されてしまいます。
再生された脳は白紙状態の新品です。
新しい事をどんどん学んで失われたプログラムを再構築します。
今の医学に欠けているものが脳は再生する事と、脳から出る信号はプログラムにより生成されている事の理解が無い事にです。
プログラムと言っても私達の使うコンピューターの其れとは全く次元の違うものでしょうが、解明は不可能です。
脳は損傷発生と同時に修復作業を開始します。
損傷部分と同じ容量で同じ特性を持ったものが予備の脳内に生成されます。
そして神経を元のように繋ぎます。
神経はミクロン単位の細さです。
これを正確に億単位の本数を接続します。
正に神業としか言えません。
人の生命を存続させる為に脳は驚異的な仕組みで損傷部分を元通りにします。
そしてプログラムをも作成し記憶します。
プログラムはどの様にして作成するのでしょうか。
手足を動かすプログラムで話しましょう。
脳から筋肉に送った信号を記憶し、これを再現する事で手足を動かします。
プログラムはどの筋肉にどんな強さで、筋肉からの変動する長さの情報を元にとても複雑な内容の信号をあくります。
プログラムは脳が自ら信号を生成する事が絶対条件です。
他動的な動きからはプログラムは生成されません。
脳卒中発症後に動かす手足の動きは全てプログラムの元になります。
間違った動きをすると其れがプログラムに成ります。
装具等で固定された筋肉は動かない物として記憶します。
この時期に正しい筋肉の動かし方をしないと間違ったプログラムが出来てしまいます。
プログラムの修正は出来ますが大変です。
(184) に続く



2021年4月1日
(184) 脳卒中発症後の復活訓練、番外編 1)
今回は訓練のお話では有りません。
手の話しです。
つい先程まで普通に動いていた手が突然動かなくなってしまいました。
手には何んの異変もありません、ですが、微動だにしません。
もう一方の手は動いているのに何故だろう?
手には、なぜ動かないのかわかりません。
以下 手 の気持ち。
医師は、もう動くことはありません、と言っている。
何処も壊れて無いのになぜそんなことを言うの?
動く様になりたい!
このままで居たくない。!
動く様に成れるなら何でもするから!
悲しいな~。
元の様になって仕事したい!
以下 自分自身あなたの手は、とても、とても動きたいと思っています。
あなたの想いより、もつと深く動きたくて、もどかしくて、たまらない気持ちで一杯なのです。
手を見つめてみみしょう。
動きたくても動けない 手 がとっても愛おしく思えませんか?
動く事を信じて待ってます。
可愛いではありませんか。
絶対動かすから待ってておくれ。
動か無くしたのは私だよ、本当にごめんね。
私も頑張るから一緒にやろうね、絶対動かすからね。
手を愛おしく思って下さい。
寝る時は抱いて寝て下さい。
テクニックではありません、。
手の気持ちになりましよょう。
手と一心一体になり手の気持ちと一体に成りましょう。
少しでも動いたら 手 と一緒に喜びましょう。
嬉しさを手に伝えましょう。
(185) に続く



2021年4月4日
(185) 脳卒中発症後の基礎訓練  
番外編 (2)
  空とぶうさぎ
ボニージャックスの歌で。
又は合唱で歌われた方も多いと思います。
13歳で目の不自由な少女の詩に感動したボニージャックスが曲を付けて貰いうたいました。
昭和56年のことです。
 空とぶうさぎ  持田美春
 「 手をください 」
 「 目をください 」
 「 足を・・・・ 」
という人もあるけれど
私は見えないことなんか気にしない
目をくださいとは思わない
でもひょとして私だって心の中では
そう思っているかもしれない
人は勇気があるんだなあ
うらやましいから言うのかな
  言ったって
  思ったって
もらえるわけないのに
どうしたってもらうことはできないもんな
目が見えなくても
   人の話を聞いたり
       触ったり
       嗅いだり
ほんとうに見るよりも
もっと もっと いろんなことを
思いうかべることができるんだもん
いつかうさぎが空を飛ぶことが
できると思い人にわらわれた
こともあるけれど
すごいねって言った人もいた
うさぎはどうして飛んじゃいけないの
私の心の中ではうさぎって飛ぶんだよ
私といっしょ飛ぶんだよ
・・・・・・・・・・・・
(186) に続く



2021年4月9日
(186) 脳卒中発症後にする基礎訓練 (8)
基礎訓練もいよいよ最終に近くなりました。
歩きを中心に話しを進めてきましが今回は歩きの仕上げ訓練です。
今までの訓練ができていればそんなに難しくはありません。
訓練の課題は、足踏み運動、です。
歩く事は足踏みの応用運動です。
足踏みは歩くことの基本中の基本です。
歩く動作の全ての要素が高い完成度を持って居ないと足踏みを完全にする事は出来ません。
綺麗な足踏みが出来れば元の様に歩く事ができます。
基礎訓練の中で一番重要な訓練が足踏みです。
足踏での最重要機能は動体バランス機能です。
次回は動体バランスについの話しをします。
(187) に続く



2021年4月11日
(187) 脳卒中発症後の基礎訓練  (9)
動体バランス訓練
一般には、動態、と書きますがここでは動体、と書きます。
身体の動きに限定して使うのでそう書きます。
動体バランスは歩行動作に無くては成らない最重要機能です。
脳はこの機能に100%の完成度を求めます。
脳卒中発症後の機能回復では一番難しい機能です。
リハビリ病院で初期のリハビリ時には細心の注意をはらわないと動体バランスの取得に重大な障害をもたらす事になります。
医学界に動体バランスの観念が無い今では細心の注意をと言ってもそれは患者を転倒事故に遭わせない事とされます。
動体バランスの取得障害を発生させない様に細心の注意をと言っても分かって貰え無いでしょう。
外見からは障害が見えませんから気付く事が出来なくても仕方ありませんが。
患者としては其れでは済まされません。
動体バランスはとてもシビアな機能です。
障害さえ無ければ取得はそんなに難しくはありません。
乳幼児でも一年あれば取得します。
動体バランス機能の主役は内耳の器官ですが、そこからの指令で、バランスを保つ動作を担うのは体幹にある数多くの筋肉なのです。
これらの筋肉は指令に基づきとても微妙な動きに素早く対応する能力を求められています。
これらの筋肉に痙縮が発生すると求められて居る動きが出来なくなります。
此が動体バランス能力の取得に最大の障害に成るのです。
次回にこの障害防止の話をします。
(188) に続く



2021年4月13日
(188) 脳卒中発症後の基礎訓練
動体バランス その2)
動体バランスとは?
足を動かしても転倒しない様に身体のバランスを保つ機能の事です。
人は脚の骨格で体重を支えています。
身体の水平方向の重心点は両足がどんな位置に有ろうと常に両足の土踏まずを結んだ中点の垂直線上に有ります。
これは、万人共通の法則です。
脚の骨に掛かる重量に対しての向きや両足の重量バランスは一定で無く刻々と変化します。
この変化に瞬時に対応しているのが筋肉です。
脚の骨格に対して正しいアライメントなどは存在しません。
もし有るとするなら水平で平らな床のうえに立ち、ある一瞬を計測したときのアライメントを出す事はできますが人は自由に動きますから一瞬のアライメントには意味がありません。
脚はとても不安定な支えなのです。
身体の上下方向の重心点は足の接地面より上に有りますから身体全体の安定性を保つにはとても不利な構造です。
この不利な構造を克復し安定性を保っての行動を実現させているのが動体バランス機能なのです。
(189) に 続く



2021年4月16日
(189) 脳卒中発症後の初期訓練
動体バランス その 3)
動体バランス能力は、座っていても、立っていても人が行動をする時、寝て居る時以外、全ての行動に優先して働く機能です。
限りなく、100%でないと脳は転倒防止体勢をとります。
身体中の筋肉を緊張状態にしてみがまえます。
この時の姿が脳卒中後遺症の典型的な姿です。
身構えると、各関節の角度を固定し、現在の体勢を維持しようとします。
各関節の曲げ延ばしの筋肉に同時に強力な信号を送ります。
結果、関節は動く事が出来なくなり、角度を固定したままとなります。
歩行時の棒足状態はその典型的な姿です。
関節を動かす筋肉は伸展一対になって機能を担っています。
双方が協調性を持って双方の和 が100%に成る様に信号の配分をしています。
角度を固定化するのは動いては危険だと脳が判断したからです。
この時は双方の信号の、和は100%を超えて高くなります。
危険を感じて静止状態を保とうとしている時の 和はとても大きくなります。
この状態の時に出した信号の事を脳は記憶します。
危険回避行動は脳には大変重要な事ですからとても強く記憶します。
この記憶を変更、削除は普通では不可能です。
この事が重大な意味をもつのは脳卒中発症後の回復訓練の妨げに成る事です。
影響の大きい機能が、動体バランス機能なのです。
筋肉を緊張させる信号は体幹の筋肉にも、高レベルで送られます。
動体バランス機能の末端で実働を担っているのが体幹の筋肉群です。
これらの筋肉群にも痙縮が発生します。
痙縮を体外から観察することが出来ないために医学では問題にされていません。
手の痙縮すら防ぐ方法の無い医学に体幹筋肉の痙縮など問題になる筈も有りません。
体幹の筋肉群は脳からの動体バランス信号に従い 一瞬の休みも無くとても微妙な動きに対応しなければなりません。
体幹筋肉群に痙縮を発生させる事は、絶対、防が無ければ成らないことなのです。
防ぐには立位訓練をしない事です。
其れでは歩ける様になれないのでは?
入院期間は三ヶ月はあります。
基礎訓練をしっかりするには充分過ぎるほどです。
基礎訓練は全てベッド上で行います。
痙縮などは発生しません。
代償運動も発生しません。
手の回復は、歩行より容易です。
全ての回復は訓練次第なのです。
訓練方法を患者が選ぶことは出来ません、が、自分の人生が、掛かっています。
退院してからでも遅くはありません。
(190) に 続く



2021年4月19日
(190) 脳卒中発症後の基礎訓練
動体バランス訓練
実践編
人の歩行は片足で身体を支えもう一方は次の一歩の為に前方に進めます。
歩行は片足立ちの連続動作です。
正常な歩行時は体重の左右移動はありません。
身体の重心は両足の中点垂線上を進行方向に移動するからです。
これを実現させて居るのが動体バランス機能です。
歩行の必要条件は片足立ち状態で体重を両足の真ん中で保持出来る様に成る事です。
保持している時間は、ほんの一瞬です。
そんな事が出来る訳がない、ですが、それをしていたのは健常だった時の自分自身でした。
成りましょう。
そして健常時の歩行を取り戻しましょう。
足の基礎訓練は、完了しているものとして説明します。
まだ完了していない方は平行して訓練しましょう。
訓練 その ①
手摺りの前に立ちます。
両手で手摺りを持ちます。
健足の膝を曲げながら
踵を上げます。
出来たら足を元に戻し、
次に麻痺足でも同じ様にします。
左右の足をゆっくりとスローテンポで交互に動かします。
大きく動かさないで正確に動かす事を心掛けてください。
訓練の先生は健側ですから、良く観察して動きを真似てください。
五回から十回したら休みます。
すぐ後ろに椅子を置いて飲み物なども置きます。
訓練は休むことが第一条件です。
最低訓練に要した時間の三倍から五倍は休んでください。
身体は休んでいますが、脳は休みません。
シミュレーションを繰り返しています。
シミュレーションはコンピュータと同じスピードで行われています。
五回した時間に脳は何万回も繰り返します。
堀尾法は脳にシミュレーションを行わせて脳に動きを修得させる方法です。
大切なのは脳がシミュレーションをしたく成る様に仕向ける事です。
堀尾法 は休んでばかりなのに、休む度に上手くなります。
堀尾法の極意は休む事です。
(191)に 続く



2021年4月22日
(191) 脳卒中発症後の基礎訓練
動体バランス訓練
実践編その ②
その ① は出来ましたでしょうか?
膝を曲げての動作が上手く出来ない方が居られると思います。
次回にその訓練方法の話しをします。
今回は膝を曲げて踵を上げたらそのまま爪先も少し浮かします。
左右交互に行います。
五回したら休みます。
爪先を上げる時は足を上げるのでなく爪先に意識を集中して爪先だけを持ち上げる様な気持ちで行います。
初めのうちは爪先を上げる事が思う様に出来なくても気にせず、爪先に意識を集中して上げることを忘れず行います。
爪先を上げる運動は歩行の三要素の一つでとても大切な要素です。
次回に三要素の話しをします。
(192) に続く



2021年4月23日
(192) 脳卒中発症後の基礎訓練
歩行三要素の話し
歩行三要素、そんな言葉は初耳というか、聞いたことも無いかもしれません。
医学用語ではありませんから。
人が二足歩行をする時の動作で重要な動作を分かり易く分析分類すると三つの動きからなる複合動作で有ることが分かります。
この分析分類は私の主観ですから広く認められて居るものでは有りません。
静止立位から一歩を踏み出します。
身体の重心を進行方向に移動します。
①足裏前半爪先で地面を踏み付け
②踵を上げ、膝を曲げ、
③足を持ち上げ、前方に振り出します。
これの繰り返しが歩行です。
①②③はどの動作も一瞬と言うほどの短い時間で終結する動作です。
①は体重を支えると同時に身体を前方に押し出します。
②は膝を曲げて股関節の高さを変える事無く足を前に振り出す準備をします。
③は準備の終わった足を持ち上げ、同時に爪先をあげ振出し地面に着いた足を軸に身体を前方に押し出します。
以上の三つの動作で歩行します。
①で重要な筋肉は脹ら脛の筋肉です。この筋肉は足裏重心位置を決定する役目も担っています。
この筋肉が働かないと足は内反してしまいます。
②で働く筋肉は大腿ふとももの裏側の筋肉です。
筋肉が収縮して膝を曲げます。
③で働く筋肉は股関節を動かして足を持ち上げます。とても大きな力をもった筋肉です。
この筋肉を動かす事が出来ないままに歩行訓練を行うと代償運動を誘発します。
足を振り出す筋肉は大腿前側の筋肉です。
身体を前方に押し出す筋肉は大腿裏側の筋肉です。
以上ですが、膝が曲がらない、足を持ち上げられない、爪先が上がらない方が居られると思います。
次回はそれらの訓練方法をお話しします。
(193) に続く



2021年4月27日
(193) 脳卒中発症後の基礎訓練
足首の稼動訓練
脚の関節では最も可動範囲の広い関節です。
足裏重心位置制御。
地面を蹴って身体を前方に押し出す。
歩行に関する重要な機能を最前線で担っています。
その為の筋肉は機能の割には少なく脳からの複雑な信号で敏速な動きから強力な力の発揮、そして、微妙な調節能力を全て筋肉の働きで得ています。
人の関節は自由度が高く、言い換えれば不安定な仕組みになっています。
足が接する地面の形状は様々で接してみて瞬時に対応しなければなりません。
足に強力な速筋が配置されているのもその為です。
爪先が持ち上げられない、内反が有る、爪先立ちが出来ない、全ての原因は装具使用による後遺症です。
脳卒中由来の麻痺は治し易いのに比べ人為的な後遺症は回復への難易度が高くなります。
脳は自然発生要素の障害(脳卒中)には対応回復する能力を持っていますが人為的障害などは全く予想外の出来事で対応できません。
脚に関する障害は装具を使用しなければ発生していないもなのが殆どです。
基礎訓練さえ行えば装具などは全く不要です。
足首の機能回復をしましょう。
爪先の上がらない方はすね、の骨の外側を触りながら爪先を上げる運動をすると筋肉が動いているのがわかります。
健足にも触り、比べてください。
動いているけど爪先は上がらない方は脹ら脛のストレッチを行います。
動きの無い方は爪先を上げて、上げて、と念じてください。
踵を軸に足の前半部が上がる様になると良いです。
念づることは簡単ですがとても忍耐力が要ることで思うほど簡単では有りません。
念づることで重要な事は
集中力です、無心になって一心に念じます。
テレビを見ながら、よそ事を考えながらでは駄目です。
脳は必ず応えてくれます。
信じて念じます。
(194)  に続く



2021年5月2日
(194) 脳卒中発症後の基礎訓練
前回、装具使用による弊害の事を書きました。
装具使用に疑問を感じている病院が幾つかあります。
以前は装具使用がリハビリの条件でしたが現在は特別な場合以外は使用されていません。
脳卒中発症後のリハビリで装具以外に著しい弊害を発生させる訓練は立位訓練です。
装具の害は足ですが立位訓練の害は全身に及びます。それらは深刻な後遺症となって現れます。
患者の身体が元に戻れなくなる大きな原因になります。
リハビリ病院で最初にすることは手と足の基礎訓練です。
ベッド上で行います。
それが終了したら動体バランス訓練、その後が
車椅子での歩行訓練、ここまで無事終了出来て、最後が立位訓練なのです。
痙縮、代償運動も発生しません。
脳卒中患者が苦しむ後遺症の多くがリハビリ中に発生しています。
患者の人生は関係者の皆様の手中にあります。
(195)に 続く



2021年5月3日
(195) 脳卒中発症後の
リハビリで
一番重要な事は
リハビリ順序です。
① 手
② 足
③ 車椅子歩行
④ 耐荷重訓練
⑤ 動体バランス訓練
⑥ 立位訓練
⑦  歩行訓練
この順序通りに
リハビリを行います。
多くの方々が
元の身体に戻れます。
(196)に続く



2021年5月7日
(196 ) 脳卒中後の基礎訓練
この投稿も回を重ねてきました。
脚を中心に話しを進めてきましたが次回からは手の話を中心にしたいと思います。
話しは替わりますが、私は若い時からブッタ、釈迦が好きでした。宗教とは関係無く釈迦個人の考え方に学ぶ事が多いと思ったからです。
私が稀にみる重症な脳卒中から殆ど跡形も無く回復出来たのは、ロボットの設計をしていた事と、釈迦の教えが好きで釈迦についての本などをよく読んでいたことの影響が大きいと思います。
釈迦の言葉
自分の救済者は自分自身である。
他の誰が、救ってくれようか。
自分を正しく制御してはじめて、人は得難い救済者を手に入れるのだ。
今を苦しんでいる人には大変厳しい言葉ですが。
私がリハビリ病院に転院して治して貰えると思っていたことは間違いだったと気付いた時、釈迦の言葉は私へのメッセージなのだと-------、  其れならその通りにしてみるしかない。
それから朝4時から夜11時まで訓練を始めました。
そして転院25日後には退院出来たのです。
脳卒中の後遺症は誰も治してはくれません。
治す事の出来るのは自分だけです。
治し方を探すのも自分です。
私の著書を読んで軽かっただけじゃないかと思うのも、自分もこの本に書いてある事を実行して見ようと思うのも自由です。
投稿には方法は何も書いてないと思うのも、治るヒントがいっぱいあると読む人も其々です。
同じ本でも、文章でも其処から読み取るものは人により違います。
後遺症は人生を変えてしまいます。
後遺症に人生を変えされてしまうか、克服して乗り越えるか。
誰にでも出来るわけではありません。
とても難しい壁が阻んでいます。
ですが、可能性は誰にもあります。
私がお会いした殆んどの方々は
その可能性を持っておられました。
可能性を信じて努力すれば道はひらけます。
誰も迎えには来ません。
待っていては一生が終わってしまいます。
方法を探しでください。
貴方を救えるのは貴方しかいません。
方法は必ずあります。
後は努力だけです。
(197)に 続く



2021年5月13日
(197) 脳卒中後遺症を治そう。
今回からは 手を治す話しです。
手は脚より治しやすいとこれまでにも書いてきました。
ですが、当事者もセラピストの方も、そう思ってはいないでしょう。
現実はその通りです。
何故、手は治らないのでしうか?
脳卒中の後遺症ではないからです。
脳卒中になったから麻痺になったではないか。
手が麻痺の方に逢うことは殆どありません。
麻痺の方の手は治し易いです。
麻痺でない方は脳卒中の後遺症でなくリハビリによる二次障害で、人為的に不自由が発生してしまったのです。
脳卒中発症からリハビリと身体の変化を詳しく観察していけば解ることです。
研究者の怠慢です。
後遺症で一番怖いのは痙縮と代償運動です。どちらも防ぐことは可能です。これらが発生しなければ元の身体に戻る事ができます。
発生のメカニズムの解明は難しくは無いはずです。
学者の皆さんはもっと責任を感じて下さい。
なぜ麻痺の状態からは治し安いのでしょうか?
麻痺は脳が再生して乳幼児と同じになり動かし方が分からないから動かないのです。
この時の脳は白紙状態です。
新しい事を学ぶ事に何の障害もありません。
新しい事を!脳は貪欲に記憶します。
初期のリハビリでは脳にま違ったことを記憶させない様に細心の注意がを要します。
(198) に続く



2021年5月14日
(198) 脳卒中の後遺症を治しましょう。
脳卒中後の脳は短時間で再生します。
再生した脳は何のプログラムも無い白紙状態です。
生まれたての乳幼児状態です。
手足を動かしてその情報をもとにしてプログラムを作製していきます。
手足を動かすのにプログラムが動いている。
そんな話は聞いたことがない。
私も聞いたことはありません。
ネットワークが出来て動く様になる。
手足を動かす筋肉は片脚 50以上あります。それらは互いに連動して動きます。信号の有る無しの様に単純ではありません。
統括する部所が其々の筋肉に刻刻と変化する状況に合わせて信号を送るには物理的な方法では不可能です。
プログラムの力を借り無ければできません。
生まれたての脳は人の命を存続させる為に脳卒中により喪失してしまったプログラムを再構築しようと必死です。
現代とは違い太古の人は自分で食べ物を得なければ 死を意味していました。
現代の私達の脳はその頃と深層心理は同じです。
生きていく為に脳は必死にプログラムをつくります。
リハビリ初期に立位をすると脳は転倒する恐れから転倒防御態勢をとります。
肘をまげて手を握り胸の前に持って来ます。
脳にはこの態勢のプログラムができます。
白紙だったところはプログラムだらけに成ってしまいます。
これらのプログラムは脳が転倒の恐怖と戦いながら作製した強力なものばかりです。
そこに新しく手を動かすプログラムを作ろうとしても出来てしまった強力なプログラムに邪魔されて新たなプログラムを作ることなどできません。
先ずすることは邪魔なプログラムの削除です。
その邪魔なプログラムこそ痙縮なのです。
手は動く様に出来ますが痙縮を解除しなければ永久に動きません。
痙縮は解除出来ます。人によりますが3ヶ月もあれば誰でも解除できると思います。
まずは痙縮への理解と解除の原理を知る事が大切です。
次回はその話しをしましょう。
(199)に 続く



2021年5月18日
(199) 脳卒中の後遺症を治しましよう。
今回は 手 の痙縮 についてです。
手の機能を取り戻すことは脚と比べてとても容易いと書きましたが現実は真逆です。
何故でしょうか?
手は痙縮に邪魔されると動くことは出来ませんが脚は痙縮が有っても装具などを使用すれば移動する事が出来ますが。
手は痙縮の影響を受けると動けません。
手 を動かす為には痙縮の解除が必須条件なのです。
医学には、痙縮解除 の言葉すらありません。
何故痙縮は発生するのでしょう。
脳が転倒の危険を感じなければ痙縮は発生しません。
ある方は脳卒中になられベッドに寝たきりになってしまわれました。
家族が毎日、見舞いに行き(今はコロナで出来ませんが)手足を動かしていました。
自分では動かせませんが手足を動かしてあげることは何の抵抗も無くできました。
何ヶ月かすると体調が良くなり起き上がる事ができる様に成りました。
其の頃から 手足 の関節が少しづつ動かしにくくなりましたと家族がいわれます。
脳卒中になっても寝ているあいだは長期間にわたり関節は柔らかく動かすのに何の抵抗も無かったのです。
起き上がる事が出来る様に成って、関節が動かしにくくなったのです。
寝ているあいだ、身体はリラックス状態だったのですが、起き上がる事が出来ると脳は危険意識を持つ様になり身体は緊張状態になる時間が出現したのです。
緊張状態は脳からの強い信号が各筋肉に送られます。
信号を送つた記録はプログラムとなって脳の記憶となります。
終生消える事はありません。
この時の記憶が痙縮と成って発生します。
痙縮は脳が身体を転倒の危険から守ろうとする防御行為の現れです。就寝中の身体はリラックス状態で痙縮は解除されています。
脳が転倒の危険を感じなければ痙縮は発生しません。
脳が危険から守る為にどんなプログラムを作製したかを知ることはできませんが身体の動きから其の体勢をとるようなプログラムを作製したのでしょう。
痙縮は其処の関節や筋肉の問題ではありません、それらは、脳からの信号に従っているだけです。
ですから、ボトックス注射で脳からの信号を遮断してしまえば痙縮状態を解除できるのです。
次回は痙縮解除の話しです。
(200) に続く



2021年5月20日
(200) 脳卒中の後遺症を治して 手 を動かしましう。
脳はどの様にして手を動かしているのでしょう?。
脳の思考回路から指を動かしてという指示がきます。
指の筋肉に繋がる神経が脳の中に来ています。
その数は片手だけでも何千万本となります。
その神経は脳の中の押しボタンに繋がっていると思って下さい。
其処には思考回路からの指示でボタンを押す係が居ます。
係員はどのボタンがどの指に繋がっているか全部把握しています。
脳卒中はこの係員が全員、新人になってしまうことで、麻痺状態が起ることなのです。
物凄い数のボタンがあります。
新人にはどうしてよいかわかりません。
指示が来てもなにもできません。
それで手は動かなくなったのです。
動く様にするには、もう一度新人にボタンの使い方を覚えてもらうしかありません。
押し方さえわかば指は動きます。
ですが困ったことが起こりました。もう押されてしまったボタンが沢山あります。
ボタンは、二つが一組になって配置されています。
一つは仕事をする筋肉にもう一つは準備する筋肉に繋がっています。
二つを同時には押しませんが二つとも押されています。
一つは指を曲げ筋肉へもう一つは指を開く筋肉に繋がっています。同時に押すと指は動く事が出来ません。
指を自由に動かす為には押されているボタンを元に戻さなければなりません。
それには思考回路からの指示を止めさせなければなりません。
指示が出っぱなしの状態が 痙縮、押すのを止めさせる事がリセットなのです。



2021年5月21日
(201) 手 を治しましょう。
その 1
ある日、宮古島の復活教室に50歳の男性が来られました。
その方は、生まれて直ぐの頃に高熱が出て命は取り留めましたが右片麻痺になってしまいました。
足も手も動きませんでしたが他の子供達と遊んでいるうちに足は普通に動くようになりましたが手は使わなかったので動かないままに50年経ちました。
と言われます。
高熱で脳が壊れてしまったのでしょう。
手に触って診ても手は柔らかく
痙縮などは微塵もありません。
此なら動くように成ると思いました。
壊れた脳はその時に再生し今は50歳に成っているはずです。
手は動く様に成りますから動かしましょう。
それでは皆さんと離れた場所で手に 動いて、動いて、と念じて下さい。
男性はホールの隅っこに行き一人静かに椅子に座り何時間もホテルに帰る時間まで念じ続けていました。
二日目の朝、ホテルで念じていたら、指が動く様になると思えてきました。と、ホールに来るなりいわれます。
必ず動く様に成るから、間張ろうね。
その日も一日中、ご飯を食べる時以外は昨日と同じ広いホールの片隅で念じ続けて、ホテルに帰られました。
ホテルにに帰っても寝るまで、朝、起床したら、時間のあるかぎり念じてね。と言って帰ってもらいました。
そして三日目の朝、堀尾さん、動く様になりました。と言われます。
その場にいた者、全員が驚きました。
皆の見詰める目の前で、親指と人差し指がチョキ、チョキと動いています。
信じられない光景ですが目の前の現実です。
私がA4のコピー用紙を指に持たせました。
紙を二本の指はしっかりとはさんでいます。
離してと言うと、紙は指を離れて床に落ちました。
麻痺は経過年数に関係無く治ります。
まさに、その事が証明された瞬間に立ち会ったのです。
皆は黙ってみているだけでした。驚きと、感動で、言葉がありません。
男性は、ひたすら念じ続けただけです。
自分の指が動いているのを見るのは生まれて初めてですといわれます。
男性の一念が 50年間眠っていた手 を呼び覚ましたのです。
今では五本の指が動く様になりましたが仕事する手に成る様に訓練中ですと言われます。
(202) に 続く



2021年5月22日
(202) 手を治しましょう。
その 2
何故、男性の 手は50年の眠りから目覚めたのでしょう?
目の前で起こった事でもとても信じ難い出来事です。
まして、聞いた話しや何かで読んで信じられる事ではありません。
何故動いたのか? の前にもう一つ話します。
ある片田舎の話しです。
今から約40年前です。
村の職員であるその女性は、村民の健康を守る為に家々を訪問していました。
そんなある日、その女性の身に脳出血が襲いかかりました。
気付いた時には左半身が麻痺して動きませんでした。
当時は今の様にリハビリなどの病院は近くに無く自分で必死に頑張るしかありませんでした。
また、家々を回って村民の健康を守らなくてはの一心でした 。一生懸命の努力が実り身体は不自由でしたが車の運転が出来るようになり定年退職するまで仕事をまっとうする事ができました。
ある日!私の所に その女性から本の注文がありました。
数日後、本が届いたと電話がありました。
高齢になり現在は施設のお世話になり不自由なく暮らしていますが車椅子で、左手は全く動きません、少しでも良いから動いてくれたらと毎日思っています。と言われます。その気持ち痛いほど分かります、と心で思いました。
貴女の、お気持ちは分かりますが、貴女より 手は、もっともっと、動きたいと40年間、毎日思って、いましたよ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
手の声
私は壊れてはいません。私を動かして、
元のように仕事がしたい!
右手の様に動いて仕事をさせて下さい。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
手は長い間きっとそう思っていましたよ。
貴女が気付かなかっただけで手 はずーと分かって貰おうとしていました。
今からは違います。
貴女はそれを分かりました。
手 の声に気付かなかった事を心から詫びてください。
侘びると同時に。
手 に呼び掛けて下さい。
動く様にするからね、一緒にしようね。
我が子に言うように、指を握るからね、一緒に握ってね、と繰り返してください。
電話の向こうでしておられる様子です。
しばらく電話を耳に当てて待っていました。
五分ほどでした、とつぜん、 堀尾さん!堀尾さん!と叫びにも似た大きな声が呼びかけました。
どうかしたんですか?
私の指が動いています。
人差し指がうごいています。
動いています、動いています!
私の指が動く時が来るなんて。
なんと言ったらいいかわかりません!
何十年も諦めていた 手です。
嬉しい等と言う言葉ではとても表すことの出来ない気持ちでしょう。
それから一ヶ月程後にその方を訪ねました。
手 はどうですか?と言うと、手 の練習でなく足の練習を一生懸命しております。と言われます。
歩けないと職員さんのお世話にならなければならないので少しでも自分で出来る事を増やしたいと、しております。
すごいねー。
足も諦めていましたが指が動くのであれば、きっと足も動いてくれる日が来ると本を御手本に頑張っていますと、施設の廊下で車椅子歩行の練習に励んで居られました。
歩ける日は必ず来ますからね、廊下を遠ざかる車椅子の後ろ姿に心で呼びかけました。
(203) に続く



2021年5月23日
(203) 手 を治しましょう。
その 3
投稿を見て下さる方の多さから考えると不自由されておられる方が本当に沢山居られるのだと胸の痛む思いです。
何の名声も無い私の投稿など不自由している方々の中でもほんのわずかな方の目に止まるだけのものに過ぎません。
今回も 手 の話しです。
東北地方のある 市 で講演会が行われました。
私が講演会をする時は午前中はお話し、午後は実践会をすることにしています。( 現在はコロナで講演会はしていません )
午後の実践会での事です。
現在 72歳で、50歳の時に脳卒中を発症し、左麻痺になり現在も不自由していますという男性がこられました。
左手は肘を曲げて手を握り締め胸に押し当てておられます。
この日はリセッターを何組みか持って行きましたが、必用な方が多く1人には二本づつ、つけました。
五本の指に着けますから、一人五本、必用です。
その男性にも二本着けました。
痙縮がかなり強く22年間の不自由さが伝わってくる感じがします。
昼食後の実践会でその方の順番がまわってきました。皆様の前でリセッターを外しました。
親指と人差し指の二本に着けていました。
着けたのは二時間くらい前です。
痙縮で握り締めていた二本の指は開いたままです。
動かして見ましょう、と言うと頷いた男性の親指と人差し指がチョキチョキと動きます。
遠くから見てもはっきり分かる動き方です。
紙を摘まんで貰い、私が 引っ張ってもしっかり摘まんでいます。
離して、と言うと指が開き紙は指から離れました。
男性はチョキチョキ動く自分の指を見ながら、また動く時がくるとは思いませんでした、と言われます。
その、二本のリセッターは記念に持って帰り、それを見本にホームセンターで材料を買ってあと三本作ってください。
丁寧にお礼を言い。
大事そうに二本のリセッターを持って帰られました。
私のしたことは二本のリセッターを着けてあげただけです。
22年間続いていた痙縮が二時間くらいで解除できたのです。
この解除は一時的なものです。解除出来ている間に指を動かす訓練を行います。
訓練していると痙縮が戻ってきます。
そしたらリセッターを着けます。
解除し, 訓練、 リセッター、 を繰り返します。
だんだん解除している時間が 長くなります。
後は訓練次第、私の出番はありません。仕事する手に成るまで訓練しましょう。
その頃には痙縮は戻って来なくなっているでしょう。
痙縮さえ解除出来れば手は治ります。
リセッターは自作出来ます。
材料はホームセンターにあります。
材料代金は二千円あればそろうでしょう。
作り方と使い方は、堀尾法実践DVD付き、マニュアルに説明が載せてあります。
マニュアルはこのページのショップ欄で申し込んでください。
(204) に 続く



2021年5月24日
(204) 手 をなおしましましょう。
その 4
私がお会いした三名の方の話をしましたが、どなたの話も常識的にはあり得ない話しです。
何故そんな事が起こったのでしょうか?
私の推論と経験からの考えでは。
第一 は、痙縮が無かった事です
第二 は、動くと思えた事です。
第三 は、脳が動かす信号を出し
た事です。
私は施術は一切していません。
動いた事に直接的な事は何もしていません。
動かしたのは本人の脳です。
一番重要な事は第三に、述べた事です。
脳は常に向上しようとしています。これは本能です。
現状に止まっていては明日の食物を得ることはできません。
常に未知の場所に移動しないと食べ物は同じ場所にはありません。
現代の様に栽培してはいません。
全て自然の恵みの中で生きる脳力として身に着けたものですが脳の根幹能力として現代の脳でも重要な働きをしています。
これと、手 の動きの回復に何の関係があるのでしょうか?
脳は常に向上しようとしていますから麻痺は治そうとします。
治すのは可能ですから。
手 は壊れてはいません、脳は再生して稼働可能です。
プログラムをつくるだけです。
ならば、誰でも動く様になるはずではないか?
そうですが、プログラムを作る脳に、とても大きな障害が発生してしまったのです。
この障害を無くさない限り脳はプログラムを作る事は出来ません。
この障害さえ無ければ後遺症は怖くはありません。
もとの健常者になれます。
その障害は脳卒中発症後に自分で作ったものです。
取り除く事は、作った本人のみ可能ですが、
誰でも出来るかどうかは分かりません。
その、障害とはどんなことなのでしようか?
もう治らないと言う知識です。
治る為には、そうか!治るんだ!、と心から納得出来ることです。
その為には、 治らないかも、と言う想いを捨て去ることが必用ですが、誰にも、容易くはありません。
治らないとの想いはとても強く潜在意識となって脳に記憶されているからです。
その 1 から 3  の話を読んでどんなふうに思われたでしょうか?
障害である 、治らない、という潜在意識は、治るんだ、に瞬間的にでも変えることが可能なのです。
瞬間でなくてもじっくりとでも可能です。
その為には後遺症は、治る、という情報に多く接することです。
間違えてほしくないのは、治す方法ではありません。
方法、は2番目です。
1番目は、潜在意識の変更です。
その 1,2,3 を何度も読んでください。
主人公の気持ちになり、動いた喜びを共有出来るようになりましょう。
どの話も現実に起こったことです。作り話しではありません。
私は、全国で同じ様なことに沢山出会ってきました。
数えたらきりがありませんが、その中で学んだ事は後遺症を治すのに最重要な事は、その人の心次第であるという事でした。
後遺症は治せる、それは自分自身でしかできない、自分に与えられた特権なのです。
達成後には素晴らしい世界が待っています。
その世界へのパスポートをもらつたのです。
(205) に 続く



2021年5月26日
(205) 後遺症は治る。
誰の、どんなでも 1
私は身体の何処にもさわりません。
身体は何処も故障していないからです。
私のしていることは、新しい脳がプログラムを作るようにお手伝いをしているだけです。
リハビリで行われていることを自動車の修理に例えれば。
故障して止まってしまった、車は車輪が回転しないのだからと、車輪を回転させる努力をします。
エンジンに原因が有ることは分かっていますがエンジンは複雑で現在の修理技術では治す事ができないからです。
車輪に原因の無いことは承知していても、エンジンを治す技術が開発されるまでは仕方ないのです。
エンジンはそのままにどうにか車を動かそうと、修理屋さんも格闘しているのです。
私が治そうとしているのはエンジン、なのです。
なの、 ですが!。
驚いた事にエンジンには、自分で修理する機能まで組み込まれていたのです。
その為の補修部品はどこが壊れても間に合うように万能部品として沢山在庫していました。
超 未来的なエンジンでした。
現在の科学技術では想像も出来ない世界がそこに有ったのです。
素晴らしい、驚異的、驚愕の神秘に満ちたどんな表現をしても表すことはできません。
そこは、人の身体を全てコントロールして健康に存続出来るようにする総合指令センターなのです。
そんな凄い指令センターにも、弱点が有ったのです。
指令センターの中枢部分にあたるところに、私達の言葉でいう、 心 を持った事です。
これは私達を幸福にも、
不幸にもする、超能力を持っています。
私達人類はこれを幸福をもたらすものとしては、使いこなしていません。
人類最大の不幸であると思います。
幸福の為に使えば地球は、宇宙の幸せなオアシスとなるでしょう。
私達人類はその可能性も持たされて出現しているのです。
今は生みの苦しみの時です。
地球は必ず、幸せなオアシスになる時がきます。
その為に私達人類は地球上に出現したのです。
脳卒中の後遺症も治る世界が来ます。もうすぐです。
それは皆様の 心 に全て託されています。
私を宮古島に移住させたのも 心 の力でした。
宮古島は風光明媚で住むにはこの上無い楽園でした。
こんな所に住めたらいいなー。
半年住んでいる間に、この島の本当の魅力に気付いたのです。
気候風土、何処にも無い美しい海、其にもまして、私を引き付けたものは、この島に暮らして居られる人々の 心 でした。
私は日本中どこの町でも脳卒中、後遺症の方を見かけると声をかけます。
すみませんが、脳卒中になられたのですか?
不自由を治すことができますよ。
帰ってくる答は、とてもつっけんどうな、無愛想なものばかりでしたが。
宮古島では、違いました。
治る!!。
そんな話し初めて聞いた!
あんた、治してくれるのか?何処に行けば良い?
その方が良くなり出すと、近所にも不自由しとる者がおるが連れてきてもいいですか?
輪がひろがります。
笑顔がふえていきます。
そして治りたい理由も回りの人達への思い遣りに満ちたものでした。
この島の方々は治り方も速いのです。
自分の為か、他人への思い遣りかではモチベーションに大きな違いがあります。
私はこの島に住む方々の心に惹かれて移住を決めました。
そして、それを実感する毎日でした。
コロナが来るまでは。
(206) に 続く



2021年5月27日
(206) 後遺症は 治る
どんなでも 2
脳卒中発症者は毎年30万人、脳血管障害で治療中110万人、後遺症で苦しんでいる人、300万人以上、
脳卒中死者数年間、12万人以上
脳卒中の後遺症はけっして難病ではありません。
治れば明るい未来が待っています。
後遺症の殆どは治るのです。
何故なら、脳卒中は何処かが、壊れてしまったのではありません。
壊れはしましたが、直ぐに修復されているのですから。
発症2週間以内には、修復作業を終えています。
全て脳内の自己治癒力で元通りになります。
修復されたところは新たに形成しましたから新品状態です。
医学の常識と私の推論とでは正反対な事が多くどちらが正しいかは現在の科学技術では判定できません。
医学の常識も脳に関しては全て仮説の上になりたっています。
私の考えも同じです。
私には脳の内部の事はなにも分かりませんが後遺症については、全国でお会いした多くの当事者の方々からと、自分自身の脳出血と脳梗塞から得た、経験による知識と専門家の方々の知識とは真逆なことばかりです。
根本的な違いは脳は再生しないという医学の常識と再生するという私の意見が正反対なことです。
私は仮説による対立に 深入りしたくはありません。
専門家の方々はリハビリしても治らないのは脳は再生しないからだと再生しないことを証明しておられます。
私は治る方々の現実に直面して脳は再生するという結論に至りました。
専門家にも、私にも実証する現実があります。
この事はどちらが正しいかではありません。
当事者がどちらに身を任すかです。
専門家には身を任かす事が出来ますが、私は身を預かることはしません。
それでは後遺症は治らないからです。
後遺症は本人以外には治せません。
将来は機械が治してくれる時代が来るかもしれません。
本当に大切な事は事前の知識なのです。
私は何の知識も無く発症してしまいました。
脳血管の異常を見付ける技術の発展は目覚ましく検査機器の人口当たり保有数は世界トップレベルです。
発症前に発見治療する環境がそろっている国です、しかも、宮古島のような 離島でも設備も医師もそろっていました。
日本中で高レベルの医療が受けられる素晴らしい国に住んでいるのです。
私もその恩恵に助けられた一人です。
首からの血管が脳幹で右脳に入る前で破裂したのです。
意識不明で意識の戻る可能性は殆どゼロ状態が続いていたそうです。
身体の左側にあるものは全て機能停止になりました。
手足から目 耳 全て機能不全で痺れは酷く自分の身体である認識は全く出来ませんでした。
私は病院スタッフの献身的な努力の結果一命を取り留めたのです。
感謝のことばもありません。
お陰で命の助かった私の身体を後遺症から助けたのは脳卒中の知識でなく、ロボットの設計知識でした。
自分の身体をロボットに置き換えてみました。
手足は壊れていません。
壊れたのは頭です。ロボットでいえばコンピュータ部分です。
その中のプログラムが消失してしまったと仮定しました。
手足を動かすプログラムを作ったとしたら、多分こうして、ああしてと、工夫が始まりました。
医学知識はなにもありませんが、手足をロボットの一部と思えば全て 物理学の世界で理解できます。
物理学で考えれば医学の知識はいりません。
工学的に手足の動きを考えれば医学の知識はいりません。
そのように思うと手足をの動作原理もとても良く理解出来ました。
分かって来ればくるほど、構造的な素晴らしさに驚くことばかりでした。
この素晴らしさだけでも本が一冊書けます。
私達の身体の素晴らしさは想像を遥かに超えたところにあります。
此が分かっただけでも脳卒中に成った価値が有ると思っています。
私達の身体は壊れても治る様に出来ていたのです。
手には20以上の筋肉を配し、足にも50以上の筋肉を設置し、絶妙にコントロールする事により。自由自在に操り野山を駆け回る能力を与えていたのです。
驚く事に、この能力は一度失われても自分自身で誰の助けもなく取り戻す能力があったのです。
それを証明して見せて下さったのが、熊本県の竹田さんなのです。
皆様も竹田さんと身体は同じです。
後に続こうではありませんか。
竹田さんは復職し楽しく働いて居られます。
竹田さんは一生車椅子から立ち上がることも難しいと言われた重症からの復活です。
竹田さんは大きな、大きな、希望の 星です。
私達も未来の希望の星になろうではありませんか!!!



2021年5月30日
(207) 後遺症は治る
どんなでも 3
脳卒中の後遺症は大きく分けると 2種類 になります。
一種類目は、脳の血管が詰まったり、破れたりする事により脳が機能不全になり起こるもの。
二種類目は、再生した脳が間違った事を記憶してしまった事により起こるもの。
一種類目の後遺症は発症と同時に起こります。
この後遺症で救急車で病院に運ばれることになります。
脳に障害起これば7〜8分以内には身体に症状が現れます。
一種類目の後遺症は病院に行く前におこります。
二種類目は、病院に行ってから起こります。
病院に行けば、すぐに起こる訳ではありません。
ベッドに寝かされている間には起こりません。
ですから、人により起こり方の時期は様々です
これは、一種類目との大きな違いです。
二種類目は、何時起こるのでしょうか。
リハビリの始まる時期から起こり始めます。
ここで、一種類目との決定的な違いは脳の損傷とは直接的な関係は無さそうであるという事です。
何故なら、発症は全員、脳の血管に障害が発生した時期であり同じ条件で同じ時期ですが二種類目の発生時期は人により様々です。
何ヵ月も発生しなかった方も居られます。
意識不明になりましたから寝たきり状態でした。
奥様は毎日通い、速く目覚めて欲しいと思い身体に触っても全身麻痺の状態で頼りなく、ふにゃふにゃ状態でしたと、いわれます。
この方は5ヶ月後に意識が戻りましたが、右麻痺で言葉が一言も発することが出来ませんでした。
11月の終わり頃、奥様に付き添われ、復活教室に来られました。
うー、と、あー、以外には何も発音できませんでした。
言葉を想起する事は出来ますが発音できません。
重度の講音障害です。
その日から奥様が先生になり、訓練が始まりました。
そして元旦の朝、電話が鳴りました。
大変な事が起こりました‼️
と、奥様の声!
どうしたのですか?
主人が孫達に名前を呼びながら!お年玉を渡したものだから家中大騒ぎに成っています!。と言われます。
この方は発症後、三年以上経っていましたから、孫達はおじいさんの声を初めて聞いたのです。
大きな専門病院での治療も欠かさず続けて居られましたが、音、を何も発する事が出来ない患者に成す術も無いと諦めて居ましたと、奥様はいわれます。
その奥様が夫の先生になり何年も一言も話せなかった言葉を僅か一ヶ月で取り戻したのです。
私は奥様に訓練の遣り方を教えてあげただけです。
私は訓練してはいません。
お二人の訓練を教室で見守っていただけです。
話が横に逸れてしまいました。
元に戻しましょう。
一種類目と、二種類目との違いは発生時期の違いと、大きく異なる障害の内容があります。
一種類目の障害は麻痺のみである事です。
二種類目には麻痺以外の多くの障害が発生している事です。
一種類目には全く無かった障害ばかりです。
病院で専門家の治療を受けたにもかかわらずに、です。
それらの障害は専門家の目の前で時間の経過と共に発生したのです。
一種類目は脳卒中に成ったから仕方ない障害ですが二種類目は病院内で発生し、しかも、専門家の目の前で起こりました。
エビデンスにこだわる業界での出来事です。
患者の為のエビデンスを考えないと、業界は消滅してしまうのではないでしょうか?
ある、当事者団体の会長さんが「脳卒中の後遺症が治る事は良い事の様に見えても一方では職を失う多くの人達の事を考えた事はありますか?」
と言われたことを思い出しました。
皆様はどのようにおもわれますか?。
私は、警察官が失業しても悪の無い世界がいいと思うのですが。
(208) に続く



2021年5月31日
(208) 後遺症は治る
どんなでも 4
脳卒中は現在は死亡原因 第 4位です。
過去には 第1位でした。
目覚ましい、医学の進歩により治る病になりました。
脳卒中は治りますが後遺症が残ります。
脳卒中、直接の後遺症は主に手足の麻痺、言語障害等ですが。
特に深刻な後遺症が二つあります。
1つ目は、痙縮です。
身体各所に発生します。
二つ目は、代償運動です
どちらの後遺症も一生付いて回ります。
とても厄介な後遺症です。
一つ目の、痙縮は手足の各部、そして体幹のバランス調整筋にも発生します。
現在医学には有効な痙縮解除法はありません。
二つ目の、代償運動も発生する人はとても多く、何らかの形で殆どの人に見られます。多くの本人はそれと気付いていない場合も沢山あります。
現在医学には有効な代償筋の解放技術はありません。
どちらの後遺症も発生のメカニズムさえも詳しくは分かっていません。
脳卒中に成ってしまった者の不運とされています。
専門家の方々でも避けられないのです。
現在、関わらしていただいている方々の中には複数の専門家の方もおられます。
脳卒中は死亡第4位にはなりましたが、人生を奪われてしまう、怖い病に代わりはありません。
後遺症も治る事が多くの事例を通して分かってきましたが、誰でもその恩恵に預かれるには至っていません。
誰でもが知っているメジャーな存在ではありません。
知る人ぞ知る、存在です。
いわば、 無印良品 です。
無印ですが、探せば、案外良いものに出会うかも知れません。
探してみましょう。
掘り出し物に出会うかも?です。
(209) に 続く



2021年6月3日
(209) 後遺症は治る
どんなでも 5
(207)で後遺症は、
二種類、有ると書きました。
今回は一種類目の後遺症について書きましょう。
先ず知って頂きたい事は、現在の脳科学技術では人の脳のことで分かっている事は、地球の回りを飛んでいる宇宙ステーションから観測して地球を理解しようとしている事に等しいのです
星は夜空で輝く光の点に過ぎませんが、宇宙ステーションからは地球と言う星の詳細が手に取るように分かります。
現在の脳科学技術は宇宙ステーションを手に入れて地球はこんな星なんですと解説しているレベルです。
夜空の星に競べたら地球を宇宙ステーションから観測して分かった事は驚くほどの事です。
ですが、詳細まで分かったと思っているのは、宇宙から目で見てわかるものだけです。
人類の存在など解ろう筈もありません。
人類が言葉でコミュニケーションしている事も多様な生物がいる事も地球を一つの入れ物と見れば其処での生存活動は完全自給自足の完結形であることなど。
宇宙ステーションからは、その片鱗に触れる事すら出来ません。
現在の脳科学技術のレベルは宇宙ステーションから地球をみて地球を理解したと思っているのです。
ですが、世界の最先端で活躍している脳科学技術者は人の脳で分かった事など限りなく、ゼロ、であると言っています。
現在脳について、語られている事の根拠は殆ど仮説に基づく事ばかりです。
脳の中のプログラムの働きにより手足が動いていると言う私の説など医学の常識から言えば、夢物語にしか過ぎない話しなのです。
ミクロンサイズの極細の神経繊維を通して信号を送り手足を動かす等、医学世界での説明ではあり得ない事が手足の運動には起こっています。
脳と身体の動きの関係を物理学で説明しようと思えば全て矛盾も無く説明できます。
脳の死滅した部分は再生しないと言う定説を私は否定しています。
脳に損傷箇所が発生すると、すぐさま其処に置き換われる機能と容量を持った細胞群が造られます。
神経も繋ぎ替えます。
この作業は発症からの人の生存期間の間でないと意味がありませ。
飲まず食わずで生きて居られる期間がタイムリミットなのです。
置き換わり再生した脳は、生存の為の行動を開始します。
ここまで来れば、人の生命の危険は無くなりました。
脳の自己再生力の他に現在は発症による生命の危険を医学的に回避する技術も相まって脳卒中での死亡は激減しましたが、年間十万人以上の方々が死亡されています。
命を助けられた方々の脳内では生存に向けての作業が始動します。
損傷箇所の分析復旧の為のプログラムの指示により全能力を掛けて復旧作業します。
この作業に命が掛っています。
ミクロンサイズの神経も、間違いなく繋がないといけません。
そうして、短時間で作業をは終了し、脳は元通りにもどります。
後はこの脳を活用するだけです。
この時点での後遺症は一種類目だけです。
次回はこの再生した脳の活用の仕方を説明します。
(210) に 続く



2021年6月4日
(210) 後遺症は治る
どんなでも 6
前回書きましたが、脳の損傷箇所は再生します。
脳出血後、後遺症も克服し普通に生活している方々も居られます。
脳が再生しなければあり得ない事です。
再生するか、しないかは、現在の脳科学技術では解明されてはいません。
其よりも大切な事は脳卒中を発症しても脳は元の様に活動できる身体に戻す能力を持っていると言う事です。
何を根拠にそんな事がいえるのか?
そんな議論より、今は、脳卒中後の脳に、その能力が有るなら、それを活用する事をしましょう。
今、脳卒中を発症したと仮定しましょう。
脳出血なのか?
脳梗塞なのか?
くも膜下出血なのか?
とにかく、命は取り留めました。
ベッドの上で気付いた時には、手足、は全く動きません。
其れ処か、自分の手足であることの、感覚すらも有りません。
看護師さんが触っても痺れが酷く何処に触って居るかも分かりません。
自分はどうなってしまったのだろうか?
生きては居ても、これではどうすることも出来ない。
いっそ死んでしまつたほうが良かったかもしれない。
今の自分は人生最大のピンチの中に居る!。
身体の自由が全ったくきかない。
これでは死ぬにも死ねない。
何と情けない事になってしまったのか。
此処に入院して三日目になる。
医師や看護師さんの献身的な態度に接して、命を助けられた事に感謝する気持ちが少しでは有るが湧いてきた。
でも、手足は全ったく動かない。
もう五日目になる。
毎日、看護師さんは朝晩私の手足を動かしてくれる。
もう一度、動く時がくるのだろうか?
それならまだ遣りたい事がいっぱいある。
どうしたら、また動く様になるのだろうか?。
動かそうとはしているのに手足は全く反応しない。
ぬかに釘と言うが、そんな気分その物だ。
良い方の手の甲に親指を当てて押して、押して、と念じ続けたら、指が動き出したというのを本で読んだ事がある。
其をやってみよう。
その後四日目には親指が、その後二週間目には全部の指が動き、拙い動きではあるが数を指折り数えるようにりました。
もう二度と動かないと絶望しかない時に試した事が成功し動いた事に、絶望が希望に変化したのです。
一種類目の後遺症は動きを取り戻す事に何の障害もありません。
有るとすれば本人の諦めと絶望感だけです。
手足が少しでも動けば気持ちは前向きになれます。
その少しでも動く様に成るまでが、簡単ではありません。
何の技術も施術 もいりません。其に頼ろうとせず、無心に動いてと、念ずるだけです。
コツ、も方法も、有りません。
動かそうとする強い信念と集中して続ける事が出来るかどうかだけです。
必ず脳は応えてくれます。
次は足を動かしましょう。
(211)に 続く



2021年6月5日
(211) 後遺症は治る
どんなでも 7
念ずるだけで麻痺しているところが動く様に成るなんて。
脳卒中後の脳は元の身体に戻ろうと一生懸命です。
脳の一大使命は命の存続です。
ゆっくりでは、間に合わなくなります。
「 人類は地球上に出現したときの過酷な条件下でも生き延びる術を脳内の深層心理の中に記憶し続けています、生存の危機が迫った時はこの記憶に従って行動します。」
今の様に身体に過剰な程の栄養を蓄えてはいませんから飲まず食わずで生きられる時間は多くはありません。
当時は誰も自分の食糧確保で手一杯です。
自分の分は自分で確保しなければ生きてはいけません。
そうして生き延びてきた人類の子孫が私達なのです。
脳卒中からの復活も基本的に生存の為の脳の働きはその当時に獲得した生存の為の行動と同じ方法をとります。
他人を頼らない。
自分の事は自分でする。
ある方は単身赴任で低開発国の人里離れた処で脳卒中に成ってしまいました。
其処にはリハビリ等という言葉もヘルパーも無く宿舎で食事だけ運んで貰うだけでも有難いという毎日でした。
宿舎の中は這って移動するしかありません。
その方が教室に来られました。
広いホールをすたすたと歩いて来られます。
どうされましたか?と尋ねると
「 脳卒中になりまして左麻痺です。」
と言われますが、歩く姿からは微塵もそんな面影はありません。
軽かったのですか?
「 とんでもない、全く動かなかったです。」
と、ポケットから左手を出されました。
指は開いていますが動きません。
手に痙縮は全くありまん。身体のどこにも痙縮や代償運動はありません。
「 左手は邪魔に成るので何時もポケットに入れて、右手だけで生活していました。」と、言われます。
左手を動かしたいと来られたのです。
開いて握って、と念じて下さい。
「 何万回もですか?」
と、言われましたが、必ずやる遂げられるでしょう。
沖縄県で講演会の主催をして私を応援してくださる方がおられます。
その方が堀尾さんの本に何万回も念じると書いてあるけどそんな事が出来るものか、実験しようと思われ、
実行されました。
健常者ですから、動いては、合わないかもしれないと「 ありがとう 」と言う事にしました。
朝から始めました。
そして、五時間掛けて
一万回が達成出来ました。
「よし、これなら五万回に挑戦だ 」
次の日から一日中です。
そして五日目に五万回が達成できました‼️
「 堀尾さん何万回、可能でした‼️」
嬉しい報せがきました。
何故、念ずるだけで動く様に成るかはまたの機会に説明します。
(212) に続く



2021年6月6日
(212) 後遺症は治る
どんなでも 8
脳卒中の後遺症は治りません。
脳は再生しませんからと殆んどの方は言われたと思います。
それは仕方の無い事なのです。
医療関係者の前で治る患者は皆無だからです。
医師やセラピストの方々は治らないと思うしかありません。
治らないのが真実だからです。
☆☆☆☆☆
治らないのでなく、
治す技術が無いと言うのが真実です。
☆☆☆☆☆
私がお会いした方々で治らないと思った方は殆んどありません。
今回から足の話をしようと思いますがその前に筋肉の事をはなしましょう。
筋肉はパワーショベルでいえば油圧シリンダーにあたります。
人の場合は押す力を出す筋肉はありません。
筋肉は、引く 力だけの作用をします。
油圧シリンダーが動かすアームは人の骨格です。
アーム と アームの接続部は骨格の関節です。
丈夫なピン が両方のアームが離れず動く様に接続しています。
この ピン の役割をしているのが 靭帯 です。
プロ野球選手の大谷翔平さんの肘関節に有って関節を接続していましたが余りにも速い腕の振りから生まれる遠心力を支え切れず骨ごと剥離してしまいました。
恐るべし 大谷君 です。
筋肉は 縮む 能力 ともう一つ、大切な 能力 を持っています。
それは筋肉の長さを計測し脳に伝えることです。
この能力は素晴らしく千分の一ミリ以下か、もう一桁上かもしれません。
脳は全身の筋肉が指令通り動くかどうかを確かめる機能もあります。
乳幼児が睡眠中に全身をぴくん と動かすのを、または大人も寝入りばなに全身が ぴくん と動いた、経験は有りませんか?。
これは脳が全身の筋肉に一斉に信号を送り筋肉は正常に働くか試験をしているのです。
試験は人が意識活動をしている時には行いません。
無意識状態、つまり睡眠中におこないます。
極、浅い眠りの時に気付くことがあります。
脳は睡眠中でも休みません。
☆☆☆
筋肉は脳からの信号以外では決して動きません。
痙縮、拘縮も脳からの指令に筋肉が応えた姿です。
其以外の 理由はありません。
リセッターは脳の記憶している筋肉の長さの値を修正するものです。
脳には筋肉の寸法を記憶する能力も修正する能力もあります。
リセッターはこの脳の能力を利用したものです。
足首に発生する痙縮などは爪先を持って上下に動かすとストッパーに当たっているように何回しても同じ位置で止まりますが、何かに当たって居るのでなく脳の記憶している寸法の処で伸びるのを止めてしまうからです。
この痙縮を解除しないと爪先を上げる動作は出来なく不自由な歩行をしなければなりません。
足関節に発生した痙縮は解除が大変難しい痙縮です。
痙縮を起こしている筋肉が大きく強大な力を発揮しているからです。
足関節に発生した痙縮は足に装着した装具の許す範囲の可動域を 脳が記憶してしまった結果です。
装具は足関節だけでなく脚全体に痙縮を発生させてしまいます。
其以外に、代償運動も誘発させてしまいます。
脚は、足関節、膝関節、股関節、の三つの関節から成り立っていますが、どれかの関節に不具合が起こると残り二つの関節も多大な影響を受けます。
足関節に装具で可動域制限を掛けると膝関節も股関節も本来の動きを制限される様に作用します。
装具の最大の弱点です。
この弱点を克服する研究が成されないと装具 は医療用具では無くなる日が来ることになるかもしれません。
この投稿は脳卒中の一種類目の後遺症の事を書いていますから、装具の話しは二種類目の後遺症での話しです。
次回には一種類目の後遺症の話をしましょぅ。
毎回長い話しに成ってしまい申し訳ありません。
読んでくださる事に感謝です。
(213) に 続く



2021年6月8日
(213) 後遺症は治る
どんなでも 9
麻痺から復活するには一種類目の後遺症状態の時期がチャンスなのです。
ですがこの時期は長くはありません。
発症からリハビリ専門病院に転院するまでの期間しかありません。
2~3週間から一ヶ月の転院するまでの間は一種類目の後遺症だけです。
一種類目の後遺症を治すには専門家はいりません。
何故なら脳が復旧活動を初めているからです。
一種類目の後遺症は脳卒中を発症したら普通に起こる手足の麻痺を主としたものです。
この状態からの回復は脳に任せておけば殆ど自動的に元に戻ります。
この時期に大切な事は脳の復旧活動の邪魔をしない事です。
脳に対する邪魔で最悪なものは、脳が危険を感ずる様な行動をする事です。
新しく再生した脳には麻痺部分を動かすとプログラムがありません。
身体に、コントロール出来ない部分が有ること事態脳はどんな行動にでも危険を感じます。
脳が自発的にする事以外は全てに危険を感じ身体は防御態勢下におかれます。
すると身体中は緊張状態になります。
脳にとってはこの緊張状態は危険を避ける為には重要な対応ですからこの時にプログラムが身体中に発した信号の内容を克明に記憶します。
この信号の内容その物が二種類目の後遺症なのです。
脳は復旧する為に麻痺の部分を動かそうとします。
信号を送り脳の意図通り動いた時の内容を記憶していきます。
先程の記憶とでは内容が違います。
危険から身体を守る為と、生存活動の為の物との違いです。
復旧活動の為の自発的行動に脳は危険は感じません。
何故なら危険を感ずる行動はしようとはしないからです。
してしまえば、脳にとっては自殺行為に等しいのです。
この脳の復旧活動期間にする事は基礎訓練です。
立位に対してはバランスロープで行います。
歩行練習は車椅子歩行訓練です。
次に行うのが耐荷重訓練です。
その次が動体バランス訓練です。
今、現在二種類目の後遺症の方々も上記の訓練は有効ですから、行ってください。
最後にもうひとつ、してはいけない訓練です。
それは、指を動かす訓練です。
指を動かせる様に成ることは大切ですが、方法を間違えてはいけません。
決して、力をいれて動かそうとしない事です。
力を入れて動かそうとするとひどい場合は、腕から胸まで代償運動の塊になってしまいます。
指は力を入れて動かそうとしては、いけません。
腕 握り訓練をしてください。
脳は、元の身体に戻る為の努力は大歓迎で待っています。
脳の期待に応えましょう。
(214) に 続く



2021年6月9日
(214)後遺症は治る
どんなでも 10
一種類目の後遺症は殆ど自動的に治ります。
そんな事はあり得ないと思われても当たり前ですが。
其を証明されて居る方々が少しずつではありますが増えています。
発症者の数からみれば無いに等しい数ではありますが一定の条件下では起こり得るのです。
その条件の難しさは個人の家庭環境と医療に対する常識的知識との二つです。
この二つの条件がクリアー出来れば後遺症は恐くはありません。
殆ど自動的に治ります。
人の身体はその様に出来ています。
外傷 や骨折を負ってしまった場合は、他の人の援助を必要とします。
脳血管障害の場合は、現代では医師の手を借りることになりますが、本来は他の人が直接脳にアクセスする事は出来ません。
脳の自己治癒機構に任せる以外ありませんでした。
脳の自己治癒機構は脳の予備として待機している処に損傷部位そのままに再生し神経の接続も行い、失われたプログラムの再構築までをも、僅かな時間で完了させてしまう能力を持っていたのです。
その事を身を持って証明した方々が居られます。
軽症とか運が良かったでは説明出来ない方々です。
その方々の体験は医学の総力を掛けて研究すべきです。
死亡原因の順位が下がったのは医学のお陰です。
脳卒中は毎年三十万人もの人々に振り掛かる病です。
其が元で起こる後遺症で人生に多大な影響を余儀なくされる方々は全世界では毎年一千万人を越しています。
その方々を救う糸口が発見出きるかもしれないのです。
発見者に成りたい学者の方は居られませんか?
ノーベル医学賞が貰えると思います。
私の知っていることは全て教えます。
(215) に 続く



2021年6月10日
(215) 後遺症は治る
どんなでも 11
脳卒中の後遺症は二種類有ると書きましたが、後遺症で怖いのは二種類目です。
この投稿を読んでくださる方々は二種類目の後遺症からの復活を目指して居られる方が殆んどと思います。
二種類目の後遺症からの復活は大変ですが可能ですので、これからの話しにがっかりしないで下さい。
脳外科病院に入院中の後遺症は一種類目です。
この時期に必要な事は当事者は治療に専念、家族は後遺症を二種類目に移行させないようにすることです。
二種類目の後遺症は転院した病院で起こりますから、其を避ける決断は大変難しい選択を迫られます。
この選択をする物理的、人的環境が整えられるか?
脳卒中になっての医療の常識から自由になれるか?
これが一番難しいことです。
日本には介護保険制度があり一定の年齢以上であれば受けられますから物理的、人的な事は何とか成るかもしれません。
本人の頭より、問題は家族の頭です。
脳卒中や後遺症に対する知識はあまり無いのが普通です。
最初に接する知識は医師からのもの、次には様々な医療関係者からのもの。
その中からは選択の余地はありません。
少しずつ分かってくるのは二種類目の後遺症に遭遇しだしてからです。
どんなに有名病院を選択しても大差なく二種類目の後遺症はやって来ます。
避ける事は出来ません。
☆☆☆☆☆
常識とは違う選択をしたらどうなるでしょう。
先ず、困るのが、どんなリハビリをしたら良いか分からないことです。
結論を言えばリハビリする必用がないのです。
後遺症イコール、リハビリこの事が常識なのです。
では、その通りに専門家の方々にリハビリして貰えば、はれて元通りの身体に成って退院し、めでたし、めでたし、となります。
と、私は脳外科で治療中には思っていました。
リハビリ病院に転院した次の日に私の思いは失望に向かって墜落しました。
作業療法士の方が手を動かしてくれます。
「手でなく、壊れたのは脳だから、そちらのほうを訓練して貰えば動く様になると思うのだけど」
「そんな事は知っていますが貴方の頭の中の訓練の方法を教えてくだされば、してあげますが、私にはわかりません」
予想もしない答えに私は、あえなく墜落してしまいました。
やっと、リハビリの現実に直面しましたが、後の祭です。
其以後は著書に書いた通りです。
勇気あるか!無謀なかは選択をした時には分かりません。
正しい選択だったと思える為には何をするか。
次回にはその話しをしましょう。
(216) に 続く



2021年6月11日
(216) 後遺症は治る
どんなでも 12
急性期病院 (脳外科)からリハビリ病院には転院しないで自宅へと、退院を選択した場合の話をしましょぅ。
普通にはあり得ないとても非常識な選択です。
医療を拒否したわけですから以後は何が有っても自己責任です。
ですが、本人の身体に異常と思う様な事が起これば、迷わず救急車を手配して下さい。
医療を拒否したのはリハビリに関してだけですから其以外の医療は大切です。
脳卒中は脳が再生して乳幼児と同じに成る事です。
見た目には大人ですが手足を動かす処は乳幼児なのです。
利き手側に麻痺が発生している場合は言語機能にも障害が発生する場合があります。
言うべき言葉が想い浮かばない、言葉は分かるが呂律がまわらない。
言語機能の障害は手足の場合と、対応が違いますから注意が必用です。
後程、言語機能障害の其々の症状別に詳しく話します。
今回は、手足です。
現在は自宅に居ると思います。
ベッドは 3モーターの物をリースしましょう。
手摺もベッドに取り付ける折りたたみ式の丈夫なものを同時にリースします。
車椅子は 6輪の物をリースします。
トイレもベッド脇に用意しますが必用なのは一時期だけです。
最初に訓練する事はベッド脇のトイレに腰掛ける動作です。
ベッド上で上半身を起こしてベッドに腰掛ける事が出来るように成りましょう。
次にはベッドの手摺を持って立てる様に訓練します。
この時、注意する事は本人が立つ事を怖いと思っているかどうかです。
本人が怖くないと言う場合は、付き添い人は本人の手に注意して下さい。
手摺を持ってない側の手 (麻痺手)に力が入っていないか確かめて下さい。
手に触って見て下さい。
肘が曲がってないか?
怖いと言う場合は、ベッドの高さを調節して足がベッドを支えにして立てる様にします。
それでも怖い場合は、ベッドを高くして浅く腰掛け、体重をお尻だけでなく足でも支える事が出来る様に訓練します。
☆☆☆
大切な事は手摺を持って立つことに怖さを感じなくする事です。
手摺を持たずに立って居られる様には次の訓練です。
☆☆☆
立つ事が、痙縮の最大の原因ですから立つ事の訓練は細心の注意を要します。
本人が怖いと思う事は絶対にさせない事です。
付き添い人が支える事はしては、いけません。
付き添い人は見守るだけで手を出してはいけません。
手助けして良いのはベッドから起き上がりベッド腰掛けるまでです。
付き添い人は本人の安全確保のための見守りに撤っして下さい。
手も、口も、出してはいけません。
付き添い人にも修行の場です。
(217) に 続く



2021年6月12日
(217) 後遺症は治る
どんなでも 13
脳外科病院から退院して自宅に帰るということは、
本人にとっては最良の選択になります。
脳卒中は脳の損傷部位が再生して乳幼児状態になることです。
病気ではなく怪我と同じです。見えない頭の中で起こっただけです。
脳外科病院から退院出来るようになれば身体は安全な状態に成って心配な部分は無く成っています。
自宅が最良の環境である、最大の理由は本人の 心 を健全に保つ最適の場所だからです。
現在はコロナにより病院では面会ができません。
親族に会うことも許されず何ヵ月も過ごす事の本人に与えるストレスの大きさは耐える限度を大幅に超すものです。
その現状から 心 を救いだす事なのです。それが自宅です。
自宅に帰りましたら元の身体に戻る訓練です。
一番にしてほしいのはベッド脇のトイレを使えるようになってもらう事です。
その次は食事の訓練です。
オムツはいけません。
脳の一部は乳幼児になったとはいえ大人です。
オムツは人としての尊厳を否定するに等しいものです。
本人を病人扱いしてはいけません。病人でなく乳幼児なのです。
甘やかさず厳しく育てましょう。 そして早く自立させましょう。
トイレを使う為には立たなければなりません。
立つ事が怖い場合は無理に立たしては絶対いけません。出来るだけ手をかしてもいけません。
立つ訓練をしますが歩く為のものではありません。
身体を麻痺脚でも支えられる様にする訓練です。
体重の30%くらいを支える事が出来るようになればトイレには充分です。
では、訓練しましょう。
ベッドに仰向けに寝ます。
麻痺脚、膝の下に枕を敷きます。
貴方は足裏を手のひらで押しながら枕を横に引いて取ります。
本人に曲げている膝を伸ばしてもらいます。
貴方は足裏を押して伸ばそうとする力に抵抗します。
抵抗する力は本人が伸ばそうとする力より少し小さくします。
繰り返していると伸ばそうとする力が増えてきます。
充分強く成ったらベッドのついたて板と足の間に丈夫な箱などを置いて
脚を伸ばす力で身体を頭方向に押して移動出来る様に
します。
曲げた✋膝の角度も少しずつ大きくしていきます。
怖い思いはしなくても、脚力はつきます。
これは歩く訓練ではありまさせんが大切な訓練です。
次回は歩く為の脚の訓練の
話です。
(218) に 続く



2021年6月13日
(218) 後遺症は治る
どんなでも 14
自宅での訓練はやり過ぎないことが大切です。
病院でのリハビリは保険で行いますから、時間はすくないですが、自宅でなら、いくらでも出来ます。
自主的にする訓練の効果は本当に嬉しいものです。
知らず知らずに訓練に力が入り、やり過ぎになります。
付き添い人はやり過ぎに注意して下さい。
身体は大人でも中身は乳幼児である事を忘れないで!
☆☆☆☆☆
① 今回からは歩く訓練 をはじめます。
歩く為には脚に有る50以上の筋肉を再生した脳が把握してくれないと脚を上手く動かせません。
本人の脚には現在、痙縮は発生してはいません。
身体の何処にも代償運動は有りません。
身体は正に、乳幼児状態なのです。
再生した脳は、猛烈なスピードで新しいことを吸収記憶していきます。
本人の身体に訓練の妨げに成るものは何もありません。
歩く訓練を始めましょう。
ベッドで脚を伸ばして仰向けに寝ます。
歩く訓練では?
歩く訓練ですが基礎訓練の間はベッドの上です。
個人差がありますが、この
基礎訓練に要する期間は一ヶ月から二ヶ月をみて下さい。
速い場合は一週間もしない間に完了してしまう人もあります。
この脚の基礎訓練中に手の訓練も行います。
立つ動作はトイレ以外はしないようにして下さい。
痙縮と代償運動が無くて基礎訓練を正しく行えば誰でも元の身体に戻れます。
脳卒中の後遺症はこの期間に何をするかて結果は天と地 程の差になります。
決して先を急がないで下さい。
ここでの訓練終了までの期間は長くて3ヶ月の予定です。
終了時には手足の機能は殆んど元通りになります。
走る。スポーツ。力仕事。
楽器の演奏。熟練仕事。
などは直ぐに元通りには出来なくても練習を始める
レベルにはなれるでしょう。
脳卒中の後遺症は治ります。
私達の身体はその様に出来ています。
基本通り訓練を行えば必ず
身体は応えてくれます。
付き添い人との二人三脚です。愛情という絆で結ばれています。
絶対、元通りになるよー‼️
(219) に 続く



2021年6月14日
(219) 後遺症は治る
どんなでも 15
痙縮や代償運動が無い
事は復活が約束されたと同じ意味になります。
痙縮や代償運動はどんな事が有っても避けなければ成らない。リハビリ現場では患者の人生が掛かった最重要条件です。
防ぐ為に細心の注意を要します。
注意さえしていれば防ぐ事は難しくはありません。
医療関係者は痙縮や代償運動の怖さは充分、理解しておられる方々なのですから。
☆☆☆☆☆
② それでは歩く訓練を始めましょう。
足の爪先あげからです。
寝ていて、爪先が前後に動く様にします。
初めは全く動かないかもしれませんが、この動きを避けて通る訳にはいきません。
脚の動きには避けて通れ無い重要な動きが幾つも有ります。
どの動きも動くまで行います。
何の障害もない、この時期の脚は必ずどの部分も動くようになりますから心配いりません。
足の指だけが前後するように成ったら。
足首が動いて、足全体が踵を支点に前後に大きく動く様にしましょう。
足の前半部分は歩く時にとても大きな役割を果たします。
その為には足首関節の可動域が広くなければなりません。
この訓練は足首の前後の可動域を確保する為のものです。
目標達成期間は一週間です。頑張りましょう。
次回は付き添い人は何をするかはなします。
付き添い人はとても大切な役処を担っています。
復活の成否を握っていると言っても過言ではありません。
愛するパートナーの為に
動いた時の喜びを共にしましょう‼️
(220) に 続く



2021年6月15日
(220) 後遺症は治る
どんなでも 16
現在は脳卒中発症者に
コロナにより、かって経験した事の無い厳しい環境下での入院生活を強(し)いられています。
その為に家族にも面会が許されず、不安と孤独の中で耐えるしかない毎日を送っている患者の気持ち等コロナの前では何の考慮もされないままに放置状態です。
その為に心身に思わぬ障害を発生させてしまう患者が現れています。
本当の医療の姿はどこに行ってしまったのでしょうか?
☆☆☆☆☆
③ 歩く訓練をしましょう。訓練のメインはベッドの上です
基礎訓練が終われば歩く事は難しい事ではありません。
歩く為の基礎訓練は脚の筋肉を脳に把握させる事と
もう1つとても大切な訓練が有ります。
それは、動体バランス訓練です。
これを行わないで立位をすると身体中を緊張させて立つ事になります。
その結果体幹の筋肉に痙縮が発生してしまいます。
脳卒中の経験者がバランス能力が悪くなる最大の原因は体幹の筋肉に起こった痙縮なのです。
人がバランスを保って立って居られるのは腰から肩までの多くの筋肉が身体の重心位置を絶え間なくコントロールしてくれているお蔭です。
各、筋肉はとても微妙な動きを指示されて動きますが
少しの痙縮でも、とても大きな障害になり、筋肉は指示通りには動けなくなります。
基礎訓練もしないでのリハビリの立位訓練など論外の暴挙です。
今回も前回の続きです。
付き添い人は本人の脚指にそっと触っていて下さい
もう一方の手で脹ら脛を下から包み込む様にそっとにぎります。
そして、「 足を動かして 」と声をかけます。
触っている手に少しでも動いている様子が伝われば、「 動いているよ!動いているよ!」と伝えます。
麻痺した部分の筋肉へは最初から多くの筋肉繊維に信号を送る事は出来ません。
何十、何百万本の筋肉繊維のほんの少しからです。
目に見える様な動きをさせる事などとてもできません。
そっと触っている、手に微かな感じとして分かる程度です。
ですが。これは脳が目的の筋肉を動かす神経の一部を探し当てた証拠なのです。
乳幼児は母体の胎内でこの作業は終えて生まれてきますが、脳卒中で再生した脳は全くの白紙状態ですから、探し当てた事は大変喜ぶべきことなのです。
本人に喜びを込めて伝えましょう。
脳はこれが目的の神経であると分かれば、直ぐに周辺も探します。
筋肉別にまとまっていますから、他を探しに行かない様にして貰わないといけません。
速く目的の筋肉繊維に繋がる神経を多く探し当てて貰うためには、そこに目的の神経が有る場所だよと知らせる必用があります。
それが本人に速く伝える事なのです。
動きが目で分かる様に成るには、まだまだ時間がいります。
手への微かな動きの感じはとても貴重な復活への合図なのです。
付き添い人はとても大切な任務をおっています、と同時に喜びをいち早く感じる事もできます。
脳卒中は神様からのプレゼントなのです。
その事がこれから、実感となってわかりますよ。
(221) に 続く



2021年6月16日
(221) 後遺症は治る
どんなでも 17
回復期病院には転院しないで自宅に帰った意味は大変大きなものがあります。
痙縮、代償運動の発生を防ぐ事が出来る事
家庭の食事が出来ること
家族と一緒に居られる事
病院では嚥下障害を恐れチューブで胃に直接流動食を流し込む方法がとられることが多く成っているように思われます。
食べる事が栄養補給だけの目的になれば食べる喜び、味わう楽しみは無くなります。
病院食は単に栄養補給だけが目的では無いはずです。
病院では治る喜びを得る為に患者は多くの我慢を求められます。
治る、見込みの見通しも示されないまま、親族にも会えず
食べる事も出来ず、不安な気持ちのケアーもなく、何の為の病院なのか?。
今の病院に入院の価値が有るのかと疑いを持ちたく成る様な話を聞くと、とても複雑な気持ちになります。
☆☆☆☆☆
④ 今回から、動体バラス
の訓練も行います。
動体バランスは歩く為に足を動かすと同じか、それ以上に重要な機能です。
2足歩行では左右交互に片足立ちの連続です。それでも左右に揺れることなく頭の中心は進行方向に向かって直線的に動いていきます。
これは動体 バランス機能のお蔭です。
では訓練です。
ベッドに腰掛けます。足裏が床に自然に着く様にベッドの高さを調節します。
本人はベッドの柵をしっかり持って上半身を揺れないように固定します。
気持ちを落ち着け、よそ事を考え無い様にして上半身を真っ直ぐに、垂直に保つことに集中します。
固定出来たと思ったら柵を持つ手をそーと離します。
離しても倒れなくなったら目をつむって居ても出来る様になりましょう。
手を離すと怖くて身体が緊張するなら手を離してはいけません。
柵を持つ手の力を抜いても怖くない様になるまで離さないで僅でも良いので柵に触っていてください。
怖い思いは体幹の筋肉に痙縮が発生する危険信号です。
怖くても勇気を出しては、絶対にいけません。
元通りの身体に必ずもどれます。
訓練の順序と注意事項を守って居さえいすれば、
先を急がず一つづつ確実に完了させて進みましょう。
3ヶ月後には元の様に動いている貴方の姿があります。
信じても良いですよ‼️
(222) に 続く



2021年6月17日
(222) 後遺症は治る
どんなでも 18
麻痺と筋力との直接的な関係は有りません。
麻痺を治す為の筋力トレーニングは害は有っても益は有りません。
筋力を使っての訓練をすると 力 を入れて動かさないと動かなくなります。
これでは素早い動きや細かな動きは仕辛くなります。
麻痺して動かない部分を力ずくで動かそうとすると関連部位に代償運動が発生し痙縮も誘発させます。
力を抜いて動かそうとしても麻痺して居るところが動く訳が無い、と思いがちですが、そうではありません。
力を入れて動かすプログラムができてしまうと、指を動かすと腕や肩が痛いということなど代償運動筋肉に痛みや強ばり、つっぱり等が発生します。
☆☆☆☆☆
⑤ 今回からは手の訓練も 行います。
手は脚と比べて格段に復活させやすいですから、がんばりましょう。
一般的には脚は動いても手は難しいと思われていますが。
痙縮が無ければ手を動かすのは難しくはありません。
痙縮の発生している 手 を元の様にするのは不可能です。
力を入れれば動く手もそのままでは使える 手 には成りませんから訓練し直しましょう。
必ず元通りの 手 を取り戻せます。
ベッドの上での基礎訓練が終われば 手も脚も 元の様に動く様になっています。
手足が元の様に動けば歩く訓練は直ぐに完了します。
基礎訓練時間の1/3あれば元の歩きを取り戻せます。
回復期病院に転院せずに自宅で基礎訓練を正しく行えば 短時間で元の身体を取り戻すことも可能です。
ですが、それが可能で有ることに疑い無く実行出来た方、だけのもので、誰にも当てはまるものでは有りません。
信じられない場合は医師の指導に従って下さい。
結果に関係なく後悔はしないですむでしょう。
それでは手を動く様にしましょう。
ベッドに寝ていて腹の上に両手を乗せて行います。
では、 指を動かします。
(220)で説明した様に、目で見て動きが分かる様になる前に動きを感じる事が大切ですから、麻痺手の親指を健手の甲を押さえる様な形に置きます。
微かに触って居る様にして下さい。微かに触って居るが コツ ですよ。
親指に手の甲を、押して、押して、と念じます。
力を入れようとしてはいけません。
一秒に一回くらいのペースで念じます。もう少し遅くても良いですよ。
訓練は集中力が何より大切です。
テレビを観ながらでは駄目です。
集中力の続く間は手の甲を押さえる事だけに徹します。
頭では親指が手の甲を押さえる場面をイメージ出来ると理想的です。
何万回も念じる覚悟で集中して行います。
誰でも、動く様に成りますから安心して下さい。
現在、痙縮の有る方はリセッターで痙縮を解除してから行いましょう。
経過年数に関係無く痙縮さえ解除できれば動く様になります。
手足の感覚の無い方は、それをあまり気にする必用はありません。
感覚と動きには関係性はありません。
動く様になれば感覚も徐々に学習して蓄積され敏感に成ってきます。
(223) に 続く



2021年6月19日
(223) 脳卒中の後遺症
は自宅で治そう 2
何故こんな題を付けたのか。
ある急性期病院のことです。
入院間も無くの事です。
筋力保持の為に立つ練習をしましょうと足に装具を装着されたと、夫から連絡がありましたが、と言う電話が有りました。
これは大変だと思いました。
リハビリは早く始めるほうが良いと言うことを実行されたのでしょう。
その事については異論はありません。
問題なのはリハビリの内容です。
発症からの経過日は分かりませんが、まだ何週間目か、だと思います。
この頃は脳が再生し猛烈なスピードでプログラムを作成している時期です。
装具で限定された足首の可動域を可動の限界として記憶してしまいます。
同時に足関節の可動域内に限定された膝関節と股関節の動きも記憶してしまいます。
足関節に本来、持たされている機能も装具が代用してくれる為に足関節をコントロールする多くの筋肉を使う事をしなくなります。
足関節の可動域は脚の中でも特異的に広く、どんな凸凹の地面にも対応して身体を支える素晴らしい仕組みを持っています。
コントロールの主体は膝下足部分の筋肉群です。
足裏の地面の状態に瞬時に対応する為の筋肉、片足の爪先だけでも体重を支えてまだ、大きな余力のある筋肉、膝下足を蹴り出す機構の素晴らしさ。
地面と脚の接地ショックを吸収し脳に振動を与えなくする機構、歩行時にエネルギーを極限までも少なくするための筋肉、等々。
その為に配置されている片足、五十以上の筋肉に無駄なものは一つもありません。
羅列したら、きりが、ありませんが機能と其を可能にしている筋肉群。
分かれば分かる程、その素晴らしさに圧倒されてしまいます。
よくぞ、足に収まるようにコンパクトにしたものだ。
脚を構成している骨格は固定接続されているものは、一つもありません。
靭帯と筋肉であたかも、強固に固定接続されている様な動きを可能にしている人体。
なんと素晴らしい身体を持たされて生まれてきたことか‼️
基礎訓練もせず装具を装着するなど無知が生み出した暴挙以外にありません。
たとえ悪意が無くてもその行為により患者は一生苦しむ事になるのです。
脳卒中患者の足は義足化しなくても元通り動く様になるのです。
医療専門家と患者の関係は何んなのか?
考えさせられてしまいました。
医療専門家に頼っても治らないなら、自分で遣るしかありません。
人の身体には、脳が損傷しても僅の期間で再生してしまい、失われたプログラムまでをも、作成する仕組みが備わっていたのです。
今のままでは、専門家も患者も幸せになれません。
第二、第三の竹田さんが現れて、専門家も、患者も幸せになれる社会が手の届く処に来ています。
もう少しです。今は、夜明前です‼️。
(224) に 続く



2021年6月23日
(224) 脳卒中の後遺症は自宅で治そう 3
何故、専門家の居ない自宅なのでしょうか?
病院と自宅でのリハビリの違いは、環境については前にも書いていますが、訓練に対する決定的な違いがあるからです。
元の身体に戻る為に避けては通れ無い、基礎訓練が病院では行われないこと。
自宅では痙縮や代償運動を発生させない訓練が出来る事。
病院では患者のリクエストに応えて個別に違うリハビリはしてもらえません。
訓練内容が病院の方法とは真逆な事が多く専門家に理解して貰える可能性は無いと思われます。
☆☆☆☆☆
訓練を始めましょう。
訓練は重要部分から行います。
手の重要部分は指の指紋の有るところです。
ここを生かす為に腕が着いているのです。
指が主役で腕は脇役です。
主役が働き出せば脇役も自然に働きだします。
腕の訓練はする必要はありません。
付き添いは人は本人の腕を持って動かす事をしてはいけません。
特に重要な事は腕を持って肩関節を動かすと簡単に肩関節亜脱臼をおこします。
後遺症の方の多くに肩関節亜脱臼が発生していますが筋肉が麻痺したから腕の重さで亜脱臼が起きたのではありません。
もしそうなら足は皆、脱臼してしまうでしょう。
専門家の方々は 靭帯学を学ばれたとおもいます。
説明しなくても肩関節亜脱臼の原因はお分かりだと思います。
足は爪先が重要部分です。
(219) の訓練で爪先、足首は動く様に成って居るとおもいます。
それでは今回は股関節の訓練です。
バランスロープを使うと一人で、出来ますが、今回はパートナー(付き添い人)と一緒に行います。
本人は仰向けに寝ます。
パートナーは本人の膝の下を持って本人に立て膝をする様にいいます。
と、言ってもできません。
パートナーは膝を持ち上げて立て膝をするのを手伝います。
とても重いですよ。
大事なことは本人がしようとしている事を手伝うのであって、動かす主体は本人である事を常に認識して手伝うことです。
最初は本人の力が10%手伝う力が90%くらいです。
本人が力を出して自力で膝を持ち上げようとすると代償運動を誘発させてしまいますから、注意が必要です。
本人があげようとはしているが楽にあげられるように補助していることがパートナーには大事です。
パートナーは本人が出す力の少し、少な目な力で補助して下さい。
補助しなくても膝立てが出来る様になれば完了です。
本人は身体のどこにも力を入れずに膝立が楽に出来る様に成ることが大切です。
(225)に 続く



2021年6月26日
(225) 後遺症は自宅で治そう 4
病院で専門家の方が何ヵ月も治療しても治らないものが、自宅で素人等に治せる筈はないではないか。
自宅で治そうと言えるのは、脳は壊れてしまいましたが、直ぐに再生して乳幼児状態になっているからです。
脳が再生する事は無いと信じて居られる方には私の言っていることは暴言意外の何物でもありません。
再生する事を医学的に証明する事はできません。
脳が再び動き出したとしか思えない事が現実には起こっています。
再び麻痺部分に動きが甦り元の身体に戻れれば理由は何であれ、多くの方々の麻痺が治り新しい人生を健常者として生きていける社会が実現します。
脳が再生するか、しないかは、未来の脳科学の発展に託します。
乳幼児は何故痙縮や代償運動を発生しないのでしょうか?。
乳幼児の手足の運動訓練は全て自主的な要求にもとづいたものです。
私が自宅で治そうと言う根拠は、乳幼児は特別に専門的な訓練もせず手足の動きを個人差無しで100%習得します。
脳卒中も脳が再生し乳幼児と同じになるなら、特別な訓練をしなくても手足の動きを習得出きる筈だと言う考えが根拠になっています。
乳幼児と違う事は筋肉や骨格が完成状態にあることです。
この事は大変有り難い事ですが、同時に悲劇を作り出す事でもあっのです。
乳幼児の様に筋肉、骨格が未発達であれば回復期病院でのリハビリも全く違ったものになったでしょう。
筋肉、骨格の成長を待っての訓練に成ったでしょうから今の様に最初から立位をとらせる事も無かったでしょう。
自宅で行うと言うことは、外見は成人でも脳は乳幼児として育てようとする事なのです。
そうして乳幼児を育てると思って取り組めば、痙縮も代償運動も発生する事も無く、麻痺は治ります。
元々、麻痺など無いのですから。
乳幼児が直ぐに立って歩けなくても麻痺だと思う人はありません。
脳に動かすべき筋肉を認識させさえすれば、完成状態の筋肉と骨格を持つ脳卒中患者は短時間で元の身体に戻れるのです。
☆☆☆☆☆
上記の事を頭に置いてパートナーは本人の訓練を組み立てていきます。
此までに足の爪先、足首、股関節、手、動体バランス、等の訓練をしました。
何れも出来る様に成ったでしょうか?。
健常側と同等に動く様に成るまで、辛抱強く行います。
今回は、膝の訓練を行います。膝は前後と左右に動きます。その動きを制御出来ないと、不安定で歩けません
まず、左右の制御が出来る様に訓練しましょう。
ベッドで仰向けから横向きになります。麻痺足の膝を折りまげます。
膝を5センチ程浮かした状態で膝を伸ばしたり折り曲げたりします。
浮かしながら行う事に意味がありますから必ず浮かしながらおこないます。
ゆっくりと五回したら寝返りをして反対側をむきます。同じ様に麻痺足の曲げ伸ばしを行います。
浮かせて行うのが本人には出来ない場合はパートナーが軽く支えて行います。
次回は膝の前後の動きを制御する訓練を行います。



2021年6月29日
(226) に 続く(226) 後遺症は自宅で治そう 5
脳卒中は脳が再生して乳幼児状態に成るのなら何故、大人は自然に歩ける様にならないのだろうか?。
胎児は母親から動きを習得する方法を本能として持たされて誕生します。
胎内に居る間に身体中の筋肉を全て認識してしまうと私は考えています。
大人は同じ様に脳は乳幼児ですが後発的に応急処置として再生した脳には本能的なものはありません。
ですが、大人には考える力があります。
何とか動かそうとする意志があります。
思考力と実現しようとする意志があれば誰でも 復活出来る筈です。
ですが、そうはなりません。
何故なのかは、 心 の問題があるからなのです。
潜在意識の中にもう治らない。 と、いう知識が入ってしまい、この呪縛を解くのが難しいからではないかと、私は思っています。
その呪縛は真実ではないのですが‼️
☆☆☆☆☆
今回も膝の訓練をしましょう。
左右の制御はしましたから今回は、前後の制御が出来る様になりましょう。
仰向けに寝ます。膝立てをします。
少しずつ足を伸ばしていきます。
膝の高さが少しずつ低くなります。
膝が水平に落ちてしまいそうに成りますが、落とさない様に静かに着地させます。
ゆっくりと膝立てにする事、ゆっくりと水平にする事、麻痺の訓練はゆっくりが 基本 です。
ゆっくりとした動きを正確に制御する事は、脳には大変難しい事なのです。
脳はゆっくりの場合は空間に 手足が、なぞる X Y Z の3次元座標を次々に計算していかないといけませんが、速く動かす場合は始点と終点だけの座標で済みます。
太極拳のゆっくりとした動きを習得していれば素早い動きを正確に行う事が出来る様になります。
堀尾法では、ゆっくりとした動きを重要な訓練要素としています。
歩く訓練も、ゆっくりと安定して歩ける様に成ることが目標です。
ゆっくり歩行には慣性の力を借りることは出来ません。脚も正確に動かさないといけません。動体バランスの完成度も高くないと安定して歩るけません。
手足は素早く動かすことが重要な要素になります。
力を入れての訓練は絶対にしてはいけません。
ゆっくりとを三回したら、二回 速く動かす。
訓練の目標は普通の人に成る事です。
歩ければ良いのではありません。
元通りの歩きが出来る様に成らなければ 治った事になりません。
誰でも成れます。訓練しましょう。
(227) に 続く



2021年6月30日
(227) 後遺症は自宅で治そう 6
足の基礎訓練も進んできました。
痙縮が無ければ基礎訓練は、はかどります。
歩く為の基礎訓練ですが、脚の訓練よりも難しく重要な訓練があります。
体幹の筋肉の訓練です。
殆んどの後遺症患者は体幹の筋肉に痙縮が発生しています。
体幹の筋肉はとても多く、微妙な動きが出来ないと役に立てません。
多くの役目を担っていますが、特に重要な役目は、身体の重心位置の特定と其の範囲内維持です。
脚がどんな動きをしようと、身体を安定させて転倒しない様にする事が役目です。
脳からのバランス維持信号は寝ている時以外は休む事はありません。
しかも、大変繊細で多くの筋肉を同時に制御しますから。
脳も大変ですが其に応じて動く筋肉は限りなく柔軟性を求められます。
少しの痙縮でも動体バランスには大変な障害になります。
痙縮を発生させない為に身体が緊張する様な事は患者に 絶対、させてはいけません。
早期の立位訓練などは論外です。脚の基礎訓練もせずに立てる訳がありません。
立てたとしても脳は転倒を防ぐことで必死になります。
身体中を緊張させて耐えます。
身体中の筋肉に痙縮が発生してしまいます。
痙縮が体外からは分からないだけです。
セラピストの方々は目に見えない所の異変にも気を付けてリハビリされて居るとは思えません。
痙縮がどれ程恐ろしい後遺症か、お分かりですか?
解って居るのなら、防げる筈です。
分からないのならプロの資格はありません。
セラピストの方々には大変心外な発言である事を承知で書いています。
今のままでは、誰も幸福になれません。
患者の後遺症の加害者になっているのです。
本来は治療者であるはずです。
患者の為に献身的に働いて居られる事には感謝していますが、無知で有ることは許されません。
目の前の患者が先生です。
学んで下さい。尊敬と感謝の眼差しに包まれる時は必ず来ます。
☆☆☆☆☆
動体バランスの訓練をしましょう。
痙縮は有りませんからそんなに難しくはありません。
パートナーは本人が怖いと感じる様な動作は絶対させないなで下さい。
ベッドに腰掛けて柵を持たないでも座って居られる様に成っているでしょうか?
出来て居れば次に進みます。
出来ていない場合は出来るまで次に進んではいけません。
出来ている方は次に進みましょう。
座った姿勢から始めます。足を床に着けて体重を支えます。
支える事が出来たらベッドを高くします。
支える事に自信の無い時はベッドを低くして、柵を持ちながら足に力を入れて床を踏みつける訓練をします。
少しずつベッドを高くしてずり落ちないで足で体重を支える事が出来るようになるまで行いますが先を急がない様にゆっくりと行って下さい。
支えては居ても麻痺足はあまり 力 が入らない方はこの訓練ははやすぎます。
次回に、そんな方の訓練をしましょう。
(228) に 続く



2021年7月3日
(228) 後遺症は自宅で治そう 7
私が今、居る所は岡山県の中程の町にいます。
溢れる程の緑に包まれ空気と、カルキの無い水が美味しい標高300から400メートルの所に点在する農家の一軒家です。
山形県から此処に来ました。
最近に移動した県は5県目になります。
愛車の走行距離は六月中だけで2000Kmを越えました。
岡山県の方は脳梗塞発症で入院、直ぐに脳出血を発症、何回も出血が続き急性期病院に40日程の入院後、リハビリ病院に転院しないで自宅に戻られた71才の男性です。退院の翌日に伺いました。
左弛緩性麻痺です。
入院中に筋力維持の為に装具を着けて歩行リハビリが始まり、家族の意向で装具は外してもらいましたが、足首には痙縮が発生し、手にも痙縮がありました。
現在は手足に全く力が入らない状態です。
☆☆☆☆☆
足に力が入ら無い場合の訓練をしましょう。
立位は出来ても健足だけで麻痺足は役に立っていません。
この状態での立訓をしてはいけません。
ベッドに寝ていて足に力を入れる事ができる様に成る為の訓練をしましょう。
パートナーは筋肉の名前を言って動かしてと指示しないで下さい。
人は筋肉を指定して動かす事は出来ません。
筋肉の名前を言うことは、無駄な事です。
パートナーは動作を指示します。
今回は足を使えるようにする事です。
脚には50以上の筋肉があります。それらを使える様になりましょう。
立て膝が出来る様になりましょう。
パートナーは膝下にてを入れて持ち上げるのを手伝ってください。
膝立てが出来たら膝を伸ばします。
力任せに力を振り絞ってする様なことは絶対にしてはいけません。
代償運動を誘発します。
根気強くすることが大切です。
直ぐには出来る様にはなりません。
(229) に 続く



(229) 後遺症は自宅で治そう 8
脳卒中の後遺症は他の病気とは決定的な違いがあります。
病気は身体の中の臓器に異常が発生して起こります。
異常の原因は様々です。
放置していては命に関わるものから。自然に回復するものまで様々です。
医師にも治せない病気も有りますが、医師の知識と薬剤により治癒する病気も増えて人の寿命も飛躍的に延びてきました。
脳卒中もその内の一つです。
でも、後遺症は全くちがいます。
脳卒中は他の臓器の病気と違うのは、臓器その物が病気に成ったのでなく血管異常が原因です。
腸閉塞、心筋梗塞、等とおなじです。
どちらも外科的処置で治ります。
脳卒中も其の点は同じです。
違うのは、治した後です。
他の病気には無い後遺症が発生してしまう事です。
生命は医学により救われましたが後遺症は治りません。
他の病気との決定的な違いは病院の治療で良くならず逆に、悪化してしまう事が多い点です。
脳卒中の後遺症は病院で深刻な状態に成ってしまうことです。
有ってはならない事ですが医療の発展を待つしかない状況です。
後遺症を治す能力を人はもっています。
其をどの様に生かすかさえ患者が理解すれば短期間で治りますが、後遺症のメカニズムが医学的には解明されて居ない現在では、その事を医療関係者の皆様に解って貰うのは不可能でしょう。
今は脳で起こって居る事の解明は私には出来ませんが治る事の証明をしていきたいと思います。
岡山の方の所には三日間滞在していました。
その間の変化は、ベッドから携帯トイレへの移動が出来る様に成った事。
車の助手席に車椅子から乗り降りが出来るようになりました。
自宅のお風呂に介助は要りますが入浴出来るようになりました。
足を動かす事も少しですに出来る様になりました。
入浴以外は介助は無くても見守りだけで出来ます。
手足の基礎訓練は自分だけの地道な努力ですが成し遂げられるでしょう。
手足が使えるレベルまで動く様になるまでには一ヶ月もあれば出来るとおもいます。
その時には再度、指導に来ることをお約束して次の方の所へ、、、、。
訪問入浴も介護タクシーも下の世話も誰かの世話に成らなくてもよくなりました。
普通に歩いて生活出来る日も、そう遠くない事でしょう。
明るい気持ちで皆様に見送られて次の所へ出発しました。
(230) に 続く



2021年7月19日
(230) 脳卒中の後遺症は自宅で治しましょう。 9
投稿に間があいてしまいました。
本州の東半分と西半分をまわってきました。
リハビリ病院には転院しなかった方、回復期病院を退院した方、発症から長い期間を経た方。症状も様々でした。
どの方にも共通していることは、正しい訓練さえ行えば改善していく事でした。
人の脳の復活力は凄いと思う事ばかりでした。
お会いした方々に私がした事は、言葉掛けのみです。
施術らしいことは一切しません。
損傷し再生した脳には復活の為の情報が一番の治療薬なのです。
この情報は乳幼児が母親から貰ってくる手足の動きや言葉を習得する方法と同じものです。
生きて行く為に必要な基本情報を本能の様に生まれながらに脳にインプットされて生まれたのです。
ですが中途傷害で再生した脳にはこの情報はありません。
ですが生きて行く為に猛烈なスピードで手足の動きや言葉の習得をしようとしています。
ですから初期に何を習得をさせるかはとても重要なのです。
この時に習得したものが以後の人生を生きていく基になります。
実生活で不自由な動きでも身に付けてしまいます。
どんな動きが正しいか、再生した脳には判断する事はできません。
麻痺の人を指導する人が母親からの習得プログラムの役目をするのです。
その人が間違った指導をしても脳は、それを受け入れてしまいます。
一旦、受け入れ習得した内容を変える事は至難の技になります。
健常者でも利き手を左右入れ替えようとする事は大変な作業になりますがそれと同じなのです。
指導者は絶対に間違った事を教えてはならないのです。再生した脳に正しく教えれば完全に元通りになります。
指導者は人の人生を左右する力を与えられています。
脳卒中になってしまったから不自由でも仕方ないのではありません。
不自由は脳卒中の後遺症ではありません。間違った指導の結果なのです。
指導的立場の方々は正しい指導法を習得するか、其が出来なければ、指導者である事を止めて下さい。
これ以上後遺症で苦しむ人々を増やさない為に。
(231) に 続く



2021年7月21日
(231) 後遺症は自宅で治そう 10
今回の旅を終えて想う事は、本当に速く今の現状を変えないと!という事です。
脳卒中には 120日の健康保険適用期間が設定されています。
医療関係者の方々はこの期間が短い為に十分なリハビリが出来ないと言われますが。
私は特別な場合を除き普通は充分過ぎると思っています。
私の場合はリハビリ病院からは25日間の入院で退院しました。
希に見る重症で意識不明から意識が戻れば奇跡が起こったと思って下さい。それでも植物人間状態でしょうと、診断されていました。
リハビリ病院に入院したときは、左側は運動機能、視覚、聴覚、手足の存在も自覚出来ない状態でした。
治して貰えると思っていた
病院の技術者の方々は手足に施術をするだけで私が一番、治して欲しいと思っていた脳には何んのアプローチもありませんでした。
病院で治して貰う事を諦めた私は自己流で治すしかないと、自由時間の総てを自己訓練に費やしました。
リハビリの知識は全くありません。
参考にしたのは我が子が立って歩く様に成るまでの事と オートメーション設備を設計していた経験でした。
当時はコンピューターを機械を動かす為に使われ出したばかりの時でした。
プログラムも基礎から学ばなければなりませんでした。
この経験が私を復活させるのにとても大きく影響しました。
これ等が無ければ私の復活は無かったでしょう。
私を復活させたのは身体が動く事を物理学として理解した事。
脳が身体を動かす仕組みを
システム工学として、とらえたこと。
復活成功の鍵はこの2点と我が子の歩くまでの様子を訓練として、とらえた事だと思います。
以上は私が復活に至った過程です。
私のアドバイスで皆様が治る手掛かりを捕まれるのは、全国の脳卒中の患者の方々から学ばせて貰った知識がアドバイスの根底に有るからなのです。
☆☆☆☆☆
動体バランスの訓練をしましょう。
動体バランスは歩行の基礎に成るものです。
動体バランス機能が完成されていない状態で 歩行すると身体中に異常筋肉運動が起こり正常な日常生活が出来なくなります。
動体バランス能力は総ての歩行能力に優先する重要な要素です。
急がず慎重に身に付けていきます。
(227)で上半身のバランス訓練をしました。
それは終了しているとして
話を進めます。
ベッドに軽くもたれ掛かるように立ちます。ベッドの柵に手を添えてもかまいません。
怖いと感じない事が大切です。
怖いと感じたらすぐ止めて下さい。
怖いと思うと身体中が緊張します。
この緊張がバランスコントロール筋群に痙縮を発生させます。
身体を緊張させるような行動は絶対にしてはいけません。
ベッドの脇に何の支えも無く立って居られる様に成るまで 休み休み 続けてください。
(232) に 続く



2021年7月23日
(232) 後遺症は自宅で治そう 11
前回、脳卒中後の健康保険適用リハビリ期間の話をしました。
私はリハビリには充分過ぎる期間と書きました。
120日の期間の間にリハビリする時間は1日、一ヶ所40分です。
その時間以外の患者はベッドに寝かされたままです。
入院期間が短いのでなくリハビリ時間が短いのです。
脳卒中後のリハビリには基礎訓練が最重要であるのですが、そんな事に時間を掛けている余裕は無いとセラピストの方々は言われるかも知れませんが、基礎訓練は全て ベッドの上での自主訓練です。
セラピストは方法だけ指導するだけです。其処に居る必要はありません。
時々、進行状況を見回り基礎訓練の意味や必要性を説いて廻ればよいのです。
一人で多くの患者を担当出来ます。
同じレベルの患者を同じ部屋に収容してあればより効率的です。
脳卒中後の患者の脳に絶体にしてはいけない事は身の危険を感じさせない事です。
ベッドの上では身の危険を感じません。
感じなければ痙縮 は発生しません。
痙縮は急性期病院でも発生します。
患者が怖いと思うような行動が 痙縮 を発生させます。
訓練でなくとも立位をとる様な動きは注意が必要です。
患者自身はそんなに怖いと思ってい無くても脳は転倒するかも知れないと、その恐怖と戦わなければ成りません。
太古の世界では転倒は死に繋がる恐れがありました。
脳の深層心理の中には今もそれが大きく存在しています。
脳は何故、立位にそれ程の恐怖を感じるのでしょうか?。
立位を成立する為の絶体条件は動体バランス能力の確立です。
脳卒中後の脳にはこの能力がありません。
無いという事は立位不可能を意味します。
この状況での立位に脳は転倒の恐怖を感じることはとても当然のことです。
脳は転倒に備えて身体中を緊張させる為に、とても強力な信号を筋肉に送り、それを記憶します。身を守るとても重要な情報として。
結果として身体中の筋肉に痙縮 が発生します。
発生が1番分かりやすいのが手の指ですが身体中の筋肉にも発生しているのです。
後遺症の中でも最も怖い後遺症が 痙縮 です。
☆☆☆☆☆
② 動体バランスの訓練をしましょう。
自宅での訓練をする意味の大きな理由が 痙縮 の発生を防ぐ事にあります。
ベッドの脇に立って居られる時間を増やしていきます。
何をしなくてもよいのです。ただ立っているだけです。
立つ事に何の不安も無くリラックスした気持ちで立って居られる時間を増やします。
不安と戦って勇気をもって訓練だから頑張って、は絶対にいけません。
貴方には今はまだ動体バランスの訓練をする時ではありません。
座っていましょう。
其も訓練なのですよ。
訓練を急ぐ事はありません。
自宅での訓練は病院の様な訓練期間はいりません。
貴方だけに用意された空間なのです。
ゆっくりと、進めましょう。
身体は治る様に出来ています安心して訓練しましょう。
脳卒中は怖い病気ではありません。
それどころか神様からのプレゼントなのです。
その事が心から分かる時がきますよ。
楽しみですねぇ。
身体の機能が少しずつ戻ってくることを楽しみましょう。訓練ほど楽しく嬉しい事はありません。
ゆっくりと楽しみながら進めましょう。
(233) に 続く



2021年7月26日
(233) 後遺症は自宅で治そう 12
私の投稿には基礎訓練という言葉がよくでてきます。
基礎訓練とはどんな事をするのでしょう。
基礎訓練というと何か難しい訓練をするのかと思われるかも知れませんが、難しくはありませんし、指導者もいりません。
片麻痺患者にとって基礎訓練はとても有利な事が有ります。
健側が全て先生を勤めてくれる事です。
基礎訓練とは健側と同じ事が麻痺側でも出来る様に成ることです。
誰でも、どんな麻痺でも出来る様に成ります。
出来る様に成る条件は痙縮が無いことが絶対条件です。
急性期病院でもリハビリを始めますが、立位は絶対にしてはいけません。
基礎訓練の完了までの期間は個人差がとても大きいのです。
早く出来無くても気にせず辛抱強くおこないましょう。
脚の場合は爪先から、手の場合も指先から、重要な部分から行います。
身体の中心に近い所から動かす訓練をとの考えは全く違います。
脳に近いところからは何の根拠もありません。
重要な働きをするところは脳から一番遠くにあります。
爪先は健足の爪先と全く同じ様に動くまでおこないます。
爪先を円状にゆっくり動かす事が出来る様に成れば合格です。
力を入れずにが、大切ですからね。
動くまで、動いて、動いて、と念ずるだけです。
よそ事を考えず、念ずる事に集中することが大切です。
脚と手は交互に訓練します。
ベッドの上で 1ヶ月もしたら殆んど出来る様になります。
私は朝、4時ころから夜は11時ころまで毎日しました。
25日間で退院しましたが訓練時間の合計は150時間以上になると思います。
念ずる事は難しくは有りませんが続ける事が大変です
小休止をしながら行います。
麻痺していた所が動くようになると、嬉しくて訓練が楽しくなります。
其れまで頑張れば後は楽です。
健側を動かしてみて、よく観察しながら行います。
早く動かしたいと力を入れて動かそうとは絶対にしないで下さい。
☆☆☆☆☆
④ 動体バランスの訓練をしましょう。
リラックスしての自立が出来る様に成れば動体バランス訓練の 三割はおわりました。
そこまで出来る様になれば充分のようにも思えますが、動体バランスの完成度はまだまだ先のほうです。
立位でリラックス出来たら目を閉じます。
ゆっくりと健手を上下左右に動かします。
ふらつかない様に出来たら2リットルのペットボトルを持って行います。
少しずつ動きを速くしていきます。
ふらつかないで出来る様になれば ⑤ に進めます。
動体バランスは身体の運動要素の最上位にあるとても重要な機能で、脳にとってはとても高度な計算能力を発揮し数多くの筋肉に同時に信号を送り、リアルタイムで各筋肉の変位量を把握し次の瞬間の動きを計算しなければバランスは保てません。
しかも、筋肉の変位量は目に見えない位の微量なものでしかありません。
脳は自立しての立位を保つ為にスーパーコンピューター並みの働きをしているのです。
(234) に 続く



2021年8月2日
(234) 後遺症を治そう 1
脳卒中の後遺症で困って居られる方々が300万人以上に達しました。
後遺症は治して貰うのは大変難しいですが、自分でなら治せます。
治す為には忍耐力と治ると信じる心が必要です。
治ると信じる心は本人だけでなく家族にも必要です。
治ると信じる心は無理に思い込もうとしても駄目です。心の底から治ると思える事が大切なのです。
其れは潜在意識となります。
人は潜在意識通りな人生をあゆみます。
顕在意識でなく、潜在意識が人生を決定します。
自分の思考でコントロール出来るのは顕在意識ですが、 潜在意識は自分でコントロールできません。
治ると言う事を潜在意識にする事は意志の 力 ではできません。
では、潜在意識を変える事は不可能なのでしょうか?
いえ、可能です。
なら、其の方法は?
心から治ると思える様に成る事です。
心は外からの情報で考えが変わります。
治る情報に多く触れる事です。
今までは、治らないという情報ばかりに触れてきました、其の結果、治らない事が真実で間違いのない情報として潜在意識の中にインプットされています。
でもそれは間違っていたのです。
治らないのでなく、治す技術が無かったのです。
情報の収集も潜在意識に左右されますから。潜在意識とは違う情報を得る事は大変です。
堀尾法は心から治ると信じ努力する事が出来た方々だけが成功する方法です。
言葉や文字の中に真実を見付ける事の出来る人は潜在意識を変える事の出来る人です。
何故なら一見は百聞に如かずと言われますが、理解するのに目からの情報より言葉や文章は難しいのです。
動画を見れば直ぐに理解出来ますが、言葉や文字ではそうはいきません。
堀尾法を実践する方々 は其の難しさを乗り越えた方々なのです。
堀尾法が成果をあげているのは方法では無く、実践する方々の心構えが治るモードに成っているからなのです。
後遺症が治るかどうかは方法大事ですが、潜在意識を変える様な出来事や情報に出会うかどうかです。
それは、探さないと出会えません。
本屋さん、スマホ、テレビ、世の中には情報が溢れています。
必ず治る情報もあります。
巡り会うことを信じて探して下さい。
☆☆☆☆☆
④ 動体バランスの訓練をしましょう。
ベッドの脇に立ちます。
何にも頼らず、自立して居られる様に成っていると思います。
動体バランス訓練の入口には到達できました。
登山でいえば三合目に来ました。
頂上を目指せる場所に来たのです。
道は険しく成りますが急がず休み休み行けば登頂は夢ではありません。
軽く手摺を持ちます。
爪先で床を踏みしめて膝を前にだします。かかとを少し床から離します。
どちらの脚でもかまいません。出来る脚からはじめます。
始めは、大きな動作をしない様に、力を入れないでも出来る小さな動作をゆっくりと繰り返します。
どちらの脚でも出来る様に訓練しましょう。
動体バランス訓練は脳卒中後の訓練では最も重要な機能の回復訓練ですから慎重にして入念に行います。
元通りの身体に成る為に!
(235) に 続く



2021年8月5日
(235) 後遺症を治そう -2-
脳卒中の後遺症は治して貰う事は出来ませんが自分でなら治せます。
医療専門家でも無理な事が素人の自分に治せる訳がないではないか!
そうですね。そんな事が出来れば専門家はいりませんものね。
そもそもなぜ麻痺が発生したのでしょうか?
脳血管障害で血液の供給が止まり脳細胞が壊死した為に機能停止状態が発生し脳からの信号が無くなり麻痺が発生しました。
では、何故治るのか?
発生の原因は明快です。
誰にも分かりますし納得できます。
でも、治ると言う説明にはなりません。
私は多くの治る方々にお会いしてきました。
治らないと思える方はほんの少数でしかありませんでした。
自分の体験と皆様にお会いした事から学んだ事。
そして、アメリカの脳科学者が発見した事等が私の考えの中心になっています。
10年以上前に成りますが、アメリカの脳科学者が脳は損傷しても脳の大部分を占める予備で待機している部分に損傷箇所と同じ規模で同じ性格の細胞群が出来て損傷箇所と同じ機能を発揮する様に成る事を発見したと発表しました。
私が脳卒中発症少し前頃の話しです。
発症後、退院間もなくのころテレビでもみました。
テレビでは脳内部でどの様な事が起こっているかをCGを使って詳しく解説していました。
極、短期間で再生し神経も損傷部位から新しく再生した脳に繋ぎ替える様子がCGで手に取る様に解る様になっていました。
私の脳の中でもあの様な事が起こり私は復活したのだと驚いてテレビを見ていました。
その後、インターネットの何処を探してもその論文を見付ける事はできません。
その論文が正しければ脳卒中の後遺症に対する、医療のあり方は一変してしまうでしょう。
私の後遺症に対する考えの中心にはその論文が有り、其れを裏付けるものとして私自身の体験と全国の多くの麻痺で苦しんで居られる方々から学ばして貰った事が有ります。
其の論文の正しさを実感する事が最近多く成ってきました。
医学の常識を覆す力のある論文は何処にいってしまったのか?
麻痺は脳卒中で脳が損傷したからですが、其の箇所は再生して生まれ変わっていたのです。
其の部分は生まれたばかりの乳幼児状態で手足を動かす信号を出すことが出来ません。
麻痺は、脳が再生して動かす事を学ぶまでの期間なのです。
学びさえすれば動く様になります。
身体は乳幼児ではありません。骨格も筋肉も完成されていますから、直ぐに動けます。
其れを証明されたのが竹田さんなのです。
リハビリは再生した脳に歩く為にはどんな信号を出したら良いかを乳幼児にも解るように指導することです。乳幼児と違うのは身体が大人で有ることです。乳幼児には無理な事も出来てしまうことです。
それが間違った動きでも記憶してしまいます。
リハビリ指導者はこの事をわきまえて指導しないと、取り返しの付かないことになります。
ですがこの事を現時点で医療関係者の方々に解って下さいとはいいません。
脳卒中の後遺症は元に戻らなくても当たり前であると思わないで下さい。
御願いします。
(236) に 続く



2021年8月18日
(236) 後遺症を治そう -3-
旅に出ていて投稿に間があいてしまいました。
心配して下さった方にはすみませんでした。
旅に出る度に複雑な気持ちになります。今回もそうでした。
話しは変わりますが前回の投稿の続編になります。
真実は強い 力 の前では 死亡 します。
真実が真実では無くなります。
原子爆弾の調査からの真実
チェルノブイリでの真実
福島での真実
脳卒中の真実
コロナの真実
強い 力 の存在は事柄毎に違いますが、力に取っては都合の悪い真実なのでしょう
私達は、その強い力に翻弄されながら生きています。
その 力 の影響から逃れる道は無いのでしょうか?
先日、こんな事がありました。
私の事を良く知っている方の知人が 脳卒中になられその方の勧めで私に電話がありました。
「知人から貴方の指導を受けなさいと言われましたが貴方は資格がありますか?
無いのなら私は資格のある人に身を委ねたいと思います。私は他の人々とは違う選択はしたくありませんから。」
その電話の内容を聞いた紹介者の方は、がっかりして居られましたが、世間の常識通りの選択をされた方が
間違っていると簡単には言えません。
自分には未知の事に遭遇してしまったら世間の常識を信じそれが 真実であると思い其れに従って生きようとします。
私もそうするでしょう。
私に連絡される方々は世間の常識に疑問を感じて居られる方々です。
自分の置かれた状況に対しての情報を集めて常識に捕らわれず自分の考えで道を決めようとされる方々でした。
結果的に世間の常識とは違う道を歩く事に成ったのです。
その事が其の後の人生に良かったかどうかはわかりませんが、私は結果がどうであれ、人生を常識任せ、他人任せ、にしない生き方を選ばれた事は間違いでなく正しい選択であると思います。
私のお会いする方々は総て自分の歩く道を自分の意志で決定された方々でした。
世の中の真実と思って居る事が本当の真実かどうか?
調べて見ることが簡単に出来る現代です。
異国の論文も日本語で読めます。
力 に取ってはやりにくい社会に成ったものです。
本当の真実を知ることが次世代の社会を住み良くする事に繋がるとおもいます。
私も未来社会のためにも真実を知る努力をしていこうと思っています。
(237) に 続く



2021年8月21日
(237) 後遺症を治そう -4-
「 プラトンもアリストテレスもわが友。だが最大の友は真実なり」。
万有引力の発見者 アイザックニュートン の言葉です。
与えられる情報の中から本当に真実かどうかを見極めるのは大変難しいです。
自分の体験などから見えてくる事実を積み重ねた結果としての真実であればそれが如何に常識と違おうが真実であると結論付けても良いと思います。
私がそう思える数少ない真実は私が体験した二度の脳卒中と全国の多くの当事者の方々にお会いして得た事から導いた想いは真実に近いものであるとの確信に至りました。
① 脳は再生する。
② 麻痺は治る。
③ 脳卒中の後遺症と言われている不自由な身体は脳卒中の後遺症ではない。
④ パーキンソンは治る。
⑤ 多系統萎縮性も治る。
⑥ リハビリが変われば後遺症は無くなる。
⑦ 脳には可塑性がある。
①から⑥ までは私が関わらせて頂いた方々の身に起こった事実からの結論です。
私の治るの定義は他人がその人から病気を感じさせるものが何も無い状態に成る事としています。
本人の考察は考慮しません。
⑦ は可塑性の解釈上の問題であると思います。
本来の化学用語として捉えると事実を歪曲しています。可塑性を本来の分野でない医学の現象に用いた事が間違いであり誤解を生む事にも成ったとおもいます。
① は脳が甦ったとしか思え無い事例に幾つか出会って脳が再生しない限りあり得ない回復力を目の当たりにしては再生を認めなければ説明できません。
② 麻痺が全く治る事は不可能と思える事例には殆んど出会っていません。
治らないと思った方は脳の思考回路が壊れていて治す事は困難である方でした。
潜在意識の中に治る事は無いと強く思い込んでいる方も治るのが困難な方です。
思考回路が正常であれば麻痺は治ります。
麻痺は身体の欠陥ではありません。
脳が再生し乳幼児状態なだけです。
乳幼児として指導すればたちどころに麻痺は治ります。
③以後は次回に書きます。
(238) に 続く



2021年8月23日
(238) 後遺症を治そう -5-
脳卒中の後遺症麻痺は、病気でも障害でもありません。
脳が緊急事態から生命を守るために損傷箇所の機能を取り戻すべく新しく脳を再生させたのです。
驚くべき生命維持の爲の自己治癒力機能を発揮させた結果なのです。
次回に詳しく説明します。
(239)に続く



2021年8月26日
(239) 後遺症を治そう -6-
ホンダ自動車の創業者の本田宗一郎さんは、私の人生は99%の失敗でしたが、1%の成功で今があるのです。と言われています。
脳卒中の後遺症はその殆んどは病気でも治らない障害でもありません。
失敗を恐れず挑戦するること、麻痺の真実を知ること。
復活への道は常に貴方の前に有ります。
脳卒中の麻痺は損傷した脳が甦り乳幼児と同じ状態に成っているだけです。
脳は再生する事を発見したアメリカの脳科学者の論文は何処にもありませんが、私はその論文は正しいと思っています。
脳卒中発症後、間も無くの頃に再生した脳部分は脳としての形は出来ていても其までに蓄積した手足の運動信号を発生したり言葉の、使い方や発声方法のプログラムなどは何もありません。
再生した脳は新品で白紙状態です。
何故私がそう思うのか?
私は此までに多くの方々の訓練指導を行いましたが、麻痺箇所に施術をしたことは有りません。
私の訓練指導は言葉だけです。
麻痺を治す方法を言葉で伝えるだけです。
言葉の内容は人其々で一定ではありません。
共通している事は、麻痺は治りますよ!という言葉です。
治らないと思える方には言いませんが。
そんな方には殆んどお会いしませんでした。
私は希望的観測で治ると言うのでは有りません。
治ると確信が持てるから治ると言うのです。
脳は短時間、一~二週間で再生してしまいます。
再生しないのは其まで有ったプログラムです。
プログラムを造り出す能力は再生しています。
プログラムは私が指導しなくてもやがて造られます。
造る時間を短縮する為の指導なのです。
プログラムを造り出すには誰の手もかりずに、したい事をしようと努力さえすれば自然にできます。
プログラムを造る方法は知らなくても動こうと努力するだけで出来ます。
努力は動いてと念じる事。
ベッドに寝ていて念じます。
成功率は0.01%から0.005%位です。
0.01%なら5時間で達成出来ることを実験で確かめた方も居られます。
0.01%なら一万回、0.005%なら五万回です。
不可能な値では有りません。
挑戦する価値はあります。
成功の条件は必ず動く時が来ると信じる心で有ることです。
疑う心がほんの少しでも有ると成功しません。
誰でも経過年数は関係無く成功できます。
痙縮の有る方は解除してから行います。
解除はリセッターで出来ます。
(240) に 続く



2021年8月29日
(240) 麻痺を治そう -7-
麻痺は治ります。
何故、治るといえるのか?
治らないと思うような方は極少数だからです。
回復期病気で何ヵ月もリハビリしても治らないと思うような人ばかりではないか!
確かに現実はそうです。
それは、麻痺に立ち向かう考え方と方法論の違いの結果です。
麻痺に対する私の考えは前回書きました通りです。
堀尾法とは、脳が新しくプログラムを造る支援をする方法を指導する訓練法です。
訓練の主体は麻痺患者です。
支援者は方法を言葉で伝えるだけです。
脳にプログラムが出来るまでは、ひたすら念じるだけです。
脳は其れに応えようと筋肉に繋がる神経を探し続けます。
脳には筋肉に繋がる神経の末端が何億本も来ていますから、目的の筋肉に繋がる神経を探し出すのは大変ですが念じる度に、これか、それか!と探します。
念じる度に脳は膨大な作業をしています。
筋肉からの神経はもれなく必ず脳に繋がっていますから、念ずれば脳は必ず見付け出してくれます。
例外はありません。見付け出してくれます。
見付けた直ぐにはほんの少しだけの動きです。
指、一本動かす筋肉に繋がる神経の数は何万、何十万本、いや、もっと多いかもしれませ。
最初に見付け出せる神経の数はそれらの何百分の一でしょう。
目で見える様な動きはとても出来ません。
伸筋と曲筋 は同じ所にグループとして繋がっていますから大きな力を入れて動かそうとするとグループ全体に信号を送る プログラムが出来てしまいます。
伸筋と曲筋 のどちらかには大きな信号をもう一方には
テンション信号としての弱い信号を送ります。
伸筋と曲筋に送る信号の強さの比率は大変重要な要素です。
訓練の初期に強い力で動かそうとすると双方の筋肉に送る信号の比率をコントロールするプログラムが正常に作成されません。
一度出来てしまったプログラムを修正するのは大変な作業です。
訓練の指導者はこの事を良く理解し慎重にしないと、取り返しの付かない不自由を患者に強いることになります。
筋力強化の為の運動は元通りに行動が出来る様になるまでは、絶対しないで下さい。
麻痺は筋力が無いからではありません。筋力強化すれば治る訳ではありません。
筋力強化は害は有っても益はありません。
最初の動き始めはほんの少しの動きです。
この時大切な事は動きを大きくする事をではありません。
念じる気持ちに素早く対応出来るようにする事です。
五回 動かしたら休みます。
堀尾法は、休む事を重要な要素としています。
何故、休むのでしょうか?
五回 動かせば脳は何をしたいのかを理解します。
理解した後に休むと、脳は今した事をもっと良くするためにシミュレーションを繰り返します。
上記の事柄でいえば、指を動かす筋肉グループの中の伸筋と曲筋の認識数を多くしその役割の把握もします。
五回の動きに十秒掛かったとします。
脳は十秒有ればシミュレーションを何百回何千回とくりかえします。
堀尾法が休む度に上手に成るのは このシミュレーション効果を利用しているからなのです。
堀尾法は休んで上手くなる訓練法です。
脳に取っては大変な訓練法ですね。
患者さんが何故、涙を流してまで嬉しいのか?
脳が喜んでいるからです。
何故脳は嬉しいのか?
脳が自分の力で出来る様に成ったからなのです。
脳は自立して生きて行ける事を確信出来た事が嬉しいのです。
復活の主体は身体ではありません、 脳 なのです。
その脳の復活を支援するのが、堀尾法なのです。
(241) に 続く



2021年8月30日
(241) 麻痺を治そう -8-
脳が造るプログラムってどんなもの?
医学的には身体を動かす脳の機能にプログラムという概念はありません。
コンピューターを語るのにプログラムを無視して理解しようとしているのとおなじです。
人の身体は高度に進化した
超精密機械です。
その総てを脳がコントロールしています。
脳は人類最後の秘境とも言われて足を踏み入れる事さえもできていません。
永遠に解明されることの無い秘境なのです。
今、脳の研究は世界中で行われ、新しい発見や論文が絶え間無く発表されていますが、秘境を外から眺めてあれやこれや言っている状態です。
話しは変わりますが脳が筋肉をコントロールするプログラムはどんなものでしょうか?
本当の脳の中にあるプログラムがどんなものか想像も出来ませんが、
人を機械で作ったロボットとした場合に置き換えて考えてみましょう。
意志で動かす筋肉だけでも
四百程もあります。
筋肉はとても細い油圧シリンダーの集まりです。
この一本々に信号を送ります。
各シリンダーには長さの変位量を測るセンサーがついています。
センサーが測定できる最小単位は10万分の1ミリ、もっと小さい値でしょう。
アーチェリーの選手が的を
狙う距離は野球場のホームベースから外野にある掌程の的に当たれば最高得点が得られます、的は直径11cm程の円です。的全体は1m以上の直径はありますが。
立位で何の支えも無く的を狙わなければなりません。
コントロールする筋肉は多く其処からくるセンサーの値から送る信号の内容を即座に決定しなければ成りません。
片目、二億画素から来る信号を処理し、その結果を反映し身体中に何億もある筋繊維を精密にしかも、リアルタイムでコントロールする、スーパーコンピューターが、脳 なのです。
それらを可能にするプログラムの内容は想像も出来ませんがプログラムの概念無くしてはアーチェリーの選手の身体の動きは説明できません。
私達は素晴らしい身体と驚異的な能力の脳に守られて毎日を無事に過ごして居られるのです。
正に奇跡の様な現実を当たり前の様に生きています。
この事実に感謝以外何もありません。
次回は記憶の話をします。
(242) に 続く



2021年9月1日
(242) 麻痺を治そう -9-
脳の記憶のメカニズムは現在、全く解っていません。
文献などにはいろいろ書かれていますが推測、仮説のレベルです。
脳の中での事は解りませんが医学に関係無く想像してみましょう。
脳の記憶システムはSDメモリーやハードデスクなどのメモリーのようにデジタル的でなく、限り無くアナログデータに近いものであると思っています。
デジタルは最新技術でアナログは古い技術のように思いますが、デジタルはアナログよりも古くから使われていました。
私の所から一時間位の所に武田信玄の、のろし台 が有りますが、煙の上がり具合を予め決めておいて、敵の動静を遠くまで速く伝えるのに
使っていました。正にデジタル技術の応用です。
近代は煙でなく最新科学技術に置き換えて遠く宇宙の中でも使われていますが基本原理はあまり変わっていません。
脳はアナログに近いと思う根拠は、デジタル信号の様に 0か1、 有、無 でなく情報の最小単位が-10から+10まで、もっと広いかもしれません。
脳のニューロン細胞には軸策という細い神経がでています。これにブドウの粒ののうな袋が無数に付いています。
この袋には窓2つ有ります。カリュームとナトリュームを其々取り込む窓です。
カリュームとナトリュームはマイナスイオンとブラスイオンに別れています。
のニューロン細胞のまわりは液体のカリュームとナトリュームで満たされています。
軸策に付いている袋はカリュームとナトリュームの取り込み具合によりマイナス電位とプラス電位を無段階的に持ったものが存在します。窓を閉じれば永久に電位は変化しません。
記憶媒体が 0か1 の様に単純でなくなればその結果は想像を絶するような記憶容量を生み出すでしょう。
記憶の話しに戻りましょう。
私達の脳の記憶容量は膨大なものです。
子供時代の同級生等が集まれば昔話で盛り上りますが話しの内容を動画として思い出す事ができます。
何十年間もの記憶を保持している為には現代の技術では人の頭の中に収まる大きさにすること等、不可能です。
記憶は自動的に行われます。人為的に記憶しようとして記憶する事もしますが脳内の記憶の多くは自動的に蓄積したものです。
手足などを動かすプログラムの内容も自動的に記憶したものです。
自動的に記憶する事は便利な機能ですが脳卒中後の訓練でも自動的に記憶していきますから注意しないと、都合の悪い事も良い事も無差別に記憶してしまいます
から修正したい記憶を後から記憶し直す事は大変難しいのです。
麻痺を治す事とはあまり関係無い投稿で読んで下さった方には申し訳ありませんでした。
人間の驚異的な一面を覗いてみました。
次回も記憶の続きを話します。
(243) に 続く



2021年9月2日
(243) 麻痺を治そう -10-
今回も記憶の話しです。
記憶は脳に情報を書き込む動作と、其れを読み出す動作で成り立っています。
書き込むのは全自動化されています。
読み出すのは人為的動作です。
夢などは人為的ではありませんが。
トラウマも人為的ではありません。
記憶力と言われるのは読み出し能力の事です。
書き込む情報の種類は多く見た映像、聞いた音、臭覚からの臭い、 皮膚からの温度、触覚、体内からの各種情報、味覚からの味、等とても多くあります。
脳の機能は現在世界中で研究されています。
一夜にして今迄の常識的な事が一変するような発見がいつ起きるかもしれません。
情報がどの様に記憶されていくのかに付いてもマウスや脳損傷した人からの事例等から推測したものが医学的な根拠になっています。
脳卒中で問題になる記憶障害や失語症等の場合は 殆んど読み出し機能の障害です。
脳の読み出しプログラムはインターネットの検索プログラムと原理的には良く似ていると思います。
このプログラムの壊れてしまった方にもお会いしますが其の時にはコンピューターの検索プログラムを造る様な気持ちで訓練します。
脳の記憶システムは随時書き換えられて居るものと固定されて居るものにわかれますが固定領域は膨大な容量が確保されています。
現在の科学からは推測も出来ない記憶方式なのでしょう。
麻痺の訓練に基礎訓練が重要な様に高次脳障害の訓練も基礎訓練がとても重要です。
脳卒中の麻痺回復訓練は脳のプログラムの再構築作業です。
脊椎損傷の場合は脳のプログラムは健在ですから神経の修復作業です。
脊椎には予備の神経が多く存在しています。
損傷していない神経に繋ぎ変えれば麻痺はなおります。
繋ぎ替えは脳内で行われますから訓練が必要です。
其れが完了したらプログラムは健在ですから動く様になります。
脳内で行われている記憶や読み出しに付いて解明されたと思われて居ることは電話線がどの経路で相手から自分の所に来ているかが分かった程度の事です。
音声をどの様にして電話線に流す信号にしたのか様々な相手の中から自分を選び接続したのかなど分からないままに電話システムの多くが解明された様に思っているのです。
私達の脳は現在最先端の量子コンピューターの何倍も上を行っているものだとおもいます。
自己修復機能を持ち100年以上も活動してくれます。
素晴らしい脳によって私達の生命は維持されて生きています。
脳卒中の話からは関係無い事柄になりましたが最後まで読んでいただき有り難うございました。
(244) に 続く



2021年9月3日
(244) 麻痺を治そう -11-
脳に付いて不思議に思うこと。
ジョウロの口が向き合って何かが移動している様な イラストを見られた方があると思います。
脳の ミューロン細胞のシナプスの様子を解りやすなく描いた図です。
脳のミューロン細胞は千億とも二千億とも言われています。
細胞一つにシナプスが一組として、(複数固着いています) その隙間を1万分の1ミリとすると細胞が一万個繋がれば隙間の和は1ミリになり、10万個で1cmに100万個では10cmになります。ですが脳には細胞がこの一万倍以上有るとすると
隙間だけでも頭の中には収まり切らないことになりますから、隙間は限り無くゼロでなければなりません。
この隙間には伝達物質が必要でそれが減少してパーキンソン病は発症するそうですが、無いに等しい隙間に伝達物質は入る事が出来るのでしょうか?。
シナプス同士は密着状態なのに伝達物質が要るのでしょうか?
脳は正に不思議な事ばかりです。
脳は死滅したら再生しないとされていますが。
リハビリ訓練もしないのに短期間で殆んど元通りに成られた方々が居られるのは何故でしょうか。
難病と診断された方々が自主訓練で薬も無く普通に生活出来ていることの説明ができません。
まだまだ脳には不思議な事が多くあります。
解っている事は、この不思議が一杯の脳により
私達は生かされている事です。
(245) に 続く



2021年9月4日
(245) プログラムを作って麻痺を治そう -1-
今回からは手足を動かす話しです。
誰でも何年後でも動く様になりますからね‼️
脳卒中後の麻痺の状態は、ロボットで言えば出来立ての新品でプログラムがインストールされていない状態と同じです。
動かないのは当たり前のなのです。
ではロボットにプログラムをインストールしましょう。
素人でも出来ますから安心して下さい。
ロボットのプログラムのインストールも脳卒中後の麻痺の訓練も不思議な位い良く似ています。
ロボットの動く原理も人の動く原理もそっくりなのです。
ロボットのプログラムを作りましょう。
私がロボットの設計をしていた頃からは大変進化し、誰でも専門知識が無くても出来る様になりました。
最初はロボットを動かすリモコンでロボットを動かします。
習うのはリモコンの簡単な使い方だけです。
ロボットの手をリモコンの方向ボタンを押して動かします。
ロボットには幾つか関節があり、全体も回転します。
箱の中のボールをつかんで持ち上げ回転して違う箱の中に置きます。
この動作をリモコンのボタンでします。
すると次にはリモコンを操作しなくても同じ事をロボットは停止ボタンを押すまで続けます。
リモコンで操作去れた動きをロボットは記憶してくりかえします。
ロボットが記憶した動きがプログラムなのです。
ロボットが記憶したプログラムの内容はとても複雑で簡単に理解出来るものではありませんが現代はリモコンで動かすだけでロボットがプログラムを自動的に作成し記憶します。
人の場合も殆んどおなじです。
違うのはリモコンでなく動かすのは脳自身の思考回路です。リモコンはいりません。
ロボットはリモコンは無ければ動かす事ができません。
人の場合は思考回路で動かしますから、その人の心に大変、左右されます。
動かないと思っていると思考回路からは動かす信号は出ません。
手足は壊れていないから必ず動くと強く思うことが大切です。
動く事に少しでも疑問が有ると信号はでません。
専門家は「動きません。全廃です。」と言いますが、動かし方を知らないだけです。
思考回路から動かす信号を出せば動く為のプログラムは脳が自動的に作ってくれます。
麻痺は必ず治ります。‼️
断言できます。‼️
次回も思考回路からの信号の話しです。
(246)に 続く



2021年9月6日
(246) プログラムを作って麻痺を治そう -2-
人は身体を動かす筋肉運動のプログラムは母体の胎内で完成させてから生まれます。
脳卒中後の脳も胎児と同じ状態です。
ですが、環境が大きく違います。
母体の胎内に居る胎児は無重力環境です。
宇宙のスペースシャトルの中と同じです。
子宮に満たされた羊水の中に浮かんでいます。
生まれると同時に身体は凄まじい引力にさらされます。
引力が物体に与える影響力は凄まじいものです。
頭など持ち上げる事は到底出来ません。
乳幼児には引力が 容赦なく降りかかります。
一日中この引力と戦わなければなりません。
乳幼児には思っても見なかった過酷な環境なのです。
筋肉に信号を送る事は学んできましたが、無重力環境での事です。
筋肉に信号を送る事を学ぶのに無重力環境である事が絶対条件と言って良いほどの事なのです。
何故でしょうか?
乳幼児状態の脳には重力下で身体を動かす程の強い信号を送る事は出来ません。
でも。思考回路から動かしてと指令が来れば、なんとかしてでも動かさなければなりません。
其の結果、代償筋肉を使ってでも動かそうとします。
身体には凄まじい引力が働き、足等はとても重く、しかも、持ち上げる筋肉は、足の付け根部分に付いています。
物理的には足の重さの20倍以上の力を発揮しなければ持ち上げる事は出来ません。
身体中の使える筋肉は使わないと思考回路の指令を実行出来ません。
代償運動はしてはいけない事は解っていても思考回路の指令には逆らえません。
脳卒中後の方々が代償運動の力を借りて歩行をするのを身に付けた事は致し方の無いことなのです。
避けることは出来ませんでした。
ですが、脳卒中に成ってしまったのだから仕方ないではないか ではすまされません。
代償運動は一生不自由な動きをすることに成るからです。
ではどうするか?
引力の影響力を無くして無重力状態で訓練出来れば代償運動は起きません。
目的の筋肉だけを動かす事を脳は学ぶ事ができます。
堀尾法ではこの理論を実現した訓練法をしています。
其れがあるからこそ、元通りの歩きを取り戻す事が出来るのです。
元通りの歩きになれますよ❗。 と言えるのです。
私の技術で治すのではありません。脳には治る為の素晴らしい機能が備わっています。
其の機能を発揮出来る様にしているだけです。
其の機能を発揮させる道具がバランスロープなのです。
次回はその話をします。
(247) に 続く



2021年9月7日
(247)プログラムを作って麻痺を治そう -3 -
今回はバランスロープの話をしましょう。
何故バランスロープが必要なのでしょうか?
バランスロープは身体に掛かっている引力を打ち消す為の道具です。
引力を打ち消す事など出来ませんが、疑似的にそんな環境を作り出すのです。
何故それがリハビリに必要なのでしょうか?
代償運動を誘発させない為の方法なのです。
リハビリで代償運動と言う言葉を聞いたことの無い方も居られると思いますが、脳卒中の後遺症で、絶対防がなくてはならないのが 痙縮と代償運動 です。
この2つが無くなれば後遺症で不自由する人は激減するでしょう。
痙縮と代償運動 は脳卒中の後遺症ではありません。適切な訓練をすれば誰でも防ぐ事が出来ます。
痙縮と代償運動が無ければ短時間で元の身体に戻れます。
痙縮と代償運動は身体中に発生します。
手足だけではありません。
何故、代償運動は誘発されるのでしょうか?
麻痺足の重さが5Kgでその足を健常時の5%の筋力で持ち上げ様とすると脳の感じる重さは100kgにもなります。
麻痺している腸腰筋だけではとても持ち上げる事は出来ません。
仕方なく直接関係の無い筋肉までも使う事に成ります。
これが原因で代償運動は誘発されます。
麻痺している筋肉はほんの少ししか力を出す事が出来ません。
その範囲内の重さで有れば腸腰筋は他の筋肉の力を借りなくても足を持ち上げる事ができ、代償運動はおきません。
足の重さは引力ですからそれを打ち消す方法が有れば良い事になります。
足を上方向に引き上げれば、引力を打ち消して足の重さを限り無くゼロにできます。
麻痺していて力の無い筋肉でも足を持ち上げる事が出来ます。
その結果、脳には腸腰筋だけを使うプログラムが出来ます。
バランスロープの仕組みは簡単なものです。
材料はホームセンターで揃います。
2個の滑車とロープの組み合わせです。
ロープの両端に重りと足を持ち上げるタオルの輪が有るだけです。
このページのショップコーナーにキットが有ります。
このページの世話人をして下さっている吉井さんが材料一式を取り揃えてキットにして送ってくださいますので申し込んで下さい。
材料費だけのボランテイア状態で協力して下さってます。
吉井さんは健常者で当事者ではありませんが後遺症で苦しむ人の居なくなる社会を目指している私の考えに賛同し、支援して居られます。
本当に有り難い事です。
全国の支援して下さる方々に支えられての私です。
皆様本当に有難う御座います。
(248)に 続く



2021年9月8日
(248) プログラムを作って麻痺を治そう -4-
脳卒中後の脳は再生して乳幼児状態です。
身体を動かすプログラムは何も有りません。
白紙のままです。
脳は生存の為、身体の機能を取り戻りもどそうと必死です。
思考回路からは動きの指令をだします。
思考回路からの指令は胎内で身体の動きを習得した時と同じです。
この指令に従ってさえ居れば元通りの動きを取り戻す事ができます。
プログラムも自動的にできます。
思考回路は乳幼児状態の脳に無理な指令は出しません。
胎内と違って無重力環境でない事も考慮して指令します。
立位をしようとしても怖くて出来ません。
怖いという思いは思考回路が立位をさせない為にブレーキを掛けているのです。
思考回路は無理なくもう一度胎内での訓練と同じ事を繰り返します。
私は其の指令により蘇ったのです。
重症でリハビリどころではなかったのが幸いしたのだと今に成って思います。
自分だけで出来ることしか何もしませんでした。
ベッドの上でだけで一人で出来る訓練に専念しました。
この時期の脳はどんな小さな動きでもプログラムにして記憶します。
思考回路からの指令に基づいているかどうかには関係無く動きは総てプログラムにして記憶します。
思考回路からの指令ではない動きをすることなど胎内では有り得ない事ですから
其れに対応する機能はありません。
正しくない動きでもプログラムにしてしまいます。
この時期に立位をすることなど思考回路には全く想定外の行為でしかありません。
絶対にしてはいけない行為です。
どんなに安全が守られていようと思考回路が安全と判断するまでは厳禁行為です。
何かに頼らなければ立位が出来ない時の立位には思考回路は危険を感じ防御態勢を身体中に発します。
これが自分を苦しめるプログラムとなって記憶されてしまいます。
後遺症で後々不自由する原因は此処に有ります。
思考回路からみれば、正しくないプログラムが出来てしまいました。
ですが、プログラムは修正出来るのです。
プログラムは自動的に出来ますから作る為の努力は要りませんが修正は状況が異なります。
動きさえすればプログラムは自動的に出来ますが、正しい動きをしようとしても出来てしまったプログラムが優先しますから新しい動きの邪魔をして新しい動きが困難になります。
筋肉は意図的に動きをコントロールする事はできませんから代償筋肉に動かなくてもいいんだよ、と伝えることは出来ません。
バランスロープは思考回路からの指令通りの動きが出来るようにして正しいプログラムを作る為の道具ですが、出来てしまったプログラムの修正にも使えます。
プログラムの修正は上記の理由により大変ですが、出来ますから挑戦しましょう
次回は其の話をします。
(249)に 続く



2021年9月9日
(249) プログラムを作って麻痺を治そう -5-
私達の頭脳は正にコンピューターです。
畳 一枚程に、びっしりと電子部品を並べ 其れを何ミリ四角平面に凝縮化したものが 、 集積回路 ( LSI I C ) と言われるものです。
驚異的な科学技術の結晶です。
殆んどの電気製品に内蔵され家庭の中にもあります。
今や、其れ無くしては社会が成り立ちません。
人の脳には、其と同じものが平面的でなく立体的に縦横 縦横にびっしりと詰まっています。
どちらも 其れを機能させているものはプログラムです。プログラムが無ければ何も機能しません。
コンピューターのプログラムを作るには専門知識が要りますが、脳のプログラムを作るには、専門知識は要りません。
人の脳が作るプログラムの作り方は現代のロボットと同じです。
自身を動す為に出した信号を元に自動的にプログラムをつくります。
脳卒中後の復活の為に再構築するプログラムは一定の条件のもとで脳自身が構築します。
脳が作る、再構築プログラムは脳卒中発症前と同じものです。其のプログラムの完成後に身体の動きは元通りとなります。
此処までの復活は総て自動的に脳に内蔵されている復活プログラムに従って行われます。
一定の条件とは、脳に内蔵されたプログラムに総て従った時のみ正常に完成出来るということです。
脳が送る信号通りの動きを筋肉が出来ない時は正常なプログラムはできません。
脳からの信号でない動きもプログラムにしますが正常な復活に繋がるプログラムにはなりません。
脳卒中後に補佐する人は脳の復活システムを理解しないで関わると大変な危険があり患者の人生を壊してしまう恐れがあります。
善意の気持ちでした事でも結果次第では人生の破壊者になってしまいます。
専門家の皆様に解って頂きたいのは、脳卒中後の脳は自己復活システムに乗っ取って自から復活していくもので、他の手助けは要らないということの理解です。
他動的な訓練の総ては脳の復活の邪魔になるだけです。
患者は治して貰うという考えはしないことです。
脳内のプログラムの構築などをしてくれる 人 は存在していません。
プログラムを再構築するのは自分以外にありません。
医師が治らないと言おうがそんな事に耳をかす事は有りません。
治らないのでなく治し方を知らないだけです。
全国に正常にプログラムが再構築出来なかった方々が何百万人も居られますが、
プログラムは修正できます。
修正しようではありませんか。
修正は簡単ではありません。が、修正できます。
修正したい 方 は その覚悟をして下さい。
先ず、歩く事から修正しましょう。
① 杖歩行をしている方は動体バランス訓練をします。
② 装具使用歩行の方は足関節の訓練をしましょう。
③ 杖も装具も使用してないがビッコ歩きの方は足の稼働訓練をしましょう。
歩行は出来ても元通りでない方は、歩行をしても元通りに歩きにはなりません。
元通りと思えない原因を探しましょう。
③ に当てはまる方は麻痺足の耐荷重訓練をしましょう。
足不具合は自分では解りにくいものです。
誰でも元通りの歩きになれます。其の為には自分だけではできない事もあります。其の場合は指導者を探しましょう。
其の指導者に 十時間 指導して貰っても改善が無いときは他の指導者を探して下さい。
次回はバランスロープを使用して代償運動筋肉の解放の話をします。
(250) に 続く



2021年9月10日
(250) プログラムを作って麻痺を治そう -6-
西洋では身体を 目 で見て理解しようとして解剖医学が発達しました。
東洋では身体の本質は 目 では見えない処にこそ存在するとしました。
明治の頃に西洋医学と東洋医学の良いとこ取りをしていたら今の医学は違ったものになり、健康な社会造りに貢献していたでしょう。
ですが、東洋医学は旧式なものとして切り捨てられました。
形は違いますが現代の脳卒中の治療にも同じような事を感じます。
脳卒中の初期の治療は手術と、投薬です。其のおかげで死亡原因のトップから3~4番目にはりました。
正に医学の勝利です。
其れに引き換え、脳卒中後の後遺症治療は進化していません。
何故でしょうか?
私は後遺症を医学的に治そうとしているところに問題が有ると思っています。
私は医学分野の知識は全く有りません。
脳卒中の後遺症を工学的に見ることしか出来ません。
後遺症に付いて医学的での研究の歴史は古く専門分野の方々の論文も多くあります。
工学的に取り組んだ事例は見たことが有りません。
リハビリ に ロボットが利用されていますが医療機器としてです。
私は 工学 の立場から後遺症を視てきました。
西洋医学的と東洋医学が結合していたら。
と、思いますが脳卒中の後遺症にも医学的な取り組みと工学的な取り組みが有っても良いと思います。
後遺症の治療に工学的な考え方がとても相性が良いと思うからです。
今回は歩行に対する代償運動筋肉の解放に付いての話しです。
解放が進んだ方々が言われるのは歩く事での疲れ方が少なくなって歩く事が楽になりました。と言われます。
代償運動は、歩行訓練で減少する事はありません。
代償運動を抱えたままで歩く事は 身体の健康には悪影響があります歩行訓練は止めましょう。
代償運動筋肉の解放は其の筋肉を使わなくても目的が達成出来ることを脳が学ばなければ解放してくれません。
脳に其れを学んで貰う道具が バランスロープです。
バランスロープは筋力強化の道具ではありません。
筋力強化と代償筋肉解放とは正反対の関係にあります。
代償運動の有る方の筋力トレーニングは厳禁です。
バランスロープは椅子に腰掛けて使います。
バランスロープで重要な事は錘の調整です。
指で軽く麻痺足が持ち上がる程度にします。
麻痺足を持ち上げた時に身体の何処にも力が入っていない様にしないといけません。
持ち上げる動作をゆっくりと5回したら休みます。
プログラムの修正には根気強さが必要ですが脳は必ず解放してくれますから続けて下さい。
代償運動は初期に起こりますから発症直後のリハビリは注意が必要です。
代償運動 や 痙縮 の発生メカニズムの解らないセラピストの方はリハビリ業務をしないで下さい。
患者の人生破壊者になってしまいます。
(251) に 続く



2021年9月11日
(251) プログラムを作って麻痺を治そう -7-
毎回本当に多くの方々に読んで頂き有り難い限りです。
前回、リハビリは工学の分野と書きました。
何故、麻痺が医学でなく工学なのでしょうか。
身体が動く基本原理は物理学の世界です。
医学では不明な点ばかりで殆んど解明されていません。
工学的にみる場合は筋肉が動く事の原理は解明されていなくても脳からの信号で収縮運動をする個別の器官でありその動いた変位量を測定するセンサーを内蔵していることが解れば充分です。筋肉が何故収縮運動をするかの解明は医学の分野ですがリハビリには直接関係ありません。
筋肉は単なる収縮器官であり脳からの信号に反応して動けばそれで筋肉の役目は完了です。
脳卒中の後遺症部位は壊れていませんからアプローチする意味がありません。
問題は脳にもう一度信号を送る様になって貰う事なのです。
脳の手足への信号発生メカニズムはシステムにコンピューターそのものです。
脳はとても優れたコンピューターですが脳卒中により新品に置き換わってしまいましたから、もう一度プログラムをインストール (構築設定 ) をしないといけません。この作業は医学でなく工学の世界です。
手足の動きや歩行などは機械工学ですが脳はシステム工学の世界です。
記憶に関するところはインターネットで活躍する検索プログラムの世界です。
身体中の筋肉は正常で医学的には問題ありません。
脳卒中の後遺症は脳内のプログラムの再構築作業ですから工学の知識が必要なのです。
人の脳とロボットのコンピューターの違いはロボットには意志が無いですが人の脳には意志が有り自己治癒力が有る事です。
自己治癒力の力は物凄く復活の為になんでも吸収しょうとしていますから間違った動きでも取り込んでしまいます。
其れをさせないようにする知識がとても重要です。
記憶障害等は記憶出来ないのではなく読み出す事が出来なくなっているのが殆んどです。
リハビリの方法を間違うと検索プログラムを完成させることは出来ません。
ヒントを出して思いださそうとするリハビリは絶対にしてはいけません。
思い出そうと努力させることは 百害有って一利 無しです。
リハビリする人は検索エンジンの事を勉強して下さい。
脳卒中の後遺症の回復は筋肉が壊れていなければ医学の必要性はありません。
システムに工学の応用で総て治せます。
医学的に治す事は出来ません。 何故なら医学的に壊れた処は無いからです。
脳卒中の後遺症は脳内プログラムの問題です。
プログラムは経過年数に関係無く修正出来ますから。諦めない様にして下さい。
(251) に 続く



2021年9月12日
(252) プログラムを作って麻麻痺を治そう -8-
麻痺を治すのは工学と言うと、病気と工学に何の関係が有るのか?と思われる方が多いとおもいます。
工学は仕組みを研究する学問です。
社会の総ては個々の仕組みの上に成り立っています。
その仕組みの頂点にあるのが私達人間の身体を生存させている仕組みのだと思います。
一見 エネルギーとは関係無い様な食べ物を体内でエネルギーの変換物質にして筋肉を動かします。
どんな優れた機械でも植物と水を与えただけでは動きません。
人は頭の前に 目 と言う画像センサーを一対備えています。両目では四億画素のデジカメに相当します。
目からの距離を測る事ができます。
そして物体を立体的に捉える事もできます。
頭の両側には 耳 と言う聴覚センサーを一対備えています。空気の波を物理的に増幅して。聴覚神経に伝えます。音の発生方向も理解できます。
耳は 超精密な平衡センサーを内蔵しています。
このセンサーの働きで立位での歩行が出来ています。
顔の中央には鼻が有ります。
空気の取り入れ口と臭覚センサーを備えています。
臭いには慣れて感じなくなりますから。時々左右の孔をふさいで空気の通路を入れ替えています。
異臭から身を護る機能です。
其れにに繋がる肺臓は全自動で動き片時も休ます横隔膜の働きで腹式呼吸をしています。足らない時だけ胸式呼吸をしますが。
全自動のお蔭で呼吸の事を意識しないでも生きておれます。
其の鼻の下には 口 が有ります。大切なエネルギー源の取り入れ口です。
中には味覚センサーを備えた 舌 があります。
味は脳に伝えられ旨い味に脳は悦びをを感じます。
この感じに脳は反応し活力を高めます。
旨いものを食べると言うことは身体の活力を高める原動力です。贅沢なもので無くても旨いと思えれば脳は悦びます。
その他に 口 はコミュニケーションの大切な器官です。
人は言葉を発明したことにより、大きな集団社会を形成しました。付属して文字も発明しました。
其の識字率で日本は世界トップです。
しかも文字を三種類使い分けています。
漢字、ひらがな、カタカナ日本以外には複数文字種を日常的に使っている国はありません。
脳卒中の後遺症で失語症の方々の訓練に、こんなに敵した言語はありません。
ですが訓練には日本語の優れた特徴は生かされず西洋式の訓練がされているのは悲しいことです。
私の前では何年も言葉が一言も発せられなかった方々が僅かの時間で話せるようになりました。
私の指導のお蔭でなく日本語の優れた特徴のおかげです。
そして身体中の皮膚には、温度、触覚、痛覚等のセンサーが無数に散らばっています。総ての信号は脳に送くられます。
有り難い事に皮膚には全身くまなくバクテリアが住んでいます。
目には見えませんから存在を感じる事はありません。
皮膚から出る廃棄物を食べて生きています。その数種類のバクテリアの排泄物は皮膚の表面を隙間なく常に覆っています。
それは弱酸性物質で細菌などは長居出来ません。
バクテリアは私達の身体を外敵から守ってくれています。
手洗いはゴミだけ落とせば充分です。
消毒する事は味方のバクテリアも殺すことになり無防備に成ることです。
私達の生存は身体の様々の
仕組みにより成り立っています。
この仕組みを研究するのが工学なのです。
生存の仕組みには医学の分野もありますが、脳卒中の後遺症に応用するには未知の部分が多過ぎて不可能です。
身体の総てが解明される日は来ないでしょうし、来ても人々の幸せに繋がるとはおもえません。
脳卒中の後遺症は医学でなく物理的なシステム工学で解決する事が多く有ります。
その方面の研究が進むことを願っています。
(253) に 続く



2021年9月13日
(253) プログラムを作って麻痺を治そう -9-
脳卒中の後遺症を治すのに工学はどんな役目をするのでしょう。
工学的に後遺症をみる時は麻痺の原因は?から麻痺の起こった仕組みを解析します。
すると、麻痺の原因は脳内に有る事がわかります。
麻痺を治すには脳内を麻痺の発生前の状態に修復することで麻痺を治す事が出来る事がわかります。
血管障害で脳細胞が死滅した事が直接原因ですがその部分は予備の部分に再生し稼働状態に成っている事は最新の脳科学で解明されています。( この発見は医学界では認められていません。医学には、都合の悪い発見なのでしょう。)
脳は元の状態に戻っているのに麻痺は治っていません。なぜでしょうか?
筋肉を動かすには大変複雑な信号を発生させなければいけません。
その信号を、発生 出来ないのは 脳は修済みですから何故でしょう?
信号を発生させる仕組みの中に原因が有る事がわかります。
思考回路からの指令は「コップの水を飲もう」だけです。
これを実行するには、コップの位置を性格に測定し中の水をこぼさない様に口まで運ばないといけません。
乱暴に扱う事は出来まん。
慎重に手を動かします。
この動作を手にさせる為には様々な条件を満たすような信号を送る必要があります。
可能にするにはコンピューターのプログラムの様な働きをする仕組みが無いとできません。
脳内はどの様な仕組みなのかは解りませんが、物理的に手を動かす信号を発生させる仕組みを推論するしかありません。
私は、プログラムが有ってそれにより複雑な信号が生成されていると推論し、それに従っています。
その結果、麻痺を治すには手足でなくアプローチするのは脳で有るとして訓練しています。
脳にアプローチするには情報のみです。
私が言葉だけの訓練指導をする理由です。
私が働きかけている脳の部位は思考回路です。
手足を動かすのは運動野と言われる部位ですが其処に外部から働き掛ける事は出来ません。
思考回路は身体の総てを取り仕切る中央指令センターです。
身体中のセンサーからの信号も此処に集約されます。
この回路の上位に潜在意識回路が有り大きな影響力をもっています。
思考回路からの司令から信号を造り出す部位が運動野です。
脳卒中で一番壊れやすい処です。
思考回路が壊れる事は殆んどありません。
理由はわかりませんが生存に関わる最重要 領域ですから何重もの安全確保手段がとられているのでしょう。
私達が生きて要られるのは、奇跡的の様な仕組みに支えられて生きています。
人の身体の仕組みは解れば解る程、そのまた先の不思議さに当たります。
興味の尽きない物体、素晴らしさに満ち溢れた物体、永遠の幸せと平和を築く能力も持ち合わせています。
其の能力に期待し発揮しようではありませんか。
一人一人は微力で良いのです。
(254) に 続く



2021年9月14日
(254) プログラムを作って麻痺を治そう -10-
人の行動はシステム工学で考えると解りやすいと思います。
脳卒中の後遺症もその考えに従っています。
行動の内容は、起承転結 の順序で完結します。
システム工学ではこの 起承転結 をシステムとします。
脳の思考回路はこのシステムに乗っ取って働いています。
後遺症の訓練も思考回路 のこのシステム通りに進めます。
思考回路が運動野に司令を出す為には脳のシステムに従わなければなりません。
手を動かす訓練を例に話しましょう。
手の役目は食べ物を口に運ぶことです。
現在は手の役目は多様に成りましたが、当初はその事だけが役目でした。
潜在意識の中では最重要な役目として認識しています。
訓練は食べ物を口に運ぶ事をします。
私はポップコーンを指でつまんで口に運びました。
システム工学的にこの動作をみましょう。
① 目がポップコーンを認識します。
② 食欲が起こります。
③ ポップコーンをたべることにします。
④ 手に 口 に持って来るように司令を発します
⑤ 指令を受けた運動野は手を動かすプログラムを始動します。
⑥ 食べる事ができました。
⑦ ポップコーンの味が思考回路に届きました。
⑧ 満足感を思考回路は得ました。
ポップコーンを食べる動作をシステム工学に当てはめると ①から⑧ 迄になります。
手を動かす為には動かす目的が要りますが、思考回路が発する目的かどうかが重要です。
私は、ビー玉を壺の中に入れる訓練をしましたが思考回路からみれば、無駄な行為でしかありません。
思考回路がその行為をしようとする事、そして、満足を得る事が大切です。
私の指導では一つ食べるとお休みです。
すぐには 二つ目を食べません。
思考回路は美味しく感じましたからもっと食ようとします。
そこで思考回路はもっとスムースに食べるための練習をします。
思考回路の行う練習は司令に対して運動野が敏速に反応し上手にポップコーンを口に持って来れる様にシユミレーション訓練を繰り返します。
実際に手を動かしませんがシユミレーション訓練の一回は一秒も要しません。
一分もあれば 百回以上の訓練をするでしょう。
堀尾法は休む度に上達するのは思考回路が行うシユミレーション動作を利用しているから短時間で、休んでばかりいるのに上達するのです。
(255) に 続く



2021年9月18日
(255) プログラムを作って麻痺を治そう -11-
思考回路の上位に潜在意識があり思考回路は潜在意識の影響を大きくうけます。
潜在意識に反する決定を、思考回路は決してしません。
今回御会いした方は脳出血で片麻痺になられた男性でした。
御会いして直ぐに装具から内反防止靴に履き替えて貰い、手にはリセッたーを装着しました。
2日目の歩行練習では装具も杖もなく歩く事が出来るようになり手指も少しですが動く様になりました。
足には装具装着でのリハビリの後遺症があり足関節と膝関節に痙縮がありますが足首リセッターでの訓練で解除できるでしょう。
最初に基礎訓練をしていれば三ヶ月もすれば元の身体に戻れた筈です。
今、懸念されるのは、急性期病院でのリハビリです。
全く白紙状態の脳はどんなことでも強力に取り込み記憶します。
後に成っての復活訓練のとても大きな障害になります。
行うべきは基礎訓練です。
総てベッド上で行います。
立位訓練などもっての外です。
絶対にしてほしくないのが潜在意識のマインドコントロールです。
私の御会いする方々は殆んど家族共々マインドコントロールをされた被害者です。
脳の画像所見で何が解りますか?
出血場所や梗塞箇所は解りますが、後遺症の状態など参考程度の事しか解りません。
出血が豆粒程の方でも重篤な後遺症の方も有れば大きな出血でも後遺症はそれ程でもない方も居られます。
医療者の言葉は貴方 方が思っているより患者には重くのしかかります。
治りません。の言葉は、患者の此れからの人生の全否定と同じなのです。
そう宣告した患者が治ったら宣告した責任はとれますか?
何故、 治りますと。 言えないまでも、治る希望を棄てない様に諦めない様にして生きて下さい。 と言えないのですか?
このままでは医療関係者の地位は下がるばかりではありませんか?
殆んどの方々は治る事の出来る人々なのです。
治して共に悦び感動出来る職業に就いているのです。
せめて潜在意識に絶望的なマインドコントロールをしないで下さい。
(256) に 続く



2021年9月20日
(256) プログラムを作って麻痺を治そう -12-
今回は、脳の可塑性の話をしましょう。
脳に可塑性が有るか無いか?
確かめた人は誰もいませんし、確かめる技術は世界の何処にもありません。
状況からみてこうではないか? という事です。
脳に付いては、こうです。
と言いきれる事柄は殆んど何も有りまん。
今回、話したいのは可塑性という言葉の解釈の問題です。
可塑というのは物体に外部からの力を加え変形させた形を保ち続ける性質の意味です。
弾力性の有るものは可塑性の無い物質です。言い換えれば復元性が有るものには可塑性は無いのです。
脳は一度壊れると再生しません。治りません。
と言うのを表す言葉として脳には可塑性が有るとした用い方は言葉としては正しいですが、脳には可塑性が有るから治ると言う使い方は可塑性の意味とは矛盾した使い方になります。
最初に脳に可塑性と言う言葉を使った方は論文を正しく訳し可塑性と言うの語句を選ばれたのですが此を見た他の学者先生が可塑性の意味を復元性と同じに考え解説した事により、可塑性と復元性が混同され現在に至っているのでしょう。
医学の世界には他にも同じ様なことがあります。
脳には可塑性でなく強力な復元性があります。
私の御会いする方々が短時間で元の身体に戻られる場面に出会う度に復元性の凄さに驚いています。
この復元性は経過年数に関係無く発揮されます。
元の身体にもどれる可能性はだれにも平等に備わっています。
(257) に 続く



2021年9月21日
(257) プログラムを作って麻痺を治そう -13-
今回は失語症の話です。
其の中の構音障害の訓練です。
訓練では 50音 の発音が基礎ですが、50音 の発音訓練を意図的にしないようにしたり、禁止しているところも有ります。
何故でしょうか?
権威有る学者先生が、50音 の 発音訓練は害は有っても益は無いとの論文を書かれた事が原因です。
何故そう書かれたのでしょうか?
脳卒中後遺症の言語訓練で欧米は アルファベットの読みをエービーシと教えてはいけない事になっています。
此を手本にされて、アルファベットを日本語では50音として論文に書かれたのです。
欧米と日本を同じに考えてしまったのでしょう。
欧米ではアルファベットの読みを教てしまうとスペルを見て発音しようとするときに。
アルファベットの発音通りの単語はありません。
単語毎に発音を覚えないといけませんから教えると害が発生します。
日本の五十音 の発音は固定されていますから一部の例外、以外発音に 変化はありません。
日本語程習得しやすい言語は有りません。
日本語は同音異義語が極て少ない特徴があります。
失語症の訓練に日本語程、敵した言語は有りません。
私の御会いする 失語症の方々が何年間の空白時期を乗り越えて短時間で言葉を取り戻されるのも日本語の恩恵によるものです。
真っ先に指導をすべきは五十音の発音です。
間違った 論文の為に何れ程多くの失語症患者が生まれてしまうのか計り知れません。
(258) に 続く



2021年9月22日
(258)プログラムを作って治ろう。-15-
今回も失語症の関連です。
私達は語彙をどの様に記憶するのでしょうか?
記憶に関してわかっている事柄は医学的にはなにもありません。
海馬で短期記憶をしてそのあとに………?
事故で海馬を失った人がその後、記憶障害を起こして………?
脳の中の記憶情報を見る事は現在の科学技術では不可能です。
従って記憶に付いての論文等は憶測か、仮定、ばかりの空想物語とおなじです。
失語症の回復の為に私がよりどころとしている私の考え方を書きますが、上記した様に参考にする物は何も有りませんので
全て仮定の話しです。
外部からの情報のデーターは全て海馬に来ます。
海馬はその形からそう呼ばれている脳の一部分です。
海馬の仕事は、情報の分類仕分けと目次付けです。
この目次は私達が見る本の目次に当たるものですが、本の目次とは、比べ物に成らない複雑なものです。
最初には大分類記号がふられます。
例えば、画像、語彙、知識、味覚、自然、など多岐にわたります。
語彙の場合は意味による分類、使用場合による分類、などです。
意味による 分類は名詞、動詞、形容詞、など。
用途による分類は、話す相手の地位、友達、恋人、喧嘩相手、いたわり相手、同業者、指導相手、等等、そぞれの項目の中も細分化され分類して記号をふります。
普通の人が記憶している語彙は3千個ほどと言われています。
何千も有る語彙から瞬時に適正語彙を選べるのは、、各 語彙が細かく分類されて検索しやすい様にされているからです。
日本語は語彙の多さが特徴ですが、単一意味言語が殆どであることも特徴です。
欧米の言語は複数意味言語ですから語彙は少ないですが使う場合により意味が違いますから、大変です。
読み書き能力で日本は世界のトップに有ることも日本語のお陰です。
ホームレスの方々が新聞を読んでいるのを見て驚いた外国人の話は日本と外国の識字率の違いを表わしています。
アメリカのクリントン大統領の就任演説で、私の就任期間中に識字率を向上させます。と言っているのを聞いて移民が多いからなのかと思いましたがそうでは無くアメリカ人の問題である事におどろきました。
失語症の訓練にもこの日本語の特徴は生かされます。ですが訓練技術は歐米の物真似です。
日本語は広く庶民が使いこなせる事を考えてつくられました。
江戸の街で、繁盛していたのは貸本屋でした、大手は作家を抱え街で起こる出来事を直ぐに物語にして店に並べました。
庶民の識字率が高かったからこその商売です。
歐米の識字率が 低いのはその言語が出来た背景に原因があります。
庶民には取得出来にくいことを目的として生み出されてきましたから、識字率が低いのは目的をはたしているのです。
そんなバカな事がある訳が無いと思われる方が多いと思いますが。
私達に日本語は空気と同じ、余りにも有って当たり前の存在です。
ですが、其の日本語は世界でも類を見ない優れた表現手段の道具なのです。
私がこの事に気付いたのも失語症を発症したお蔭です。
失語症の回復に、こんな有り難い国は他に有りません。
失語症を回復させましょう。
(259)に 続く



2021年9月24日
(259) プログラムを作って麻痺を治そう。−15−
今回も失語症の話しです。
利き手側に麻痺が発生すると失語症も発生します。
学術でなく私の考えです。
人の脳の容量には左右差が有ります。どちら側が大きいかの決まりはありません。
赤ちゃんは最初に大きい側に繋がっている方の手を使おうとします。
その容量の大きい方に言語などの機能もあります。まれには左麻痺の方でも失語症の方も有ります。
日本は右手文化ですから赤ちゃんの時に左手で持ったスプーンを右手に持ち替えさせればそんなに苦もなく右利に修正出来ます。
本人も親も何気なく行いますから修正の記憶はのこりません。
歩きが上手になる前にしないといけません。
右手文化の国では右利きに育てるのが良いと思いますが最近は干渉せずそのままにして左利きでも良いではないかとする親御さんも居られますが
右利きに育てた方が良いと私は思っています。
前置きが長くなりましたが失語症の話しをしましょう。
言いたい事は解っているのに言葉が出て来ない方も多くおられます。
語彙が想起できないのです。
その方々に共通している事は語彙を探す作業に手間取るか?探し方が解らないかです。
脳が語彙を探す作業は語彙に付けた目次を頼りにすすめます。
目次を手繰って瞬時に目的の語彙に辿り着きます。
何千も記憶して有る語彙も目次を手繰っていけば一瞬で探す事ができます。
リハビリで言葉を思い出す訓練をする時にヒント等を出して思い出さそうとしますが、これは目次を利用して語彙を探す事とは相い反する訓練になります。その結果は語彙を探そうと脳は手当たり次第に片っ端から総当たり法式で探す事をする様になります。
語彙を想起出来ないのは語彙を探すプログラムが無くなったからで、語彙が記憶から無くなったのではありません。
訓練は語彙を探すプログラムの再構築なのです。
無秩序に探し廻るプログラムを作ってしまうと修正が大変です。
失語症で有る事が判明した時からが訓練になります。
何とか話しが出来るようにと話し掛けたり、思い出さそうとアレコレしたりはしてはいけません。
言語の専門家が担当して語彙の検索プログラム作りをしましょう。
どんな訓練をするのでしょうか?
私の場合は、林檎を使います。
林檎を出してこれは 何 と言います。
2秒で答えられ無い時には。
私が りんご と言います。
頷いて貰えれば其の方の脳は、正常に動いています。
りんごが解らない方は回復に時間がかかるかも知れませんがそんな方は殆んどありません。
頷いて貰えたらりんごは見えない所に置きます。
5秒後に、又出します。
先程と同じ事を繰り返します。
直ぐに、りんごと答えられる様になったら、見えない所に置く時間を少しづつ長くしていきます。
答えられる様になったら一緒に喜んであげましょう。
答えを言ってしまっては訓練にならないではないかと思われるでしょうが、この訓練は思い出させるのが目的ではありません。
検索プログラムの再構築です。
出された問題の答えに辿り着く方法を脳が学ぶ事です。
訓練は、目の前の物の名前を答えるだけの単純な事の繰り返しです。
5秒後でも答えられ無かった方が 1分後でも答えられる様になれば大成功です。
訓練は、まだ続きます。
(260) に 続く



2021年9月26日
(260) プログラムを作って麻痺を治そう−16−
脳卒中後の脳は、再生して乳幼児状態です。
医学では再生は無い事に成っています。
この事がリハビリ後遺症を発生させる最大の原因に成っています。
再生すると、するならば現在のリハビリ技術は総て見直さ無ければなりません。
そんなことは簡単には出来ません。
それが実現すれば脳卒中後遺症患者は激減するでしょう。
リハビリ革命が起きます。
ある当事者会の会長さんが言われる様に「麻痺が治ると困る人々が多く居られる事を貴方は考えた事がありますか?」
会長さんは、医療従事者の方々の事を思い遣り、そう仰るのはわかりますが、私には、麻痺のままでも社会貢献しているのですよ、という考えには納得出来ませんでした。
私は脳卒中の後遺症で困る人の居なくなる社会を目指したい。
脳卒中後遺症は再生した脳が正しく成長すれば元通りの身体に戻れるのです。
リハビリは生まれたばかりの乳幼児にギブスを付けて歩かせ、言葉の何んたるかも解らないのに言葉を使う事を強要し、正しく成長する事を阻害しています。
指導者は患者を治してあげたいとの思いで職を選ばれたのです。
ですが、学んだ、治す方法は治す事とは裏腹の患者を一生苦しめる事に成る方法だったのです。
そんな筈は無いと反論されて、当たり前ですが、リハビリでの患者の状態を見れば治していると言えるかどうか?疑問です。
脳卒中の後遺症は治せます。
考え方を変えるだけです。
治す事が出来れば患者にとっては神様です。
後ろ姿に手を合わす存在なのです。
治す事は難しくは有りません。
方法を変えさえすれば。
元の身体に戻った患者に感謝される存在になって下さい。
素晴らしい人生がおくれます。
(261) に 続く



2021年9月27日
(261)プログラムを作って麻痺を治そう−16−
失語症を治しましょう。
こんな事が有りました。
40代の若い男性の方です。
2年間、ひと言も発する事が出来ませんでした。
何か言おうと必死に努力されますが言葉を発する事が出来ません。発しようと努力される姿はとても気の毒で見ていられません。
身体の上半身にあらん限りの力を込めて何とか言葉を発っしようとされますが口からはうめき声がでるばかりでした。
力を抜く事が出来ないのです。
私はその方の直ぐ側により、耳元に出身地は何処ですか? と囁きかけました。
そして耳をその方の口元に持って行きました。
するとその方は私の耳に ひ、ろ、し、ま、と囁いて下さいました。
ご夫婦は抱き合って涙を流して喜ばれました。
二人の、涙は、闇の中を歩いた今迄の苦難の道程を物語っています。
お会いして二時間後のことでした。
暫くして奥さんが言われました。
小学一年生の息子が毎日学校から帰るとランドセルを背負ったまま居間の主人の前に来て正座して『 おとうさん、いつなおるん?』 て、言います。それを聴くのが辛くてたまりません。と言われます。ご主人も大きく頷かれます。
もうすぐ治るよ!と言えたらどんなに良いか。
脳卒中の後遺症は家族全員の悲劇なのです。
今、一番したい事は何ですか?と言いますと、絵本を読んで聞かせたいと言われます。
明日は絵本を読める様に練習をしましょうと、その日はホテルに帰りました。
そして二日目から本の読み方の訓練です。
最初に一行だけを黙読します。
頭の中でひらがなを一文字づつ発音します。
上手く言える様になったら発声します。
すぐ前の人に囁く様に読みます。
聴き手は少しづつ間を広げていきます。
1.5m程離れて普通に聴こえる声量で充分です。
午前中には出来る様に成りました。
午後は感情を込めて抑揚豊かに読む練習をしました。
何年も言葉を発する事が出来無かったとは思えない、上手な読み方が出来る様に成りました。
自分の想いを伝えられないもどかしさ、苦しみは、体験しないとわかりません。
私も2度目の再発で失語症になりました。
その時私は地元のテレビ局で2時間の番組の司会をしていました。
一ヶ月に一本のインタビュー番組でした、台本は無く初めてお会いする方から意図する会話を引き出さなければ成りません。
代役探しは不可能でした。
残された訓練期間は一ヶ月弱です。
穴をあける訳にはいきません、必死で練習して何とか間に合わせる事ができました。
その事が私には大きな財産になりました。
体験は大きな事ですがそれは、自分だけの経験です。
脳卒中の後遺症は一律ではありません。
様々な事例を提供してくださったのは全国の当事者の方々です。
今迄にどれ位の方々にお会いしたか解りませんがその方々が私の先生です。
先生は今も増え続けています。
後遺症は一生ものではありません。
必ず決別できます。
諦めずに訓練に励みましょう。
(262)に 続く



2021年9月30日
(262)プログラムを作って麻痺を治そう。−18−
小脳付近で大量出血になりベッドに2年間も寝たきり状態になりました。
場所が悪い上に病院に直ぐに行けませんでしたから医師からは立ち上がる事はもう出来ません。と言われていました。
発症は30代でした。
今よりは悪くならない様にと訪問リハビリも欠かさず受けていました。
昼間の介護は60代の母親が仕事の有るお嫁さんに替りしておられます。
子供さん方も中学生から小学低学年まで何人も居られます。
家族全員が脳卒中の被害者です。
足には長い太腿までの装具がありますが思う様に立つ事は出来ません。
持参した内反防止訓練靴を履いてもらい、装具無しでの訓練を始めました。
ベッドの脇に手摺を持って立ってもらいます。
本人には大変な冒険です。家族の見守る中、慎重に、慎重に、ゆっくりと立ちました、ベッドにもたれ掛かって立てました。
手摺から手を離す事も出来る様になりました。
2日目にはベッドにもたれず。
手摺も持たず自立が出来る様になりました。
本人の目からは涙がポタポタと床に落ちます。
2年間どんなに立ちたかった事か! もう大丈夫
家族の顔にも安堵の気持ちで笑顔が戻ってきました。
3日目には自分だけで車椅子に移乗出来る様に成りました。
そしてトイレで排泄出来る様になりました。
この事をお母さんが本当に喜んでくださいました。
お母さんは毎日オムツの取り換えをしていました。
トイレで出来る様になれたらどんなに良いか、そんな日は来るのだろうか?
不安ばかりがつのります。
不自由な息子は自分が居なくなったらどうなるだろう。
お医者さんの言われる様に、このまま一生ベッドの上での人生と諦めようと思っても諦め切れませんでしたが、希望が見えてきました、本当に有り難いことです。と言われます。
訓練さえして貰えば元の様に成れます。
仕事も出来る様に成れます。
全国には同じ様な方々が多く居られると思いますが、脳卒中の後遺症は不治の病ではありません。
治し方が解らないだけです。
治し方は解りました。
後は治し方に出会うだけです。
諦めないでその時を待ちましょう。
必ず、出会える時がきます。!
(263)に 続く



2021年10月6日
(263)プログラムを作って麻痺を治そう。ー19ー
最近の旅で思う事。
後遺症の原因である筈の、脳卒中よりも大きな影響力を持つ原因が患者自身の潜在意識である事を見せ付けられる事例に幾つも会いました。
ここでも何回も取り上げたテーマですが。
患者でなく医療従事者の皆様はどの様に考えて居られるのか?
潜在意識は医療従事者の言葉や行動、リハビリ室の空気、など様々な見聞きするものから出来上がります。
患者と医療従事者の関係する時間は人生からすればほんの短い時間です。
ですが、そこで受けた心の傷は一生続きます。
医療従事者の何でもない言葉や、しぐさも患者の心に不治の傷を作るのです。
体験した事も無いから分からないでは済まされません。
医療従事者は患者とその親族の人生にとても大きな影響力を持っています。
貴方の手足は全廃ですと言われた方々の手足が動く様に成っています。
患者の人生を失望の底に突き落とした責任を感じますか?
生き地獄でも生きて行かなければならないのです。
医療従事者の方々の治らない、という常識は間違っています。治らないのは貴方々のお陰です。
治らないと思う様な方は殆んどありませんでした。
脳卒中の後遺症で苦しんでいる方々は脳卒中の被害者で無く医療の被害者です。
悪気なんか無いことは承知しています。
が、このままで良い訳はありません。
治すのは難しくはありません。
方法は幾らでも公開します。
望んで下さりさえすれば。
患者の数は物凄い数です。 
治せる技術を持った医療従事者が数多く要ります。
新たな患者も年間30万人も発生しているのです。
現在、後遺症の方々は治ります。
治るんだ。と思う事が治る第一歩です。
元通りの身体に成れるのです。
元通りの身体に成れるのです。
脳卒中の後遺症は治らない 病 ではありません。
正しい訓練さえ行えば短時間で元の身体に戻れます。
経過年数は関係ありません。
(264)に 続く



2021年10月9日
(264)プログラムを作って麻痺を治そう。−20−
脳卒中の後遺症は治ります。
重症、軽症、経過年数は関係有りません。
ですが、現実はそうではありません。
何故でしょうか?
原因はいくつかあると思いますが大きなものは、
1) 脳は一度壊れると元には戻らないという定説がある事。
 2) 治してあげようとする施術方法。
 3) 治してもらおうとする
患者の対応。
 4) もう治る事はないと思い込んでいる患者の心。
上記の 1 〜4 が主な原因だと思います。
1)は一世紀も前に唱えられた説が現在も信じられていますが、そうでは無い事をアメリカの脳科学者が発見し論文を発表しましたが、現在その論文は見当たりません。
私の検索能力の低さかも知れません。
何方か捜して見てください。
2)は後遺症の原因が脳が再生し乳幼児状態であるからと言う認識が無い事による施術方法に有ります。
脳は再生しないと言う考え方が根本に有りますから仕方無い事です。
従って、他動的な施術をして治そうと、医療従事者の方々は日々患者と向き合う事になります。
脳は再生して乳幼児状態である事を証明する事は出来ません。
脳科学の発展を待つしか有りません。
私に出来る事は、治る事例を増やして状況証拠を積み上げていくしか有りませんが、事例は確実に増えています。
3)は患者としては当然の事ですが、治る為にはとても大きな障害になります。
自発的に動かそうとしない限り脳は正しいプログラムを作る事は出来ません。
他動的に動かされて作るプログラムは元の身体に戻る為には障害になります。麻痺に成ってしまった当事者に自ら動きを取り戻しましょうなどは無理な要求だと、誰でも思います。
当事者は努力すれば治るとは思えません。
治して貰おうとするのは当然の事です。
私は、貴方の脳は、もう治っていますからプログラムさえ出来れば動く様になりますよ。と言います。
プログラムは自動的に出来ますがその為には自分で動かさないと出来ませんから動かして見ましょう。
手足は壊れていませんから動かせます。初めは脳にプログラムがありませんから元の様には動きませんがほんの少し小さな動きならプログラムが無くても動かせますから  動いて、動いて と念じましょうと、指導します。
殆どの方は、早いか遅いかの差は有りますが
動く様になります。
4)これは殆どの当事者の潜在意識の中にあり、これが有る限り復活はありません。
私は当事者らしい方を見た場合は声を掛けますが
拒否反応を示す方が殆んどです。当事者よりも付き添いの方は拒否反応が強いです。
治るはずが無いのに治るなどと言う話しに乗れば騙されて酷い目にあうと思われても仕方ありませんが、甘い広告に誘われて被害に合った方々に合う度に困っている人々をビジネスの対象とするなら対価に合った成果を出して欲しいと思いますが
今のままでは、やがて消滅して行くでしょう。
治らないと言う潜在意識は当事者は基より家族に有っても治りません。
この潜在意識を治るに変えるだけで、治る方向に脳は動き出します。
潜在意識を変えるのは言葉だけです。
私の唯一の治す施術は、
治りますよ、という言葉だけです。
誰でも治ります。
脳は準備を済ませて其の時、を待っています。
さあ、治そうではありませんか❗
旅から戻ったらまた投稿します。



2021年10月20日
(265)プログラムを作って麻痺を治そう。−21−
麻痺とプログラムなんて?
無関係な結び付けではないのか、脳とプログラムなんて、荒唐無稽な話しだ。
普通に考えればその通りです。
私もロボットの設計をしていなかったら脳とプログラムを結びつけることなど考えなかったと思います。
人の行動を物理的に説明しようとすればプログラムの存在無くしては説明できません。
身体の動きがプログラムにより作られた信号で動いているという事を手の指を例に話しましょう。
麻痺した指を復活させる訓練で5本の指を同時に訓練するのは大変ですから、どれでもよいので、一本に集中して練習して下さいと指導します。
5本の指を動かすプログラムは殆ど同じ内容ですから、良く動く様に成った指のプログラムを他の指に コピー したら個々に指の訓練をするより効率的だと思うので、そう指導しています。
それが出来るのも動かす信号の発生はプログラムで有ると確信しているからです。
脳が指を動かす基本プログラムは殆ど同じで脳はどの指に送るか決める事と、指の仕事に合わせて内容を適正化して送る事が脳の仕事になります。
動く、指が出来たらプログラムを コピー  しましょう。
コピーは簡単です難しい事はありません。
一本だけ良く動く様に成ったらコピーします。
では、プログラムのコピーを始めましょう。
力を入れなくても良く動く様に成っていることが条件です。
動く様に成った指を健手で押さえて動けない様に固定します。
他の動かない指はフリーにしておきます。
その状態で指を動かします。
どの指か解りませんが動く指がある筈です。
繰り返し動かして動きを良くします。
力を入れて動かさないで下さい。
動く様に成ったら押さえていた健手を離します。
動く指が増えていきます。
これを繰り返して5本の指を動く様にします。
力を入れないでも指が動く様に成ったら成功です。
脳は、出来たプログラムで指を動かそうとしますが固定されていて動かせません、止む終えず固定されて居ない指に信号を送ります。
指からは、動いたという筋肉の変位量を報せる信号が脳に届きます。
脳は送った信号と指からの信号を一組の信号として関連付けて次に動かす時の為に記憶します。
動かそうと思うだけで脳は、プログラムを起動して指を動かします。
指に特別な訓練をしないでも動く様になるのはすでに出来上がったプログラムを使用したからです。
この事は動かすのがプログラムに依って作られた信号であることの証明になるとおもいます。
右脳、左脳からのコピーが出来ると良いのですが左右の概念が逆になる為に大変に難しい問題があります。
コピーする為には痙縮が無いことが絶対条件になります。痙縮をリセットしてから行います。
手は足より復活させやすいので挑戦して下さい。
(266)に 続く



2021年10月24日
(266)プログラムを作って麻痺を治そう。−22−
前回の続きです。
何故動かなかった指がプログラムのコピーで、訓練もしないで動く様になるのでしょう、?
プログラムとか、コピーとかは、コンピューターの話で、人の脳の話とは無縁の様に思えますが、私は人の身体を動かすのに脳の中ではとても高度なプログラムが無ければ不可能に思えます
行動をする為には、目的が有ります。目的を達成する為の手段が身体を必要に応じて動かす事です
目的の為に、脳は何をするか考えます、まずは、周囲の状況把握、各種感覚器官からの情報収集、そして、身体を動かす為の信号の出力。
一連のプロセスを一瞬の間で遂行します。
それに掛かる時間が1秒以下の場合も有ります。
プログラムの存在無くしては出来ません。
現在では脳の中にあるプログラムの存在を確かめる方法は有りませんが、私達の生存行動を工学的に考えるとプログラム抜きには考えられません。
私は人の脳も、基本的にはコンピューターと同じ仕組みで有ると思っています。
現在のコンピューターよりも遥かに高度て有りますが。
それなら、脳内のプログラムもコピー出来るかも知れないと思って、手の指に応用したのが前回の投稿です。
全国で多くの方々に実施して貰いコピー出来る事を実証済みです。
今の私の課題は健常側のプログラムを麻痺側にコピーする方法の確立です。
多くの方々がコピーを活用して手を使える様に成られる日が来ることを望んでいます。
動きを取り戻す為には、訓練の為の訓練は、効率が良くありません。
動かす為には目的が要ります。
例えば、テーブルにあるお菓子を食べる為に口に運ぶ動作をする事です。
脳は、手を動かすのが目的で無くお菓子を食べるのが目的になります。
その為の手段として手を動かそうとします。
お菓子が食べられた時には脳はとても嬉しいのです。
何故なら自分の力で食べ物を口に運べた事は生存の保障を得られた事になるからです。
脳にとってはこれ以上の、喜びは有りません。
脳は待っています。
脳を喜ばしましょう。
(267)に 続く



2021年11月1日
(267) プログラムを作って麻痺を治そう −23−
今回の旅は京都が初日になりました。
若い女性の方でした。一年経過して少しの進展も無かったと、お母さんがいわれます。
一日だけの時間でしたが装具無しで歩ける様になりました。
お母さんの手に誘導されての歩きですが。
今迄はシャワーてしたが寒くなるのでお風呂で温まりたいと言うことで一人でお風呂に入る練習もしました。
お母様は一日でこんなに変わるとは思っても見ませんでしたと言われます。
彼女に笑顔がいっぱい戻って来ました。
旅に出る時は元気を持って行ってあげようと思い出掛けますが、私が何時でも元気を貰っての旅になってしまいます。
今回は西日本一周の旅です。
5日目ですが、大きな元気を幾つももらいました。
2年間、寝たきりの方の痙縮していた指がリセッターを付けて2時間後に親指と人差し指が動きました。
動いている指を見ながら声を上げて泣かれます。
どれだけ動かしたかった事でしょう。
専門家の訪問を受けてきましたが、動くことはなく諦めていた指が動ごいたのです。
どんなに嬉しかった事か。
私も自分の指が動いた時にそれ迄の人生最大の喜びだった事を思い出しました。
ご主人の、「帰り道にはもう一度、来て下さい」の言葉に来ることをお約束して姫路市にお別れしました。
まだ旅は始まったばかりです。
高い所では紅葉が始まっています。
山陽路を西に向って稲刈りの終わった田圃のなか道を相棒の愛車と共に。
(268)に 続く



2021年11月6日
(268) プログラムをを作って麻痺を治そう。−24−
次は岡山から四国に渡ります。
お二人がお待ちです。
岡山では嬉しい元気をいっぱい貰いました。
8月に訪問した御二人に二度目の対面です。
最初は71歳の男性です。
前回は急性期病院から退院して自宅に戻って直ぐの時でした。
4日間の滞在でしたが、自分でポータブルトイレで用をたすことが出来る様になり、車の助手席に車椅子からの移乗が出来るようになり、自宅の風呂に入れる様になりました。
手摺が有れば何とか歩けます。
今回は手摺が無くても歩ける様にを目指します。
装具は1度も着けていませんが、内反の危険は有りません。
手摺は無くても奥さんの手を頼りに歩ける様になりました。
お正月には奥さんの手も要らなくなるでしょう。
もう一人の方は、40歳の男性です。
発症から2年半です。
とても重症かつ発見が遅れた為に立つ事はもう無理ですとドクターから言われ寝たきり状態でしたが前回に立位が出来た方です。
今回は寝たきり状態では無くオシメは無くなり普通のパンツに成っていました。
お母さんが大変喜んで居られました。
立位は苦もなくできます。
二度と立ち上がる事は出来ませんと言われた様には見えません。
今後の課題は動体バランスの獲得です。
練習方法を指導しました。
訪問した日の午後からは娘さん二人のバレーの発表会の日でした。
それを見に行けました。
以前の状態では考えられない事です。と言われます。
男性の目からは涙が止まりませんでした。
娘の踊る姿を会場で目の当たりにする事など無理以外の何物でもない日々が永久に続くと思っていたのです、どんなに嬉しかった事でしょう。
九州からの帰りには必ず寄る事を約束してお二人に別れしました。
(269)に 続く



2021年12月1日
(269)プログラムを作って麻痺を治そう-25-
皆様にお会いして思う事は。
医療者の言葉から受ける患者の後遺症回復に与える影響の大きさです。
今回の旅でもどの方からも強く感じました。
治らないのでなく治す方法を知らないだけです。
治らないのを脳卒中のせいにしてしまう事に問題が有りますが医療従事者がもっと患者の気持ちに寄り添えば言葉も態度も変わって来るでしょう。
患者は治りたいのです。
その患者に死刑宣告も同然な言葉を投げかけることは残酷極まりない行為です。
現実には殆どの方々が回復に向かえるのです。
何故、死滅した脳が再び信号を出せるようになるのかは叉の機会にして。
信号を出す様にならない限り麻痺は、治りませんから動く様に成るのは信号を出す事が出来る様に成った事の証明なのです。
これは、経過年数に関係なく可能です。
理論的な事は分からなくても脳は復活するという事が事実なら、麻痺患者は救われます。
脳の復活がなければ私の前で良く成って行かれる方々の説明が出来ません。
確信を持って言えます。
脳は、復活します。
ですから、麻痺は、治ります。
私のお会いする方々だけが特別な訳ではありません、普通の後遺症の方々です。
全国の後遺症で不自由して居られる方々全員に可能性があるのです。
治らない、全廃、等の言葉は脳卒中には当てはまりません。
それしか言えないのでは医療従事者の資格はありません。
患者が失望しないように訓練を継続させる事への応援メッセージを考えて下さい。
切にお願いします。
(270) に続く



2021年12月2日
(270)プログラムを
作って麻痺を治そう−26−
旅に出る度に感じる事は。
人の脳の素晴らしさです。
脳の使命は唯一つ
生命の存続、それだけです。
この機能は脳卒中発症と同時に始動します。
そして、思考回路からの司令を待ちます。
何年でも、何十年でも、命の尽きるまで。
私のしている事は思考回路に復活信号を出させるお手伝いなのです。
治りますよ、心配ありません。
お手伝いはそれだけです。
(271)に 続く



2021年12月4日
(271) プログラムを作って麻痺を治そう。−27−
こんな事がありました。
62歳の男性が奥さんに付き添われて来られました。
外出時には杖と装具が手放されません。
一時間程話しをしました。
私が、 立って歩いて見ましょう。 と言うと
男性は立ち上がり歩きました。
5メートル程ですが、上手く歩けました。
話しを15分ほどしては、5メートル程を歩きます。
これを4回繰り返しました。
何方の脚が麻痺あしか判らなくなりました。
2日後にまた来られました。
歩く姿には後遺症の跡形は有りません。
奥さんが、堀尾さんは主人の頭の中を入れ替えたんです。と言われます。
身体の何処にも触れていませんから奥様にはその様にしか、見えないのでしょう。
男性の後遺症に対する考え方が変わった事は確かなのでしょう。
脳卒中では何も失われていません。
麻痺は頭にあった手足を動かす情報が無くなっただけです。
この男性には、元気だった時に歩いていた姿を思い浮かべて歩いて下さいと、言っただけです。
それ迄、頭に有った麻痺になったからまともに歩けないんだと言う考えが無くなってしまったのでしょう。
理論的に説明は出来ませんが、自分は歩くのに何の障害も無いんだと思えたから、元通りの歩きが出来たのでしょう。
病は気からといいますが、気が替われば病も治ることをこの男性は教えてくれました。
(272)に 続く2021年12月9日
(272) 元々、麻痺なんか有りません。−1−
麻痺は何故起きたのでしょうか?
脳卒中を発症したから。
そのとおりです。
壊死してしまった脳は二度と手足を動かせないのでしょうか?
だとしたらリハビリもしないで短時間で動きを取り戻す事の説明が出来ません。
経過年数に関係無く動きを取り戻すのは何故か?
脳の働きには分からない事ばかりです。
分かる事は脳は壊死しても再び信号を出す事が出来る様になると言うことです。
これには殆ど例外は有りません。
私が多くの方々にお会いしての結論です。
今回の旅でもその事は、より確信が持てる様になりました。
後遺症は必ずしも血管障害での脳の壊死だけで無く医師の対応による部分が大きく影響しているのをどの方からも強く感じました。
後遺症は脳の壊死という事よりも心に受けた衝撃の大きさの方がより強い影響力を持っています。
私は麻痺を治すのでなく心に受けた傷を癒やす事に重点をおいています。
麻痺を治すと言うことは心の傷を治す事なのです。
心の傷を治すのは言葉です。
言葉に対する裏付けは絶対条件ですが。
麻痺と心は一体に成っています。
麻痺を治すより心の傷を治しましょう。
麻痺なんて元々無いのです。
産まれたばかりの赤ちゃんと同じなのですから手足を思い通りに動かせないのが当たり前なのです。
心の傷が治せるかどうかは、治りますよ、と言う言葉の裏付を示せるかどうかです。
お会いした方と心同士が結ばれる事さえできれば脳が応えてくれて裏付を示す事が出来ます。
治すのは 脳と心の 二人三脚なのです。
(273)に 続く



2021年12月15日
(273) 脳卒中の後遺症の麻痺を治そう。−1−
旅を終えて我が家に帰りました。
走行距離は5800kmを超えていました。
日本も広いと実感します。
各地でお会いした方々は皆さん良くなられました
麻痺とは?、と考えされた、旅でした。
良くなると思えない方はありませんでした。
状態は其々、経過年数も其々ですが良くなることはどの方も共通でした。
状態にも共通点が有りました。
皆さんに痙縮があり、代償運動が、ある事でした。
私が最初にする事は痙縮の解除と代償筋肉の解放です。
何方もリハビリ中に発生しますが防ぐ事ができます。
何方も発生過程の研究はされていません、。
リハビリにおける負のエビデンスです。
痙縮と代償の2つが無ければ麻痺を治すのは簡単です。
痙縮と代償運動の発生過程が学問的に解明されていないとは思えません。
何方も専門家の前で起こるのです。
余程、患者の状態に無関心で無ければ毎日、接していて分からない筈はありません。
私は急性期病院を退院してリハビリ前の方にお会いして基礎訓練を始める時に一番に注意する事は
痙縮と代償運動の発生を防ぐ事です。
何方も行動プログラムが無くなって手足が動かないだけですから病的に麻痺に成っているのではありません。
新品のコンピューターはプログラムをインストールしないと動きませんがプログラムの無い状態を故障して居るとは言いません。
人の脳も同じです。
麻痺は、故障でなくプログラムが無いだけです。
プログラさえあれば脳は、何年経っていても信号を出す事ができます。
他動的な施術で信号を出させる様にするのは大変ですが脳が自主的に動かそうとすれば信号を出させるのは可能です。
リハビリで大切な事は脳が何かの目的の為に手足を動かそうとする事です。
リハビリの為の行動は脳に信号を出させる事に繋がりません。
麻痺は脳が故障しているので無くプログラムがなくなっただけですからプログラムをもう一度作りましょう。
プログラムを作る事など素人には無理だと思えますが、赤ちゃんが歩く様に成るのはプログラムを作ったからですから誰にも出来るはずです。
自主的な訓練をすれば脳がプログラムを作ってくれますから作る方法を知らなくても大丈夫です。
麻痺なんてありません。
立てない赤ちゃんの足が麻痺だとは誰も思いませんが脳卒中で立てない人の足は麻痺ではなく動かし方の分からない赤ちゃんと同じ状態なのです。
麻痺しているのではありません。
麻痺は治ります。
麻痺は治すことができるんだと心から思えれば。
後は治す方法を探すだけです。
(274) に続く



2021年12月17日
(274)脳卒中後遺症の麻痺を治そう。−2−
装具と杖を卒業して自立歩行を取り戻した方々が、身体各所の痛みや痺れに悩まされる場合があります。
せっかく歩ける様に成ったのに。
無条件では喜べない事になります。
何故なのでしょうか?
私は、こんなふうに考えています。
⑴ 動体バランス機能が不完全な事。
⑵ 代償運動が有ること。
⑶ 痙縮が有ること。
⑴ が完全かどうかは自己判断で分ります。
歩くと緊張する場合は完全ではありません。
脳は、歩く事に恐怖を感じて身体を緊張させ転倒を防ぐ事に一生懸命です。
その結果身体の各所に異常を感じるようになります。
⑵ は、歩く事が出来る様になった方の多くに有ります。
本来は使わない筋肉を使う様に成ってしまった事から起こりますが、その筋肉を本来の機能に戻せば解決します。
そのままにしておくとその筋肉の筋肉痛に悩まされる事になります。
代償運動筋肉は解放出来ますからそれをします。
⑶ は、脳が記憶してしまった筋肉の状態を正常な状態になる様に記憶を変えることで痙縮を解除できます。
⑴と⑵と⑶の解決方法を次回に書きます。
歩行しだして身体に異常を感じている方は歩行をしない様にしましょう。
元々の歩行を取り戻すには何の不安もなくリラックスして歩ける様に成らないといけませんが、 元の歩行は歩けば取り戻せるとは限りません。
異常な歩行はいくら歩いても正常な歩行状態にはなりません。
正常な歩行とはについても次回に書きます。
(275)に 続く



2021年12月17日
(275) 脳卒中後遺症麻痺を治そう −3−
(274) の ⑴ についての話です。
人の動体バランスの完成度は常に100%を求められます。
脳はこの値が正常値かどうか監視しています。
少しでも下回ると脳は行動を抑制しようとブレーキをかけます。すると歩行に不安や怖さを感じる様になります。
それでも歩行をすると身体中を緊張させて、転倒防御態勢をとります。
身体中の筋肉は脳からの信号で力を入れることになり、その結果筋肉痛をおこします。
リハビリでは動体バランスについての項目自体が無い様におもいます。
歩行訓練以前の問題です。
立位と動体バランスは切っても切れない関係です。
動体バランスが完成して無い状態での立位は身体中に二次障害を引き起こします。
この2次障害が元の身体に戻る事の最大の障害となります。
今のリハビリ方法を根本から見直さないとこの問題の解決はありません。
エビデンスという言葉は有っても 負のエビデンスには目を瞑っている現状には解決の期待は出来ません。治して貰うという考えは捨てましょう。
自分の身体は自分で治しましょう。身体は自分でも治る様に出来ています。
専門家を恨んでも治りません。専門家に自分の身体を丸投げした自己責任は自分なのです。
専門家に責任はありません。専門家も一生懸命なのです。
自分で治しましょう。
動体バランスが有るか無いかテストしましょう。
何にも頼らず立位ができますか?
出来たら健手を伸ばして上下左右にふらつかず動かせますか?
それが出来たら 2リットル入りのペットボトルに水を入れて同じ様に上下左右に動かします。
出来たら床にあるものを拾ろって高い所に置きます。前にある物、横にある物、やや後ろにある物不安なく出来たら次に進みます。
片足を交互に床から浮かしてみます。
これまでの項目が支障無く出来る様に成れば動体バランス能力は50%は戻ったと思いますが歩行の為にはもう一つハードルがあります。
次回にはそのハードルの話をします。
(276) に続く



2021年12月18日
(276) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。−4−
前回に続いて動体バランスと歩行の話です。
訓連を完了させるには高いハードルを越えなければ成りませんが終了したら元通りの歩きができます。
長い話しになりますが元の歩きになるまで頑張りましょう。
動体バランスは脳が求める完成度がとても高く元に戻すのが大変な機能です。
求める完成度に達していないで立位や歩行訓練などすると深刻な二次障害を起こしますからリハビリでは慎重な対応が必要ですがリハビリにはその重要性が認識されているとは思えません。
動体バランス機能の完成度が充分高くなれば歩行訓練が出来ます。
歩行訓練を行うには脚の各関節が動く様になっている事が条件です。
各関節の稼働訓練は痙縮が無ければベッドの上で
1か月あれば全ての関節の稼働訓練は終える事ができるでしょう。
稼働訓練の終了前に立位訓練や装具を装着しての歩行訓練はなどは厳禁です。
現在は急性期病院でも立位や歩行訓練などを始めますが発症初期から初めるリハビリは二次障害を引き起こす最大の要因になります。
絶対にして欲しくありません。
脚の基礎訓練で関節が稼働する様になったら立位訓連を始めます。
動体バランス訓練と脚の基礎訓練が終了していれば歩行訓連はスムーズに進められます、
最初にするのは麻痺足の耐荷重訓連です。
次には訓練仕上げです。
これが終われば元通りの歩行が出来ます。
立位をします。脚を肩幅に開き手摺をもって足を交互に踵を浮かします。
つま先で床を踏みしめて膝を前に曲げて踵をうかします。
膝を大きく曲げて踵を高く上げる事が出来るようになるまでします。
左右の脚の動きに差が無い様に成らないといけません。
手摺から手を離してもできる様になりましょう。
この時に重要な事は肩が左右上下に動かない事です。健常者でも左右にはうごきますが、健常者と同じ揺れ幅にして下さい。
できる様に成ったら手を離して足を交互に浮かします。
その場足踏みをします。
肩が振れなくなるべくゆっくりと足踏みします。
歩行訓練は速く歩かないでゆっくりと歩きます。
スビードがあれば基礎訓練の完成度が低くても歩けますが。
ゆっくりと安定して歩ける様に成らないと元の歩きを取り戻せません。
重心は両足の土踏まずを結んだ線の真ん中の上になります。頭の中心がこの重心位置にないといけません。
大変難しそうですが二次障害がなければそんなに難しくはありません。
(277)に 続く



2021年12月19日
(277) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。−5−
(274)の ⑵ 代償運動について話します。
リハビリではあまり重要視されていません。
代償運動はデメリットばかりでなくメリットもあると思われているようです。
代償運動の定義を私はこの様に考えています。
本来の筋肉が麻痺で動かない為に脳からの司令を遂行する為に本来ではない筋肉を臨時的に使う運動、としています。
足のぶん回し歩行などは代償運動ではなく 麻痺回避 運動としています。
指を動かそうとする腕の各所や脇腹などに力が入ってしまう。
足を上げようとすると麻痺側上半身に力が入ってしまうなどを代償運動としています。
代償運動は本来使わない筋肉ですから其れも使って運動するとエネルギーの浪費になり大変疲れることになります。
足を上げようとするど半身の何処かに力が入る場合は体幹の歪みを生じさせます。次の病気の準備をしていることになります。
身体の各所に筋肉痛が発生する事にもなります。
代償運動はリハビリの二次障害ですがリハビリには大賞運動筋肉の解放の方法は有りません。
次回は代償運動筋肉の解放の話をします。
(278) に続く



2021年12月21日
(278) 脳卒中後遺症麻痺は治ります。−6−
後遺症麻痺は、治ります。
重い、軽い、経過年数は関係ありません。
後遺症の二大障害は痙縮と代償運動です。
何方もリハビリ中に起こります。
リハビリしなければ何方も発生しません。
何方の発生もなければ元の身体に戻るのは容易い事になります。
私がお会いする方々の殆どに痙縮と代償運動があります。
其れの解除と解放が私の仕事になります。
お会いした方々で改善、回復は無理だと思える方は居られませんでした。
医師からは治りませんと言われた方々ばかりでしたが。
代償運動は身体に大変な悪影響をもたらします。
代償運動筋肉の解放をしなければなりません。
人は胎内で無重力環境下で身体を動かす筋肉とその部位を結ぶ神経を特定してから誕生します。
産まれた時には脳と筋肉の関係は完成しています。
脳卒中の場合は特定されていた脳と筋肉との関係情報は消滅してしまいますから新たに作らなくてはいけません。
胎内でした事と同じ事をもう一度しなければ成りません。この事をプログラムの再構築と、私は言っています。
胎内では無重力下でしたが脳卒中後の現在は身体に地球の引力が掛かっています。
足が10kg有るとすると股関節の直ぐ近くに接続されている腸腰筋は最大何百kgの張力を発揮しないと足は持ち上がりません。
本来は足を持上げるのは腸腰筋の仕事ですがそんなに強い信号を送る事が出来ませんから手当たり次第に信号を送って足を持上げようとします。
この時に信号を送った筋肉を脳は、記憶して次回にも同じ多くの筋肉にも信号を送って腸腰筋以外の筋肉も、総動員します。
この時に信号を送る腸腰筋以外の筋肉を代償運動筋肉と言います。
脳は、一度記憶した代償運動筋肉に信号を送ることを一生、続けます。
この記憶を書き換えることを代償運動筋肉の解放といいます。
人は筋肉を指定して動かす事は出来ません。
動かないでもいい筋肉に動かないで、と思って動かさいようにする事は出来ません。
足を持上げるのに腸腰筋以外は使わなくてもいいんだ、と脳に教えるのがバランスロープなのです、( 特許取得済み )
( このページのショップ画面から購入出来ます)
代償運動は足だけに発生するのでは有りません。
代償運動筋肉は全身に及びます。
代償運動はリハビリと関係が深い間柄ですがリハビリでは代償運動の悪影響の研究はおろかメリットもある様に言われています。
発生のメカニズムも解放も未解決のままです。
発生をさせない事は代償運動に対する正しい知識さえあれば、容易に防ぐ事が出来ます。
現在代償運動がある方はバランスロープを購入して下さい。
バランスロープ以外では代償運動筋肉の解放の方法は有りません
誰でも解放できます。
実行して下さい。
(279) に 続く



2021年12月23日
(279) 脳卒中の後遺症を治しましょう。−7−
今回の旅でも多くの方々にお会いしました。
脳卒中の方やパーキンソンの方々等でした。
全ての方々が、治らないと言われ、元の身体に戻ることは諦めるしかないと思って居られましたが。
元の身体に戻ることは難しいと思った方は一人もありませんでした。
お会いしたのは短時間ではありましたが、皆さんに改善があり自主訓練を続けていけば元の身体に戻ることの出来る方々ばかりでした。
パーキンソンの方は2日間で殆ど健常者になられました。
高齢の母親が私を見て喜んでくれるのがとても嬉しいです。
と、電話がありました。
もう後遺症は治りません、寝たきりですと、宣告された患者の親はどんな気持ちになるか、考えなくても分ります。
そうとしか言えないのが医療の現実ですが、その方々が医師の判断とは全く違う人生を歩く可能性があることになりました。
医療従事者の方々に分かって欲しいと思う事は、身体は治る様に出来ていること。自分達はその応援者であるということを自覚して欲しいと思います、それで無ければ貴方々の存在価値がなくなります。
なぜ私が何の施術も無く言葉だけで改善するのか言葉以前にその方の人生に関わっている事を思います。何とかいい人生に成って貰いたいと強く思うと同時に治るんだと確信を持っことが出来ます。何故なら私がお会いした方々に治らないという方はありませんでしたから。
健常者でも信じている占い師に絶望的な未来を告げられたらどんな気持になるでしょう。
まして、脳卒中の後遺症患者に絶望的な未来を告げればどうなるか?
医師は占い師ではありません。
占い師は責任を持ちません。
ですが医師は違います。
患者は信じて頼っているのです。
後遺症患者の麻痺は治らないとしても医師としての言葉で心まで壊してしまっている事を自覚した事がありますか?
例え事実であったとしても患者がそれに打ち勝って生きていくしか無いのです。
それを何とか助けるのが医師の務めです。
治らない病には患者の気持になれる医師が必要です。
患者にムチ打つ様な事しか出来ない様な医療従事者ならいる意味はありません。
きつい事を書きましたが医療の犠牲者と思える方々お会いする場合が殆どで有るので書きました。
脳卒中の後遺症は治ることを医療従事者の方々に分かって欲しいと切に願います。
(280) に 続く



2021年12月25日
(280) 脳卒中にの後遺症は治ります。−8ー
(274)の代償運動についての続きです。
前回にも書きましたが代償運動には何のメリットもありません、有るのは重大なデメリットです。
医療従事者の方は代償運動と麻痺回避動作は全く別の事柄である事を認識されて居られない様に思います。
今回は代償運動筋肉を解放するのがバランスロープなのかの話です。
何故代償運動が起こるかはこれ迄にも書きましたが、本来働くべき筋肉の力不足を補う為の苦肉の策の結果なのです。
脳卒中後の脳は筋肉を引力に逆らうだけの強い信号を出す事が出来ませんから代償運動筋肉をやむを得ず使う事になりました。
それならば引力の力を見かけ上小さくすれば脳からの信号が弱くても目的を達成出来て代償運動筋肉を使わなくても良い事になります。
この引力を見かけ上、小さくするのがバランスロープです。
足が重いのは引力が足を下方に引っ張っているからですから、足を軽くするには上方に引っ張れば足は見かけ上、軽くなります。
脳からの信号が弱くても足を持ち上げる事が出来ます。
これを達成する為に足の上方に滑車を取り付けロープを通して一方に錘をぶら下げ一方は膝の当たりにりにロープを結えて足を錘の力で引き上げます。
足の重さと錘の重さが釣り合えば足の重さは無いに等しくなります。
見かけ上の無重力状態が足に出現します。
足だけが胎内で脳と神経の接続を訓練した時と同じ状態を再現出来ます。
この状態でもう一度足を動かす訓連をイチからやり直します。
脳は腸腰筋だけで足を持ち上げる事が出来る事を学びます。
バランスロープは脳にそれを学んでもらう為に足に無重力状態を作る道具なのです。
腕の訓練にも応用出来ます。
宇宙に行かなくても無重力状態を再現出来る優れ物です。
リハビリ初期に利用すれば代償運動を防ぐ事が容易に出来ます。
(281) に 続く2021年12月26日
(281) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。−9−
(274)の(2) 痙縮は筋肉が脳からの信号で縮んでしまう事から起こります。
何故縮んでしまったのか?
脳が転倒から身を守る為の動作をした事を記憶してしまったからです。
リハビリでの立位訓練は動体バランス能力を喪失した脳にとっては転倒の危険と向き合う事になり常に防御態勢を取らざるを得ない状況になります。
指を握りしめ胸の前に置きます。
脳が転倒の恐怖と必死に戦っている姿です。
脳はこれを強烈に記憶してしまいます。
簡単にはこの記憶は無くなりません。
脳にこの記憶が有る限り指を動かす事は出来ません。
この記憶を無くす方法は現在の医学には有りませんが記憶をなくす事さえ出来れば指は動く様になります。
私はこの記憶を無くす方法としてリセッターを考案しました。
脳からの信号を遮断して痙縮状態を解除する方法にはボトックス療法も有りますが効果は一時的なものです。脳からの信号を遮断したのでは脳からの動かす信号も遮断されて動かす訓練も出来ません。
指の痙縮はリセッターで解除できます。特許取得済みですが自分で作って使うのは自由です。材料はホームセンターにあります。
このページのショップ欄のDVD付の本を購入して参考にして下さい。
痙縮を解除して手を治しましょう。指が動く様に成れば腕は自然に動く様に成ります。
(282) に 続く



2021年12月27日
(282) 脳卒中の後遺症を治そう。ー10ー
前回の続きです。
リハビリで転倒の危険を感ずる様な行為は無いはずです。
確かにセラピストの指導監視のもとに安全第一で行われますから転倒の危険を患者が感ずる様な事は無いですが。
動体バランス能力の喪失した脳は自分自身で安全を確保していない限り、他人任せでは安全確保して居るとは判断しません。
人類が地上に出現した時から脳の使命は生命の存続が第一です。
現在のように携帯も救急車も病院もありません。何が命取りになるか分からない時代を生き抜くには脳は細心の注意をしていないといけません、
特に転倒などは絶対に避けなければならない事態なのです。
動体バランスの無い状態での立位などは転倒の危険以外何モノでもありません。
脳は恐怖でいっぱいになります。
身体中を緊張させて転倒に備え恐怖に耐えます。
患者はそれ程危険を感じて居なくても脳はちがいます。
この時の身体中の緊張状態維持の為に送った信号を危険回避行動として脳に記憶します。
生命維持の為の重要な記憶として一生消える事はありません。
医師、セラピストの方々に知って欲しいのはこの時、脳からの信号は全身に送られ身体中に痙縮を発生させると言う事です。
手足の痙縮は解除できますがインナーマッスルの痙縮は解除する方法がありません。
痙縮は元の身体に戻る為に致命的な障害となります。
痙縮は脳卒中の後遺症ではありません。
脳が転倒の恐怖から身を守ろうとした事による二次障害です。
どんなに安全確保していても脳自身が する 安全確保でない限り脳は転倒の恐怖を感じます。
私は基礎訓練時の立位は本人が安全確保が出来ない間はしません。
他人が支えての安全確保に脳は安心出来ません。
動体バランスのコントロールは体幹の筋肉が担います。
ここに痙縮が発生すると動体バランスが悪くなります。
リハビリで一番大切な事は二次障害を絶対に発生させない事です。
発生させない様にする事は簡単ですが二次障害に対する知識が無いと出来ません。
医療従事者の方々にその知識があるのでしょうか疑問に思わざるを得ません
(183)に 続く



2021年12月28日
(283) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。−11−
不治の病と言われる病気が文明の進化の中で完治する歴史を繰り返してきましたが。
今も不治の病は有ります。
パーキンソン、多系統萎縮症、脳卒中後遺症二次障害などは、今も不治の病とされていますが。
どれも普通に生活するのには薬も必要無く病院に行くことも無く仕事をする事も健常時と同じ様に出来る様になります。
そんなに馬鹿なことがあるか、人の苦しみも知らない者の無責任な話しだと思われる方々が多いと思います。
当事者も医療従事者も賛同出来る方は無いに等しいと思います。
無い、と言わないのは私がお会いした当事者の方々は不治の病ではない事を身をもって証明されているからです。
数は少ないですがお会いした方々の殆どは不治の病ではない事を証明する人になられました。
治す方法は有りますが治らないという社会の常識、定説を変える事は容易ではありません。
当事者はもちろん、医療従事者の方々も治そうとして居られるのにです。
方法は見つかりました。
後は普及させるだけです。
新しい年は方法を普及させる年です。
辺り一面真っ白になり窓からは中央アルプスの白い峰々が青空をバックに輝いているのが見えます。
窓の直ぐ側の、雪をまとった落葉樹の枝に朝御飯を求めて小鳥達が渡っていきます。
良く晴れて白い雪が眩しく素晴らしい景色ですが、冬でも暖かい宮古島が懐かしくなります。
(284) に 続く



2021年12月29日
(284) 脳卒中の後遺症を治そう。−12−
(274)の(2) の話しです。
痙縮の発生メカニズムは先に書きましたが、医学で言われている理由とは全く違います。
何方も科学的な開明は、されていません。
推論の段階です。
今回は痙縮の解除の話です。
痙縮はリハビリの過程から発生しますが発生原因が医学で解明される迄は致し方ないとおもいます
防ぐ方法を私が提案しても素人の説に耳を傾けては貰えませんので、
発生は仕方無いとして解除をしましょう。医学には解除の言葉すらありませんが。
素人でも専門家でも元の体に戻る方法が大切だとの思いで書いています。
素人の説ですが皆様に少しでも役立てばこんな嬉しい事はありません。
『痙縮解除』は脳の記憶を書き換える作業です。
脳は筋肉の長さをリアルタイムで計測しています。筋肉の長さそのものが現在の手足、身体の変位、動きを知る全てだからです。
指の痙縮を解除しましょう。
指は痙縮解除が一番し安い部分です。
手の動きが回復困難な訳も大部分は痙縮にありますから痙縮を解除して動く様にしましょう。
指の痙縮の殆どは握り締めている状態です。
これは、 浅、深、母指の各、屈筋に脳から握りなさいと信号が送られた結果です。
脳には各、筋肉から短くなっている計測値が送られています。この値を正常値として記憶していますから、筋肉が伸びて長くてもいいんだ、と脳が判断して、くれれば痙縮は解除されます。
リハビリで握っている指を開いて伸ばすと脳の意に反する事になり握り戻そうと強い信号を筋肉に送ります。痙縮がより強く成る事もありまが解除はできません。
リセッターの役割は指の屈筋のは長さを延ばして保持する事です。
この時に大切な事は脳に握る信号を出させない事です。
他動でなく固定であることが条件です。
手を動かそうすると脳は筋肉の現在長さを知ろうとします。
リセッターは指にストレッチを掛けて固定していますから何度計測しても長さは変化しません。
脳が長くてもいいんだと思ってくれれば、成功ですが記憶を書き換える事は直ぐにはできません。
リセッターは2時間前後付けていたら外します。
握っていた指が少し開きます。
開いた指を最小限の力で曲げます、少しでも動いたら開きますを、繰り返します。
重要な事は力を入れない事です、開いた指がまた握りしめの状態になればリセッターを付けます。
根気強く繰り返すと指が柔らかくなっていくのが分かります。
リセッターは長時間付ける程効果があるので無く外しては指を動かしまた付けてを繰り返すことが大切です。
就寝時に付けても効果は期待出来ません。
就寝時には痙縮は発生していないので付ける意味が無いのです。
経過年数に関係なく痙縮は解除出来ます。
痙縮さえ解除出来れば指の回復訓練が出来ます。
誰でも解除できますよ。
試してください。
(285) に 続く



2021年12月30日
(285) 脳卒中の後遺症麻痺を治そう。−13−
手を治しましょう。
手は足よりも遥かに治し易いです。
私の治りますよという基準は他人が見た時に何方が麻痺だったのか分からなくなったら治ったとします。
足をこの水準にするのは大変ですが、手ならそんなに難しくはありません。
一般的に手は治りにくいとされていますが、治らないのは痙縮がある為です。
痙縮の解除が出来れば半分は治った様なものです。
痙縮の解除に本人の努力はあまり必要ありません。
リハビリでは痙縮の解除のエビデンスはありませんが 堀尾法のリセッターでのエビデンスは幾らでも有ります。
自宅にリセッターを付けてくれる人が居れば自宅で出来ますし、リセッターは一組5000円で購入できます。
材料はホームセンターにあります。
自作する方はこのページのショップ欄のDVD付のマニュアルを購入して参考にして下さい。
治るための条件は痙縮が無いことと、治ると信じられるかどうかです。
二つの条件が整えば後は訓練です。
握って、開いて、と念じるだけです。
5万回から10万回念じれば殆どの方の指は動く様に成ります。
廃用、全廃と思える手の方に会った事は有りません。
難しいのは、心から治ると信じる事が出来るかどうかです。
家族全員が信じる事が大切です。
訓練回数の何万回が本当に出来るものかどうか試した方が居られます。
その方は健常者でしたので 握る、開くの代わりに ありがとう と念じました。
1万回が五時間で出来ました。
毎日行って五日間で五万回を達成出来たといわれます。
何万回の訓練回数は決して難しい回数ではありません。
握る、開くは力を入れてはいけません、動く最小限の力で行ないます。
一ミリ 二ミリ動けば大成功です。
必ず動きます、大勢の方々が証明済みです。
貴方もその仲間になりましょう。
(286)に 続く



2021年12月31日
(286) 脳卒中の後遺症麻痺を治そう。−14−
今年最後の投稿になりました。
毎回、長文の投稿をお読み下さり有難う御座いました。 
手を治すのは足より簡単と言いましたが。
治し方を間違うと使い辛い手になります。
せっかく動く様に成ってもそれでは嬉しくありません。
手は素早く動く事が大切です。
握力は強くなくても大丈夫です。
握力は必要に応じて強くなりますから初めから強くする必要はありません。
手の生命は素早く動く事とわずかな動きを正確にコントロール出来る事です。
リセッターで痙縮を解除しながら指を動かす練習をします。
麻痺手で健手の腕をにぎります。そこまで指が開かない方は両方の掌を重ねて健手の甲に麻痺手の
の指を重ねます。
そっと力を入れて指先で健手の甲を押えます。
皮膚が凹む程押えてはいけません。
指先の動きを感じたら力を抜きます。
指の動きが見て分かる様に成るずーと前に脳は信号を送る事が出来る様になりますが初めは筋肉繊維の一部にしか送る事ができない為に目で見て分かる程動かす事が出来ません。
指を動かす筋肉に繋がる神経は指一本でも何万本になるでしょう、その内の何本かを探し当てた状態では指を大きく動かす事はできません。
探し当てた事を早く分かって脳に伝えます。
そうだよ、そうだよ、動いたよ、合っているよ、嬉しいよ、嬉しいよ、脳に喜びを伝えます。
押さえては離す、最初は、ほんの少しの力ですから押さえて離す様な動作はでかませんがその思いで行います。
力を入れ過ぎると二次障害が発生し、力を入れないと動かない指になります。
私もリハビリ中には力を入れる訓練を指導されましたが、麻痺は筋力が足らないから動かないという考えが有りますが筋力トレーニングは二次障害を誘発する原因にもなります。
どの部分の麻痺でも筋力とは無縁です。
筋力トレーニングは元の身体になるまでは厳禁です。
手は痙縮の解除が出来れば動きます。
解除はリセッターで出来ます。
経過年数は関係有りません。
新しい年は皆様の後遺症が治る年です。
後遺症は治し方さえわかれば誰でも治ります。
(287) に 続く



2022年1月2日
(287) 脳卒中後遺症麻痺は治る。ー1ー
あけましておめでとうございます。
新しい年が始まりました。
新しい自分になりましょう。
それには、まず 麻痺を治しましょう。
麻痺の原因は脳です。
手足ではありません。
脳はいったん壊れても機能を回復させる事が出来るのです。
脳の中でどんな事が起こって居るのかは分かりませんが機能は故障前の状態に戻るのです。
これは人が生存していく為に備わっている脳の仕組みの一つなのでしょう。
私達はその機能の恩恵を利用しさえすれば良いのです。
今迄はそれを利用する事をしなかっただけです。
その機能は一生使えます。
使おうとすると機能は始動します。
使おうとするまで機能はずっーと何年でも待機して使おうとされるのを待っています。
私は全国の脳卒中後遺症で麻痺を治そうとされている方々にお会いして来ました。
今年で10年になります。
私は、ただお話しをするだけですがお会いした方々の回復ぶりを見る度に不思議に思っていました。
脳が原因での麻痺が回復するのは脳に麻痺を回復させる何かが有るに違い無いと思う様になりました。
私は話しだけで施術はしませんから脳に対しては情報を与えただけです
麻痺は治るもの、脳はその力を持っている事を話します。
医学的な事は話しません。
私がお会いして各地で起こった様々な回復事例等もお話し します。
その中に脳の麻痺回復機能を始動させるものが有ったのかもしれません。
脳に必要な物は情報なのだと思う様に成りました。
私の著書、奇跡の復活、を読んで麻痺の無い普通の人に成られた方が何人も居られます
麻痺を克服された方は
本からの情報が脳に何かの作用をしたのだと思います。
麻痺を治す何かが、有ると思いますがそれがこれです、と言えるものは、今は有りませんが、必ず有ると思っています。
新しい年はそれを探す一年です。
皆様の所を廻って探そうと思っています。
皆様の中にそれが有ると思うからです。
廻って行きますので宜しくお願いします。
皆様、一緒に探しましょう、
(288) に 続く



2022年1月3日
(288) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。ー2ー
脳は人体の臓器の中でも特別な扱いを受けている臓器です。
その扱われ方は尋常ではありません。
非常時の予備の量も他の臓器には無い膨大な量です。
脳に付いては我々人類が解明している事は何もありません。
脳地図と言う物がありますが脳出血、脳梗塞の障害部位と必ずしも一致しているとはかぎりません。
脳の詳細が解明される日は来ないと思いますし来ないで欲しいと思います。
私が知ろうとしているのは脳の自己治癒力です。
脳には驚く様な自己治癒力がありますがそれを発揮させる方法が分かりません。
それが分かれば脳卒中等の脳の障害の後遺症は無くなるでしょう。
全てが解らなくて少しの解明でも大きな前進になるでしょう。
人の身体は脳と言うコンピュータによって動かされている超精密な機械です。
機械とは違い自分で自分を治す機能まで持っていました。
残念なのは、この機械の取り扱い説明書が無い事です。
幸いな事に説明書は無くても操縦出来るよう各機能は自動化されていますから安心ですが。
今年は脳の自己治癒力のほんの一端にでも触れる事が出来れば嬉しいのですが、見えている様な気もするのですが厚いベールの向こうではっきりしません。
ベールを一枚一枚気長に剥がして行くしかありません。
今月から剥がす旅に出掛けます。
全国の皆様にお会いするのを楽しみに。
(289) に 続く



2022年1月4日
(289) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。ー3ー
昨年も多くの方々にお会いしました。
発症間もない方、何年も経過した方等、症状も様々でしたが
治らないと思った方はありませんでした。
私が滞在した短い時間のなかで殆どの方が程度の差は有りますが改善されます。
私は施術をしませんから私が治おしたり改善させたのではありません。
本人が自らを治したのです。
私がお話をしていると笑顔になられます。
この笑顔が治るサインです。
自己治癒力が始動したサインなのです。
自己治癒力を科学的、医学的に説明する事は出来ませんが脳に関して治ることは全て自己治癒機能であると思います。
脳卒中後 壊死した脳細胞は再生しないかもしれませんが、脳には元の身体に戻す為の仕組みがあると思います。
『脳は再生しないから後遺症は治らない』
と言う医学常識は間違っています。
正しければ私の前で良くなられる方々の説明ができません。
脳に大きな影響力を持っているものは気持ち 心です。言い換えれば、考え方です。
その人の考え方で自己治癒機能も働きを左右されます。
プラス思考か マイナス思考かで働きは正反対になります。
回復病院に片麻痺で入院した方が退院時には両麻痺になられた方に何人もお会いしました。
あり得ない事が起こったのです。脳卒中を再発したのではありません。
入院中に何が有ったのでしょうか?
コロナの為に面会も許されず失意で過した事が原因だと思います。
マイナス思考の中に何ヶ月も置かれれば脳の機能は停止してしまうのでしょう。
そんな方のお一人に会いました。
お会いした日に動かなかった指が動きました。
その指を見て大声で泣かれました、『大丈夫治りますよ』と言うと、ご主人がその言葉を妻はどんなに聞きたかった事か、と言われます。
病院での孤独で失意の生活がどんなに辛いものであったか。
泣き声と涙が 訴えて居るようにおもいました。
私がお会いしするのは全体から見ればほんの少しの方々ですが、その中に何人も居られたということは全国にはとても多くの同じ方々が居られると思います。
その方々の苦しみをコロナのせいにしていいのでしょうか?
孤独な日々に一番元気を貰えるのは家族の言葉です。
何ヶ月も孤独と失意を耐えられるほど人の精神力は強くはありません。
何とか家族に毎日会わせる事が出来ないものでしょうか?
コロナだから仕方無いでは余りにも惨めです。
医療関係者は知恵を出して下さい。
国も面会室を作るお金を補助して下さい。
心の持ち方がいかに大切か私は教えられた思いでした。
麻痺は治ります。元の身体にもどれます。
今年はそれを実証しましょう実証するのは皆様です。
(290) に 続く



2022年1月13日
(290) 脳卒中後遺症麻痺は治せる。ー4ー
脳卒中後遺症麻痺は治ります。
事実として断言出来ます。
治らないで苦しんで居られる方々が何百万人も居られることは承知しています。
治らないとされた病が幾つも治る病に成って来ました。
脳卒中後遺症麻痺は治る事が当たり前の社会が来る事を確信しています。
希望的確信でなく間違いなく来ると思います。
新薬が開発される、新しいリハビリ技術が開発される。それ等があるかも知れませんが、当分は無いでしょう。
治らない事を前提とした
医療体制が確立し関連経済も成立している現状を変える事は殆ど不可能です。
変える事が出来るとしたらその力を持って居るのは当事者だけです。
私は治る事を体験する当事者が多く成れば期間は長くかかりますが、 変革は可能であると思っています。
急な変革は社会に歪みを生みます。
緩やかな変革が良いと思います。
治るという言葉に違和感や反感を持つ当事者の方々も多いと思いますが自分と同じ苦しみをする人が居なくなる社会が来る事への異論は無いと思います。
常識と違う 治る 等と言う言葉に、何か裏が有るのではと思われるのは当事者としても、医療従事者としても当然の事です。
現在、改善、治る事を目標に等、当事者に魅力的な言葉が巷に見受けられます。どんなにお金が掛かろうが当事者が満足出来る結果が得られるならば存在価値はあります、
そうで無ければやがて消滅していくでしょう。
治る社会を創り出すのは医療学者ではありません
当事者達なのです。
麻痺から生還して見せる事の出来るのは私達当事者しかありません。
私を見て当事者で有る事に気付く人は少ないと思います。普通の人並みの事はできます。
ですが完治したとは思って居ません、何方が麻痺側か自分で分から無くなれば完治したと思えますが、麻痺側には何時も違和感があります。
痙縮や代償運動はありませんから動きにくさや疲れも普通なみです。
発症初期には意識不明で戻る事は奇跡でも起こらない限りありません、もし戻っても一生植物人間でしょうと診断されました。
脳に入る前に動脈の太い所が破裂して大量の血液が脳を内側から圧力を掛けていたのです。
通常の脳卒中患者の脳画像ではありませんでした。
それでも私は治りました。
私以外にも重症と言われた方々が普通の人と同じ様に治られました。
治ることへの希望を捨てない事、
必ず治る方法に出逢う日はきます。
治る方法は見つかりました。後は出会うだけです
(291) に 続く



2022年1月15日
(291) 脳卒中後遺症麻痺は治せる。−5−
脳卒中後遺症麻痺は
初期には弛緩性麻状態になり、リハビリ途中から痙性麻痺に移行していきます。
麻痺を治す最良の期間は弛緩性麻痺状態の時期です。
この期間に 手と足 の基礎訓練を完了させましょう。
弛緩性麻痺状態の時は全く動かず、だらんとした状態です。自分の手足である感覚もありません。
一番ショックを受ける時です。
この時期に手足の動きを取り戻すべきなのです。
全く力の入らない手足をどうやって動かすのか?
動きが出るまでは、ひたすら動いて、動いてと、念じます、何万回もです。念じる事は脳に仕事を与えているのです。
脳は応えようとしますが直ぐには出来ません。
脳からは何億本という神経が身体中に向かって出ています。
どの神経が何処に繋がっているかと言う情報は脳卒中発症と同時に失われてしまいました。
この情報を再構築しないといけません。
動いてと念じる度に、これかあれかと脳は神経を探しますが、あるはずの神経は何億本の中の一本です。簡単ではありません。
動いてと念じると脳は一瞬でかなりな数の神経に信号を送ります。
目的の神経に辿り着けば微かに動きます。
最初の動きは、動くとは言えない微かなものです。この動きを見逃さず
動きを感じることがとても大切です。
指一本動かす筋肉は何十万本の筋繊維で最初はその内のほんの少しの筋繊維にしか信号を送れませんから目で見て分かる程動かす事はできません。
指が肌に触っていれば微かに動きが分かる程度です。
念じる事でとても大切な事はその事だけに集中する事です。
一心不乱にひたすら念じることです。
テレビを見ながら、よそ事を考えながらではだめです。
私は1週間くらいで指は5本とも動くようになり独立して動かせる様になるまでは2週間くらいでした。
病院で私の集中力の検査をしたリハビリ部長さんはこんな集中力の人は今迄見た事はないと驚いていました。
回復の為にはその事に精神を集中させる事が一番大切です。
全神経を動かしたい指に集中して動いてと念じます、脳は動かそうと一生懸命に神経を探します。
麻痺を治すのは脳との二人三脚です。
脳を信じて念じましょう脳は必ず応えてくれます
(292) に 続く



2022年1月16日
(292) 脳卒中後遺症麻痺は治せる。−6−
前回は弛緩性麻痺を治すには、でしたが今回は痙性麻痺を治すにはです。
現在、麻痺を伴う後遺症の方々は痙性麻痺の方が殆どだと思います。
訪問リハビリを受けて居られる方も多いと思います。
リハビリを卒業して自主トレに勤(いそ)しんでおられる方々、全国では何百万人も居られます。
その方々の痙性麻痺は治らないのでしょうか?
いや治せますよ。と言えば異論の方々も大勢居られると思いますが、私の個人的な投稿に様々な感想をもたれるのは当たり前です。
この場は治りたい方々、賛同出来る方々の情報の場として活用して行きたいと思っています。
治りたいと願っている方の異論は歓迎です。意見がお有りの方は投稿して下さい。
痙性麻痺も治りますよ。
弛緩性麻痺を治すよりは治す前にひと手間掛かりますが治す事は出来ます、諦めていなければ。
痙性麻痺を治すには 痙縮を解除する事が必要です。
痙縮さえ解除出来れば弛緩性麻痺と同じ状態になります。
前回書きました弛緩性麻痺の治し方で治す事が出来ます。
痙縮の解除はリセッターで出来ます。
解除には辛抱強い信念と月単位の時間が必要です。
年単位の時間は要りません。
リセッターは 手足 共にあります。
痙縮は全身各所に起こりますが、まず手足から解除しましょう。
(293) に 続く



2022年1月17日
(293) 脳卒中後遺症麻痺は治せる。ー7ー
弛緩性麻痺は脳卒中になれば殆どの方に表れますが。
痙性麻痺は身体を緊張させる様な動作、をしない限りあらわれませんから患者が身体を緊張させる様な動作をしない様に気を付けていれば防ぐ事は容易です。
緊張する動作はどんなことでしょうか?
動体バランス機能の確立前の立位が1番緊張の原因になります。
リハビリテーションには動体バランス訓連が無いに等しい現状です。
動体バランス機能の度合いは簡単に計測値を出せますから計測値が一定の値にならなければ立位をさせない事に成れば痙性麻痺は激減するでしょう
身体が緊張すると身体中の筋肉に力を入れて身体を硬直化して転倒に備えます。
脳からの強力な信号で筋肉は縮みます。
拮抗筋双方に信号が強くきますから、関節の自由度は無くなり固定されます。
痙性麻痺は筋肉に縮む様に信号が来ている為に起こります。
手の場合は腕の甲側に指を開く筋肉、腕の掌側に指を握る筋肉が有りますが 2つ の筋肉の筋力差はとても大きく握る筋肉に少しでも信号が来れば
指を開く事は出来ません。私は握る筋肉を仕事筋、開く筋肉を準備筋と呼んでいます。
脳は身体がリラックス状態でも転倒防御態勢を取り続け様とします。
脳に取って転倒は命にかかわるからです。
古代では怪我をする事は死を意味するほどの重大事件なのです。
脳の深層心理にはその当時のままの怪我に対する恐怖心が引き継がれています。
立位で脳はその恐怖と戦っているのです。
脳が緊張状態を解いてくれれば痙縮は解除されますが、脳卒中初期の動体バランスが取れないときに必死で転倒に備えた記憶は簡単には消えません。一生続く事になります。痙縮はやがて拘縮に移行します。拘縮も解除出来ますが痙縮の間に解除しましょう。
手の痙縮解除は 手用 のリセッターを使えば出来ることは前回書いた通りです。
リハビリテーションにかかわる専門家の方々は動体バランスの獲得は難しく獲得は最重要な事である事を認識下さい。
動体バランス機能の確立していない状態での立位は全身体の筋肉運動を阻害し一生不自由な人生を送らす事になります。
健康な人生を障害者としての人生にしてしまう事になります。
私が言う事でリハビリテーションの内容が変わる事は無いでしょうが、リハビリを何らかの理由で受けられなかった方々には痙性麻痺はありません。
痙性麻痺はリハビリの結果とする事実に幾つも会ってきました。
確証もなく発言しているのではありません。
リハビリテーションにかかわって居られる学者の方々の再考を切に願うのみです。
宜しくお願いします。
(294) に 続く



2022年1月21日
(294) 脳卒中後遺症麻痺は治せる。−8−
現在リハビリを行って居られる当事者の方で発症後一年以上経過していても目立った進展のない方は
リハビリの仕方に問題があります。
 リハビリを見直すべきです。
多くの方々がこれ以上悪くならない為のリハビリを受けて居られると思います。
治る為のリハビリに切り替えましょう。
後遺症に回復期間の 壁 等は存在しません。
治るのに経過年数は関係ありません。
リハビリで注意して欲しいのは自分の後遺症の身体に慣れてしまう事です。
不自由を感じる度合いが低く成って行きますが改善しているので無く不自由に慣れてしまっただけの場合もあります。
後遺症が良くなったかどうかは自分の判断でなく他人の評価を参考にして下さい。
回復期病院を退院しても下肢装具を使用している方、杖歩行の方は何方も使用しない様に成ってください。
(285) に 続く



2022年1月22日
(295) 脳卒中後遺症麻痺は治る。−9−
治ると言う言葉を信じる事の出来ないのは、よく分かりますが私は治らないと思った方には殆どのお会いした事はありません。
治らないのが常識の社会ですから仕方ないです。
私は治る方を選んでお会いしているのではありません、治る方かそうでないかはお会いするまでわかりません。
何故治らないのが常識、に成ってしまったのでしょうか?
治し方がわからないからです。
何故でしょうか?
脳は壊れると再生しないと言う定説がある事。
脳は再生しないのだから治らないのは当然の事。
治るのは運が良かったから。
上記の事等がリハビリ技術の発展を妨げて来たと思います。
私がお会いする方々が良くなられるのは治し方が解っているからです。
私が体験者であった事が大きいと思いますが其れは治し方とは直接的な繋がりは無いと思います、
脳卒中に関心を持つ動機にはなりましたが、私の体験などは後遺症のほんの一例にしかなりません、他の方の事等、分かりません。
本を出版した事、テレビ (たけしの皆んなの家庭の医学) に出た事で全国で不自由して居られる方々に呼ばれて訪問する事になり、、様々な後遺症、経過年数の方々にお会いすることになりました。
私は体験者ではありましたが自分では体験した事もない後遺症の方々にお会いしてもどうしたらよいか、ホテルに帰って考え込むことばかでした。 文献は多く読みましたが納得できる物は有りませんでした。
私が拠り所にしたものはアメリカの脳科学者が発見した脳は再生すると言う論文でした。
脳は大部分が ips 細胞の塊であり何処かが壊れるとすぐさま壊れた部分と同じ細胞が出来て働き始めるというものでした。
私が短時間で復活出来たのもそのお陰だつたのです。
その論文は今では何処にも見当たりません。削除されてしまいた。
ホテルに帰ると、脳は再生しているからブログラムさえ作れば動くはず、その時に役立ったのはロボットの設計をしていた時に学んだブログラムの事でした。
悩んでは試してみるの連続でした。
其れをさせて下さったのは全国の当事者の方々でした。私に治し方を教えて下さったのはその方々なのです。
様々の後遺症の方々が様々な治し方を教えて下さいました。
私は発症後十年になりますが全国で何人の方々にお会いしたかわかりませんがとても多くの方々にお会いし、その全員の方々が私の先生です。
今もその先生方は増え続けています。
今年も多くの先生方にお会いするのが楽しみです
(296) に 続く



2022年1月24日
(296) 脳卒中後遺症麻痺は治る。−10−
脳卒中後遺症麻痺で、一番大変なのがリハビリの二次障害です。
一次障害は弛緩性麻痺ですから治すのは容易ですが二次障害は痙性麻痺ですから治すのは大変です。
何故大変なのか?
痙性解除の方法がリハビリテーションにはないからです。
痙性を発生しないようにする事が出来れば二次障害を防ぐ事が出来ます。
今回は 手 に発生する痙性麻痺の代表的な痙縮について話しましょう。
私は急性期病院を退院して回復期病院に入院前の方を指導する時の脚の基礎訓練時には手にリセッターを付けて行います。
この時の手は弛緩性麻痺状態ですからリセッター装着も簡単です。
何故 脚の訓練で手にリセッターを装着するのか?
関係無い様に思われますが。
手に痙縮を発生させないための処置です。
何故 痙縮の無い手に装着するのか。
痙縮の発生原理が解れば理由は簡単です。
痙縮は転倒に備えた防御態勢ですから。其れを取らさない様に出来れば防げます。
防御態勢が手を握りしめる姿なのですから 指 を固定して握る事が出来ない様にします。
脳は危険を感じると防御態勢をとろうと手に信号を送りますが。手は固定されていますから、筋肉からは信号により指を握りしめ、筋肉を縮めた信号は脳にいきません。
筋肉の寸法は長いままの値が脳に届きます。
から脳はこれを記憶します。
脳は防御態勢の握りしめた値でなく長い筋肉の寸法を記憶しますから痙縮は、発生しない事になります。
結果的には脳を騙した事になりますが、許して貰いましょう。
痙縮さえ無ければ弛緩性麻痺ですから治すのは容易です。
今回は 手 の話しでした。
解ってしまえば簡単な事です。
防ぐには リハビリテーションの学者の方々が痙縮は不思議とリハビリ中に発生する脳卒中の後遺症の一つであると言う認識を改め研究され無いと
防ぐ事はできないでしょう。
こんな簡単な事が分からないとは思えません。
治っては困る事情でも有るのかと、勘繰りたくなりますがそんな事は断じて無いと信じております。
研究を宜しくお願いします。
(297) に 続く



(297) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。ー11ー
前回は 手 の話しでした。
今回は 脚 の話しをしましょう。
脳卒中で健康保険の適用期間が120日間あります。
リハビリ期間としては充分な時間だと思います。
充分な時間が有るのに何故 治らないのか?
疑問ですね、治し方が間違っているのです。
脳は血管障害で壊れてしまい、手足の動かし方を学び直さないと手足を動かせません。
胎児だった時に母親の胎内でした事と同じ事をもう一度するのです。
胎内と同じ環境を作るのは出来ませんがなるべく同じ様に心掛けます。
胎内は無重力状態でした。
脚には体重の負荷はありません。
転倒の危険もありませんでした。
動体バランスの必要もありませんでした。
これらの条件を満たすにはベッドの上で寝ている状態が手軽に出来て一番近い環境になります。
条件が整えば訓連を始めます。
脚には片脚 50以上の筋肉があります。
脳に各筋肉を認識させることが脚の基礎訓練です。
寝ていますから、脳は体重を支えることも転倒に備える事も必要ありません。
各 筋肉を認識する事に専念出来ます。
一人でも出来ますが介助者が居るとはかどります。
足首は手首とほぼ同じ可動域を持っています。
手との大きな違いは筋肉のパワーにありますが筋力の訓練はしてはいけません。
基礎訓練は筋肉を脳の司令通りに正確に動かせるようになる事です筋力は要りません。
脚は素早く動かす事が出来る様になることが必要ですが、基礎訓練時はゆっくりと正確に動かす事に専念します。
足関節、膝関節、股関節の各 関節を動く様にします。
股関節の訓練で障害に成るのが足の重さです。
バランスロープを使って無重力状態をつくります。
全く動かない方は仰向けに寝て大腿が垂直になる様にし脹脛を水平に保つ様にバランスロープで脹脛をタオルで吊り下げます。
この状態で膝を前後に動かす練習をします。
これで腸腰筋に足を持ち上げる時の足の重さを感じなくさせます脚の代償運動を防ぐ事が出来ます。
F bでお馴染みの長岡さん、さとくんの御両人が基礎訓練に大変重要な投稿をされています。読んで参考にして下さい。
(298) に 続く



2022年1月27日
(298) 脳卒中後遺症麻痺は治る−12−
前回、回復期病院の保険適用期間の話をしました。
今回はその続きです。
現在のリハビリテーション内容では期間内に手足を元の様に動かすことは難しいとおもいます。
弛緩麻痺の患者に施術をして治そうとするリハビリでは治らないとおもいます。
何故なら手足に悪い箇所は有りませんから、そこに施術しても何の効果も無くて当然です。
原因は脳ですから其処を何とかしなければ手足は動く様に成りません。
脳を訓練出来るのは患者自身だけですから。
脳の訓練方法を指導するのがセラピストの役目ですが、その教育を受けていないところに問題があります。
私は回復期病院を25日で退院出来ましたが。
入院する前は医学は物凄く進歩しているから簡単に治して貰えると思っていました。
リハビリ初日から手足の施術が始まりましたが脳に対してのアプローチは何もありませんでしたので脳の訓練はしないのですか?と言うと、
脳の中なんて、どんなふうに訓練したらいいんですか?、教えて下さい。
と、言われ、治して貰うと言う事は出来ないんだと悟らされました。
院内に治ったと思える方が居ないのも頷けました。
其れなら自分で治すしかない、と覚悟を決めました。
急性期病院に入院中に見舞に来てくださった大学教授で脳の専門家である友人が脳は短時間で再生する事が最近解ったけどどうしたら機能が戻るかが全く分からないんだ。と言っていましたから脳は治っているはずです。
其れなら脳を訓練すれば動く様に成るかもしれない。
私は若い時にロボットの設計をしていました。
コンピュータで機械をコントロールする事が出来だした頃でした。
その時の経験で自分を機械に置き換えてみました。機械は壊れていません、コンピュータは治っています。
それならプログラムをもう一度作れば器械は動くはず。
其れに掛けてみよう。
方法も何も解りませんが試行錯誤の毎日が始まりました。
人間の身体は筋肉で動いていますが筋肉は引く動作だけで押す動作はありませんからプログラムは単純な筈です。
私のリハビリ場所はベッドの上とベッドと壁との50センチほどの隙間だけです。
朝暗い内から消灯の時間まで自由時間のほとんどを自主リハビリに使いました。
毎日課題を出して出来るまで行いましたが出来るまでに何日間も掛かる課題もありました。
20日後には殆どの課題は出来る様に成って居ました。
次回に私の行った自主リハビリの内容を書きます。
(289) に 続く



2022年1月29日
(299) 脳卒中の後遺症麻痺は治る。−13−
私は重症の脳出血患者でした。意識不明で意識の戻る可能性は奇跡でも起こらない限りゼロですと診断されていたそうでした。
四年後のテレビの取材で重症だった事を知りました。
それまでは短期間で退院できたのは軽症だったからと思っていました。
発症初期から回復期病院での、復活迄のお話しをしましょう。
それまで自分が脳卒中になるなど想像もした事もなくその為の予備知識などはありませんでした。
前回お話しした様に治して貰う事は出来無いと解った以上、自分で治すしかありません。
その時、私は65才でした。まだまだしたい事、行きたい所ばかりでした。
気付いた時には半身麻痺に成っていました。
麻痺は動かなくなる事ぐらいの知識でした。
自分の手足である自覚もありません。半身、酷い痺れだらけです。
自分のおかれた状況が解ってくると気持ちは失意で絶望的になります。
自分の気持ちを説明する言葉が見付かりません。
二度目に脳梗塞になった時には失語症になり言葉でのコミニケーションが取れないことでの苦しみは大変なものであることを思い知りました。
話を戻します。
麻痺を治さなければなりません。
どうしたらよいのか?
全くわかりません。
最新の医学でも分からない事が私に解る筈もありません。ですがこのままにしておく事は出来ません。
脳が再生しているという事は新たに生まれた乳幼児状態かもしれないと思いました。
私が子育てした時には手足を動かす訓練所等に連れて行きませんでした。
失敗ばかりの試行錯誤をしている内に動きが、良くなり手も足も使いこなす様になりました。
一年後には独学我流ではありましたが歩き走り回っていました。
ベッドの上の私に出来る事は乳幼児の真似をして見る事しかありません。
時間は幾らでもあります。
乳幼児は何を思ってしているかは解りませんが、内なる想いに操られてているようにしか見えません。
私もそうして見る事にしました。
(300) に 続く



2022年1月30日
(300) 脳卒中の後遺症は治る。−14−
動かない手足を見つめて居ると不憫になります。
どんなに動きたいと思っていることか、壊れた訳ではありません
信号が来なくなっただけです。
どんなにもどかしい思いをしていることか!。
どんな時にも私に逆らう事なく柔順に65年間付き従って共に働いてくれた、其の手足が動けないでいるのです。
悔しいでしょう。
悲しいでしょう。
動きたい事でしょう。
恩返しをするのは今です。
ですが、成す術も無い私は動かない手足を見つめているだけでした。
この手足にもう一度、命を取り戻そう、そうしなければ、手足に申し訳ない。
手足は私よりもっともっと動きたいだろうに私が動かさないで誰が動かせるのか?
絶対に動かす。諦める訳にはいかない。
動かせなければ、手足に何と言って詫びるのか?
詫びる言葉なんて無い。
私に動かす以外の選択肢は無いのだ。
手足を失望させる訳にはいかない。
動かして喜びを共にするのだ、それ以外にこれから生きていく意味は無い。
私のこれからは、この半身麻痺のからだを元に戻す事が与えられた使命なのだ。
65年間不自由なく生かされてきた事への感謝の気持ちを表わす時が来たのだ。
是迄、手足が動く事に感謝、感動などした事もない。
動かなく成って、初めて気付いた鈍感、呑気な私でした。
私の先生は独学、我流で動き出した子供達でした
寝返も出来なかった乳幼児が立って歩く様になりました。
大人の私に出来ない筈がありません。
赤ちゃんだった子供達のした事は、したい、したい、との一心での試行錯誤での失敗の連続でした。
今の私には其れを真似るしか方法はありませんが私は手足の存在さえも感ずる事が出来ません。
動く以前の問題です。
動いたとしても感ずる事ができません。
そんな私は健常な右手を 左手の動きを感ずるセンサーとする事にしました
目で見ていなくても動きを感ずる事が出来ないと寝ている事しか出来ない私には訓練出来ません。
寝ている腹の上に左手を持っていきその麻痺手の親指を右手の甲の上に置きます。
左手の親指に右手の甲を押さえてと、させます。
何の反応もありません。
朝、暗い内から始めます。寝ていての訓練ですから疲れません。
ですが、3日間行いましたが、何の反応もありません、こんな簡単な事で動くのだろうか?
時間にしたらもう40時間を超えています。
押さえてと何回念じた事か、何万回を遥かに越えたでしょう。
こんな事で動けば誰も苦労はしない、方法が有るとすればもっと他にあるのだろうか?
もう止ようか、とっくに消灯時間は過ぎていました。
眠くもなりました。
これで最後にしようと思い直して、念じた始めました。
何回か念じた時に微かですが右手の甲が押された感じがしました。
ほんの微かです、もう一度念じました。
押さえました。
気のせいではありません。
微かですが確かに押さえました。
直ぐに左手を目の前に持ってきて動かしてみますが、ピクリともしません。
確かに押さえましたが動きません。
また手を元に戻して念じます。
動いています、5回に一度くらい押えます。
今度こそと、目の前に持ってきます。
今度は動いています、ほんの少し1ミリくらいですが動いています。
もう、眠るどころではありません。
動いたのです。
例え1ミリでも私にとっては偉大な1ミリです。
動いてくれたのです、有り難う、有り難う、嬉しいよ、嬉しいよ。
これ迄の人生でこれに勝る感動、喜びの出来事にあった事はありません。
この時から私の復活活動が始まりました。
麻痺手を右手で握り締めて眠りに就きました。
(301) に 続く



2022年1月31日
(301) 脳卒中の後遺症を治そう。−15−
ほんの1ミリだった動きが、次の日の夕方には遠くから見ても動きが、分かる程になりました。
4日間で脳はどの様にして親指を動かす事が出来たのでしょうか?
脳の動作について解明されている事は何も無い未開の領域ですから分かりようもありませんが。
脳の中で起こった事を想像して見ましょう。
手への施術は何もしていませんから外的要因はありません。
私のした事は、押さえてと念じ続けただけです。
すると脳の思考回路から親指を曲げなさいという司令が発せられます。
この時点での信号はとても弱いもので筋肉を動かす程の強さはありません
信号を増幅する器官に送られます。運動野と言われるところです。
運動野は1箇所だけでなく動かす部位毎にあります。
ですから後遺症での麻痺も部位毎に発生状況も麻痺の有る無しも変わるのでしょう。
増幅された信号は筋肉に繋がる神経に送られます。
神経に何も信号の送られない状態が、弛緩性麻痺です。
脳卒中の初期は誰でもこの状態です。
思考回路からの信号を増幅すると親指へ繫がる神経に送らなければなりませんが、手への神経はとても沢山あります。
間違わない様に神経を選ばないと親指でない指が動いたり、指ではない筋肉が動いたりしてしまいます。
この神経を探して貰うのが念ずる事なのです。
念ずる度に神経を探して信号を送りますが、何処に繋がっているかは送って見ないと分かりません。
試行錯誤の連続です。
探し当てた情報は一生消える事はありませんから間違えると大変です。
この筋肉への神経を特定する作業は無重力状態で行うのを前提に作られています。
最初の信号はとても微弱なものです。動かそうとする部位を動かすにはとても足りませんが部位に重さが無く軽ければ動かせる程度の信号です。
探し当てましたが重くて動きません、それでも思考回路からは動かす様に司令がきます、
探し当てた筋肉の力だけでは目的が達成されません、すると本来は使わない筋肉まで動員して目的を達成しようとします。
これが代償運動になります。
この情報も一生消える事はありません。
代償運動の発生は絶対に防がないといけません。
リハビリテーションには代償運動筋肉の解放の方法は有りません。
増幅された信号は筋繊維を動かせますが筋繊維 一本の力は微弱ものです。
親指だけでも膨大な数の筋繊維の束なのでしょう。
筋繊維一本は千分の何ミリという細いものです。
1ミリ動く様になった時には親指を動かす筋肉の何十分の一かの神経を探し当てた状態なのでしょう。
個々の指の神経はそれぞれ集団になっているでしょうから、目的の神経の一部でも探し当てればその周辺に同じ筋肉に繫がる神経もありますから探すのは、はかどります。
目的の筋肉に繋がる神経を全部特定出来れば本来の力を発揮できるようになります。
この、作業中は決して力を入れて動かそうとしてはいけません。
無重力状態で行う事を前提に身体の仕組みが出来ていることを忘れてはいけません。
親指が動いた事で麻痺が回復する事が分かりました。
しかも短時間で、です。
この事から学べたものが後遺症からの復活への大きな、大きなヒントを与えてくれました。
親指は動きましたが麻痺は親指だけではありません。
元の身体に戻れる確信は出来ましたが復活への道を歩き始めたばかりです。
歩き方はわかりませんが試行錯誤を続けましょう。
この時には1ヶ月もしない内に殆ど元の身体に戻り退院出来るなど想像もしていませんでした。
(302) に 続く



2022年2月1日
(302) 脳卒中の後遺症を治そう。−16−
脳卒中後の弛緩麻痺状態は母親の胎内の胎児と同じです。
胎内環境が退治に与える影響はどんなに小さな事でも多大な結果をまねきます。
猛烈なスピードで細胞分裂を繰り返し遺伝子の情報通りの完成形に仕上げなければなりません。
最大の障害が人体に掛かる重力です。
細胞分裂を繰り返し成長する胎児の骨格はほんの少し押されただけでも変形してしまいます。
胎児自身の重さだけでも歪んでしまいます。
宇宙空間のように重さの無い状態が理想的ですが地上では不可能です。
その不可能を可能にしたのが母親の 子宮 です。
内部を羊水で満たしその中に胎児を浮遊させることで無重力空間と同じ環境を地上で実現したのです。
驚異、驚愕、驚嘆、表わす言葉がありません。
胎児の芽生えから出産までの、これ以上無い理想環境を作ってしまいました。何億年の進化の偉業です。
この中で胎児は重力とは無縁に身体の各部を動かす術を獲得していきます。
重さが無ければ細い筋繊維一本でも動かす事が出来ます。
胎児の成長と同時に脳は各部に繋がる神経を確定出来ます。
無重力環境と同じくらいに大切な事が脳の思考回路からの信号の強さです。
神経の末端は非常に狭い範囲に無数の束になって脳の運動野に接続されています。
目的の神経の直ぐ隣には別の筋肉への神経の末端があります。
強過ぎる信号は隣近所の神経にも流れてしまいます。
仕事筋(屈筋と準備筋 (伸筋) は一対となっています。
両方に信号が送られれば関節は動く事が出来ません。
思考回路から強い信号を発せよ、と 司令がくれば運動野は強い信号を発します。
すると一対の相反する筋肉へと繋がる神経に同時に信号を送る事が発生しますが、これをエラーとして処理する機能はありません。
必要無い機能はなのです。
何故なら胎児の脳からは身体の発育に見合った強さの信号を発する様に調整機能があるからです。
骨格が充分な強度の無い時に強い筋肉運動を行えば骨格には限界を超えた力が掛かり骨格形成にダメージが生じ、変形してしまいます。
脳卒中後の弛緩性麻痺状態の身体と胎児とは機能的にとても似かよっています。
決定的な違いは無重力環境と。胎児状態からみれば猛烈な引力下であることです。
健常者は引力などを感じて生活していませんが、弛緩性麻痺の患者に取っては手は重くて持ち上げる事も出来ません。
足も同様です。
無理に動かそうとすると代償筋肉を総動員して動かすことになります。
リハビリテーションの一部には代償も悪く無い、積極的に生かして運動を行えば良いという考え方もあるようですか、代償運動を間違えて理解した、専門家とは思えない考えです。
弛緩性麻痺状態は麻痺から復活出来る重要で貴重な時期です。
リハビリテーションは弛緩性麻痺患者は年齢に関係無く胎児と同じ身体能力で有ることを前提とした技術開発をしないとリハビリ二次障害者を生みだすだけの存在から永久に抜け出す事は出来ないでしょう。
(303) に  続く



2022年2月4日
(304) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。−18−
回復期病院でなぜ二次障害が発生してしまうのか?
脳卒中後の麻痺患者の指導が健常者と同じように歩き、手を使う事を目指している事は分かりますが麻痺患者の脳はそれに応える用意が出来ていません。
脳は各筋肉に繋がる神経の特定が出来ていないと脳からの信号を筋肉に伝える事ができません。
回復期病院で最初にすることは脳から筋肉に繋がれた神経の特定作業です。
私はこの作業を基礎訓練と言っています。
この作業無く、脳はいくら動かそうとしても筋肉を動かす事は出来ません。
この基礎訓練は全てベッドの上です。
ベッドから車椅子への移乗練習だけで痙縮は発生します。
立位を伴う行動をする時には全て 手にリセッター装着 が必須条件です。
手が使えない方の痙縮が、無くなれば手は動くようになります。
手は動くが使える様には成って居ない方もリセッターで改善が見込めます。
試して見ましょう。
リセッターは自分でも出来ます。
自分用に作る場合は特許は適用しません。
家族に作ってもらいましょう。
出来ない方は注文してください。
マニュアルと併せて8000円です。
マニュアルのある方は5000円です。
特許は高額で販売する業者の出現を防ぐ為に取得しました。
どれだけ多くの人々が痙縮で苦しんでおられるかわかりません。
その、痙縮はリセッターで解除出来ます。
経過年数には関係ありません。
解除のエビデンスは多数あります。
手を治しましょう。
痙縮解除、経過年数順には50年、38年、22年それ以下の方々は幾らでも居られます。
麻痺が治るか、治らないかは、治ると、心から信じれるかどうかです。
麻痺は治ります。
信じてください。
脳は治りたいのです。
身体は治る様に出来ています。
(305) に 続く



2022年2月5日
堀尾法世話人の吉井です。このところのZoomを使った指導の実際の動画をアップしました。(「復活の会ホームページ」にも公開しました。)訓練の参考になると思います。
①手指リセッターのつけ方
https://youtu.be/eu2CKORGVkM
②手指の訓練法
https://youtu.be/7OBRRooQmgc
③バランスロープ(肘曲げ訓練)
https://youtu.be/0XUyOrAppiU
④座位足の踏みしめ
https://youtu.be/k9ms8jOqkWU
⑤足首リセッター
https://youtu.be/p0cgZNF90Vs
⑥言語障害
https://youtu.be/HzCtNRALcG0
堀尾法「復活の会」ホームページはコチラ
http://www17.plala.or.jp/fukkatu/index.html



2022年2月6日
(305) 脳卒中の後遺症麻痺を治そう。−19−
今回は 手指リセッターの話しをします。
リセッターの事を詳しく知りたいというお問合はせを沢山頂きました。価格が安い事に対しての不信感も多数ありました。
詐欺が多数横行している現代ですから当然の事だと思います。
リセッターが何故必要なのか、手指の痙縮は上腕の 深指屈筋、長母指屈筋肉 が脳からの司令で
指を握った状態を維持している事により起こります。脳が転倒の危険を感じて転倒防御態勢をとった姿です。脳にとって転倒はとても危険な事なのですから身を護る事は最重要事項として記憶します。この記憶を忘れる事はありません。
この記憶の内容を書き換える事をするのがリセッターなのです。
脳の記憶を書き換える事が何故できるのか?  知識の書き換えなら、新しい知識と書き換える事は日常に行って居ますが、
筋肉への司令情報の書き換えなど、出来るものだろうか?。
誰もが疑問に思われるでしょう。
私が出来ると思った根拠は筋肉と脳はリアルタイムに通信し合って筋肉の現在長さを脳は、たえず把握していると言うことが、私の考えの根底にあります。
それならば指を曲げている筋肉をストレッチしてその筋肉長さの情報を脳が記憶してくれれば指を曲げていなくなるはずというものです。
脳に筋肉の長さを記憶させる為には筋肉を一定の長さにしておく必要があります。
かなりの精度での一定の長さの保持が必要です。
長さが変化すると長さの記憶になりません。
脳は身体中の筋肉の長さ情報をたえず取得しています。
リセッターを付けた指の筋肉長さ情報を何回取得しても長さ情報が変わらないと、この長さでも良いのかと記憶します。
リセッターは効果を直ぐに体験出来ます。
長い年月手を握り締めていた方の指が、2時間程の装着で掌が見える様になりました。
御主人の掌を清潔に保つ事に大変苦労しておられた奥様が旦那さんの掌を見たのは何年ぶりかと大変喜ばれました。
痙縮はリセッターを一回装着しただけで継続的に解除はできません。
脳の記憶を書き換えるにはリセッターの継続的な装着が必要です。
価格と商品価値の釣り合いが取れている事は大変、重要なことです。
痙縮が解除出来る商品の価格がどれ位か?
かなり高額でも受け入れられるとおもいます。
一時的な効果のボトックスでも一回当たりは給料の1ヶ月位になる方もあります。
リセッターは高額でも保険適用になれば誰でも使える様になるでしょう。
しかし、それには長い年月が必要です。
リセッターの特許要件には筋肉のストレッチ保持の項目がありますからストレッチ目的の器具は全て抵触しますから許可無く作る事は出来ません
不自由な人々を効果の無い物で商売の対象にしたものに出逢いますが、リセッターがそんな物に成らない為の権利取得です。
商品信用度を高めるにはもっと高額の方が良いと思います。
何千円は 対 効果としてはタダ同然ですがそれで良いのです。
損はしていませんから。
リセッターで手が動く様に成る方が一人でも多く成れば私にとっての価値は無限大で、喜びも無限大になるのです。
(306) に 続く



2022年2月10日
(306) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。−20−
私の左麻痺手はグウ、パー 出来る様になりました。 
指が、動く様になりましたから好きなポップコーンを食べようとベッドに腰掛け床の台の上に置いたポップコーンを左手の指で摘んで口に運ぼうとしますが。
大きな袋の中のポップコーンはどうにか摘めましたが、手が袋から出せません、肩から腕はぶら下がったままで肘を曲げる事が出来ません。
上半身を反らせて腕を袋から引き出してポップコーンを摘んでいる手を太腿の上に置きます。
やっとの思いでここまで来ましたが摘んでいるポップコーンは果てし無く遠く口からは遥か遠くです。
何とか肘を曲げ無いと口に持って来ることはできません。
大袈裟な表現ですがその時の私にはそう思えました。
ポップコーンを見つめながら どうにかして口に と思うのですが手に動く気配は全くありません。
腕は思いに反して微動だに動きません。
こうなったら 持久戦しかありません。
ポップコーンを口へと念じ続けるしかありません
30分過ぎました、少しは口に近ずいたかとみてみれば太腿から手がすこし離れて浮いています。
30分で5センチ位い動きました。
全く動こうとしなかった腕が手を持ち上げたのです。5センも持ち上げたのです。
ポップコーンが口まで来たのは昼 少し前でした。
それまでにあんなに美味いポップコーンを食べたことはありませんでした。
二つ目をと思い腕を伸ばそうとしますが、肘がのびません。
持ち上げるのは大変でも腕を下げるのは簡単だと思っていたのに意外です。
上げた時の3分の1位で下ろす事ができました。
午後には段々はかどる様になり夕方までに5〜6個たべました。
全く動こうとしませんでしたが一心に動かそうとすれば脳は応えてくれる事が分かりました。
この事が其れからの復活訓練にとても大きなヒントをくれました。
(307) に 続く



2022年2月21日
(307) 脳卒中後遺症麻痺を治そう−21−
旅から帰りました。
投稿に間が空いてしまいすみませんでした。
最初にお会いした71歳の男性には予めリセッターを送ってありました。
私が伺って、5回目のリセッターをつけました。
前日に4回目を付けて外した時には親指が動いて家族皆で喜んだと言われました。
そして今日、5回目のリセッターを外しました。
ぎこちなくでは在りますが、五本の指が、動いています。
一年半ぶりに一生懸命にグーパーをしています。
上手では有りませんが脳からの指示に従って健気に動きます。
動きさえすれば練習出来ます、上手になるのも間近です。
もう一人の方は80歳の女性でした。
回復期病院では悲しくて泣いてばかり居ましたと言われます。
息子や娘の世話になり迷惑を掛けながら生きて行くのが辛くて仕方ありませんでしたと言われます。
若くしてご主人と死別してしまい働きながら二人の子供を成人させました。
息子さんが同居してお世話して居られます。
寝たきり状態ですからお世話も大変です。
夜は身体に痛みがあり良く眠られず息子さんにマッサージしてもらつての毎日でしたがお会いしてからは痛まなくなり夜もぐっすりと眠れますと言われます。
心に有った、治らないという不安が無くなったからでしょう。
発症3ヶ月目でした。
コロナに関する病院の要請で予定より早期の退院をされたのです。
麻痺は治りますから安心して下さいと、治られた方々のお話しをすると笑顔が戻ってきました。
笑顔が戻って来ればもう安心、動体バランスがとれず座位が出来ませんでしたがベッドの上で座位が出来る様になり笑顔のとても奇麗なおばあちゃんになられました。
三日目にはベッドから車椅子への移乗も少しの介助で出来る様になりました。
麻痺からの回復は経過期間も年齢も関係ありません。
リハビリによる回復見通しは6ヶ月継続しても回復が見込めなければ自分には合わないリハビリと思って下さい。
脳卒中後遺症麻痺が一年経過しても 手 が使えない 足には装具使用であればリハビリが合って居ません。
医師、セラピストの方々と相談してみましょう。
自分の人生を専門家に丸投げして救われるほど後遺症は甘くはありません
後遺症は自分でしか治す事はできません。
治しましょう、自分の身体を。
身体は壊れてはいません。
脳が乳幼児に戻っただけです。
もう一度育て直しましょう。
難しくはありません。
誰でも一度は通った道です。
次回からは乳幼児の育て直しをしましょう。
(308) に 続く



2022年2月24日
(308) 脳卒中後遺症麻痺を治そうー22ー
脳の血管障害で損傷した部位は10日以内で復旧し元通りの事が出来る様になります。
形的には元通りになりますが幼児期に学んだ手足を動かす情報はもう一度学び直さないといけません。
これを学ぶためには環境を当時と同じにする必要があります。
正しく学ぶ為には必須要件です。
脳が手足に繋がる神経を特定する為には、動かす時に動きを阻害するものが有ってはいけません。
脳が最初に送る信号はとても弱くそれでも動いた事を確認出来なければなりません。
私が基礎訓練を擬似的無重力下にこだわるのはこのためです。
動かすのに抵抗が有るとそれでも動かそうと関連する筋肉までも動員します。
すると、代償運動を誘発します。
最大の阻害要因は動かす部位の重さです。
重さを生み出しているのは地球の引力です。
擬似的に引力の影響を無くすのがバランスロープです。
動かす部位の重さを打ち消して重さを脳が感じなくしないといけません。
訓練にはバランスロープを必ず用意して下さい。
(309) に 続く



2022年2月25日
(309) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。ー23ー
バランスロープの準備は出来たでしょうか?
脳卒中後遺症麻痺は脳が手足の筋肉に繋がる神経を各部位毎に特定する作業が無事に完了したら元通りの動きを取り戻せます。
脳からの神経は6億本も有ると言われています。
片麻痺分でも3億本も有ることになります。
手の筋肉は20以上足の筋肉は50以上あります。
一つの筋肉に繋がる神経は何十万本以上でしょう。
間違いなく正確に繋がなければ元通りにはなりません。
どんな名外科医でも出来ない神業としか言えません。
脳は神経に繋ぐと目的通りか?と確かめるために弱い信号を送ります。
目的の筋肉が反応したら成功です。
弱い信号ですから目で見て分かる程の動きは有りませんが筋肉からは脳に動いた事を知らせる信号が発せられます。
この信号が来ないと脳は来るまで探し続ける事になります。
これか?それか?あれか?脳は探し続けます。
患者が早く動く様にと力を入れると目的の筋肉以外にも信号を送ってしまいます。この情報を脳が記憶してしまうと大変な事になります。一生不自由と付き合うことになります。
力を入れて動かそうとすることは絶対にしてはいけません。
弱い信号でも動く事が出来る環境が回復の為には絶対条件なのです。
その環境を作り出す事にバランスロープは最適です。
家庭でそれが出来るのです。
世紀の大発明と言っても良いでしょう。
バランスロープは既に代償運動を身に付けてしまった方々の代償筋肉の開放も出来ます。
バランスロープもリセッターも、決してオモチャではありません。
(310) に 続く



2022年2月26日 
(310) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。ー24ー
何故リハビリで二次障害が発生してしまうのでしょうか?
訓練の内容が健常成人をモデルとしている事にあるとおもいます。
堀尾法でのモデルは胎児又は乳幼児です。
何故かと言えば脳卒中後の脳は胎児か乳幼児と同じ状態と思うからです。
ですから、訓練も脳のその状態に合わせたものです。
現在のリハビリは健常成人と比べれば脳卒中後遺症の患者は筋力さえ戻れば動ける様になれるのだからその訓連を指導しようとするのも分かりますが。
筋肉の訓練なら強い信号を発する様に指導する事に成るのも当然です。
堀尾法では強い信号を発する事は厳禁です。
何故でしょうか?
手指を例に話します。
脳には指を開く筋肉、指を曲げる筋肉、其々の筋肉長さの値の神経が一組に成って繋がっています。
指一本だけでも大変な組数でしょう。
末端の脳への接続部の集積度は高性能顕微鏡で視ても其々の神経の判別はできないでしょう。
そこには相反する作用をする神経もあります。
強い信号はその両方の神経にも信号が送られる事が起こっても不思議ではありません。
曲げる筋肉と開く筋肉に同時に信号を送れば指は動く事が出来ません。
コンピュータに使われるCPUやLSIの集積度に限界が有るのも各素子を結ぶ信号線の集積度に限界が有る為です、
限界を越えた密集度にすると信号が他の線にも漏れて影響してしまい正しく送れなくなってしまうのです。
人の脳の密集度あいは桁違いに大きいでしょう。
脳からの信号の内容は単純なものでなくとても複雑なものでしょう。
スピーカーを大音量で聴けば繊細な音の変化は分からなくなります。
筋力トレーニングを禁じているのも同じ理由です。
脳卒中後、初期の訓練はとてもデリケートで繊細な精密機械を扱う様な気持ちでないと機械は壊れてしまいます。
歩けない患者を背後から抱えての歩行訓練など論外です。
テーブルをタオルで拭くような動作も腕の訓練でしましたが大きな動作をさせる事は繊細な信号を発する様にすることとは相反する訓練です。
脳卒中後の訓練は力を入れない、大きな動作はしない。
力より動きの素早さを重視します。
混同してほしくないのは歩行は速くでなくいかにゆっくりと安定して歩けるかです。
速く歩く練習は害は有っても益はありません。
速く歩く練習は元の身体に戻ってからにしましょう。
(311) に 続く



2022年3月1日
(311) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。ー25ー
急性期病院でポップコーンを摘んで食べる事が出来る様には なりましたが脚は全く使えませんでした。
今回は脚の話です。
意識不明期間が長かったので通常より長く急性期病院に居ての転院でした
高級ホテルかと思うような素晴らしい病院です。
入院患者も多く広い食堂は患者で一杯です。
入院翌日からリハビリが
始まりました。
車椅子を押して貰ってリハビリ室に行きました。
広いリハビリ室には大勢のセラピストの方々と患者が居ました。
それぞれにリハビリに一生懸命です。
セラピストの方々はさながら患者の麻痺と戦う肉体労働者のようです。
私のリハビリが始まりました、作業療法士さんが麻痺している手をマッサージしてくださいます。
腕を伸したり曲げたり指を開いたり曲げたりされます。
とこにも痙縮は発生していませんから他動では抵抗無く動かせます。
脚のリハビリも手の場合と同じでした。
他の方々も段階は違いますが、ほぼ同様です。
作業療法士さんに、手は壊れて無いと思いますので頭の訓連をしたら動く様になりませんか?と
言いましたら、堀尾さんの頭の中なんてどんなふうに訓連をするんですか?教えて下さればしてあげますよ。
脚も同じことを言われます。
この時点で治して貰える事は諦めました。
最新の脳科学の進歩の素晴らしさをテレビなどで見て居ましたから麻痺など治すのは専門病院に行けば簡単だと思っていました。
治す方法が未解明で、異常の無い手足に施術をするしか無いのが現状の医学であるとは想像もしていませんでした。
治っている患者が殆ど居ないのも頷けます。
さあ、大変です。
手が少し動く様になっただけです。
立つ事も出来ません。
歩くなど論外です。
専門家には治す事は出来ず麻痺と共に生きていく事を指導して貰う所がリハビリ病院なのだと分かりました。
治しては貰えません。
治りたければ自分で何とかするしかありません。
医学の知識は皆無な私に何ができるか?
ある日突然手足が動かなくなるなど想像した事もありません。
動かないだけでなく、手足が付いている実感もありません。
我が身の一大事ですが脱出の方法がわかりません。
ベッドに寝ているだけしかできません。
トイレに行く事も出来ず看護師さんの世話にならないと出来ません。
こんな惨めで良い訳が無い。
友人の脳医学の大学教授の言われた脳は再生するとしたら私の脳も再生しているはず。
自分で訓練しよう。
私は若い頃にロボットの設計をしていました。
私の手足は壊れて居ない壊れたのは脳と言うコンピュータで、そこはもう治っている。
でも、動かないのは動かし方の方法が無いからだ。
コンピュータは治ってもプログラムが無ければ唯の箱。
それならばプログラムを作ろう。
人の脳のプログラムなど聴いた事も有りませんがやるしか有りません。
試行錯誤のプログラム作りが始まりました。
(312) に 続く



2022年3月1日
(312) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。ー26ー
自分の身体で有りながら現状を医学的には何も理解出来ません。
医学的なアプローチは何も出来ません。
動いてこその手足です。
動きとは物理学の世界です。
それならばロボットと同じ世界です。
手脚は機械、頭はコンピュータとして考えれば私にも理解出来ます。
これを基本に試行錯誤をしましょう。
モデルは胎児か乳幼児に設定します。
手にも足にも稼働部分が幾つもあります。
稼働原理は テコ そのものです。
手で言えば、各 間接は支点、力点は筋肉からの 腱 作用点は指先です。
機械と違うのは 力点に働く 力 は全て 引く 力 だけです。
押す 力 を用いている所は全身に一箇所もありません
驚くべき シンプル さです。
相反する動作も一対の筋肉のどちらを引くかで実現しています。
この構造なら私でもプログラムが出来そうです。
脳内のプログラムの作法など何も分かりませんが
乳幼児にも出来るのですから、私にも出来るはずです。
考えるより実行です。
(313) に 続く



2022年3月4日
(313) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。ー27ー
ロボットのブログラム作りは、私がロボットを設計していた頃には想像も出来ない様な進歩をしました。
ロボットをリモコンで動かすとそれにより動作したことを自動的にプログラムにして記憶してしまいます。
ブログラムを人が作成する必要はありません。
胎児、乳幼児も自分で動いた事を脳がプログラムにして記憶しているのでしょう。
そのプログラムは一生消える事なく使います。
生命を維持することに関わるプログラムは消える事はありません。
手足を動かす動作習得に手足の重さは考慮されていません。
胎児は羊水の中に浮かんでいますから無重力状態と同じですから、重さを考慮する必要が無かったのです。
成人が足を持ち上げようとしたなら、筋肉には何百Kgもの物を引き上げる負荷が掛かります。
力点と支点はとても近く作用点は十倍以上離れていますから筋肉の負荷は足の重さよりとても大きなものになります。
筋原線維はとても細く一本で引く力は何gもあるかなしでしょう。
一本は千分の何ミリの太さしかないのですから。
脳が最初に送る事の出来るのは一つの筋肉に繋がる神経の僅かな数でしかありません。
時間を掛けて一つの筋肉に繋がる神経全てを確定していきます。
筋肉に掛かる負荷を極小にしないと信号に反応して動かす事はできません。
足に重さが無ければほんの少しの 力 でも動かす事が出来ます。
動きを学ぶ為に無重力環境を作った事を進化の過程であると言ってしまえば簡単ですが、リハビリにとっては学ぶべき重要な事柄を教えてくれています。
私が病室で行った自主リハビリに胎児、乳幼児をモデルとした事の意味はとても、大きかったと思います。
(314) に 続く



2022年3月5日
(314) 脳卒中の後遺症麻痺は治る。ー28ー
後遺症は治ります。
治し方を間違わなければ。
後遺症の中でも、痙縮と代償運動は防ぐ事の出来る後遺症てす。
両後遺症は発生過程とリハビリの関係を研究したら防ぐ事は容易に出来る様になるでしょう。
発症初期は終日ベットの上です。
此処で基礎訓練を行います。
脚の各関節の稼働訓連をします。
基礎訓練は無重力環境が理想ですが、それは簡単に出来ませんが筋肉にはなるべく荷重を掛けない様にしましょう。
寝ていてする訓連では大きな荷重は掛かりませんから代償運動の発生を防ぐ事ができます。
一番にする事は足首の動きを取り戻す事です。
足関節は複数の重要な役目を担っています。
係る筋肉も多く有ります。
葬具有りき、のリハビリはすべきでありませんが、リハビリで脚を治す技術は有りませんと医療関係者が宣言するに等しいことです。
足関節の稼動域は手首関節と同等です。
手首と違い体重が掛かりますから強力な筋肉で動かされ、バランスを保つ為の筋肉も多数あります。
最初に行うのは爪先の稼働です。
爪先の前後運動、左右に動かす回転運動、膝立状態で寝て踵の上げ下げ運動。
1ヶ月あれば出来る様になります。
此等が出来る様になれば装具は要りません。
次回は膝から上です。
(315) に 続く



2022年3月6日
(315) 脳卒中後遺症は治る。ー29ー
前回の足首の稼働訓練は 動いて、動いて、と念じ続けることが全てです。
とても忍耐力がいりますが必ず動く様になります
今回は膝から上を動かしましょう。
ベットに仰向けに寝ます
脚を、膝立状態にします。と言っても出来ません
健足で手伝います。
力を掛けてはいけません。
健足で手伝えば力はあまり要りません。
膝立になったら少しづつ脚を伸ばしていきます。
あるところまで伸ばすと、膝がストンと落ちてしまいますが、落とさなくて水平にしなるまでゆっくりと出来るまでくりかえします。
膝立てが上手く出来ない場合は横向きに寝てしてみます。
力を入れて行うと代償運動の発生になりますので最小限の力でおこないます。
膝立ができる様になったらその状態で両膝を左右に開いたり閉じたりします。
なるはべくゆっくりとうごかします。
これらの訓練は立位での膝の位置コントロールのための重要な訓練です。
膝立は足を持ち上げる筋肉の訓練ですが代償運動を発生させる危険性の高い筋肉運動ですが寝ていて行う事によりその危険性を低減します。
(316) に 続く



2022年3月19日
(316) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。ー30ー
脳卒中後、一番に実現したいのが、歩行です。
歩行は歩く事では上達しません。
歩いて居ると不自然な歩き方でも馴れてきて違和感が低減し上手くなったかの様に感じる事があります。
装具を使用して居た方は要注意です。
不自然な歩きに脳は元の正しい歩きに戻そうと抵抗します、それは当事者には歩き難さと感じます。
その歩きを続けていると脳は元の歩きに成ることを諦めます。
すると抵抗は無くなりますから、とても歩きが楽になりますが、本人には良い事の様に感じてしまいます。
誰でも陥 (おちい) り易い通過点です。
自分では良くなったと不自然さに気付かず歩いていると何年か経過した時に不調に見舞われることになります。
正しいかどうかを自己判断するのは大変難しいのです。
他人が見て不自然さが無くなれば合格です。
そうなるまでは歩いて治そうとしてはいけません。
歩く事が訓練であるとの指導を受けておられる方々も多いと思いますが歩行の訓練は歩く事ではありません。
歩くための基礎訓練をしないで、歩行は出来ません。
脚の各関節の稼働訓練が終われば、いよいよ歩行の基礎訓練を開始しましょう。
元通りの歩きを取り戻しましょう。
次回からは歩行の基礎をしましょう。
(317) に 続く



2022年3月23日
(317) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。ー31ー
この投稿を読んで下さって居る方々は発症後ある程度、経過していると思います。
回復には六ヶ月の壁が (最近では四ヶ月)あると言われています。
それならば今更、治る方法等ど、何の意味も無いではないかと思われる方も居られるかもしれません。
回復の 壁 は患者の事では無く医療側に対する言葉です。
回復しないでなく、回復させられないのです、六ヶ月過ぎてしまった患者を治す技術は有りませんと言う事です。
ならば、直ぐなら治せるか?そうでもない事は多くの方が体験済だと思います。
脳卒中の後遺症麻痺を治して貰おうとする事に無理があるのです。
脳は一度壊れると再生しないから治らなくても仕方ないと言うことを前提とし、健側だけで生活の質を落とさ無い様にを、指導の目的としたのが現在の脳卒中後遺症に対する医療です。
ならば、麻痺が治らないのも仕方がない、いさぎよく運命として諦めようではないか。
それも生き方ですが、そうは思えない方々に読んで頂きたく書いています。
私がお会いする方々は殆ど全て その 壁、なるものを越えてしまった方々ですが、治らないと思った方はありませんでした。
患者側に壁は、存在していません。
脳は復活再生します。
医療業界は不思議な世界です。言葉の意味が正しく無くても訂正されることはありませ。
リハビリ技術も同じです。
ある日、二人の方が5ヶ月リハビリ病院でリハビリを受けて退院され復活教室に来られました。
お二人は手が痙縮の方と足には装具を着けて杖歩行でした。
二ヶ月後には痙縮は解除出来て指が動く様に成りました。
足の装具もなく、杖もなく歩ける様になりました。
お二人共元の身体に戻る入り口に立てたのです。
お二人共リハビリ病院のセラピストの方に大変感謝して居られ。
どうしたら、痙縮が解除出来たか、どんな訓練をしたか、どうやって、装具をとり杖無しになれたか、お世話になったセラピストの方に話してあげればきっと参考になり麻痺を治せるセラピストになってもらえると思い、出かけて行かれました。
しばらくしたある日お二人は落胆した姿で帰ってこられました。
教室に居た皆さんに報告された言葉は予期しなかった意外な言葉でした。
手の方は、動き出した手を見せるとセラピストの方は、ああ、軽症だったのですね。と言いました。
足の方は歩いて見せたら歩ける時期がきたのですねと言いわれました。
お二人は余りにも意外な言葉に何も話さず帰ってきましたと言われます。
お世話になったセラピストの方が治せるセラピストに成られたらどんなにに良いかと行ってみたのですが、と肩を落として話されます。
治る喜びを他の方々にもとの、お二人の想いは、はかなく消えてしまいましたが。
貴方々が証明した治るという事実は消える事はありません。
きっと大きな花の咲く時がきます。
もっと、もっと、訓練し完全に元の身体に戻って下さい。
その日は必ず来ますからね。
(318) に 続く



2022年4月5日
(138) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。ー32ー
前回のお二人は 壁を越えていたにもかかわらず、2か月で大幅に改善出来たのでしょうか?。
回復期病院では毎日、麻痺手足をセラピストの方々に施術してもらいました。
復活教室では麻痺部位への施術は一切行ないません。
脳への言葉による働き掛けだけです。
麻痺を治すのは 患者自身の 脳 なのです。
損傷箇所は直ぐに再生します。
其のことは、アメリカの脳科学者が発見しましたが、医学界は其のことを葬り去りました。
私が重症にもかかわらず、僅かの期間でほぼ元通りになれたのは脳の再生のお陰だと思っています。
私の前で発症間もない方々が専門家のリハビリも受けないで回復されて行くのを見る度に脳は再生して居ると思わざるを得ません。
麻痺部位への施術で回復しないのは、そこに麻痺の原因がないからです。
脳卒中後の脳は経過年数に関係無く自己治癒力を保持し続けています。
外部からの干渉が何も無ければ生存の為に自己治癒力は活動し始めますが何かの干渉を受けると正常に活動出来なくなります。
干渉後であっても脳が望んでいる方法であれば自己治癒力は活動を開始します。
脳 の望んでいる事は元通りの身体に成ることです。
脳が望んで居る限り元通りの身体に戻れます。
たぜなら、麻痺部位は故障していませんから。
脳の自己治癒力始動は少しのヒントを与えれば活動を始めます。
一番大切なヒントは元通りの身体に戻ることが可能なであると 知 ることです。
そして、知ったことを信じる心になることです。
言葉では簡単ですが信じる 心 に成ることは大変難しいのです。
復活教室に来られたお二人は信じる心に成れた方なのです。
動画があれば、信じられるのに、でもその動画は貴方ではありません。
何処かの誰かなのです。
治ると信じるのは自分自身の心です。
信じる事はとても難しいかもしれません。
ですが、信じてほしいのです。
脳は其れを待っています。
信じる心が治すのです。
(319) に続く



2022年4月8日
(319) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。ー33ー
何故、治ると信じると治るのでしょうか?。
脳の損傷箇所は僅かの期間で再生しますと言うと、新しい脳が出来て来る様に思いますが、そうではありません。
脳は其の多くの部分が予備の為に存在している事は以前にも書きましたが脳の細胞組織は与えられた役目を最適に遂行できる様に役目毎に最適化されていますから、
予備脳は何処が損傷してもその役目を遂行出来ないといけませんが、何処が損傷するか分かりませんから、あらかじめ
それに合うように準備して置く事はできません。
予備脳は何処が損傷しても置き換わる事が出来る様な機能が必要になります。
その機能は備わっていたのです。
予備脳は ips細胞の集団だったのです。 
これはアメリカの脳科学者が発見しました。
脳は生命の存続の為に多種多様な役目を担っている部分の集合体で、どの部分の損傷にも即応できる仕組みを備えていたのです。
この驚く様な仕組みの素晴らしさはどんな言葉をしても表す事は来ません。
これは誰にも平等に備わっています。
ならば、誰でも復活出来るはずではないか?
予備脳が再生出来るのは損傷箇所と同じ機能の細胞組織です。
コンピュータに例えるとハードディスクやメモリーなどの部分です。
その中に有るプログラムは再生しません。
プログラムは脳が形成されてから後天的に自身で作ったものです。
脳の損傷と同時に失われてしまいます。
コンピュータと同じです。
何故そこまで出来るのにプログラムのコピーをしてないのか?。
私もそう思いましたが。
今はそうは思って居ません。
何故ならプログラムの再構築は難しくはないからです。
脳の細胞組織が元に戻ればプログラムは自然に出来てくるものだったのです。
誰かに教えて貰うものでは無かったのです。
98歳の女性は私の著書を読んで、脳卒中の後遺症は治るんだと分かり、何度も繰り返し読んで二ヶ月後にお会いした時には手足は動く様になっておられました。
7歳のお子さんある日歩けなく成りましたが1ヶ月後には自然に歩けるようになりました。
生後1ヶ月後に脳炎を発症して片麻痺になった方は自然に歩ける様になり片麻痺の跡形は微塵もありません。
上記の方々は運動機能回復の為の医療的行為は何も受けてはおられません。
自然にプログラムが出来てしまったのです。
プログラム作りにとても大きな役割を持つのが脳の 思考回路 心 なのです。
心が何を思っているか?
心は全身の活動に大きな影響力を発します。
この影響力は心の思いのままに身体をコントロールするのです。
治ると分かった喜びや無心に動こうとする気持ちがプログラムを作らせたのです。
私は 心に 語り掛けているだけです。
心 が変われば身体も変化します。
治ると思えれば治ります。経過年数など関係ありません。
治りましょう。
貴方の為に貴女を想う誰かの為に治ることが皆を幸せにします。
(320) に続く



2022年4月18日
(320) 脳卒中後遺症を治そう。ー34ー
前回 脳の損所箇所は予備脳に僅かの期間で、再生しますと書きました。
そしてプログラムの再構築は難しくない
とも、書きました。
このプログラムの再構築の容易さこそが、後遺症の発生源となっているのです。
大変 矛盾した話ですが事実です。
予備脳に再生した脳は産まれたばかりの乳幼児と同じ状態です。
何でも吸収して元の身体に早く戻ろうと活動しています。
身体を動かした事をプログラムにして記憶していきますが、正しい動きか? どうかを判断してプログラムを作る訳ではありません。
身体を動かす為に送った信号を元にプログラムを作ります。
動かない箇所を器具等でサポートして動かせば本来使わ無ければならない筋肉を使わないでも良い、というプログラムが出来てしまいます。
器具が無ければ動けない身体になってしまいます。
プログラムが容易に誰でも出来ると言う事は素晴らしい自己治癒力なのですが、麻痺患者の指導を間違えば大変な二次障害を引き起こすことになります。
脳卒中は長い歴史のある病 なのに何故 治す技術が発達してこなかったのか不思議です。
体験者は治す技術の解明の為には貴重な存在です。
(321) に 続く


2022年5月14日
(321)脳卒中後遺症を治そう。ー35ー
長い旅を続けて、ようやく鹿児島市に着きました。
長いこと投稿が途絶え 心配をお掛けしてしまいましたが元気に旅を続けております。
旅は私に取りましては学びの場でもあります。
各地でお会いする方々の症状、経過年数はさまざまですが、治らないと思った方は、有りませんでしたが医療関係者からは
悲観的な話しを聞かされて居られる方々ばかりでした。
学校の先生は知らない事を教えて下さる 専門家ですが、リハビリの場合は後遺症者に勝る先生は有りません。
今回の旅も其の事を痛感する事例に幾度も会いました。
旅はまだまだ続きます。
ここから24時間ほどを船に乗り沖縄で待って居て下さる方々の元に伺います。
(322) に 続く



2022年5月26日
(322) 脳卒中後遺症麻痺を治そう。ー36ー
前回の旅でお会いした方にお会いしました。
7ヶ月ぶりの再会でした。
90歳近いお母さんとの二人暮らしです。お母さんが、難病になって動けない娘の世話をしながら暮しておられます。
娘さんは前回お会いした時より、ふくよか、になり明るい表情です。
今は、私がお母さんの世話と食事 洗濯 掃除をしています。私が元気に成った事をお母さんが、とても喜んでいてくれますと、話されます。
以前は一日中、身体や頭がスッキリしたことがなかったのに今はそんな事も無くなって快適に過しています、と嬉しそうにはなされます。
病院内も車椅子が必要でしたが随分前から診察室にも歩いて行けるようになり、先月、もう病院に来なくても良いといわれました。
パッチを何枚も貼りパーキンソンの薬を何種類も処方されていたのです。
其の患者がある日からどんどん良くなって車椅子でなく、歩いて来るようになり痩せていたのに体重は増えて明るくなり、
難病の患者にはあり得ない事が起こったのに医師は其の事には何も触れず、もう来なくても良いとだけの言葉でした。と話されます。
その話を聞いて、以前にも似た話が有った事を思い出しました。
以前の方は、脳卒中後遺症でした、今回はパーキンソンです。
私に会ってからは、薬は全て止めて簡単な自主運動だけです。
後遺症も難病も眼の前の患者は、克服したのです、医師は其の患者の事に興味は無いのでしょうか?
治す立場の専門家が治る事実に遭遇しても何の興味も示さない。
専門家としての使命感は無いのでしょうか?
(323) に 続く



2022年7月16日
(323) 脳卒中後遺症を治そう ー37ー
長い旅の 一休みに我が家に寄りました。
沢山の学びのある旅でした。多くの方々にも お会いしました。
其の中にパーキンソンで高齢の方が居られました。
これまでの人生で病気らしいものになった記憶がありません。健康には自信があったのですが何故こんな歳になって不治の病になったのか 何か悪い事でもしたんだろうか心当たりはないけれど。と、嘆かれます。
朝、その方の家に伺いました。
朝から薬は一度も飲まずに訓練しました。
症状は出ません、奥様は何時もより元気に動けています、と言われ、本人も 身体が軽く動きやすいと言われます。
明日からは薬を止めて訓練しますと、明るい表情で話されます。
私のパーキンソンは、何だったのでしょうか?
と言われます。
多分 神様が貴方に下さったご褒美かもしれませんよ 、と私 。貴方に、健康で有る事の素晴らしさを分かって貰おうと神様は、難病という 健康とは対極的な事態を発生させたのでしょう。でもそれは だだ簡単な訓練だけで普通の日常が送れるものだったのです。
「 私はパーキンソンになるまで健康である事を当然のごとく思い感謝も感動もしませんでした。そんな私にパーキンソンは健康の有難さを教えてくれました、残された人生が感謝と感動に満ちたものになりました。
健康であることにどれだけ感謝してもしきれません。」
帰る私の手を握っで頭を下げられる目には涙が浮んでいました。
この話しが全国でパーキンソンに苦しんで居られる全ての方々に当てはまるわけではありませんが医学の定説にも例外があることが分かる事例として投稿しました。
(234) に続く



2022年7月18日
(324) 脳卒中後遺症を治そう。ー38ー
本日からお会いするかたは日本舞踊のお師匠さんです。
来春には発表会が計画されています。
多くの お弟子さん方もお師匠さんの復活を待望んで居られます。
手足が動く様に成れば今迄より、素晴らしい躍りが披露う出来るでしょう楽しみです。
私の指導は言葉掛けのみで、施術は一切ありませんから、普通のリハビリ医学とは異質のもので医学とは言えません。
他の方の、麻痺を治す事等、自分が脳卒中にならなければ考えもしなかった事ですし、言葉掛けだけで麻痺を治す事等、有り得ないと思ったでしょう。
医学の常識からは逸脱した行為ですから医学の専門家からみたら邪道そのものでしかなく、治るはずの無い詐偽行為にみえても当たり前のことなのです。
私の著書を読んで実行された方々が復活さるのは本が私の言葉掛けと同じ効果を与えたのかもしれません。
その意味では宗教と同じですが、教義の内容が宗教とは異質の麻痺を治す事に特化した内容であることです。
同じことでしたら、学校の教師と生徒の関係に似ていると思います。
習う迄は文字も読めない生徒か難しい本でも読める様になります。
私は脳卒中とは脳が再生して乳幼児と同じに成ってしまう事だと理解して乳幼児に手足の動かし方を教えるんだと思って指導しています。
(325) に続く



2022年7月24日
(325)脳卒中後遺症を治そう ー39ー
今回の旅も多くの方々にお会いしました。
その中で考えさせられる事が有りまた。
防ぐ事の出来る後遺症が幾つか有りました。
以前にも書きましたが、今回は多くの方々にその後遺症がありましたので
再度取り上げました。
その一つは足関節の痙縮です、此れは足関節の基礎訓練をすること無く装具を装着した事が原因です。
足関節を固定すると膝関節、股関節にも影響が及びます。
脚は三箇所の関節で構成されていますが、どれか一つの関節に不具合が生じると他の関節は正常に機能することは出来なくなります。
二つ目は、膝関節の痙縮です。
これは膝に枕をして寝かされていた事が原因です。
膝が曲ったままになった方に多くお会いした。
三つ目は手の痙縮です。
四つ目は手、足の稼働による代償運動です。
手、足の痙縮と代償運動は 脳卒中での手足に発生する 二大後遺症ですが予防が出来る後遺症です。
痙縮は解除が出来ますが解除困難な部位もあります。
代償運動筋肉の開放も同じです。
大切な事は発生を防ぐ事です。
発生原理さえ分かれば防ぐ事も出来ますが、医学では解明されていません。
急性期病院からリハビリをしないで自宅に戻られた方には此等の後遺症は有りませんでした。
手足に上記の後遺症が無ければ元通りの動きを取り戻すのに困難な事はありません。
一日も早く上記後遺症の解明と防止策の開発が成される事を望んでいます。
(326) に続く



2022年7月25日
(326) 脳卒中後遺症を治そう   ー40ー
全国を旅するようになって随分な年月になり、多くの方々にお会いしました。
経過年数の長い方、発症間もない方、重症の方、片麻痺の方、両手足麻痺の方、高次脳機能障害の方、脳卒中でこんな後遺症になるなんてと思う様な方、
お会いする方々の後遺症は様々でしたが、治らないと思った方はほんの僅かでした。
脳卒中本来の後遺症は弛緩性麻痺ですがこの麻痺は殆どの方々が元通りになられました。
弛緩性麻痺は怖くはありません。
弛緩性麻痺から痙性麻痺に移行した方々を元通りにするのは大変です。
その多くの方々はもう一生、麻痺を治して元の身体に成るのは難しいかも知れないと思って居られました。
後遺症治療の専門家に長期間のリハビリを受けての現在ですからそう思うのも無理はありません。
脳卒中患者の初期症状は弛緩性麻痺で初期に痙性麻痺になる方はありません。
麻痺の形態移行はリハビリ中に起こります。
リハビリをしないで急性期病院から自宅に戻った方々には痙性麻痺はありませんでした。
麻痺からの回復で一番の障害は痙性と代償運動です。
これさえ無ければ麻痺は日常生活の中で治り専門知識は要りません。
見た目には、手足は全く元通りになれます。一部の高次脳機能障害は残る場合が有りますが。
現在、経過年数が長く、リハビリ難民と言われる方々も痙性の解除と代償運動筋肉の解放が出来れば、不自由の多くの部分が解消するでしょう。
痙性解除と代償運動筋肉の解放は出来ることが分かりました。
他人がしてあげる事は出来ませんが、器具と本人の努力があれば可能です。
脳卒中後遺症で苦しむことの無い社会が実現可能で有る事がわかりました。
その答えは全国の様々な脳卒中患者の方々の中に有ったのです。
其れを証明するのが私に課せられた使命で有ると思い、全国を旅して行きます。
お近くに行きましたら宜しくお願いします。
脳卒中には明るい未来の社会が広がっています。
切り開く主役は患者の皆様以外にはありません。
(237) に続く



2022年7月26日
(327) 脳卒中後遺症を治そうー41ー
脳卒中の後遺症麻痺を治すには?
麻痺が弛緩性(力が入らなく、だらんとした状態)から痙性(筋肉に無意識に力が入り、突っ張った様になる。
弛緩性麻痺と 痙性麻痺とでは回復に 天と 地程の差があります。
脳卒中を発症し手足に麻痺が発生したら弛緩性麻痺になります。
回復の為にはこの弛緩性麻痺を痙性麻痺に移行させない事が最重要となります。
急性期病院から自宅に帰った方々に痙性麻痺に移行した方を見た事は有りません。
痙性麻痺移行は、リハビリ中になります。
リハビリの何が移行の原因なのでしょうか?
リハビリそのものが原因ではありません。
その内容に原因が有るのです。
現在の立位主体のリハビリ内容の方法に問題が有ると思います。
脚の各部位の稼動訓練と動体バランスの訓連も無く立位をさせる、リハビリ方法に問題があります。
脚の各部位の稼動訓練はベッドに寝ていて行い、動体バランス訓連は脚の訓連終了時からベッドの側で行います。
動体バランス訓連は立位で行いますから脚の稼動訓練終了時以降でないとしてはいけません。
脚の稼動訓練は痙性が無ければ難しくはありません。
脚の稼動訓練と同時に手のリハビリも行ないます。
稼動訓練で重要な事は決して力を入れて動かそうとしない事です。
動かすのは最低限の力を入れるだけで行います。
動かないのは筋力が無いからではありません。
脳から筋肉に動かす信号が来ないからです。
リハビリは 脳に筋肉を動かす 信号を発生させる訓練をする事なのです。
この訓練に必要不可欠は身体をリラックス状態に置くことです。
最大の訓練障害は身体の緊張状態です。
緊張状態下の脳では身体中の筋肉に強い制御信号を発していますから、訓練どころではありません。
緊張状態は身体中の筋肉に痙縮を発生させます。
体幹内部の筋肉にも痙縮が発生します。
その結果立位でのバランスを保つことに大きな障害を起こします。
リハビリは弛緩性麻痺からの回復に主眼を置いた方法に改めるべきです。
いかに痙性麻痺移行を防ぐかを研究すべきです。
脚の基礎訓練と動体バランス訓練が修了していれば、歩行は難しくはなく元通りの歩行が出来る様になります。
328) に次く



2022年7月28日
(328)脳卒中後遺症を治そう ー42ー
お会いした方の中にこんな方がありました。
私が長年お世話に成っている方のおばあちゃんの話です。
夏の暑い日に野菜畑の手入れをしていて倒れ救急車で運ばれ脳出血と診断されました。
その後、リハビリ病院には転院しないで自宅に帰りました
年齢が 98歳でしたからリハビリしても回復は無理であろうとの、医師の判断でした。
其れを知った私が伺うとお嫁さんが私の著書を2冊買ってくださり、その1冊を夕食と一緒におばあちゃんに持って行きました。
後日伺った私に「 おばあちゃん凄いよ 」と言われます。
「 翌日の遊食を持って行くとおばあちゃんは本を読んでいました。
もう少しで読み終わりね と言うと。
「 昨日夕食の後から読んで、朝までに一回読んで、今は2回目がもうすぐ終わるよ、
私の様になっても治ると書いてあるよ、ここのところに 」と、「 ページを開いて私に嬉しそうにみせました 」とお嫁さん。
私もびっくりしてしまいました。
そのおばあちゃんは毎日、朝食が終わると朝刊を読むのが日課でしたから本を読むのも出来たのでしょう。
治ると言うことに感動しお嫁さんにその ページを開いて見せる。
その時の嬉しそうな姿が目に浮かびます。
話を聞いた私は直ぐにおばあちゃんのベッドの側に行きました。
手はこうして、足はこうしてと訓練の仕方を話して帰りました。
2ヶ月後再度伺い、おばあちゃんにお会いしました。
手は動く様に成った?
うん、動く様に成ったよ。
右手で麻痺手を持って布団から出されました手はグー パーをしています
凄いねー 次は 一 二三 だねと言うとそれも出来る様に成ったよ。
私の目の前で指が 一 二 三 四 五 と指折り数えています。
私は信じられない気持ちで見ていました。
歳に 復活は関係無いとおばあちゃんは証明したのです。
次は足だね。と言うと、足も動く様になったよ、と言われます。
車椅子に自分で、移乗して足で車椅子をこいで廊下を進んで行きます。
後ろ姿を見ている私は脳の自己治癒力に感動せざるを得ませんでした。
其れを証明して見せたおばあちゃん、本当に有り難う。
心で 手を合わせて見ていました。
(329) に続く



2022年7月31日
(329) 脳卒中後遺症を治そうー43ー
脳卒中の後遺症は殆んど改善しますが難しい場合もあります。
ある時、私達の知り合いで何とかしてあげたいと思っている方があるのですがと、頼まれてその方がお住まいのところへ行きました。
高速艇に乗って1時間半、降りてから車で30分の山の上でした。
そこには、瀟洒な教会が建っていました。
人里 離れた山の上の広大な敷地の中にあり年老いたご夫婦が管理して居られます。
ある日、御主人が脳卒中になってしまわれました。
アメリカで医師に成られ戦後帰国され、教会系の大きな病院で定年まで多くの病人を診てこられました。
定年後はこの教会で多くの方の道を照らすために夫婦で協力し合ってきました。
奥様の悲しみは大変なもので、何とかして夫を元に戻せないものかと、途方に暮れる毎日ですと言われます。
私も何とか 力に 成ってあげたいのですが、どうにも出来ません。
ご主人の症状は1日の内の22時間は眠ったままで午前の2時間だけ目を覚まします。
目覚めている間は脳卒中発症まえのご主人と何も変わらずに行動も話も出来ますが
2時間すると眠ってしまいます。
眠ってしまう事以外には、健康な時と何も変わりはありません。
出会った事のない症状でした。
奥様の悲しみを救う方法はないものか?
私はご夫婦を見て居てこんな事を想いました。
これは神様からのご夫婦に対するご褒美ではないか。
きっと、そうかも知れないと私の想いを奥様に話しました。
ご主人の命は脳卒中発症までが寿命だったのです。
神様でも人の寿命を延ばす事は出来ませんが、ご夫婦の是迄を見てきた神様はこのままにしておくのは忍びない、何とか報いる方法は無いものかと思案されました。
そこで神様は、ご主人の 魂 を1日 2時間だけ元の身体に戻してやろうとされました。
生き返らす事は出来ませんが、それなら何とか出来ると、神様が実行された結果が今なのです。
悲しい事ではなく貴方がた ご夫婦に神様が下さった ご褒美なのだとおもいます。
これからどれ位 今の状態が続くかわかりませんが、眠りから覚めたご主人との2時間は貴女にとってかけがえのない2時間なのです。
ご主人の症状は、科学でも医学でも解明は出来ませんが、長く神様に仕えて来られた貴女にはこれ以上の説明は必要 無いと思います。
この話を聞いた奥様は私達に2時間は充分な時間です。
これをなんとかしょうとした自分はもう居ません。
今は、神様に感謝しかありません。
これを聞かして下さった貴方様にも感謝の気持でいっぱいです。何とお礼を言ったらいいか分かりません。
奥様の目からは涙が溢れていました。
昨日までの悲しみがいまからは感謝で満たされた幸せな毎日になっていくでしょう。
(330) に 続く



2022年8月19日
(330) 脳卒中後遺症を治そうー44ー
私の旅の目的は、麻痺を治す為の指導をする為ですが、もう一つ重要な目的が有ります。
様々な後遺症や経過期間の方にお会いする事です。
其れは、多くの方々に共通的な治し方を発見する為でもあります。
今回の旅も学びの多い旅でした。
後遺症を治す、重要な要因にメンタル、心 があります。
心の在り方が最重要であることの例を前回に続けてもう1話。
「52歳ですが、脳出血になり現場に
行く事が出来なくなり事務所で電話番の毎日です」
ホテルに居た私に電話がありました。
電話からの声には力がありません。
「 以前の様に働きたいのですが手足が不自由で皆の足でまといになるだけですから電話番しか出来ませんが仕方ありません、脳出血になったのには理由があるんです」
と男性は話します。
どんな理由があるの?、血圧が高かったのをほっておいたの?
「 血圧は正常でした
夏の朝に田圃の見回りにいったのです、
そしたら田圃の畦に大きな青大将が居ました。其れを殺してしまったのです。大変苦しがって死にました。
私は其れの恨みによってこんな身体になったのです。死んだものは生き返りませから、私は一生このままで
いくしかないのです。
出来ることならリハビリして元の様になりたいのですが仕方ありません
少しだけなら良くなっても許されるかなと思い電話しました 」
何とかしてあげたい、
実直そうで仕事に喜びを持って働いてきたことが話しの中から伝わってきます。
治ってはいけないとの思いを変えないと一生治らない人生になってしまう、その思いを変えてあげたいと思いました。
電話、このままで少し待っていてね。
待たしたね、今、貴方の田圃に行ってきたよ、そしたらね、コオロギやカマキリやバッタやカエル達がね、皆んな手を合わせて何かお願いをしていたよ。
「 何を御願いして居るのでしょうか?」
聞いて来るから待ってて、聞いてきたよ。
貴方が早く良くなって又、田圃の見回りに来られる様にと御願いしているらしいよ。
貴方が青大将を退治した後は、田圃は小さな生き物達の楽園になり夜も安心して眠る事が出来ますが、それまでは1日に多くの生き物が犠牲になっていたのです。
貴方は弱くて小さな生き物達の生命を救う事をしたのです。
確かに青大将には気の毒な事をしたのだけれど其のことが田圃の小さな生き物の生命を護り楽園に変える事に成った。
貴方は田圃の小さな生き物達から見たら鬼退治の桃太郎の様な存在なんだよ。
早く良くなって田圃の見回りにが出来るように成らなくてはいけないよ。
「私は麻痺が治っても良いのですね 」
良いどころか 治らなくてはいけないよ、又 元気な姿を見せたら田圃の生き物たちは大喜びだよ。

田圃が楽園で有り続けるようにしなければいけないからね。
「 分かりました、ありがとうございました。明日からリハビリ頑張ります、小さい生き物の楽園を護ります。
何だか生きているのが楽しくなりました 」
最初とは電話の声がいきいきとして別人の様です。
この方の人生が電話一つで変わって行くかもしれません。
変わったのはこの方の心です。
心の持ち方一つで人生が変わる。
そんな体験をさせてもらった出来事でした。
(331) に 続く



2022年8月20日
(331)脳卒中後遺症を治そうー45ー
人は心で何を思っているかで人生が変わってしまう事があります。
環境も現実も変わら無くても心で思っている事が変わるだけでその後の人生が変わってしまう事例に多く出会ってきました。
私は脳卒中の後遺症で不自由して居られる方々に多くお会いします。
其の方々の多くは後遺症は治らない又は治すのが困難だという考えの方々でしたが。事実は違います。
後遺症の殆どは治ります。
元の身体に成れます。
何故、事実と反する考えに成ってしまったのでしょうか?
心で治らないと思っていれば身体は治る方向には進んでくれません。
何故なら心は 脳 其の物だからです。
脳の方向性を決めるのは 心 です。
心で何を思っているか? が全てです。
脳卒中の後遺症は治ります。
治らないのは治し方が分かっていないからです。
何故分からないのか?
脳の機能の解明がされていないからです。
脳科学で言われて居る事は、全て仮説に基づいたことで本当の事は何も解明されていないのが現代の現実です。
解明されるのは、遥か未来の事になると、私は思っています。
私の指導している麻痺を治す理論も私なりの仮説に基づいています。
其の中で最重要な要素は、心 です。
心を治らないモードから治るモードに変換する。
其れが全てです。
何か特別な技法が有る訳ではありません。
治るのは本人自身の回復力だけです。
私が何かの施術をするわけではありませ。
するとすれば言葉でのアドバイスだけです。
本人の自己治癒力を利用して居るだけです。
人は誰でも素晴らしい自己治癒力を持っています。
自己治癒力は 心 が治るモードになることを待ち望んでいるのです。
(332) に 続く



2022年8月26日
(332) ー46ー
私の経過年数は10年を越しましたが、あっと言う間に過ぎ去った気がします。
脳卒中の為に何も出来ないというブランクの期間は、病院入院中以外には殆ど有りませんでした。
リハビリテーション病院25日間で退院しました。
急性期病院に何日かはわかりませんが。
私は発症後4年間、軽症だったから速く治ったと思っていました。
ですが 発症4年後に 「たけしの皆の家庭の医学」  に出演して、滅多にない重症だった事を知りました。
そんな私が全国の皆様にお会いしに伺えるのは麻痺が治ったからです。
発症当初は手足は麻痺し自分の手足であることも認識できない期間が続きました。
急性期病院で意識回復後1か月ほどの自主訓練で手足の基礎訓練を終了後回復期病院に転院しました。
全く動かす事も出来ない麻痺も発症前と同じ様に動きを回復させることが短期間で出来ることが体験からわかりました。
其のことは、急性期病院から自宅に退院された方々にお会いする事で、誰でも短期間で動きを取り戻す事が出来ることもわかりました。
もう一つ重要な事が分かりました。
発症からの経過期間は回復には関係無い事、と、年齢も関係無い事でした。
回復の大きな障害が手足に発生した 痙縮 と代償運動 である事も分かりましが、何方も取り除く事が出来ることがわかりました。
脳卒中の怖さは 後遺症ですが、其れさえ無ければ脳卒中の怖さはなくなります。
殆どの後遺症は発生はしても元の身体に戻せます。
今後の課題は全国何処に居ても治す事の出来る環境整備です。
その時代はもう直ぐ其処まで来ています。
私のしていることを批判したり攻撃する人達の現れたことがその兆しである事を是迄の歴史が証明しています。
いま、後遺症で不自由している方々も救われる社会がもう直ぐきます。
(333) に 続く



2022年8月27日
(333) ー47ー
麻痺は治ります。
90%以上の確信を持って断言できます。
治る見込みのないのは1%以下です。
私が10年間、全国の皆様にお会いした結果の結論と、私が治る過程から得た結論です。
私にはエビデンスも論文も無く、学会からからは認められてもいませんし何の資格もありません。
有るのは多くの皆様にお会い出来て、良くなって行かれる過程に立ち会えた事です。
私が治る根拠にしているのは、随分 前の事になりますがアメリカの脳科学者が発見した脳は再生するという論文です。
この論文を裏付ける事例に幾つもであいました。
私自身の復活も脳が再生したとしか思えません。
脳が手足の筋肉に信号を送ることが出来なければ手足は動きを取り戻せません。
脳の死んでしまった部分が生き返ることが無い事は解剖学でも証明されています。生きている脳と死んでいる脳の部分は目で見ても分かりますから。
ですが再生は目で見ても分かりません。
脳の 9割以上と言われる予備脳の存在さえも目で見ては分かりません。
働いている部分も予備の部分も同じ脳細胞で目視で区別は出来ません。
部分的な血流の大小を測定することは出来る様になりましたが?
死んでしまった所からは永久に信号はでません。
手足が動くようになるには、何処かから再び信号が発せられなければならません。
脳の中のネットワークが再構築されるか? バイパス回路が出来るか?
どちらかが出来て動く様になるなら、出来るまで待てば誰でも回復するときが来るはずですがそうでは無さそうです。
脳が再生するかどうかは解りませんが、もう一度信号を出すことが出来るように成ることは解りました。
信号を出してくれるようにする方法も解りました。
これからは、脳のその機能の恩恵を誰でも受けられるようにする事です。
方法は難しくはありませんが、これまでの医学の常識とは違いますから直ぐには難しいでしょうが、治ることの証明者は増えていますから、必ず治る時代は来るでしょう。
(334) に 続く



2022年9月1日
(334) ー48ー
何故、脳卒中の後遺症は治らないのでしょうか?
発症者全員が専門家の居る病院で、何ヶ月もリハビリしたにもかかわらずです。
治らない原因は何でしょうか?
私が転院した回復期病院も大変優秀と評価の高い病院でしたが、「 貴方の麻痺は治るとは思わないで下さいね 」、と優しく言われました。
何故、そんな事が言えるのでしょうか?
脳は一度壊れたら再生しないという事が定説となり、信じられているからです。
治るのは軽症だった場合だけ、私の様に重症の場合は治ることは無い!と断言できる患者だったのです。
そんな私に、セラピストの方は気の毒に思い、優しく言って下さったのです。
脳が再生しない事は医学的に証明出来ますが、再生することを証明することは現代の脳科学では出来ません。
したがって治らなくても仕方無いのです。
では、何故 私がお会いする方々は改善、又は治るのでしょうか?、という疑問がわいてきます。
肝臓や、胃は手術などで一部を切除しても復元すると言われています。
人の身体には復元力を持った臓器もあります。
私は脳にも其れが有ると思っていますが証明はできません。
脳の復元機能は他の臓器とは違ってとても高機能な仕組みに依っていると思います。
目で見て復元したかどうかを確かめる事は出来ません。
とても速やかに復元させないと いけないのです。
何故なら、他の臓器の様に再生に時間が掛けられないという制約があります。
麻痺が起これば移動が出来ません。
移動出来なければ古代では 死 を意味します。
脳が機能を身に付けたのは遥かな古代です。
野山で倒れてしまえば誰も助けに来ません。自分の生命は自分で守らないと 生きて行くことは出来ない厳しい環境に対応するべく機能は生まれました。
古代では、飲まず食わずで生きられる時間は僅かです。
現代人の様に栄養豊富な食物を食べてはいませんから長くは生きられません。体力に余力はありません。
ですから、脳の復元に時間は掛けられません、
そんな状に合うように脳の再生機能は創り上げられたのです。
私達はその脳の機能の利用法さえ学べば良いのです。
其の方法も難しくは無かったのです。
今、不自由をして居られる方々は、麻痺、後遺症への間違った対応の結果なのですがその状態、経過期間には関係無く元に戻せる可能性があります。
実行には努力が要りますが必ず報われます。
多くの人々が其れを実証して居られます。
誰でも実証者になれます。諦めさえしなければ。
脳の自己治癒力は言葉では表せない素晴らしさがあります。
其の素晴らしさに幾度と無く出逢ってきました。
誰にでも其の素晴らしい自己治癒力は有るのです。
(335) に 続く



2022年9月2日
(335) 脳卒中後遺症を治そうー49ー
脳の自己治癒力とは?
脳は治癒迄にタイムラグが生じない様に、予め直ぐに稼働状態になれる状態の予備脳を大量に確保しています。
予備脳の細胞群は iPS細胞です。
死んでしまった細胞と全く同じ細胞に変化出来る細胞です。
すぐさま、同じ細胞 容量が再現されます。
そして、神経までもが接続され直します。
此のことはアメリカの脳科学者が発見し、NHKでも大きく報道されました。
インターネットにも論文が掲載されましたが削除されてしまいました。
NHKのは、再放送もされませんでした。
脳細胞は再現されますが誕生後に取得した運動情報は発症と同時に消失してしまい再現されませんから新たに作り直す必要があります。
再現された脳は乳幼児状態です。
乳幼児の時と同じ様に自分自身で、もう一度、動く事を覚えなくてはいけません。
乳幼児でも出来た事で難しくは無い筈です。
しかも、乳幼児の時と違い筋肉も骨格も完成状態なのです。
私が行う訓練指導は患者さんが成人でも乳幼児として指導します。
普通のリハビリでは患者さんを成人として対応します。
私の訓練とリハビリとの1番大きな違いです。
私は訓練指導をリハビリとは言いません。
何故なら元に戻すのでなく新たに作る作業だからです。
脳は白紙状態の新品ですから。
1からもう一度、動く為の情報を構築するのです。
私が行う訓練指導は患者さんが成人でも乳幼児として指導します。
普通のリハビリでは患者さんを成人として対応します。
私の訓練とリハビリとの1番大きな違いです。
脳は白紙状態の新品ですから。
1からもう一度、動く為の情報を構築するのです。
脳卒中患者はどんな見方をしても乳幼児には見えません。
成人として対応しても当然です。
私は、見た目は成人でも乳幼児として対応します。
乳幼児が動けなくても当たり前です。麻痺では有りません。
手足の動かし方が解らないだけで、異常ではありません。
最初にすることは手足の認識です。
次には基本動作の取得です。
手には20以上の筋肉、
足には50以上の筋肉があります。
此等の筋肉の使い方を学びます。
この期間の訓練は全てベッドの上で寝た状態で行います。
この手と脚の訓練が修了しないと立位はしません。
修了前の立位は身体中の筋肉が緊張状態になりますから筋肉の認識や動かし方の習得はできません。
身体がリラックス状態で有ることが訓練の絶対条件です。
何故なら此等の筋肉に送る信号は弱く微弱なものです。
対する立位での転倒防止の為の信号はとても強いものです。
正しく筋肉をコントロールする信号とは全く違います。
この時の脳は乳幼児状態ですから強力な信号は全て記憶してしまいます。
必要な信号とそうでないものを区別することは出来ません。
旺盛な吸収力で記憶しますから。
訓練は細心の注意を要します。
この時期の訓練の仕方がその後の回復の全てを決定づけてしまいます。
このアメリカの脳科学者の事を知らなければ脳卒中の後遺症が治せるなどとは思わなかったでしょうし、自分が治ったことも運が良かっただけと思った事でしょう。
名前は分かりませんがこの方の発見は将来、脳卒中そのものへの考え方を変えてしまうかも知れません。
その時代には脳卒中は怖い病気では無く成ることでしょう。
その時代は必ず来ると思います。
(336) に  続く



2022年9月4日
(336) 脳卒中の後遺症を治そうー50ー
脳の自己治癒力について。
脳の自己治癒力は2つの仕組みから
成っています。
1つ目は失われた細胞の復元。
2つ目は失われた情報の再取得。(身体各部の動かし方など)
1つ目の細胞の復元は全自動で行われます。
自分の脳でも関与することは一切出来ません。
2つ目の
情報の再取得も全自動で行われますが本人の感情や思いに影響されます。
取得の方法は脳から送った信号を記憶蓄積することでおこなわれます。
情報の再取得での大きな障害は心が麻痺は治らないと思っている事です。
そしてもう1つの障害は脳が正しい信号を出す作業に他人が介入している場合。
脳が正しい信号を出す為には自発的な動きで有ることが絶対条件です。
乳幼児は自発的に動きますから誰でも手足の使い方を正しく習得できるのです。
乳幼児の動きに 親が 必要以上に介入し、足にはギブズを、手には杖を持たせたなら、その赤ちゃんはまともな歩きを取得する事は、出来ません。
脳卒中後に復元した脳は正しい信号を出す能力を持っています。
復活訓練に直接的な干与は自発的な動作を妨げますから厳禁です。
補佐しながらの立位や歩行リハビリをしたら、
脳は正しい信号を出すことが出来なくなります。
乳幼児が、誰の指導を受ける事も無く全身に障害が無ければ全員が正しく歩行の術を習得できるのは行動の全てが自発行動だからです。
これが出来るのは、生物の種ごとに本能の中に組み込まれて産まれてきた本能に従ったからなのです。
生命を維持する基本機能は本能の中に有ります。
手足を使う事も基本機能の重要な事として組み込まれて居ますから教えたり手助けしたりする必要はありません。
乳幼児は個別の環境で我流で習得しますが全て正しく習得出来るのは本能のおかげです。
生物は驚く程、多様な生き方を身に着けて生存、種の存続をしていますが 全て本能の成せる技なのでしょう。
脳卒中の後遺症で不自由をして居られる方々は、回復過程で人為的な介入を受けて脳が本能に従う事が出来なかった結果です。
もう一度、人為的に介入して本能に従った動きの情報を脳に記憶させれば元通りになれますから諦める事は有りません。
これには年齢、経過年数など関係有りません。
元の身体に戻る事を脳は一日千秋の思いで待っていますよ。



2022年9月27日
(337) 脳卒中後遺症を治そう ー52ー
今回の旅でお会いした方は56才の男性で、18ケ月前に脳出血を発症され、後遺症で苦しんで居られました。
ある、子供達の公立教育機関の責任者をしておられる方で、今の仕事を天職と思い、仕事に励んでいる最中の出来事でした。
後遺症を治そうと、家族共々寝食を忘れての1年半を過されましたが、改善はありませんでした。
後遺症を治さない限り復職は出来ません。
失意の日々でした。
良いと思われるリハビリは知る限り受けましたが効果は感じられませんでした。
右麻痺です。
伺って四日目頃には運動機能はかなり改善しましたが大きな文字は書けても小さな文字を書くのは難しそうでした。
左手で書く練習をしておられました。
私は 利き手交換 の指導はしません。
左手に、右手がしていた事を出来るように訓練するより、右手か動く様にする事のほうが効率も良く、回復が早いと思うからです。
手と、脚では 手のほうが治しやすいのです。
手は脚より治しにくいと言われるのは、痙縮解除の方法が無いからです。
脚は痙縮が有っても移動手段の道具としては機能します。
その事に於いては、脚の痙縮は致命的な障害にはなりません。
元通りの歩きを取り戻す為には痙縮と代償運動は、致命的な障害となります。
手が脚より治しやすいのは痙縮の解除が容易だからと、訓練時間が多く取れるからです。
痙縮さえ無ければ 手は必ず動く様になります。
一週間の訓練を終えて、私が帰る頃には来春の子供達の前への、復帰は確実に出来ると確信が持てるまでに成りました。
家族全員の溢れる喜びに送られて帰路につきました。
(338) に続く



2022年9月29日
(338) 脳卒中後遺症を治そう ー53ー
脳卒中の後遺症に対する考え方の変革期になったことを感じるこの頃です。
そう感じるのはは私ばかりではありません。
私の言動に批判的な、専門家の私への批判や著書に対する批判などを見ますと、変革で職を失うのではとの危機感を感じて居られることがひしひしと伝わってきます。
一方では変革に積極的に参加して行こうとする専門家の方々が居られます。
変革は止めようとしても止まりません。
何故なら、社会が必要としているからです。
社会が必要として居る変革は常に人々の要求を満たす要素を持っています。
脳卒中で言えば後遺症の克服に関する新技術の進歩です。
技術の進歩には古い技術との世代交代が付き物です。
古い技術に関わっている人々は職を失うかも知れませんが、
新しい技術に乗り換えて行く人々は活躍の機会を失う事は有りません。
新しい技術に背を向けての批判行動は新しい技術の浸透を早める結果に成ります。
批判をして背を向けるのか?新技術を取り込むのか?
何方が患者の幸せに繋がるのかを真剣に考える時が来ていると思います。
私は治す方法を独り占めにする事など考えた事はありません。
堀尾法などの遥か上をいく方法が世界の何処かで見付かっているかもしれません。
脳卒中の後遺症は治ります。
治す方法は有ります。元通りの身体になれます。
経過年数に関係無く今、この瞬間にも世界の何処かで新しい技術が生まれて居るかもしれません。
世界の脳卒中発生者数は年間1500万人以上だと言われています。
後遺症は、世界中の国の克服課題なのです。
脳卒中後遺症は治る社会が目前に迫っています。
後遺症克服に最新の医学技術は要りません。
脳は驚くべき自己治癒能力を持っていたのです。
これに気付くかどうかだけです。
思いも依らない意外な国で発見されるかもしれません。
何故なら自己治癒能力を発揮させるのに高度な医学や設備は必要有りませんから。
(339) に 続く



2022年10月1日
(339) 脳卒中後遺症を治そう ー54ー
私が脳卒中の後遺症の方々にお会いする旅はもうすぐ10年になります。
随分多くの方々にお会しましたが純粋に脳卒中の後遺症と思われる方には殆どお会いした事がありません
言い換えると、弛緩性麻痺の方にお会いする事は殆んどありません。
全てに等しい方々が、痙性麻痺の方でした。
脳卒中後遺症麻痺は弛緩性の筈です。
始めから痙性麻痺にはなりません。
では何故、起こり得ない、痙性麻痺が発生したのでしょうか?
話しは、変わりますが、こんな事がありました。
ある日の復活教室での出来事です。
発症間も無い男性患者が、奥さんに付き添われて来られました。
突然 私が.「足の下に ムカデ が入った」と その方の足を指していいました。
椅子に座っていた男性はビックリして足を高く上げました。
足が動いた !。
横に居た奥さんが驚いてさけびました。
その男性の足は少しも動かない状態だったのですから奥さんは驚いたのです。
私の言った事に男性は驚いて、とっさに取った行動でした。
この事から分かることは、脳も足も壊れては居なくて正常であるということです。
脳卒中で麻痺になっても麻痺の原因は壊れた脳には無いのではないか?
私はアメリカの脳科学者が発見した脳は直ぐに再生するとい事が上記の男性の行動から見ても正しいと思わざるを得ません。
脳が壊れたままなら足は動く筈は有りません。
この時、脳は足を上げる信号を筋肉に送る事が出来たのです。
この時、脳がどんなメカニズで信号を発したのかは分かりませんが麻痺状態でも脳は危険回避行動が出来ると言う事の証明であると思います。
話しを痙性麻痺にもどしましょう。
痙縮は麻痺筋肉にとても強い信号を送ると、其を脳が記憶してしまう事から起こると私は考えています。
どうして麻痺状態の患者が強い信号を全身に送る事が出来たのでしょうか?
患者が意図して送ったのでは有りません。
脳が危険回避の為に送ったのです。
何故、脳は危険など感じたのでしょうか?
動体バランスの取れない身体での立位に、転倒の危険を感じたのです。
脳は誰かに支えられてでは安心しません。
自分で安全確保出来ない限り安心しません。
脳の危険回避行動が全身性の痙性麻痺の発生原因なのです。
私は急性期病院から直接自宅に戻った方と回復期病院を経て自宅に戻った方の両方にお会いします。
前者の方々は全て弛緩性麻痺です。
後者の方々 は全て痙性麻痺です。
この事から、弛緩性から痙性への移行は回復期病院でのリハビリに原因が有るのではないかと思われます。
弛緩性麻痺は回復が容易ですが痙性麻痺は回復が非常に困難です。
治ると信じて転院した回復期病院で治らない身体になるなど信じられない事が現実として起こって居るのです。
セラピストの方々の献身的な努力が無駄になるばかりか、患者の人生をも狂わせてしまう事が専門家の名の元に行われて居るのです。
セラピストの方々は専門校で学んだことを忠実に実行して患者の後遺症を治そうとして居られます。
それでも後遺症が痙性麻痺に移行するのは学んだ内容に問題が有るとしか思えません。
セラピスト育成学習の内容に関わって居られる方々の見解をお聞かせください。
一患者として切にお願いします。
(340) に 続く



2022年10月8日
(340) 脳卒中の後遺症を治そう ー55ー
私の治ります、の定義は二段階あります。
その一段階目は、他人から見て不自由さや不自然さを感じさせなく成る事。
その二段回目は自分でも麻痺が有った事を忘れてしまう様に成った時。
麻痺を克服する為には先ず
一段階目を達成しなければなりません。
一段階目を達成出来れば社会復帰も可能になります。
一段階目を達成出来ない方々が多く居られます。
殆どの方々が一段階目を達成する事が出来ますが、その為には阻害している原因を取り除かないといけません。
その原因は、痙縮 と 代償運動です。
この二つの阻害原因さえ無ければ一段階目達成は難しくは有りません。
痙縮は筋肉のストレッチで解除出来ます。リセッターを使用します。
代償運動は代償運動筋肉を解放します。バランスロープを使用します。
痙縮 も 代償筋肉の解放も本人の努力で解決させる事は困難ですが器具を使えば努力する事無く出来ます。
痙縮、代償運動が無ければ一段階目達成は難しくは有りません。
次回は、痙縮発性のメカニズムと痙縮の解除原理のお話しをします。
(341) に 続く



2022年10月9日
(341) 脳卒中の後遺症を治そうー56ー
何故、痙縮は発生するのでしょうか?
痙縮は筋肉に問題が有るので無く脳からの信号で筋肉が縮んで短かくなったままになってしまった状態です。
筋肉は一対で組みになつて活動します。
一方が縮む時もう一方は延びます。
両方が同時に縮むと、どちらにも動かなくなります。
関節が固くなり稼働出来なくなります。
この状態が痙縮です。
脳が身体を危険から守る為に防御体勢をとりら緊張させ、強い信号を筋肉に送ると、それを脳は記憶してしまいます。
緊張する必要の無いときも脳はその記憶通りに信号を送り続けます。
就寝時など、脳が活動を停止している時は信号を送りませんので痙縮は解除されます。
痙縮解除は、この脳が記憶した内容を変えることで解除します。
その記憶を変える道具がリセッターなのです。
脳の記憶とは? この場合は各筋肉の長さの情報です。
脳は筋肉の長さを精密にコントロールするために筋肉の長さを常に監視しています。
手指が痙縮して握りしめた状態は筋肉が収縮して短くなっています。
痙縮を治そうと他動で指を開くと脳は抵抗して開かせまいとし、強い信号を送って指を曲げようとします。
治そうとしていることが結果的には痙縮を強くする事になります。
脳が抵抗する様なストレッチは逆効果になります。
リセッターは脳が抵抗しないようにストレッチをする様にした道具です。
脳の記憶を変えるには筋肉の長さを一定の長さに保ち続る事が必要です。
リセッターの条件は 他 の意思を感じさせないストレッチであること。
人の力では脳は抵抗します。
機械的な力であること。
この二つの条件を充たしたリセッターを使用します。
リセッターは 手 足 の痙縮状態により各部専用の物を使います。
手、脚 の痙縮は解除出来ます。
痙縮を解除して元通りの身体に戻りましょう。
身体は待っています。
後遺症は経過期間に関係無く治せます。
諦めないで下さい。
(342) に 続く



2022年10月21日
(342)脳卒中後遺症を治そう ー57ー
痙縮解除のストレッチで大切な事。
筋肉の長さを変化させない事。
脳は筋肉を縮めて居ようと信号を出していますから、これに逆らって伸ばそうとすると反発して縮めようとします。
その結果、痙縮を強くする事になります。
リセッターは、伸ばそうとする力が人の力では有りませんから脳は反発して縮め様とはしません。
何故、脳が反発しないかの理由は解りません。
全く、筋肉の長さ変化無くストレッチし続ける事が、脳が記憶した長さの値を書き直す為には絶対条件です。
手指の場合は正常時の指を開いた時の筋肉長さに固定してリセッターを着けます、一時間三十分したら、外して指の稼働訓練をします。
健手の腕を麻痺手に握らせて麻痺指の先で握ります。
指紋のある所で僅かな力で押さえます。
皮膚が凹む程、力をいれてはいけません。
麻痺指が動いた事が解り次第開いて! と、脳に命じます。
押さえて、開いてと言うことに指が敏感に反応するまでおこないます。
指が動かなく成ったら、又リセッターを着けます。
決して力を入れ過ぎない様に。
力を入れなければ動かない状態では使える手にはなりません。
手は、指の指紋の有るところが主役です。
ここを使いこなすことが出来る様に成れば腕は自然に動く様になります。
手は指の痙縮が無ければ誰でも動く様に成ります。
痙縮はリセッターが有りさえすれば解除出来ます。
マニュアルに作り方が書いて有りますから自作出来ます。
(343)に続く



2022年11月10日
(343)脳卒中の後遺症を治そうー57ー
言語障害の方にお会いすると本当に気の毒になります。
言語障害の範囲は広く、大きく分けると言葉を想起出来ない方、想起は出来るが言葉を上手く話せない方の二通りになります。
想起出来る方にお会いすると複雑な気持ちになります。
と言うのは、日本語ほど言語障害克服に適した言語は他に無いからです。
言語を発するもとになっているのは表意文字ですが、日本語では一つの文字に発音は一つに固定されています。
は、へ、の様に例外も有りますがこれも無くす方向に有るようです。
頭に言葉を想起さえ出来ればそれに応じた訓練だけで話が出来る様に成れるのです。
訓練は 50音表の文字の発音方法を学ぶだけです。
欧文の様にスペルを学ぶ必要は有りません。
50音の発音が出来ればどんな難しい内容の話でもできます。
文字の発音が固定されているからこそ可能なことです。
漢字は表意文字で発音は固定されていませんが読みさえわかれば話すのには不都合はありません。
日本は世界に例のない優れた文字文化を持って居ながら、その恩恵に預かれ無いのは何故でしょうか?
ある、学者の論文がその原因になっています。
自分の論分のせいで後世の多くの人々が苦しむ事に成ろう等とは想像もしていなかったで有ろうとは思いますが、故人となられたその方に論文の訂正をお願いする事は出来ませんが現存する学者の方々なら訂正はできます。
日本語の適性を生かした指導方法の提唱を切にお願いします。
(344)に続く



2022年11月17日
(344) 脳卒中後遺症を治そう ー59ー
北海道、東北、の旅から帰宅しました。
各地での素晴らしい紅葉は今でもリアルに目に蘇ります。
夕張での、映画、幸せの黄色いハンカチの撮影場所も見学出来ました。
今も映画のままに黄色いハンカチが風にはためいていました。撮影から45年との事で、時の流れの早さに驚いてしまいます。
各地での印象的な出会いが有りました。
次回からその話をします。
(345) に続く



2022年11月18日
(345) 脳卒中後遺症を治そう ー60ー
今回の旅で9歳の男の子に会いました。
大変な難産で脳への血流が途絶え脳性麻痺になってしまいました。
身体の各所に麻痺が有ります。
良いと言われる病院にはどんなに遠くても行き、何度かの手術も受けましたが麻痺はのこりました。
立って歩く事は出来ますが片足は尖足で足首が動きません。つま先立ち状態です。
足首にリセッターを着けて1時間程で外しました。
尖足は無くなって踵が床に着く様になりました。
少年は嬉しそうに、あちら此方を歩き回ります、歩く姿が尖足の時よりも自然になりました。
その2日後、お母さんから、息子がもう一度堀尾さんに会いたいと言いますが行ってもいいですか?と電話があり、
少年はお母さんに連れられホテルに来ました。
私のところに来て、ぺこっとおじぎをして「有難う御座いました」と言いました。
どうして堀尾さんに会いたいのと聞くと、ありがとうを言いたいからと車の中で言いましたとお母さんが言われました。
尖足で無く歩ける事が少年にはどんなに嬉しかった事か、口では言わなくても普通に歩きたいと思い続けて居たのでしょう。
車の中から手を振り遠ざかる少年が何時の日か麻痺が治り普通の人生が送れるようにと祈らざるを得ませんでした。
(346) に 続く



2022年11月20日
(346) 脳卒中後遺症を治そう ー61ー
今回の旅でも多くの方々にお会いしました。
全ての方が痙性麻痺で苦しんで居られました。
元に成った原因は脳卒中でした。
脳卒中での後遺症麻痺は弛緩性麻痺なのですが。
弛緩性麻痺は、だらりとして力が入らない状態です。
脳卒中後直ぐに感ずる身体の異常です。
痙性麻痺は脳卒中後、時間の経過と共に発生します。
医学では発性原因の解明は成されていません。
筋肉が常に緊張状態になり全身各所に発生します。
就寝時には状態が緩和します。
身体の動的機能回復への最大の障害になります。
代償運動が発生してしまった方々も居られした。
代償運動が麻痺後の運動の助けになっていると言う専門家の考えも有るようですが、私は代償運動は二次障害として治す対象としています。
肩関節が亜脱臼に成った方も多く居られました。
医学では筋肉麻痺のために腕の重さが支えられなくなることから発生すると専門書に書いてあるのを見たことがあります。
肘を曲げた状態で肘を肩よりも上に上げれば簡単に亜脱臼になります。
肩関節が固まるのを防ぐ為に肩関節を他動的に動かすことが亜脱臼の発生原因になっています。
関節は動かさないと固まってしまうことは有りません。
上記の事柄は全て脳卒中後遺症の二次障害で、人為的行為による人的後遺症です。
防ぐ事は難しくは有りませんが全て脳卒中のなせる技とされています。
私の旅はこれ等の二次障害を取り除き身体の動きを学び直す事の指導が主になります。
二次障害の発生しないリハビリ方法の研究成果が待たれます。
(347) に続く



2022年11月21日
(347) 脳卒中後遺症を治そう ー62ー
脳卒中後遺症では二次障害さえ無ければ元の身体に戻る事への難しさはありません。
二次障害は自分一人で動こうとする行動からは、発生しません。
二次障害は脳が危険と判断し其の危険に対応するための防衛行為の結果です。
脳は何を、危険行為と感じたのでしょうか?
脳卒中を発症すると殆どの場合バランス能力が消滅します。
その結果、脳にとつて立位は、危険な行為となり立位には恐怖すら感じます。
此の恐怖に必死で耐え、身体中を緊張させ全筋肉に強力な信号を送くります。
これが、二次障害を引き起こします。
脳は他人の補佐が有っても、感ずる危険、恐怖に変わりは有りません。
本人が他人に補佐して貰って居るから大丈夫と思っても脳は安心しません。
脳は自ら安全確保しない限り安心しません。
脳は自分の危険回避を他人に任せる様な事はしません。
これは生物として生存維持の為の基本的本能によるものです。
そのお陰で人類も何百万年も絶えること無く存続してこれたのです。
他人を、あてにして、生存出来るほど、生命維持は簡単では無い古代を生き延びてきた人類が身に付けた生存能力なのです。
脳卒中後遺症は正に生存の危機です。
ですが、ここにも生命維持の為の手段が備わっていたのです。
脳の大部分は予備として存在し脳の何処の異変にでも直ぐに対応し元に戻る能力を持っていたのです。
此はアメリカの脳科学者が発見しましたが、この発見の事実は社会から抹殺され消滅してしまいました。
が、脳の此の機能は消滅してはいません。
誰の脳にも存在しています。
堀尾法復活訓練はこの機能を活用しての訓練法です。
此の脳の機能は経過年数に関係無く活用出来ます。
私達の脳は素晴らしい機能を内在させています。
しかも此の機能は自分自身だけで何時でも活用出来るのです。
活用の仕方を知るだけです。
脳のこの素晴らしい機能を活用しようではありませか。
そして、復活しましょう。
脳はその時を待っています。
次回からは活用のお話しをしましょう。
(348) に 続く



2022年11月22日
(348) 脳卒中後遺症を治そう ー63ー
今回は元に戻るリハビリです。
脳卒中を発症すると、脳は元に戻る為の行動を開始します。
脳の損傷箇所は短時間で予備の脳の中に置き換えられ神経も繋ぎ変えられます。
医学では否定されて居ますが、発症間もなくの方々が基礎訓練だけで身体の動きを取り戻されるのを見るとアメリかの脳科学者が発見した事は間違っては居ないと思います。
脳が再び信号を 発する様になっているからこそ痙性麻痺が発生するのです。
痙性麻痺は脳が身体を危険から守る為の行動で有ることは前回書きましたが、そうであるなら、脳に危険を感じさせなければ痙性麻痺は発性しない事になります。
基礎訓練はベッドの上で行います。
立位状態で体重を支える事が、脚に出来る様にします。
脚の何処に力を入れたら良いかを脳に学ばせます。
足を踏ん張り身体を頭方向にずらす事が出来るようにします。
膝立にして膝を伸ばす動作をします。
介護者が手伝って行います。
最初は余り力を出させ無い様にしないと代償運動を誘発しますから注意が必要です。
この訓練が完了後にはベッド脇に誰の手助けも無く立つことが出来る様に成ります。
立位は自分の力だけで出来る様に成るまでは絶対にしてはいけません。
立位訓練こそが痙性麻痺の最大原因です。
立位の前にベッド上で学ぶべき事が沢山あります。
リハビリ室にいってリハビリを行うのはベッド上での訓練が終了してからです。
ベッド上での訓練はニ週間も有れば充分でしょう。
この間に手も動くようにします。
痙性さえ無ければ手を使える様にするのは難しくはありません。
要注意なのは急性期病院のリハビリで脳が危険を感ずるような訓練は絶対にしてはいけない事です。
急性期病院から退院後すでに痙性麻痺を発症している方にお会いする事があります。
痙性麻痺に関する研究が進まない限り脳卒中の後遺症は無くなりません。
患者家族が痙性麻痺の知識を学ば無いと患者自身には何も出来ませんが学ぶ場が無いのが現実です。
(349)に続く



2022年11月26日
(349) 脳卒中後遺症を治そう ー64ー
元に戻る訓練、二回目です。
痙性麻痺を発症させない訓練とは?脳が危険を感じない訓練です。
脳が危険を感じる、という事が理解されて居ません。
当事者にもセラピストにも。
脳の使命は生命の維持継続です。
これは、太古の人類発祥の頃から変わっていません。
当時は自分の生命は時分で守らないと生きては行けませんでした。
大怪我でなくとも命に関わる事も有りました。
怪我をする事は絶対に避けなければなりません。
転倒はとても危険な事態です。
転倒と死は隣合わせの時代を生き抜いて、人類は現代に居るのです。
現代は生命を何重にも守っているシステムの中で暮らして居ますから。太古の人々が感じて居たであろう危険意識は想像も出来ませんが、
私達の脳の奥深く、潜在意識の一部には忘れてはいけない意識として格納されています。
手足が自由に動かせない、大変な危機状態の発生。
こんな時に怪我でもしたら生存は絶望的、バランス能力も欠如した状態での立位など自殺行為です。
脳は必死で命を守る態勢になります。
この事態で他人などあてには出来ません。
誰かが支えてくれても其に頼るなど論外です。
この時に脳が信号を発する事が出来なければ身体中の筋肉を緊張させる事は出来ませんが。
脳は一度、壊われたら壊れたままで再生しないのであれば身体を緊張させる事は出来ません。
しかし、身体を緊張させます。
脳が信号を出したのです。
脳の仕組みは分かりませんが
信号を出して身体を怪我から守ろうとした事は事実です。
身体を危険から守る為に脳は何時起きるかわからない事態に備えて信号を発した事柄を記憶します。
この記憶が痙性麻痺の原因になります。
以上の事から脳に危険を感じさせる事と痙性麻痺の発性には密接な関係が有ることがわかります。
(350) に 続く



2022年11月28日
(350) 脳卒中後遺症麻痺を治そう ー65ー
脳卒中後遺症麻痺を脳は自らの 力 だけで速やかに元通りの身体に戻す能力を持っています。
その能力のお陰で元の身体に戻った方々に共通する事は急性期病院から直接自宅へと退院されている。
何等かの事情でリハビリを受ける事が出来なかった方々でした。
常識的にはリハビリを受けないで麻痺が治るなどあり得ない事ですが元に戻った方々の中には
居られます。
私がお会いした、そうした方々から察すれば全国には相当数の方々が居られると思われます。
その、方々に麻痺の形跡は全くありません。
脳の自己治癒力の凄さに驚くばかりです。
それらの、当事者の意識に共通しているのは、治して貰う、という受け身の考え方が無い事です。
職業、年齢、男女は、ばらばらです。医療専門家も居られます。
軽症だったからではなく、むしろ、重症で、医師から悲観的な事を聞かされて自分で何とかしなければと、治して貰える事を諦めた方々でした。
脳の自己治癒力は他人をあてにして居る間は活動を始め無い様に思います。
自己治癒力の始動スイッチを押す事の出来るのは自分以外にはありません。
押しさえすれば、後は自己治癒力がしてくれます。
自分は其にしたがって行動するだけです。 難しい事はありません。
ですが、押すことの出来る方は極、少数です。
押すことを出来るのには条件があります。
生きる事に、たくましい 力 を持って居るかどうかです。(体力ではありません)
絶対絶命の状況でも諦めない!
自分の人生を他人に丸投げしない、 治りませんよ、と言う専門家に丸投げ、等したら自己治癒力は決っして動きません。
ですが、考えを変えて自分の人生に勇敢に立ち向かえば進路は変わります。
貴方の身体を元に戻せるのは貴方自身だけです。
どんなに高名な専門家でも出来ない事を自分自身なら出来るのです。
私がお会いする方々は自分の人生に果敢に立ち向かおうと考えを改めた方々でした。
経過年数など何の関係もありません。
重症、軽症、出血、梗塞、くも膜下出血等、等自己治癒力にとってはどれも同じです。
自己治癒力のスイッチを押せるのは貴方だけ。
条件は考えを変えるだけ。体力も関係ありません。
麻痺は治るんだ。
麻痺は治せるんだ。
そうだったのか。
なら、治してみせるぞ。
絶対、治す方法を探し当てるぞ
その気持ちを…自己治癒力は待っているのです
(351) に 続く



2022年11月29日
(351) 脳卒中後遺症を治そう ー66ー
私が一回目の脳卒中を発症してから11年目が近づいてきました。
今までに全国各地、沖縄から北海道まで全県をまわりました。
軽症だから僅かの期間で治ったと信じていた私は愛車のランドクルーザに乗り要請された方々の御宅を訪問しました。
また、岐阜県中津川市の、もやし生産会社の運営する物産館、チコリ村の社長さんが、脳卒中の後遺症は治る事を、ここを使って証明しませんか?と提案して下さり、脳卒中からの復活教室を開設しました。
思いもしなかった種類の後遺症の方々が来られました。
著書、麻痺は治る、 のモデルになられた方々はここでお会いしました。
マスコミでも復活教室が介され全国各地に訪問するきっかけとなりました。
タケシの家庭の医学で全国放送されたことが縁となり沖縄県の宮古島に移住し復活教室も宮古島に移動しました。
現在も宮古島復活教室は島民の方々により運営されています。
全国各地の方々にお会いして様々の症例に出逢いました。
その方々は医師から治らないと宣言された方ばかりでしたが何の改善もしない方はありませんでした。
私が今、感じて居る事は人の脳の素晴らしさと偉大さです。
脳は人類最後の秘境と言われています。
脳は現代脳科学でも解明されて居ることは皆無に等しく未知の領域です。
脳の解明が進んでいる様な情報が多く有りますが宇宙の事を人類が知っていることと同じか、其れよりは少ないかもしれません。
そんなことはない、新しい事が解ってきているではないか、と言われるかも知れませんが、解っていることは殆ど目で見るか、現代の計測器でのデータから推測出来る範囲の事柄です。
脳の記憶機能に付いても、本質的に解明されていることは何も有りません。解って居ると思っているのは、○○ かも知れない、○○の様だ、のレベルです。
何十年も過去の想い出を昨日の事の様に思い出すことが出来ます、景色や人物、色も触り心地も味も思い出せます。
その記憶データー量は膨大な物になります、其れを消えることなく記憶して居るシステムの詳細など解って居ることなど何もありません。
私達の脳は、唯一の使命である、命の存続、その為に、活動しています。
その詳細は人類の叡智を結集しても、おぼろげにさえも解らないでしょう。
最新科学の次元をこえたシステムを構築し24時間一瞬の休みも無く活動して生命を守っています。
大切なのはその解明でなくその奥深さを知り謙虚に感謝と共に使い方を勉強する事だと、旅を通して思う様になりました。
私達人類は使い方を間違えて居るのかも知れません。
(352) に 続く



2022年12月4日
(352 )脳卒中後遺症をなおそう ー67ー
リハビリで重要 な事は、2大障害である痙性麻痺と代償運動を発生させない事です。
この2大障害さえ無ければ脳卒中後遺症は怖くはありません。
発生を防ぐにはそのメカニズムさえ分かっていれば簡単な事です。
痙性麻痺は身体を緊張状態にしないこと。
代償運動は身体の重さを感じさせない事です。
では、どうするか?
基礎訓練終了までは絶対立位、はしない、どんなに安全策を取ろうとも。
歩行基礎訓練はベッド上で寝ていて行います。
基礎訓練そのものが無い事も問題です。
代償運動を防止するには患者が各部の重さを感じない方法で行なう。
訓練個所を無重力環境と同じにする。
それにはバランスロープを使います。
人は各部の運動を習得するのは無重力環境であることが前提と成っています。
それを実現したのが母親の胎内です。理想的な無重力環境です。
リハビリでは理想的な無重力環境は出来ませんから訓練部位毎に疑似的無重力環境を作ります
回復期病院での痙性麻痺と代償運動の発生を止められないなら回復期病院を否定しなければなりません。
そうならない為に2大障害を防ぐ事に真剣に取り組んで欲しいと思います。
(353) に 続く



2022年12月18日
(353) 脳卒中後遺症を治そう ー68ー
2022年も残り少なくなりました。この、一年間に南から北まで多くの方々にお会いしました。
お会いしたのは、様々な脳卒中後遺症の方々です。
皆様一様に 元の身体に戻る事は出来ませんと言われた方々ばかりでした。
でしたが、私から見て治らないと思った方には出会いませんでした。
治りませんよ、と言われたその方々は後遺症が重いのではなく、治す方法に出会わなかっただけです。
私が治してあげるのではありません。
身体が 自ら 治そうとするように導くだけが私の指導の全てです。
それには、痙縮を無くす事、代償運動も無くす事が指導の中心になります。
殆どの方々は痙性麻痺で代償運動もあります。
多くは有りませんがリハビリでの強度のマッサージと強度な可動訓練の結果と思われる耐え難い痛みを訴える方にお逢いします。
私も其の一人でしたが、麻痺の状態では無理な他動での訓練に抵抗する事が出来ずされるままになって居ることが有りますが抵抗無く動かせるから大丈夫ではありません。
取り返しのつかない後遺症を発生させる事にもなります。
脳卒中後遺症の殆どはリハビリ中に発生する痙性麻痺による不自由さです。
リハビリ病院に転院されなかった方々に痙性麻痺や代償運動が発生しない事からもリハビリに発生原因が有るように思われます。
失語症の方々の後遺症も同様で有ると思います。
私が転院した回復期病院は入院順番待ちが多く居られる様な評判のよい病院でしたが治る事には縁の無い病院でした。
脳卒中後遺症は病院では治らない事がわかりました。
多くの方々が後遺症で苦しんで居られますが、後遺症は他人には治せませんが自分でなら治せます。
其の方法を広めるのが私の仕事です。
全部の方々にはお届け出来ませんが治す方法はわかりました。
皆さんのもとに届く日は必ず来ると信じて活動しています。
方法に出逢えば必ず復活出来ます、探して下さい手の届く所に有るはずです。
(354) に 続く



2022年12月19日
(354) 脳卒中後遺症を治そう ー69ー
脳卒中後遺症は短時間で消滅し.元通りの身体に戻る事は分かりましたが、人に備わっている自己治癒力の恩恵に誰もが恵まれる為には高いハードルを幾つも越さなければ成りません。
人類は過去にも、不治の病を幾つも克復してきました。
これ迄の障壁は 病 そのものでしたが現代の障壁は 過去の其れとは違います。
一番高いハードルは人々の知識です。
常識とも言える知識です。
これを変える事は至難の技です。
後遺症は治ると身をもって証明できる脳卒中後遺症体験者が多く出現してこないと社会の常識は変わりません。
脳卒中後遺症は治ることを証明する訓練の場が必要になります。
そこで、自分の後遺症を治しその体験を生かして 治せる ?人 になり後遺症で苦しんで居る方々を元の身体へと導く 人 として生きて行く、そんな方々を養成出来る場が出来たらと思って居ります。
そんな場が出来ましたら広く当事者の方々に集って貰い、自分を治して他人も治せる事を目指したい方々を募りたいと思っています。
桜の咲く頃には開設したいと計画中です。
先ず自分を治しましょう。
そして、治せる 人 を目指しましょう。
場 が決まり次第、同志を募集しますので、我こそはと思われる方はお集まり下さい。
(355) に 続く



2022年12月23日
(355) 脳卒中後遺症を治そう ー70ー
常識での知識とは?
脳は一度壊れると、二度と元には戻らない。
だから、麻痺は治らない。
だから、残った機能を最大限生かして麻痺した手足をカバーして生活出来るようにリハビリ病院で訓練してもらうしかない。
足には装具を付ければ安全にあるけるようになるから装具は有難い。
足には装具が有るが手には無いので手を使えるようにするのは難しいのです。
言語障害の方に五十音の発音を教えると、益きは無く害があるから教えてはいけません。
上記の事は誰もが信じて疑わない事ばかりですが、真実でしょうか?
国が認めて多額のお金を掛けて リハビリをしている事が真実である証拠ではないか。
確かにその通りです。
私は、復活の方法が他にも有るのではないかと、自分の体験と、多くの当事者の方々にお会いすることで確信するに至りました。
その中で得た事を元に体系化したものが 堀尾法と 皆さんが言っているものです。
その考え方も訓練方法も現在の 常識 とは全く違うものです。
大きく違う事は、麻痺部位に施術を一切しないことです。
私の行なう訓練は法律的には 医療行為 に当たらないので医療保険適用外になり健康保険はつかえません。
真実は 一つ。
何を信じるか?
信じたものがあなたの人生を変えます
真実を見極める。
容易( たやすく )はありませんが 、難しくはありません。
これ迄の生き方次第です。
(356) に 続く



2022年12月25日
(356) 脳卒中後遺症を治そう ー71ー
私の訓練方法と既存の訓練方法とは大きく違います。
麻痺部位へのアプローチの仕方に大きな違いが有ります。
麻痺部位に施術を一切しない事です。
麻痺部位が壊れているわけではないので、ですが痙縮解除リセッターは着けてもらいます。
足首の痙縮解除リセッターの効果は 膝 、股関節にも効果が出ます。
脚は、足首( 足関節 ) 膝関節、股関節の3関節から成っています。
その、どれかの関節に不具合が生じると他の2関節も正常に動くことはできなくなります。
棒足でぶん回し歩きの場合は膝が思うように曲がらない為ですが、原因は膝ではなく足首の痙縮が原因になっています。
足首の痙縮は装具が痙縮誘発の原因に成っていますから装具を外して痙縮解除と内反防止訓練をすると元通りの歩きを取り戻す事ができます。
足首痙縮解除リセッター
内反防止訓練ボード
の2点が必要です。
訓練は自分で行ってもらいます。
足首痙縮解除リセッターは現在試用期間中です(特許申請準備中)
1月中には一般販売出来る見通しです。
上記2点とバランスロープ、
手指リセッターか有れば脳卒中後遺症の解消は可能になります。
その効果は各地で実証済です。
効果は麻痺の経過年数には関係なく現れます。
脳卒中後遺症は痙縮、代償運動が無ければ元通りになれます。
痙縮と代償運動は本人の努力やリハビリで解消させることは大変難しい事を多くの当事者の方々が体験中だと思います。
上記の解除リセッターや訓練ボードなどは安価な物で誰でも購入出来ますし、自作もできます。
脳卒中後遺症は難病並みに治る事が難しい時代は過去の事になる時代が来たのです。
(357) に 続く



2022年12月27日
(357) 脳卒中後遺症を治そうー72ー
痙縮がなぜリセッターで消滅するのでしょう。
その前に何故、痙縮は発生したのでしょうか?
痙縮は筋肉の緊張状態です。
何故、筋肉は緊張状態になったのでしょうか?
バランス機能の消滅した状態での立位訓練で、脳が転倒の危険を感じ転倒防御体勢をとる為に身体中に強力な信号はをおくり全身の筋肉を引き締めます。
それはリハビリ初期の立位訓練を脳が危険と感じた結果です。
脳卒中では損傷部位に関わらずバランス能力がほぼ消滅してしまいます。
この状態での立位は不可能です。
立位をすれば脳は恐怖を感じ転倒に備えようとします。
この状態での立位訓練は、先の尖ったエンピツを立てようとするのと同じです。
全身の筋肉に立位を保つ信号を送るには脳の全機能が正常である必要があります。
脳が安心出来るのは寝ている状態ですが、一度恐怖を体験した脳は寝ていても転倒防御体勢を解こうとはしません。
熟睡状態では防御信号は送くりませんので痙縮は解除されます。
目覚め、脳が覚醒すると防御信号を送り始めます。
痙縮を解除するには筋肉の緊張状態を解いてリラックス状態にします。
筋肉が縮んだ状態を引き伸ばしますが脳は縮んだ状態を維持しようとして伸されまいと抵抗します。
その結果、痙縮は増々強くなります。
毎日同じ訓練をしていると脳は抵抗しても無駄だと理解して抵抗をゆるめますが、痙縮が軽くなった訳ではありません。
痙縮解除の為には引き伸ばした筋肉の長さを一定にする事と一定の張力を与え続ける事が条件になります。
この 2つ の条件を備えているのがリセッターなのです。
(358) に 続く



2022年12月29日
(358) 脳卒中後遺症を治そう ー73ー
脳卒中後遺症の中で運動機能に関わる障害で一番怖いのは 痙縮 です。
身体の麻痺側に発生します。
脳卒中後遺症は発症と同時に起こりますが、痙縮が同時に発生する事はありません。
ある方の例ですが、その方は持病があり、脳卒中発症後安静の必要があり、食事はベッド上で背もたれを起こして座位のままでした。
一ヶ月を過ぎる迄はその状態で片側の弛緩性麻痺でした。
2ヶ月目に入った頃から持病の改善があり、ベッド脇にテーブルを置き、椅子に腰掛けての食事に成りました。 
すると、それまで弛緩性であった、手に変化が現れて来ました。指が少し曲がり肘も曲がって、強張って来ました。
ベッドに腰掛けての姿勢からすぐ横の椅子へ看護士さんに座らせて貰うだけで立ち上がる動作などはありません。
立位訓練などはしていません。
退院の頃には肘は曲がり指は固く握ったままになっていました。
ベッド上に居た時は、手は弛緩性のままでした。
ベッドから椅子への移動だけでしかも看護師さんがして下さるのに身を任せて危険など何も感じませんでした。
私がお会いした、急性期病院から直接自宅に帰られた方々で痙縮が発生した例はありません。
私の指導と回復期病院とは何が違うのでしょうか?
車椅子への移乗時は、病院では動きの主役はセラピストで患者はされるままに身を任しています。
私は患者に手出しを一切しません。
危険回避の為、見守るだけです。
健側の手足を使い安全確保を自身でしてもらいます。
自身で安全確保が出来ないとベッドから離れる事の指導はしません。
脳は安全確保が自分で出来なければ安心はしません。
どんな強固な安全確保でも自分が受け身であれば危険を感じます。
その結果、弛緩性麻痺は痙性麻痺に移行していきます。
指導者は安全確保が自身で出来る状態かどうかの見極めをし、手足の使い方を言葉で指導するだけにして手出しは一切しない事が重要です。
どんな言葉で指導するかは、健常者の立場で無く麻痺患者の身になって、どんなふうに言われたら、其の様に動かせるか、その言葉掛けが適確に出来るようになる事がプロの条件です。
手助けして貰って動いても自分のものにはなりません。
患者が自主的になってこそ復活出来るのです。
脳卒中後遺症は治してはもらえません。
治すのは自分自身です。
身体は治る仕組みを持っています。
それを自覚し、発見しようではありませんか。
脳はそれを今か、今かと、待っています。
(359) に 続く



2022年12月31日
(359) 脳卒中後遺症を治そう ー74ー
脳卒中後遺症の 2大運動後遺症は弛緩性麻痺と痙性麻痺です。
弛緩性麻痺は、ほおっておいても自然に治ります。
乳幼児と同じ様なものと思えば良いでしょう。
乳幼児は自由に身体を動かす事が出来ませんが、筋力さえ有れば出来そうです。
後遺症の弛緩性麻痺と似ています。
リハビリで筋力トレーニングを重視するのがわかります。
ところが、筋力が無い原因は乳幼児と弛緩性麻痺では根本的に違うと思っています。
私の仮説では、乳幼児は脳からの信号が弱く全身の筋肉に信号を送る事は無重力状態の胎内で習得しましたが胎外に出て地球の引力にさらされて重く成ってしまった体重に筋力は負けてしまい信号が弱く動かせません。
一方 弛緩性麻痺の場合は筋力は有りますが全ての筋肉に信号を送る事が出来ないので筋肉を動かす事が出来ないのです。
筋力トレーニングでなく各筋肉に信号を送る訓練が必要ですが、リハビリにはその考えは無さそうです。
後遺症の弛緩性麻痺は脳卒中発症と同時に発生し防ぐ事はできません。
ですが、痙性麻痺は脳卒中後遺症と一体ではありません。
明らかに回復期治療中に発生します。
前回、書きました様にベッド上にいる間は弛緩性麻痺でした。
ベッド脇の椅子に移動する動作だけで痙性麻痺が発生しました。
弛緩性から痙性への移行は脳が危険を感じる事が原因であるとこれ迄にも書きましたが。
多くの方にお会いして脳が危険を感じるか、感じないかは安全確保を自分でしているか、他人に任せているかの違いであることがわかりました。
脳卒中後にベッドから動く事など、とても出来ませんが時を経る間に自分だけでも出来るようになります。
それまでに他人の手を借りて動く事をしなければ。
(360) に 続く



2023年1月1日
(360) 脳卒中後遺症を治そうー75ー
2023年が明けました。
今年は脳卒中後遺症の治る元年にしましょう。
後遺症のメカニズムがわかりましたので対処法が分かります。
これは全国の患者さんから学んだものです。
学んだものを広める事と私の後継者の育成が今年中にしなければ成らない課題です。
脳卒中後遺症は痙性麻痺さえ防げれば怖いことは有りません。
人には素晴らしい回復力が備わっていました。
経過年数に関わらずその能力を発揮します。
足の装具無くしては一歩も歩けなかった方が一日で装具が無くても歩けるようになり、また ある方は一日の訓練で装具を外して普通の人と変わらない歩きを取り戻されました。
何年も動かなかった手がリセッターで動く様になり構音障害で一言も話すことが全く出来なかった方が三時間余りの訓練で話しが出来る様になり、信じられない事に何箇所もで出逢いました。
私が何かの施術をした訳ではありません。
患者さん自身が自分で治したのです。
正に自己治癒力のなせる技です。
これは誰でも平等に持っていますが潜在意識の影響をとても受けやすい機能です。
思い込にも左右されます。
身体は本来、壊れても元に戻る力を持っています。
自分にとってマイナスの情報には敏感に反応します。
マイナスの情報は身を守るためには重要なものがありますから敏感に成って当然ですがその情報が医療関係者からですと信用度が高く患者さんの思い込みに成ってしまいます。
医療関係者の方々は自分の発言が患者の人生を左右すると言う事を真剣に考えて発言して下さい。
特に 「治りませんよ。」と言う時には気を付けて下さい。
「治りません」、と言われた方々で 治らないと 思った方にお会いするのはめったにありません。
治らないのでなく、「私に貴方を治す技術は有りませんが治る希望を捨てないで頑張って下さい。」と言って下さい。
脳卒中後遺症は治ります。
発症前以上の身体に成るのは治ってからの努力ですが発症前に戻ることは出来ます。
今年は後遺症との決別の年にしましょう。
(361)に 続く



2023年1月20日
(361) 脳卒中の後遺症を治そう。ー76ー
松明(たいまつ)で暗い道を照らして歩く人になりたい、そんな人生で有りたいと歩いて来ました。
この道で正しいのか?
自問自答の一歩一歩です。
誰も歩いた事の無い道無き道です。
闇の中に続く、細い一筋の道とも言えない道を、手探で歩いて来ました。
この先には目指す目的地が必ず有るはずとの思いに支えられて、ここまで来ました
今年は目的地の一端にでも辿り着きたい、其処に案内小屋でも建てたい。
今年の目標です。
闇の中に目印の灯火を灯したい。
闇の中には道を求めて多くの善良な人々が居られます。
誰でも道さえ解れば目的地に行く事ができます。
道を指し示す松明(たいまつ)を掲(かか)げて歩きたい。
道が正しいかどうかは後に続く人々が決めてくれます。
今は正しいと信じて歩くのみです。
目的地には輝く未来が待っています。
歩きましょう。
輝く未来に辿り着ける事を信じて。
(362) に続く



2023年1月24日
(362) 脳卒中後遺症を治そう−77−
10年余りの歳月をかけてようやく松明(たいまつ)が照らす目的地へと続く道筋がはっきりと見えてきました。
ですが、一本の道では、歩ける人の数がわずかです。
闇の中には何百万という道を求める人々が待っています。
松明を持つ人が其れに応えるためには松明を持つ人の数が増え道が増えなければその人々を闇の外に導く事は出来ません。
今、一番大切な事は松明を持つ人を増し育成することです。
松明を持つ人になる条件は今、闇の中に居て道を模索して居る事です。
そして闇の中で待つ人々の一人である事です。
何故なら闇の中に居る苦しみは自分が闇の中に居なければ外からでは想像も出来無いからです。
外に居ても分かりますと言う気持には同情や気の毒なと思う気持もあります。
其れは、分かっているのではありません。
闇から抜け出すには険しい道を歩かなくては成りません。
険しい道を歩き切るには他人に支えられてでは歩けません。
歩くのは全工程、自分自身だけです。
人は誰でも闇から抜け出せる 力 を与えられています。 
が、それを発揮出来るかどうかは人其々です。
松明を持つ人が指し示す道が正しいと思えるかどうか信用出来るかどうかは貴方次第です。
何故なら松明を持つ人は自分と同じ闇の中に居た人で道案内の専門家でも国家資格も無い人だからです。
優しくも無く、険しい所も自分で歩けと、手もかしてくれません。
今迄の案内人は資格も有るとても優しく何時も手を貸してくれました。
厳しい事など何も言いませんでした。
何時も心地良く居られるよう気を使ってくれました。
一生闇の中でも良いかと思える程でしたが、松明を持つ案内人とはえらい違いです。
松明を持つ案内人は険しい道でも自分で歩けといいます。
挫(くじ)けそうに何度もなりましたが今は必死について来て良かったと思えます。
自分には諦めていた復活への 力 が有る事が分かったからです。
復活の 力 は闇の中の方々全員に在ります。
世界中何処にも松明を持つ人がいる。
そんな社会の実現は夢ではありません。
その為には闇の中に居る人が松明の持ち手になることです。
元通りの身体に成って松明を持つ人になろうでは
ありませか。
(363) に続く



2023年1月27日
(363) 脳卒中後遺症を治そう ー78ー
私が案内したい目的地は元通りの身体になり後遺症の跡形も無くなる所です。
私が指導している方の動画を医療関係者の方が見たら批判したくなる事でしょう。
何故なら、病院で行うリハビリとは全く反対だからです。
堀尾法では、ゆっくりでも安定して歩けるかどうかが判定基準になります。
ゆっくりした動作と素早い動作では脳の負荷は全く違います。
素早い動作は始点と終点の二点を指示するだけですが、ゆっくりの場合は通過点の三次元座標を次々に計算し指示しなくては成りません。
ゆっくりになるほど通過点の密度は増しますから計算は大変です。
復活訓練は脳に難しい課題を与えて解く訓練です。 
麻痺した脚に装具を着けるのは、足首を制御している筋肉を使わないでも歩く事を実現する道具です。
脳は足首を制御しなくても良く、制御方法を学ぶ必要はなくなります。
結果は装具の助け無くしては歩くことが出来なくなります。
堀尾法の場合は外側に傾斜した板の上で立つ練習をします。
足首が内反するように誘導します。
脳は内反しない様に筋肉を必死で制御します。
堀尾法は脳の負荷を軽減するのでなく、脳に逆境を与え耐えうる 力 を着けます。
堀尾法は脳には厳しい訓練となります。
既存のリハビリは脳には優しい訓練ですが、脳の自立を妨げてしまう結果を生みます。
脳は自立を求めています。
自立を促(うな)がす訓練は厳しくても脳は喜びと一緒に修得していきます。
堀尾法が短期間で成果が出るのはこのためです。
(364)に続く



2023年1月30日
(364) 脳卒中後遺症を治そう ー79ー
既存のリハビリと堀尾法の違いは何でしょうか?
病院では治らないと言われ
堀尾法では治ると言われ
技術的な差が有るのでしょうか?
そうではありません。
そもそも、堀尾法では施術は一切しませんから病院のリハビリと比較することが出来ません。
既存のリハビリとは異質のものです。
病院のリハビリは施術主体で患者は受け身体勢で、してもらう側です。
既存のリハビリと堀尾法には根本的な違いがあります。
それは、脳に対しての考え方です。
堀尾法では脳は速やかに再生すると考えています。
再生する事を前提に復活訓練は組み立てられています。
医学では、脳は一度れると二度と再生しないとされています。
したがって、脳は壊れたままであるとしてリハビリします。
脳は再生し機能は戻って居ると考えるか、脳は壊れて永久に機能停止状態に成ってしまったと考えるか。
既存法と堀尾法の違いは、上記の二点に要約出来ますが、壊れて戻らないという医学での説は壊れてしまった脳部位の経過観察で目で見ても治癒には至らず損傷のままであることは誰にも直ぐわかりますが、再生したかどうかを調べる方法は現在の医学には有りません。
再生すると証明する手段は有りません。
では、何故 再生しすると考えるのか?、
堀尾法で治る方々を見ていると脳が壊れたままでは不可能な回復力を発揮されます。
脳が修復され正常に機能していなければ有り得ない回復力です。
どんなふうに再生したのか、修復されたのかは未来の医学が解き明かしてくれるまで待たなければなりませんが、何の施術も無く麻痺が回復していく様は、脳が自己治癒力を発揮して自ら治って居るとしか説明出来ません。
堀尾法は体験してみる以外に納得できる方法はありません。
私がお会い出来るのは僅かの方々のみです。
宮古市での復活教室の様な処が皆様のお近くに有れば良いのですが。
何処かに復活教室を新たに開設しようと頑張っておりますが。宮古島では役所の方々の理解と島の方々の協力が有り実現し、現在も続いています。 
当事者の集いと、訓練の場として島民には無くては成らない所になっています。
遠く内地から家族ぐるみで移住し、教室に通って居られる方もあります。
(365) に 続く



2023年2月1日
(365) 脳卒中後遺症を治そう ー80ー
普通には無いような重症の私が短期間で復活出来たのは、脳の医学博士である友人が脳が再生する事が発見されたと教えてくれた事。
私が若い時にロボット(産業用自動生産設備) の設計をしていたことがなければ短期復活は無かったでしょう。
当時はオートメーション設備をコンピューターで制御する事が始まったばかりの時代でした。
設備の機械的動きをコンピューターの中のプログラムが自在にコントロールする現代では当たり前の事が時代の最先端でした。
参考書もインターネットも有りません。
東京の八重洲ブックセンターでは専門書で大変お世話になりました。
その当時学んだ事が自分の人生の最大の危機を救う事に成るなど想像もしていませんでした。
脳が再生して居るなら、失ったものは乳幼児の時に学んだ手足の動かし方だけです。
もう一度、学べば良いではありませんか。
人も機械も運動力学的には大差無いでしょう。
ロボットに動きを教える方法も進歩しましたが、その一つにロボットティーチングというのがあります。
操者がリモコンでロボットを動かすとロボットはその動きを記憶して後は自動で動きます。
動くプログラムを人が作らなくてもロボット内部でプログラムを自動で生成します。
人の場合もほとんど同じ仕組みに成っています。
この仕組みが痙性麻痺を発生させる原因になます。
脳は危険回避の為に身体中の筋肉に信号を送りますが、この脳の行為そのものがプログラムとして脳に記憶されます。
脳が再生していなければ起こらない事です。
脳が筋肉に出す信号は大きく分けると2種類です。
1つは筋肉の長さを指示する信号、もう一つは筋肉に動く強さを指示する信号。
麻痺回復に重要なのは筋肉の長さを指示する信号です。
この信号を元通りに発することが出来れば麻痺の痕跡等無い動きが出来ます。
この信号通りに筋肉が動く為に一番の障害が痙性麻痺です。
リハビリで1番大切な事は痙性麻痺を発生させない事です。
痙性麻痺は脳が信号を発生する事が出来るからこその麻痺状態なのです。
脳が機能停止状態なら弛緩性麻痺のままです。
(366) に続く



2023年2月15日
(366) 脳卒中の後遺症を治そう ー81ー
回復スピードには個人差があります。
回復速度には潜在意識が大きく関わっています。
潜在意識を自分でハッキリ感ずることはできません。
ですが、自分の人生さえも左右する 力を 持っています
残念ながら自分の潜在意識を正確に知ることは出来ません。
何故なら。
顕在意識と潜在意識を区別する事が難しいからです。
脳卒中の場合では、治りたいと思うのは顕在意識。
治るのは難しいと言われたから治らないのだろう、は潜在意識なのかもしれません。
そうなのか、治るのか、なら治るのも夢じゃ無い、よし!頑張って、絶対治すぞ。
治らない!という潜在意識が、治る!に変わった瞬間です。
堀尾法は施術でなく意識改革なのです。
脳は元の身体に戻る準備をして待っています。
戻りましょう元の身体に!
誰でも可能なのです。
(367) に 続く



2023年2月11日
(367) 脳卒中後遺症を治そう ー82ー
ご主人が脳卒中になられた奥様から電話がありました。
私達 夫婦は今、思っても見なかった幸せに満たされての毎日を送っています。
夫が脳卒中になったことで、私達夫婦はとても多くの事を学ばせて貰いました。
脳卒中が学びの場を与えてくれたのです。
脳卒中になった事に感謝する毎日です。
あの、脳卒中の後遺症で苦しんでいた頃が嘘のようです。
毎日が死にたい気持ちでいっぱいでしたと言われます。
決して大袈裟でなく、当事者なら誰も通る道程です。
話はかわります。昨年3月宮古島の復活教室に高校の制服姿の綺麗な女子高校生が訪ねて来られました。
私は中学生の時、お母さんに連れられて堀尾さんにお会いした者です。
まだ幼く可愛かったあのときの娘さんの今の姿だつたのです。
脳卒中になり後遺症が退院後も治らずお母さんは我が子を私の処に連れて来られたのです。
後遺症を治す事は出来ませんと医師から言われ、藁にもすがる思いだったのです。
自宅での母娘の自主訓練がみのり後遺症の面影は何処にもありません。
今の私を見て貰いたくて堀尾さんが宮古島に来て居られると聞いて学校を早退して来ました。
今は友達達とも何もハンデーはありません。高校を卒業したら内地の大学で学びたいと勉強していますと、目を輝かせます。
大学、合格しました!!。
喜びの連絡がありました。
普通の人生を経ての合格ではありません。
一生不自由と共に生きて行く事しかないと専門家に言われ母娘で諦めず乗り越えて来たのです。
その大学出身の知り合いはかなり勉強しないと合格は難しい大学ですよ、と言っておりました。
合格の嬉しさは特別なものでしょう。
私のした事は自主訓練の方法を教えてあげただけです。
今の人生は母娘の、たゆまぬ努力の結果です。
娘さんは将来、必ず夢を叶えられる事ことでしょう。
娘さんの人生に、ほんの少しですが関われた事に感謝する事しかできない私です。
(368)に続く



2023年2月26日
(368) 脳卒中後遺症を治そう ー83ー
何故、脳卒中後に想像もしなかった幸せになれたのか?
人生に夢をいだき、難しいハードルを越えて、進む事が出来るのか?。
専門家が言われる様に麻痺は片側だけです、正常な方を使って生きて行きましょう。
その方法を教えますから練習しましょう。
そんな練習より麻痺を治したい!。
病気で全身不自由に成ってしまう人達も多く居られる中で片側だけでも正常で良かった等とは少しも、思えません。
其れまで五体正常が当たり前の人生を歩んできたのです、片側が麻痺し使えなくなる事など思いもしませんでした。
自分より不自由な人と比べる事など何の意味も有りません。
脳卒中の後遺症は治ります。
治った時に其れまでに得たものは、身体の動きだけではありません。
真っ暗闇の中を光を求めて彷徨った地獄の日々から得たものは後遺症が治らなければ花開く事は有りません。
何時までも蕾のままです。
後遺症は治ります。
治す事の出来るのは自分自身だけです。
治る為には、治す方法に出逢うことです。
巷には治す方法が溢れています。
自分が信じることの出来る方法を探してください。
其れを見付けるには体験してみる以外にはありません。
1ヶ月してみて変化を感じないのは、再考してみましょう。
3ヶ月しても駄目なら他の方法にしましょう。
治りますか?、との問いに治ります、と言って貰えない方法はやめましょう。
後遺症を治して元の身体に戻りましょう、身体は待っています。
治すのは専門家でなく貴方自身です。
沢山の蕾が花開くのを待って居ます。
治れば咲き誇る花園の中です。
素晴らしい人生が訪れます。
誰でも方法にさえ出会えれば治ります。その可能性は誰にも平等にあるのです。
(369) に 続く



2023年3月7日
(369)脳卒中の後遺症を治そう ー84ー
出掛けた時は真冬でしたが
久しぶりに帰って来た岐阜は日陰の雪も消えて春の気配がそこかしこに。
各地でお会いした方々は何方も良くなられ、嬉しい旅に成りました。
毎回、思うのですが脳卒中、の後遺症は治るもの、なんだとの思いです。
私がお会い出来るのは治る事を願って居られる方々の中のほんの少しの方々でしかありません。
治しに来て下さい!。との、要請に応える時間的、期間的、地域的なな条件が合う方、のみの、対応になります。
行ってあげたくても行けない方々も有ります。
治る処が、何処か、誰か、でなく、どこでも治る事が当たり前の社会に成る事が夢、ですが、夢でなく脳卒中後遺症は治る後遺症であることが分かってきました
私達人類は不治の病を幾つも克服してきました。
其の時代には原因も治療法も分からない 病 でした。
ですが、脳卒中の後遺症は違います。
原因は、はっきりしています。
対処法も分かってきました。
原因である脳は自己治癒力の塊である事もアメリカの脳科学者により発見されましたが、其れが良い事である社会と、それでは困る社会が混在している現在では急激な変革は軋轢を生む元になります。
穏やかに時間を掛けての変革が望まれます。
後遺症の解決方法が、見付かった現在、多くの人々が其の恩恵にあずかる方法を考えるのが私達の子孫に対しての使命であると思います。
(370) に 続く



2023年3月9日
(370) 脳卒中の後遺症を治そう ー85ー
回復期病院退院後にも後遺症が残り、お困りの方々にお会いする場合が殆どです。
お会いしても其の方々に何の変化も無い場合は有りません。
身体は経過年数に関係無く治ろうとしています。
もう、治らないと思う本人の気持に関係無く 脳は治る事を諦めてはいません
治るんだ! そうなのか!ならば努力しよう!
脳はその時を待っていたのです。
脳の壊れた細胞組織はすでに修復再生しています。
筋肉の動かし方を再学習する準備は出来ています。
後遺症が治らないのは痙性麻痺が有るためです。
痙性麻痺を解除し代償筋肉を解放し、乳幼児の時に学んだ身体の動かし方をもう一度学べば身体の動きは蘇ります。
痙性麻痺も代償運動も努力では解除、解放は出来ませんが リセッター 、 バランスロープの使用で解除、解放できます。
痙性麻痺、代償運動がなければ元の身体に戻れます。
痙性麻痺、代償運動は経過年数に関係無く無くす事が可能です。
治る阻害要因を取り除き元の身体を取り戻しましょう。
(371) に続く



2023年3月17日
(371) 脳卒中の後遺症を治そう ー86ー
脳卒中後の運動麻痺の後遺症は経過年数に関係無く治ると前回書きましたが、治れば誰でも素直に喜べるでしょうか?
話は単純にはいきません。
身体が治ることと生活する金銭的収入とは比例的な関係が有るとは限りません。
元の職場に元通りに復職出来る方は本当に幸運な!
方ですが無いに等しいほどの数少ない人達になってしまいます。
殆ど100%の人々が何ヶ月もリハビリ病院で手厚い回復期治療を受ける事の出来る日本ですが脳卒中後遺症は治すのが難しいのが現実です。
これは世界中殆ど同じですが。
治ることが誰でも心から喜べる国になるには、まだ長い道程の先でしょう。 
脳卒中の歴史をさかのぼれば、古くは、上杉謙信、徳川吉宗、も脳卒中を発症した記録が残っています。
脳出血か脳梗塞かは当時では解り様もありませんが症状からは脳卒中であったことは間違いないでしょう。
病の歴史は、長いのに後遺症は何故治すことが出来無いのでしょうか?
脳の仕組みや機能が医学的には、何も解明出来ていない事が大きな原因ですが、治す事の基本原理は分かってきました。
専門家の方々は否定的ですが、治す基本原理の正しさは治る事の実証者を増やす事が一番の近道です。
治る事の実証者になろうではありませんか。
脳卒中の後遺症が治る様に成る未来の為に。
(372) に続く



2023年3月23日
(372) 脳卒中の後遺症を治そうー87ー
運動機能後遺症で足は動く様になるが手は難しいと言われています。
指の回復を難しくしているのは指に発生した痙縮のためです。
痙縮さえ無ければ指の回復は難しくはありません。
今現在、医療的に痙縮を治す技術は確立していません。
様々の方法は試されていますが、そんな中の1つに堀尾法の手指用のリセッターがあります。
指に装着して1時間半で効果がでます。
効果は誰でも実感出来ます。
リセッターは痙縮を一時的に解除するもので痙縮を治してしまうものではありません。
痙縮が解除されている間は、指を動かす妨げはありませんから指を動かす訓連をします。
指が動かなくなって痙縮が戻って来たら、またリセッターを装着します。
痙縮が解除されている時間は僅かですからその間を有効に使って訓練します。
次回は痙縮解除中の訓練方法を詳しく解説します。
(373) に 続く



2023年3月26日
(373) 脳卒中の後遺症を治そうー88ー
痙縮に手指リセッターは、どんな働き掛けをするのでしょうか?
痙縮手指は筋肉へ脳からの緊張信号により指が丸まった状態になっていますから、脳からの緊張信号が無くなれば手指はリラックス状態になり丸まらなくなります。
リセッターは手指を伸ばした状態に固定します。
手指を曲げる腕にある筋肉をストレッチします。
丸まった状態の手指を他動的に伸ばしたのでは筋肉の緊張状態を助長することになり、緊張状態を解く事は出来ません。
ポイントは脳に無理に筋肉を引き伸されていると思わせない事が必須条件です。
この条件を満たしてストレッチ状態を作り出すのが手指リセッターなのです。
1時間半の装着が終わりましたら。
手指を楽にして力を入れないようにしてリセッターを静かにはずします。
手指の痙縮が緩和されて半開き状態になっています。
麻痺手指で誰か間近の方の腕を握ります。
指先が僅かに皮膚に触れる程度に、そーっと握ります。
指に力を入れて相手の腕をにぎります。
重要な事は僅かな力しか入れない事です。
腕を握られている人は握っている指が少しでも動いたと感じたら、開いて!、と言います。
握る力が無くなったら、握って!!。と言います。
握って! と開いて!をくりかえします。
握った時に皮膚が凹む程、力を入れてはいけません。
初め僅かにかか皮膚を押さえられたり押さえがなくなったりの程度が大切です。
この時点では指の動きは目では分かりません。
押さえたり、押さえる事を止めたりが出来ることは脳が正常に信号を発する事が出来る様に成つた証です。
この状態の時は信号の強さは弱く目で見て分かる程の動きは有りませんが脳が正常に働き出したのです。
この訓練を続けて居ると目で見ても指が動いていることが分かるように成りますが、決して力を入れて動かす事をしてはいけません。
手に重要な事は握力でなく素早さです。
握力は手指が動くように成れば自然に付いてきますから握力トレーニングはしないでください。
手指が自由に動く様に成ると腕も其れに吊れて動く様に成るので腕の訓練は不要です。
(374) に 続く



2023年3月28日
(374) 脳卒中の後遺症を治そう ー89ー
リセッターを使用しての痙縮解除後の訓練に付いて一番大切な事は、力を入れて動かそうとしない事です。
ほんの少しの、動く最小限の力を入れます。
麻痺手指には、この動く最小限の力加減がわかりません。
動かそうとするとどうしても力が大きく入ってしまいます。
そこで健常者の腕を借りるのです。その腕は精密な圧力センサーの役割をしてくれます。
ほんの僅かの指の動きの変化を感じとってくれます。
麻痺手指の訓練は動く様に成るためですが、動けば良いのでなく、元の様に動く事です。
手指の動作条件は素早く動かせるかどうかです。
握力はうごくように成れば必要に応じて付いてきます。
この条件を満たすためには思っただけで、力を掛けなくても即座に動く様に成ることです。
其れを実現するための訓練が動く、最小限の力で動く様にする事なのです。
脳は目で見てわかる動きよりズート早く信号を出せるように成りますが、それを自分では感じ取る事が出来ません。
最初の弱く微弱な信号を感じそれを強い信号に育てて行くのが元に戻る訓練なのです。
(375)に続く



2023年4月5日
(375) 脳卒中の後遺症を治そう ー90ー
脳卒中の後遺症で亜脱臼になってしまった方がとても多いのが気になります。
肩と腕を繋いでいる筋肉が
麻痺したので腕の重さで亜脱臼が起こるのです、と医師は言われるのですが、
足の筋肉も、麻痺したのに何故、膝や股関節は脱臼しないのでしょうか?
回復期リハビリテーションを終えて退院して自宅療養中の方で身体に不調感のある方は服用している薬の副作用を調べて下さい。
薬の名前で色々な事が解ります。
降圧剤、血液さらさらの薬等も副作用をしらべましょう。胃腸薬を処方されているかたは要注意です。
胃腸薬を服用しないでも良いものに変えましょう。
自分の身体です、専門家といえども丸投げ依存は危険です。
(376) に 続く



2023年4月8日
(376) 脳卒中の後遺症を治そう ー91ー
脳卒中の後遺症で手が動き過ぎて困って居られる方にお会いしました。
何故こんな事が起こったのでしょうか?。
後遺症で動かないのが普通ですが、この方は動かそうとすると思わぬ方向に動いたり、少し動かそうとすると大きく動いてしまい、思い通りになりません。
手は動かなければ使えませんが、動いても意思に反してしまっては使う事が出来ません。
治して貰えるところにはどこにも行きましたが治りませんでしたと、辛かった6年間を振り返り、話されます。その中には私も名前は良く知っている有名な先生も居られました。
失調に似ていますが失調ではありません。
動かそうとしなければ手は少しも動きません。
失調は動かそうとしなくても手足が勝手に動きます。
この方の後遺症の原因は?
治ろうとして、とても努力した結果だと思います。
皮肉な結果ですが治りましょう。
この方は稀な例ですが類似的な例は多くあります。
リハビリ時に力を入れて動かそうとすることは厳禁です。
力の入れ方が少ないから動かないと、もっと力を入れて動かそうとしましょうなどと指導された方も多いと思いますが、指導側から見れば力が足らないから動かないと思っても仕方無いですが、
この力を入れては、後々深刻な後遺症の元に成ります。
今回の方の治し方は次回に詳しくお話しします。
(377) に続く



2023年4月9日
(377) 脳卒中の後遺症を治そう ー92ー
後遺症を治そうと熱心に取り組んだ方に多いのが力を入れないと動かない、動いても、ゆっくりとしか動かない。
動くが他の方が痛くなる、筋肉が張ってくる、などは代償運動のためです。
前回の方にしてもらったのはバランスロープでの訓練です。
バランスロープは手や、足を疑似的に無重力状態を作り出す装置です。
力を掛けないで動かそうとしてもリハビリ初期に麻痺している筋肉に無理に力を出させて動かそうとした事により一気に最大の筋力を発揮してしまう事を脳が学んでしまったのが原因です
もう一度弱い信号でも動く事を学び直してもらわなければなりません。
その学び直しの道具がバランスロープなのです。
疑似的に腕の重さを無くす事により弱い信号でも動かす事が出来る事を脳にまなばせます。
脳が初期に強力に学んだことを学び直すのは不可能に近いのですがバランスロープを使えば学び直す事が出来ます。
脳は動かす物の重さを瞬時に把握し重さに合わせた強さの信号を筋肉に送ります。
軽ければ弱い信号を送ります。
弱い信号を出せる様に成ったら徐々にバランスウエイト軽くして無重力状態を弱くしていきます。
バランスロープ、バランスウエイトを調節することにより、無重力状態をゼロから100%まで無段階に変える事が出来ます。
短時間で脳の記憶を学び直さす事はできませんが6年間の歳月から見れば極く短時間で学び直さす事が出来ます。
バランスロープは上記の他に代償運動筋肉の解放にも威力を発揮します。
(378) に続く



2023年4月11日
(378) 脳卒中の後遺症を治そう ー93ー
後遺症で手に痙縮が発生した57才の男性にお会いしました。
装具をつけて杖歩行のできるまでになったのですが、手は全く動きません。
手にリセッターをつけました。
1時間半程して外しました
健手の腕を握って麻痺手指で皮膚を押さえます。
押さえたと思ったらすぐ離します。
押さえて、離して、をしてもらいました。
男性は、押さえてと、押さえるのを止めるのが分かります、指が動いているのがわかります、と言います。
見ている者には解りませんが本人には、指が押さえて離しての意志に従って指が反応しているのが皮膚をとうして分かるのです。
男性は何回も繰り返します。
その内見ている者にも動いているのが分かる程に動く様になりました。
リセッターを外して10分程の事です。
男性の目に涙が溢れてきました。
拭ってもまた溢れます。
手が動かない喪失感と悲しみとの日々がやっと終わったのです。
涙はこれまでの苦しみに耐えてきた証なのです。
その場に居た者皆に男性の喜びが感動と成って伝わりました。
男性を苦しめて居たものは指に発生した痙縮です。
痙縮さえ解除出来れば動きは取り戻せます。
痙縮は急性期病院では余り発生しませんが、回復期病院退院時には殆どの方に発生しています。
手足の痙縮は分かり易いですが体幹筋肉に発生したものは分かりにくいです。
体幹筋肉に痙縮が発生すると動体バランスの修得が困難になります。
回復期病院で何ヶ月も治療を受けても元の身体に戻る事は出来ません。
国は年間、脳卒中のリハビリに1兆八千億円のお金を掛けています。
それでも治らないのは、弛緩性麻痺が痙性麻痺に移行する事の原因解明が成されていない事が原因だと思います。
急性期病院から自宅に帰り自宅で自主訓連をした方々は痙性麻痺にはならず元の身体に戻られています。
代償運動の発生もありません。
(379)に 続く



2023年4月17日
(379) 脳卒中の後遺症を治そう ー94ー
脳卒中の後遺症は何故発生するのでしょうか?
脳の血管障害により脳が損傷してしまったから。
誰でも知っっている常識ですが本当にそうでしょうか?
半分はその通りですが、血管障害で脳が損傷した事は事実ですが、それが後遺症の直接発生原因ではありません。
脳の損傷個所は直ぐに予備脳の中に修復再生されますが再生した脳の中には身体を元通りに機能させるプログラムがありません。
脳は再生してもプログラムが無ければ身体を動かす事は出来ません新生児と同じ状態です。
リハビリはそのプログラムの再構築作業なのです。
身体は大人ですが脳は新生児なのです。
大人と同じ様に扱う事は再生した脳にとってはとても無理な事なのです。
絶対にしてはいけない事は怖い思いをさせてはいけません。
怖いは、ホラーなどでは無く身体を怪我等の危険にさらす事です。
身体を危険から守るために身体中を緊張させて身構えます。
この行為が弛緩性麻痺を痙性麻痺に移行させる原因になります。
回復期病院入院、最初の一ヶ月間はベットの上での基礎訓練のみにして立位訓連等は厳禁です。
ベット上であっても肩の稼働訓練も厳禁です。
肩関節を他動によって動かしてはいけません。
動かさないでいれば肩関節が固ってしまい動か無くなるなどあり得ません。
他動で動かす事で亜脱臼が発生するのです。
筋肉が麻痺したので腕の重さで亜脱臼になるのではありません。
専門家の方は靱帯学を学んで居られる筈ですから釈迦に説法で申し訳けありません。
(380)に続く



2023年4月22日
(380) 脳卒中の後遺症を治そう ー95ー
脳卒中の後遺症の機能回復過程の評価基準に、「ブルンストロームステージ」というものが60年余り前にアメリカで開発され世界中で使われています。
6ステージに、回復過程を分類評価するものですが何処の国でも、ほぼ同じ経過をたどりますから世界標準の評価方法に成っています。
回復期病院で正規のリハビリを受けた人のみに適用されます。
これは、リハビリ経過と共に起こる患者の状態を的確に言い表わしています。
それは患者にとっては嬉しい状態ばかりではなく困った状態に次々見舞われる姿も表しています。
弛緩性から痙性に移行していく姿も表しています。
ブルンストロームステージの6ステージに現代のリハビリでの現状はほぼ全て当てはまります。
六十年前のリハビリと今とでは何も変わって居ないことがよく分かります。
リハビリ支援ロボットや電子機器の利用など、当時とは大きく様変わりしましたが失われた身体の機能回復に付いては変わりありません。
堀尾法の目指しているものはこのリハビリ過程で起こる困った事態を避けて回復する事です。
それは日本各地の事例で可能である事が分かってきました。
セラピストの方々も当事者の方々も幸せに成れる世界は直ぐそこまできています。
(381) に続く



2023年4月26日
(381) 脳卒中後遺症を治そう ー96ー
医学は発達し、解明された事柄も多く、多くの人々がその恩恵に与り長寿な人生をおくる現代ですが、何故脳卒中後遺症は治らないままなのでしょうか?
その理由で大きなものは、私達の 脳 が医学的に解明、されて居ない事が原因で有ると私は思っています。
脳を光学的に目で見る事や電子的に可視化して見る技術は飛躍的に発達しましたが。
脳の本質的な機能の仕組みは何も解っていないのです
ファックスを分解して構造を調べる事は出来ても電話線から送られる信号はピロロ ピロロ と聞こえるだけで、その内容は解りません。
其れは信号其の物の内容は目ではみえないからです。
ファックスが動く為には、電話線から送られる信号が欠かせませんがその内容を目で見てファックスを理解することはできません。
目で見ることに固執している限り解明は永久にできないのです。
脳の解明も同じ事です。
生きている細胞の活動を見る事の出来る顕微鏡が金沢大学で開発されました。
電子顕微鏡でしか視えない世界を生きたまま観察出来るようになりました。
人の脳のシナプスが活発に動いて居る様子もそまま視えます。
世界から注目され研究者が大勢訪れています。
画期的な、大発明でシナプスの動きをそのまま観察できるなど、想像も出来無い事が起こったのです。
ですが一番大切な事はシナプスの動きで無く、受け渡されている信号の内容を知ることです。
脳の解明が進むことには不安が付き纏います。
人類は不可能を可能に変えてきました。
それで、幸せを手に入れた事も数え切れませんが、取り返しの付かない不孝を招いた事も事実です。
科学の進歩は常に 幸 不幸の両面を持っています。
私達は科学の進歩が不幸な結果を招かないようにする事に進歩以上の叡智を傾けなければ、過去の不幸な歴史を繰り返す事になります。
科学の目覚ましい進歩に期待と不安を抱く一人の人としての、一言でした。
(382) に 続く



2023年4月29日
(382) 脳卒中の後遺症を治そう ー97ー
コンピュータの医学への利用が本格化してきました。
日本ではまだまだですが。
アメリカでは、コンピューターが医師や患者と対話して病名や治療法を提示する時代に成ってきています。
脳卒中のような脳の疾患ではとても良い成果をあげています。
脳の事は分からなくても今までの多くの症例から最適な治療法を導きます。
治らないエビデンスに従う事はありません。
判断の難しい癌なども適確な診断をします。
医療にコンピューターを利用するのは誤診を防ぐ事にもなります。
医療に使われるコンピューターは私達が目にするものとは桁違いの能力のもので一般につかわれているものとはちがいますが近い将来には普通のコンピューターでも可能になるでしょう。
外科医以外は人はいらなくなるかもしれません。
脳卒中からの復活に一番必要なものは施術でなく情報です。
施術は深刻な二次障害を引き起こします。施術者が其の事に気付か無ければ職種自体が無くなるかもしれません。
コンピューターが今の症状に最適な自主訓練を示してくれれば元の身体に戻る事ができます。
私の著書を読み書いてある事を自分で実行して元の身に戻られた方々が居られます。其の方々は情報だけで元の身体に戻る事が出来たのです。
本がコンピューターに代われば、分かり安く多くの人々がコンピューターを先生にして治る社会が来るかもしれません。
(383) に 続く



2023年5月22日
(383)脳卒中の後遺症を治そう ー98ー
早いもので2023年も半分、過ぎてしまいました。
春から、7府県の方々にお会いしました。
お会いして感じるのは、リハビリ初期に基礎訓練が行われていたら今の状態は全く変わったものに成っていたろうにと、言う事と、代償運動と、痙性麻痺を防ぐ事への配慮が成されていればと思うと悲しくなります。
お会いした方の殆に肩関節に亜脱臼が有ったのです。
しかも、治療について多くの方々が何の指導も受けていない事に驚くばかりです。
この国の医療は何処に行ってしまったのでしょうか?
(384) に続く



2023年5月27日
(384) 脳卒中後遺症を治そう ー99ー
早いもので2023年も半分、過ぎてしまいました。
春から、7府県の方々にお会いしました。
お会いして感じるのは、リハビリ初期に基礎訓練が行われていたら身体の状態は全く変わったものに成っていたろうにと、言う事と、代償運動と、痙性麻痺を防ぐ事への配慮が成されていればと思うと悲しくなります。
お会いした方の殆に肩関節に亜脱臼が有ったのです。
しかも、治療について多くの方々
が何の指導も受けていない事に驚くばかりです。
この国の医療は何処に行ってしまったのでしょうか?
麻痺より怖いのが痙性と代償ですが共にリハビリ過程を経なければ発症は殆どありません。
今年もこれ迄に多くの方方にお会いしましたが回復不能の方はおられませんでした。
日本は先進国中で脳卒中患者数は一番多い国です。
殆どの患者は治る可能性があるのに何故でしょうか?
脳卒中は命を奪う病ではなくなって久しい現代です。
現代の脳卒中が奪うものは命でなく 人生です。本人のみならず家族諸共にです。
福祉は進んで来ましたが人生を救う所までは程遠い感じがします
脳卒中の後遺症は施術で治すことは出来ません。
何故なら破壊されたのは脳の内部だからです。
外部からの刺激で脳の機能をコントロールする事は出来ませんし、許されません。
脳の機能に影響を与えるものは 眼 耳からの情報だけです
(385) に 続く



2023年6月6日
(385) 脳卒中の後遺症を治そうー100ー
脳卒中は怖い病気ではありません。
重症の方が復職し、発症前より仕事が面白く、遣り甲斐も感じる様に成りました。と言われます。
普通の日常では体験することの無い体験がその方の人格を変えてしまったのでしょう。
感想は様々ですが人格を変え得る体験で有ったことは間違いありません。
脳卒中後遺症から復活しましょう。
そして、新しい人生を歩きましょう。
簡単に言わないで欲しい。
治る為に何年もリハビリし、自主訓練もしています。
なのに何故私は治らないのか?
治りたい方で、何もしないで、治るのをただ待っている人は居られないでしょう。
身体は誰でも治る 力を 持っています。
脳が壊れると再生はしないから治らないのではありません。
脳は直に再生し機能を復活させます。
ですが再生した脳は新生児と同じ状態なのです。
もう一度、手 脚 を動かし使う事を学ば無いといけません。
リハビリは新生児に其の事を学ばせる行為なのです。
(386) に続く



2023年6月7日
(386) 脳卒中の後遺症を治そう ー101ー
脳卒中の後遺症は2種類に分ける事が出来ます。
1種類目は 脳が壊れた事で信号が途絶えて起こる弛緩性の麻痺 ( 筋肉に力が入らず、だらーんとした状態 )。
2 種類目は脳が再生して信号を出せる様になったから起こる痙性麻痺。
治すのが困難なのはこちらです。
弛緩性麻痺は脳卒中になり脳が壊れれば必然的な結果として起こりますから其れだけ防ぐ事は出来ません。
痙性麻痺は脳が再生したから起こる症状ですが、防ぐことが出来ます。
痙性麻痺が発生していない
運動障害を元通りに治す事は難しくはありません。
脳卒中後遺症のリハビリテーションで完全復活を目指す最大のポイントが痙性麻痺の防止です。防止は難しくはありません。
この事に真剣に取り組ま無いとリハビリ事業の未来は無くなります。
(387) に続く



2023年6月12日
(387) 脳卒中の後遺症を治そう ー102ー
脳卒中の後遺症は種々、様々で多岐に渡ります。
同じ後遺症でも受症者より感じ方は違います。
後遺症は脳卒中により避ける事の出来ない障害と避け得た障害とがあります。
運動障害にも高次脳障害にも精神障害にもその他の障害にも有るとおもいます。
脳の事が未解明の現在では仕方の無い現実です。
運動障害の痙性麻痺は防ぐ事が出来る障害です。
弛緩性麻痺が、なぜ 痙性麻痺に移行するかの研究が進めば痙性麻痺は無くなると思いますがその前に、経済の大きな壁が有ります。
その壁が無くならないと研究は出来ません。
何故なら弛緩性麻痺を痙性麻痺に移行させないリハビリ方法が開発されたら短期間で元の身体にもどれてしまうからです。
健康保険医療が成功報酬制に成れば可能かもしれません。
その壁に影響の無いささやかな活動が私の活動範囲です。
(388) に続く



2023年6月12日
(388) 脳卒中後遺症を治そう ー103ー
弛緩性麻痺を痙性麻痺に移行させない事が可能と書きましたが、どうすれば可能なのでしょうか?
最初の ニケ月間はベッドの上だけで基礎訓練を行う。
其れだけです。
手と腕の動きを元通りに動く様にする。(他動で腕や指を絶対にうごかさない。 )
関節は動かさないと固まるからと肩関節を他動で動かす事が亜脱臼の原因です。
生きている人の関節が固まって動かなくなることなど有りません。
痙縮が拘縮に移行しても関節に可動範囲を確保することは外科手術をしなくても可能です。
足関節、ひざ関節、股関節の動きを元通りにします。
ニケ月間有れば全て可能です。
注意する事はその期間中、脚に体重を掛ける様な事はしてはいけません。
患者はベットのに寝ているだけですが、手脚を元通りの動きに戻すのは楽ではありませんが、戻る事は嬉しくてしかたありません。
ニケ月間は最長の場合です。
早い方は一ケ月間有れば充分でしょう。
ベット上での基礎訓練が終了して居ればあとは脚に体重を掛ける訓練をするだけです。
直ぐに歩ける様になります。
(389) に続く



(389)2023年6月27日
脳卒中後遺症を治そうー104ー
今回の旅は、通常の目的と、復活教室の場所探しとの二つの目的を持っての旅です。
今日、愛車の走行距離計が二千キロをこえました。
今回の復活教室は福岡県内の何処かにしようと思っています。
前回は沖縄県の宮古島でしたが、飛行機を乗り継いでの長旅で断念を余儀なくされた方々も有りました。
今回はそんな方が無い様にしようと、車でも公共の交通機関でも来る事が出来る所にする予定です。
教室での訓連は每日行い、 1週間5日参加が基本ですが体調等により週間参加回数は自由です。
訓練は午前、午後の二部制で各々3時間で昼食休憩が1時間です。
参加は部単位で参加できます。
参加費用は1部3時間で五千円です。
訓練内容は自主訓練で個々の障害内容にあわせた訓練方法を指導します。
施術では治らなかった方々が対象ですから当教室では施術治療は一切行いません。
短期復活を目指しての訓練が目的ですから1日の訓練時間3時間か、6時間です。
人の自己治癒力はすばらしく 方法さえ解かれば脳は新しいプログラムを次々に造り出します。そして元の動きを獲得していきます。
復活教室では同じ後遺症の方々と一緒に訓練します。
誰かが出来るように成っても
自分ができる様に成っても
皆んなで喜び合います。
皆んな仲間なのです。
復活教室は、福岡市周辺で秋頃に開設します。
(390)に続く



2023年6月28日
(390) 脳卒中後遺症を治そうー105ー
復活教室ではどんな訓練をするのでしょうか?
施術を一切しないで治すなんて出来るのでしょうか?
3時間で五千円なんて本当に?
復活教室は治し方を学ぶ場で、治して貰う所ではありません。
治すのは施術師でなく自分自身です。
料金は治療費でなく授業料なのです。
治すのに必要なのは方法を知る事なのです
回復期病院でも治るなんて聞いた事がありません。
復活教室は活気に満ちて居ます。
治る方々が居ますから皆んなに希望が湧いてきます。
復活教室は疑問ばかりですね。
麻痺は何故治らないのでしょうか?
弛緩制麻痺から痙性麻痺に移行してしまったからです。
復活教室では痙性麻痺に移行した麻痺部位の痙縮を解除することから始まります。
痙縮を解除さえ出来れば後とは本人の努力次第です。
痙縮解除は専用の解除器を使います。本人の努力は要りません。
解除後の努力の仕方は指導します。
動かなかった所が動き出した喜びは例え様もありません。
麻痺の経過年数は関係ありません。
今回は痙縮に付いて話しました。
次回は代償運動筋肉の開放の話をします。
(391)に続く



2023年6月29日
(391) 脳卒中脳卒中を治そうー106ー
代償運動を初めて聞きましたという方も居られると思います。
脳卒中の運動麻痺は発症直接は弛緩制麻痺、其の後痙性麻痺に移行します。
痙性麻痺と同時に発生するのが、痙縮と代償運動です。
上肢 下肢共に発生します。
代償運動が有るか無いかは自分で、直ぐに解ります。
椅子に座って麻痺脚を持ち上げてみます、脚を重く感じる方は、代償運動の可能性があります。
腕が動かし難く重く感じる方は上肢に代償運動の可能性が有ります。
復活教室では何方障害も無くす指導をします。
無くすには専用の器具を使います。
専門書等には代償運動が手脚の動きに貢献していて代償運動筋肉を鍛えましょうと書いてあるものもあります。
復活教室では代償運動は身体を歪める元になるので無くさないと将来身体の歪みで健康を維持出来なく恐れを排除するために代償運動筋肉の解放は必須科目です。
脳卒中後遺症の運動障害は改善可能です。
経過年数が長くても諦めないで下さい。
脳卒中後遺症には運動障害だけでなく高次脳機能障がいの方も多く居られます。
言語機能障がいの方々は大変もどかしい毎日をお過ごしと思います。
構音障害でお困りの方は言語機能障害の中では治し易い障害ですので治しましょう。
どんな障害も諦めたらそれ迄です。
治す事に挑戦しましょう。
脳は其れを待っています。
(392)に 続く



2023年7月4日
(392) 脳卒中の後遺症を治そう ー107ー
今朝、嬉しい電話がありましたのでその話をしましょう。
電話の声は60歳の男性です
「指が動き出しました。本当に嬉しいです。私、泣いてしまいました。」
男性の声は感動と嬉しさに震えています。
聴いて居る私にも嬉しさが伝わります。
17 年間、動かなかった指とは今日でお別れです。
私も親指が動いた時の嬉しさは 一生 忘れる事のない出来事でした。
私とは動かない期間がまるで違います。
私の嬉しさと比べる事など
出来ません。
この方は、手の痙縮で肘も90度位に曲って居ましたが其れも真っ直ぐに成ってきました。
指と肘にはリセッターを使用しました。
麻痺を治すのに経過年数は関係ありません。
この方は、其の事を証明して下さったのです。
動き出せば後は練習次第で元通りになります。
元通りに動く様に成りましたの報告が届く日が必ず来る事でしょう。
(393) に 続く



2023年7月5日
(393) 脳卒中の後遺症を治そう ー108ー
経過年数に関係無くどうして治ると言えるのでしょうか?
脳卒中で手脚が不自由になられ日本中にお住いの多くの方々にお会いしましたが
経過年数、年齢が治ることへの障害になると思った事はありませんでした。
思考力が正常な方で治らないと思った方は有りませんでした。
お会いして会話が成立する方で治らないと思う方は殆どありませんでした。
その体験から脳卒中の後遺症は治ると確信するに至りました。
その考えを実証する所が復活教室なのです。
(394) に 続く



2023年7月9日
(394) 脳卒中の後遺症を治そう ー109ー
復活教室の開設には二つの目的が有ります。
一つ目は脳卒中の後遺症で困って居る方々の後遺症を治す事。
二つ目は後遺症を治す指導者の育成。
指導者は復活教室の卒業生で治す人になりたいと希望する人。
希望する人は後遺症の跡形無く治った人である事。
治す人に成るには復活教室に来られる生徒さんのどんなタイプの後遺症でも指導出来る技量を身に着けたと認められる事。
治して欲しい人と治す指導者は同じ脳卒中の体験者で有る事。
医療専門家を育成するのではありません。
復活教室で育成する指導者は医師法での医療行為は行ないませんので、医療従事者には当たりません。
学校の先生と同じです。
復活教室での授業の目的は生徒さんが人生を取り戻す事が出来る様に成って貰うための方法の伝授です。
脳卒中の発症は年齢に関係ありません。
未成年者も私が年間にお会いする方々から思えば何千人になるでしょう。
総発症者数は、約三十万人です。
未成年の方々は身体障害者手帳の保持者でした。
治す手立ての無い現在では仕方の無い現実です。
復活教室で行う指導は厚労省が認めた正式のものでは無く、数有る、民間療法の一つです。
その方法は多くの体験者が育て、庶民の間から生まれ育てられた純粋の民間療法です。
治る方法が必要な方々に安価で届く、そんな社会を目指して復活教室は10月の開設を目標に準備をしています。
(395) に 続く



2023年7月9日-2
(395)脳卒中の後遺症を治そう ー110ー
脳卒中後遺症へのリハビリは、生まれたばかりの脳への教育なのです。
復活教室は自己治癒力で治る事を教える教室です。
誰にも治せない後遺症でも自分でなら治せます。
人には自分の 命を 存続させる為に幾つかの素晴しい機能が備わっています。
其の一つに、自己治癒力があります。
それが一番強く働く場所が脳 なのです。
どんなに、壊れていようがどれだけ、時を経ていようが、自己治癒力の機能には何の障害にもなりません。
ですが自己治癒力にも超えられない障害があります。
治らないという思い込みと諦め。
気持ちは治りたいのですが潜在意識に其れが有る限り自己治癒力は 力を発揮する事は出来ません。
復活教室は其の潜在意識を変える所です。
変えるには、本人が治ると心から思える様になる事です。
其れが復活教室の仕事です。
復活教室で、出来る事は麻痺を治す事ではありません。
心を治す所です。
そうか本当は治るんだ!と思える心に。
心が治れば後は自己治癒力の出番です。
自己治癒力はその時を待っているのです。
脳の損傷個所は短期間で ( 医学は否定していますが)再生します、では何故後遺症が残るのでしょうか?
脳細胞は再生しても失われた身体を動かすプログラムは再生しません。
新しくもう一度構築しなければなりません。
その構築も自己治癒力が行います。
自己治癒力は乳幼児期に行った行動を又、行う事によりプログラムを作ります。
この乳幼児期の行動が基礎訓練なのです。
(396)に 続く



2023年7月10日
(396)脳卒中の後遺症を治そう ー111ー
脳が自己治癒力を発揮する為に必要な要素は知識です。
知識こそが最重要要素です。
知識には二面性が有ります。
自分を幸せに導く知識、自分を不幸に導く知識。
治ります は 幸せ知識。
治りません は 不幸知識。
自己治癒力を発揮するには幸せ知識が必要です。
脳の自己治癒力に幸せ知識を届けるには耳からの言葉による方法ともう一つ身体の何処かに改善したと思える変化を感じる事です。
耳からの言葉と身体の変化により幸せ知識に確信がもてる様になります。
此処まで来れば、自己治癒力は元の身体目指して走り出します。
どんなに小さな改善でも嬉しいのです。
其の嬉しく思う気持ちが、自己治癒力の原動力になります。
治すのは難しくはありません。
自己治癒力は誰にも備わっています。
幸せ知識さえ有れば自己治癒力は起動します。
脳の 不幸知識を消して幸せ知識に変える所、其れが復活教室なのです。
復活教室でお会いしましょう。
(397) に 続く



2023年7月12日
(397) 脳卒中後遺症を治そうー112ー
乳幼児期の行動?
其れは母親の胎内に生命が芽生えた時から始まります。
子宮内の羊水に浮かぶ本当に小さな生命の心臓が鼓動を始め脳に血液を送り始めます。
此れから100年もの永きにわたり一瞬の休みもなく動き続けるのです。
心臓は、脳からは独立した臓器です。
脳が機能停止状態 ( 脳死 )になっても、その鼓動が止まる事はありません。
人の臓器は其々素晴しい仕組から成っていますが人類は、その解明の入り口にさえ、辿り着いてはいません。
西洋医学は人の身体の全ては目でみて解明出来るはずであると進歩してきました。
東洋医学は人の身体の本質は目では見えない処にこそ在るのだと進歩してきました。
何方が正しいかは、分かりませんが西洋医学の先にはサイボウグと化した人類が居るかもしれません。
リハビリの世界にもロボットが登場してきました。
復活教室では 人 の自己治癒力で治そうとしています。
最先端の西洋医学リハビリ、旧式の復活教室、何方であっても、治れば良いのですが。
身体 全てが元に戻る事を目指して生命の時を刻んで居るのです。
身体は治る様に出来ているのです。
其れに逆らわず、其の機能を生かして治すのが復活教室なのです。
(398) に 続く



2023年8月3日
(398) 脳卒中の後遺症を治そう ー113ー
今回の旅も嬉しい出来事に会いながらの旅です。
其の方は82才の女性です。
20年前に退職し 絵 を描く趣味の仲間が集う場所に自宅を提供し、自身も好きな絵を描きながら人で自由に暮らしていましたが10年前に突然脳卒中を発症し片麻痺になってしまいました
治そうと、良いと思うことは何でもしましたが、効果を感じ事は何も有りませんでした、と言われます。 
お会いした時は脚には装具手は痙縮で動きませんでした。
脚の装具を外して内反の防止訓練と足首の痙縮解除リセッターで足関節の機能回復訓練をしました。
手にも痙縮解除リセッターを着けました。
1日目は訓練の説明と上記の訓練をしました。
二日目の朝伺うと、とても明るい表情で出迎えてくださいました。
装具が無くても歩き易くてビックリです、と言われます。
脚の動きを拘束していた装具が無くなった事と、内反防止訓練、そして足関節の痙縮解除の効果が現れたからだと思われます。
脚本来の動きをしようと脳は信号を送るのですが、その信号通りには筋肉が動いてくれません。
筋肉には幾つもの制約が掛かっていますから、信号通りには動けないのです。
其の第一は装具に依る足関節の拘束、其の第二は拘束により発生した痙縮。
二つの原因に依る二次障害で足関節、ひざ関節を動かしていた筋肉は運動停止状態になってしまいます。
握っていた 手 の人差し指が真っ直ぐに伸びる様になり親指も動く様に成りました。他の指も動く様に成るでしょう。
痙性麻痺に移行した脚や手の部位を弛緩性麻痺の状態に戻す事が出来れば脚や手の動きを取り戻す事が出来ます。
(399) に続く



2023年8月9日
(399) 脳卒中の後遺症を治そう ー114ー
今回の旅も様々の方々にお会いしました。
皆様に共通していた事は、当初、医師からはとても悲観的な事を言われていた事です。
治る人を殆ど見たことは無い医師としては当然の言でしょう。
私がお会いする方々は回復期病院を退院後の経過年数の長い方も多く、それだけに改善の兆しを感じた時の喜びも大きいのです。
何故、専門家のもとで進展しなかった麻痺が私の様な医学の素人の指導で改善するのでしょうか?
其のことの理由を私は此の様に考えています。
私は、お会いする方の後遺症を医学的に理解することは出来ません。
私は後遺症を工学的に捉えています。動く部位は機械工学、ロボット工学です。
脳に関してはシステム工学です、此処ではブログラムの生成が重要な課題に成ります。
指導の現場では医学的な事も工学的なことも話しません。
後遺症を治す為の指導手順の根幹に工学的な考えが私の中にあるだけです。
後遺症を工学的に理解すると治し方の道筋が見えてきます。
手脚も高次脳機能障がいも同じです。
私は見えてきた道筋に沿って指導して居るだけです。
コンピュータのブログラムは素人では出来ませんが人の脳のブログラムは乳幼児でも出来る様に成っています。
産業ロボットではロボットティーチングという技術ですが、操作する人は、プログラム作成の技術は無くてもリモートコントローラーで目的の操作をすることでロボットは自動的にブログラムを生成してくれます。
人の脳も此れとよく似た仕様に成っていると思います。
人の脳は思考回路からの要求により記憶したプログラムから要求に当てはまるプログラムを組み合わせ手脚の筋肉に信号を送り目的を達成します。
この総ての行動は全自動で行なわれます。
行動の為には目的がいります。
目的は非生産的な事には脳はあまり積極的になりません。
手脚を動かすだけの非生産的な訓練は脳にとってはつまらない行動でしかありません。
訓練のポイントは脳が積極的に取り組もうとするような目的のある行動をする事です。
(400) に 続く



2023年8月14日
(400) 脳卒中の後遺症を治そうー115ー
私がお会いする方々の殆どが復活可能な方である事、 発症間もなくの方々が短期間で回復される事等は脳が本来もっている再生機能である事が大学の研究で明らかに成って来ました。
脳は再生しないという通説は間違いである事が証明される時がきたのです。
脳は臓器の一つですが他の臓器には無い驚異的な自己治癒力を持っています。
此の自己治癒力は誰にも平等に備わっています。
脳卒中の後遺症等にも、 とても大きな力を発揮します。
後遺症の状態、経過年数などに関係無く機能を発揮します。
此の脳の自己治癒力機能が有るからこそ、お会いする方々が奇跡とも思えるような回復をされるのです。
決して、私に特別な技法が有るわけではありません。
身体に触ることも無く言葉で語りかけるだけです。
脳が私の言葉に反応するのです。
私は 気や 霊力 等とは遠い存在です。
其れ等を駆使する方々を凄い事と、羨ましく思いますが私には全く、その様な力は有りません。
では、何が脳の自己治癒力を目覚めさせるのでしょうか?
脳は治ることは有りませんという、最初に聞いた専門家の言葉を信じています。
其の言葉は潜在意識として脳の奥深くに記憶します。
自身の人生を左右する重大な情報として忘れる事の出来ない、忘れてしまいたい情報として。
私の言葉の中に、その忘れてしまいたい情報を消し去ってしまう もの を感じて下さった方々の、脳の自己治癒力が始動するのです。
治すのは私ではありません。
あなた自身なのです。
感謝すべきはあなたの脳です。
脳はあなたの人生を良いものとすべく日夜休む事無く働いてくれています。
ありがとう!
頭をなぜて思いを伝えましょう。
(401) に 続く



2023年8月16日
(401) 脳卒中の後遺症を治そう ー116ー
人の脳については専門家でも推論か仮説以上の話は出来ません。
まして、脳卒中の後遺症について脳内の出来事と後遺症の関係性などは医学的に解明されていることは皆無状態ですから 痙縮 の発生も代償運動 の発生も防ぐことができません。
肩の亜脱臼も同じですが。
当事者にとって大切な事は治る原理、理由の説明でなく、治る又は改善するという事実です。
当事者の望みは元の身体に戻る事。それだけなのです。
脳卒中の後遺症は治ります。
治らない方もありますが。
大多数の方々は元の身体に戻れます。
脳卒中の重い軽い、経過年数等は治る事とは関係ありません。
私は治る人だけにお会いしています。と、言っても、お会いするまで治る方かどうかは、わかりませんが。
私をリクエストする方々は私がお会いするまでに私についての知識をとても多くお持ちになっています。
会うことさえ出来れば必ず改善、いや治る、!とさえ思って居られます。
私に会う前に脳の中は治るモードになっています。
治る事を確信する心に成って居られます。
私の言葉を一言も聞き漏らすまいと真剣です。
私のお会いする方々はそんな当事者の皆様なのです。
治って当たり前かもしれません。
年間にお会いする方で、治らないと、思う方は1人か2人です。
お会いする方々の改善率は95%以上です。
私でなくても、そんな気持ちの当事者なら誰が担当しても改善率は高い数値になるでしょう。
問題は、発症当初に専門家により治らないモードの脳にさせられてしまう事です。
其れではどんなに優れたセラピストでも改善は難しく成ってしまいます。
脳卒中の後遺症を治すのは脳自身なのです。
治るモードの脳か、そうで無いかは、其の後の人生の明暗に、 大きな 大きな 影響を与えます。
お会いする方々は全員、専門家により治らないモード脳にされ、其れを治るモード脳に変換された方々です。
変換出来た時点で八割方治って居るのです。
お会いしてすることは、痙縮の解除 と 代償運動筋肉の解放 です。
どちらもリセッターとバランスロープが無ければ出来ませが、解除、解放は可能です。
短期間で可能な方、時間の掛かる方、其々ですが、誰でも可能です。
痙縮 代償運動は、手にも脚にも発生しますが何方にもリセッターがあります。
解除、解放が出来れば元の身体に戻れます。
解除、解放は経過年数には影響されません。
脳も身体も元に戻る事を待ち望んでいます。
脳卒中の後遺症は治る時代に成ったのです。
だれでも復活に向けた訓練の出来る 復活村 を開設する準備も整ってきました。
村開きは10月、村民募集は9月より開始します。
具体的な要綱は8月末に 発表します。
誰にも希望を
 誰でも参加を
  皆が笑顔に
皆で築く笑顔溢れる村、其れが復活村です。
(402) に 続く



2023年8月20日
(402) 脳卒中の後遺症を治そう−117−
脳のシナプスの活動状態が動画で観察できる時代に成りました。( 参考  金沢大学 )
これ迄に本に描かれたシナプスのイラストなどとは全く違った物でした。
人の脳は人類の想像を超えた存在です。
脳に付いて解っていることはスマートフォンのカバーを開けてプリント基盤を目で見てスマートフォンの理解が進んだと思っているのに等しいレベルです。
スマホの機能などは目で見ただけでは何も解りません。
自分が地球上のどこに居るか精密に特定出来る機能が組み込まれて居ること等ど想像すら出来ません。
私達の脳は壊れても短時間で修復され失ったプログラムまでも自動で作成してしまう機能が有ったのです。
たちまち元の身体に戻してしまう、生命を存続させる為の驚異的な機能が備わっています。
復活村は脳の素晴しい機能のお陰で脳卒中後遺症からの復活を体験する所です。
後遺症を治して貰う所ではありません。
治すのはあなた自身です。
村 は ほんの少しだけお手伝いをするだけです。
自分の脳の素晴らしさに気付き感謝し、人生の再出発をする処です。
リハビリをする所ではありません。
身体を復活をさせる方法を学ぶ学校なのです。
復活を果たせば素晴しい人生が待って居るのです。
人の身体は元に戻る様に出来ています。
其の方法を学びましょう。
学んで努力するのはあなたです。
後遺症によっては努力が大変な方も居られるでしょうが、改善を実感しながらの努力は喜びと二人連れです。
必ず達成する時がきます。
復活村でお会いするのを楽しみにしています。
(403) に 続く



2023年8月21日
(403) 脳卒中の後遺症を治そう ー118ー
手 は生命を維持する為に
脚は人生を切り拓き、歩く為に
言葉は人々と、友達に成る為に
祈れば叶う、そんな便利なものは存在しません。
望みを叶える 力 は自分の意思だけ。
復活村の村民は皆んな友達
同じ希望目指して手を繋ぐ仲間達。
(404) に続く



2023年8月22日
(404) 脳卒中の後遺症を治そう ー119ー
私のする事は、
治るモード脳にする、
痙縮の解除、
代償運動筋肉の解放。
治らないモード脳を治るモード脳に変換する方法は、麻痺部位の何処かに改善する兆候が現れ、本人が其れを確認出来れば変換します。
私は改善を確認してもらうのに手の指を利用する場合が多いです。
手の指は改善させやすいのと、目で見ての確認もし易いですからと、手は治すのが難しいと言われている方が殆どですから、其れが動けば脳のモード変が行なわれるのです。
治るモード脳になれば八割は治ったも同然です。
(405) に 続く



2023年8月25日
(405) 脳卒中の後遺症を治そう ー120ー

復活村はリハビリ施設ではありません。
勉強をする塾、いや、寺子屋と言った場所です。
麻痺部位に施術者による施術は一切有りません。
原因部位である脳に言葉での働き掛けのみです。
治して貰う事を期待して来られても期待に応じられません。
麻痺は本人自身で無ければ治す事の出来ない後遺症です。
復活村は其の治し方を学ぶ所です。
後遺症の治し方は様々在ります。
当事者は治る事が目的ですから治ればどんな方法でも良いのです。
効果を感じる方法が一番です。
当事者に接する専門家は誰でも治す為に真摯に接して下さいます。
しかも、専門知識の有る事を国が証明した方々です。
其処でも治らなかった方々の、駆け込み寺が、復活村です。
専門家でも治す事の出来ない後遺症を治すには当事者の自己治癒力に頼るしか有りません。
復活村は其の自己治癒力で治すところです。
治すのは、あなた自身なのです。
復活村は医療機関ではありません。
私の指導法は医療行為には当らないので健康保険は適用出来ませんし、医師法違反にもなりません、料金に付いては民間取引であり国は不介入、双方の納得上であれば問題無し。
復活教室は3場所目ですが初回時に国の確認で上記の見解を頂きました。
宮古島での教室は現在も島の方々と 市当局の協力のもと当事者の方々の大切な復活の場所として当事者の方により運営されていて復活する方も居られ、新しい参加も有り、島には無くてはならない所として成長を続けています。
(406)に 続く



2023年8月28日
(406) 脳卒中の後遺症を治そう ー121ー
今回お会いした方は、地方の県庁所在地にお住まいの74歳になられる女性です。
昨年9月に脳梗塞が右脳に発生し、左片麻痺になり、5ヶ月間の回復期病院を経て在宅での訪問リハビリを受けて居られました。
足には装具使用、手には杖を持って歩けるまでに、回復して居られます。
本人と療養師の方々の努力の賜物です。
医師から装具と杖はこれからも無くす事は出来ませんと言われて居ますが、私は何とか元の様に歩きたいのです。
その気持ちを聴いた友人が( 私の著書である )、奇跡の復活、をプレゼントしてくれました。
すぐに読みました。
こんな私でも、元の様になれるんだ、勇気と希望が湧いてきました。
どうしてもお会いしたくなり、お電話しましたと言われます。
その女性は今、私の目の前で真剣な眼差しで私を見つめて、私の話しに耳を傾けて居られます。
リハビリ病院では一生懸命先生方の言われる通りに練習しました。
先生は良い方ばかりで辛くはありませんでした、と話されます。
先生方は皆さんが足の装具と杖は要ります、無くす事は出来ませんと言われますが、私は装具も杖も無くして元通りに成りたいのです。
希望を叶えてあげたい。
女性は真剣です。
それでは、装具と杖を無くす訓練を始めましょう。
最初にするのは内反を防ぐ訓練です。
用意する物はまな板位の板と、本が厚さ6センチ程この訓練は危険が伴います
しっかりと手摺に掴まります。
本を3センチ位の厚さに成る様に置き、まな板の端を乘せます、
まな板に傾斜が出来ます、準備は出来ました。
まな板の上に素足で立ちます。
内反をする方が低く成る向きに立ちます。
左片麻痺の場合は左足が傾斜の低い側に健足が高い方になります。
麻痺足を内反させる行為そのものです。
麻痺足には逆境に成ります。
脳は内反を防ぐ為に足の筋肉に信号を送ります。
今迄は装具が内反を防いでくれていましたから 脳は内反防止の信号など送る必要が有りませんでしたが今は違います。
内反の危険が迫っています。
内反させまいと 脳は 必死で 脚の関係筋肉に信号を送ります。
脚だけでは有りません。
身体中の関係筋肉全てに信号を送ります。
内反は足関節だけの問題では有りません。
関係筋肉がどれかなどは解りません。
とても多くの筋肉が関わっている事だけは確かですが。
私の指導する訓練内容は逆境の克服が主になります。
ハイリスク、ハイリターンですから危険と隣合わせです。
受け身の気持ちでは怪我をします。
訓練には人生が掛かっています。
真剣勝負の世界です。
決して甘い内容では有りません。
これ迄に怪我をした方は有りませんが。
これからも細心の注意が必要です。
(407)に 続く



2023年8月29日
(407) 脳卒中後遺症を治そう −122−
前回の訓練で装具は、要らなく成りました。
傾斜の場所に麻痺足で立っても内反の怖さは無くなりました。
平な床なら装具の必要は全くありません。
次に行うのは足関節の痙縮解除です。
装具装着の方は足関節に痙縮が発生していますから元通りの歩きを取り戻す為には痙縮解除を避けて通る事は出来ません。
脚は、足関節、膝関節、股関節の三関節で構成されていますから、どれか一つに不具合が生じれば他の関節も影響を受けてしまいます。
脚を正常に動かす為には、片足50以上もの筋肉が正常に動かなければ成りません。
足関節に関わる筋肉も多く足関節の痙縮は元通りの歩きの為には、致命傷になります。
どちらの足が麻痺していたか判らない歩きが出来なければ治った事には成りません。
足関節の痙縮解除は努力だけでは出来ませんからリセッターを使います。
女性にもリセッターを毎日何回も使用してもらいました。
元通りの歩きを取り戻す為には動体バランスの取得があります。
歩く事と、動体バランス能力は切っても切れない関係にありますから訓練が大切です。
立って貰い健手をのばして左右上下に動かして貰います。
ふらつかないで出来る様に成ったら2リットルのペットボトルを持ってして貰います。
ふらつかない様に成ったら床に立って貰い踵を少し持ち上げる動作を左右交互に行います。
杖や手摺に頼らず少しづつ上げる高さを高くしていきます。
此処まで出来たら、いよいよ歩く練習を始めます。
次回は歩きます。
(408) に 続く



2023年8月31日
(408) 脳卒中後遺症を治そう −123−
八月末に復活村の要綱をお知らせすることになっていましたのでお知らせします。
復活村の場所は。
福岡県宗像市 (むなかた)
開村時間詳細
1日2部制
( 1部 ) 午前 9 時から12時
( 2部)  午後 1時から4時
1回3時間コースを午前、午後の2コース

料金体系 (2024年春まで)
 午前 3000円
 午後 3000円
 両方を受ける方は 5000円

募集人数 1部  15名

募集範囲 全国各地

上記の要綱で開村します。
当初、10月1日からの開村を予定していましたが、私の 目の手術の為、開村が1ヶ月延びて11月1日になりました。
募集開始は10月1日からこのグループ内に申し込みフォームを作り其処で、受け付けます。
開村後の授業内容等を、時々発表します。
(409) に続く



2023年9月4日
(409) 脳卒中後遺症を治そう ー124ー
既に女性の基礎訓練は終わっています。歩く準備は整いました。
女性は、これまで、足に装具、手には杖か、手摺、専門家の先生に、発症前の歩きに戻る事は無理です、出来ません、と言われながら歩く練習をしてきました。
ですが今は違います。
足に装具はありません。
手に杖も手摺りもありません。
脳は壊れてしまいましたが新しく蘇り、赤ちゃんからの再出発です、脳卒中で失った物は、手足を動かすプログラムだけです。
手脚を動かすプログラムは無くなりましたが再構築出来ます。
その為の準備は終わりました。
プログラムは新しく蘇えった脳に手足を動かす動作をさせる事で構築します。
脳は手足を動かす信号を手足に送ると同時にその内容を記憶します。
必要に応じてその記憶した内容を使って手足を動かします。
記憶させる内容が大変重要です。
発症前に使っていたプログラムと同じものが出来れば発症前と同じ動作ができます。
幼児の時と同じ条件下で訓練しないと同じプログラムは出来ません。
私が装具と杖を無しにして訓練するのは、幼児の時と同じ条件下にする為です。
元通りの、プログラムを作る為には既に出来てしまった障害プログラムを修正しなければ成りません。
その修正する障害プログラムとは。
痙縮と代償運動です。
二つの障害を発生させているのは、新しい脳の中に出来てしまった。プログラムです。
是迄は、この二つの障害プログラムを修正する方法がありませんでした。が、 方法が見つかったのです。
脳卒中の後遺症は治りますと言えるのは、このプログラムを修正する方法が見つかったからにほかなりません。
脳卒中の後遺症で苦しむ時代は終わりました。
膨大なリハビリ難民と言われる方々が救われなければなりません。
でなければ終わった、とは言えないのです。
その為には救える技術を身に着けた、多くの人員を養成しなければなりません。
其れが、復活村なのです。
次回は女性が独立歩行が出来る迄を投稿します。
(410)に 続く



2023年9月5日
(410) 脳卒中後遺症を治そう ー125ー
今日は女性第二の人生の初めての、一歩の記念の日です。
準備をします。
足関節リセッターをはずします。
手指リセッターを着けます。
手指リセッターは指の痙縮解除の器具ですが痙縮予防にも、とても効果があります。
身体が緊張する様な行動をする時は事前に装着します。
次の準備は内反誘発ボードに乗ります。
麻痺足の拇指球に体重が充分乗っているか確かめます。
乗っていれば内反の危険はありません。
次に手摺に掴まって麻痺足に体重を乗せる訓練をします。
次には手摺りから手を離しても立って居られる訓練で準備完了です。
では歩きます。
御主人と向き合って立ちます。
健手で御主人の手を握ります。
御主人との間隔は互いに肘を少し曲げた位です。
女性が一歩進むと御主人は一歩後戻りします。
女性は御主人の手をしっかり握っています。
私は女性の足の重心位置に注意をしています。
重心位置が小指側、踝側に来たら訓練中止です、その重心位置は内反危険箇所ですから。
もう一つ注意して見ている所は女性が握っている御主人の手の握り方で女性の力の入れ具合を観察します。
歩くのは 一回に 5歩から10歩です。
歩いたら椅子に腰掛けます。
一度に 10歩以上は歩きません。
脳は、もっと歩きたいのに何故休憩するのか不満です
装具も杖も無い歩きは脳が
いちばん実現したかった事です。
脳はもっと もっと練習したいのです。
脳は、元の身体に戻したいのですから、練習したいのです。
脳は休憩中も練習を続けます。
脳の中でシュミレーションを繰り返します。
5歩、歩いた時間で何十回も繰り返し練習します。
堀尾法は休憩する度に上手に成っていくのは脳の自主訓練効果を利用しているからです。
女性の手が御主人の手を握るのでなく触れているだけで歩ける様に成ったら、御主人に手のひらを上に向けて開いてもらいます。
女性にはその手のひらに手を開いて重ねます。
その状態で不安無く歩ける様に成ったら、手のひらと、手のひらの間に少し隙間を開けます。
この隙間は1回毎に広くしていきます。
隙間が 30センチ程に成ったら手は下にさげて歩きます。
二人を結んでいるものは何もありません。
女性は自分の足には何もつけず素足です。
練習すればやがて元通りの歩きに成れる日が来ることは確実です。
お二人に新しい人生が開かれたのです。
(411) に続く



2023年9月7日
(411) 脳卒中後遺症を治そう ー126ー
私がお会いする方々は皆、治る方ばかりでした。
専門家からは治る事はありませんと言われ、何ヶ月かのリハビリ治療を受けた方々です。
目の前の患者は全て治りたいと願い。専門家の口から
「治りますよ。」の言葉を祈る思いで、聞こうとしているのです。
専門家は治る人等、見たことがないのです。
「治りますよ。」と無責任な言葉を掛ける事などできません。
祈る思いで居る患者に治りませんと言わざるを得ない苦しみは、患者と同等でしょう。
でも近い将来、「治りますよ。」と、言える社会になるかも知れないのです。
100%ではないかも知れませんが?。
殆んどの方々がを元の身体に戻れる様になるでしょう。
解ってしまえば、治る事は難しくはなかったのです。
治し方が解らなかっただけです。
リハビリ病院のセラピストの方達が治して下されば後姿に手を合わせたいそんな気持ちでいたのは私ばかりではないでしょう。
リハビリ難民と言われる人々が三百万人を超え、先進国中で一番多いと TV で見ましたが、私は毎年の発症者数が 三十万人の国としたら、むしろ少ないと思います。
発症者の殆どが回復期病院でリハビリを受けられる制度の恩恵でしょう。
復活村は 回復期病院では治ることの出来なかった方々の復活場所です。
(412) に 続く



2023年9月8日
(412) 脳卒中後遺症を治そう ー126ー
嬉しい電話がありましたので、その話をしましょう。
その方にお会いしたのは七月のある日の事でした。
八十歳代で十年前に脳卒中を発症され現在一人住まいです。
手は痙縮で、指は丸まっています。
足には装具です。
もう、治る、改善はあきらめてから随分な年になります。と言われます。
親しい知合いに私のことを聞き、本も読み、会ってみたいと、お願いしました。と話されます。
お会いして直ぐに手と足に、リセッターを着けました。
1時間半ずつの二回目のリセッターを外し手を動かして貰いました。
すると親指と人差し指が真っ直ぐに伸びたのです。
其処に居合わせた方々がびっくりして声をあげました。
其れにもまして驚かれたのは本人でした。
何度も、指を見つめて曲げ伸ばしされます。
もう二度と動く事は無いと思っていました。
動いている指を見ていわれます。
電話の声は若々しくお会いした時とは別人の様な、はりのある声です。
嬉しさが手に取るように伝わってきます。
諦めていた気持ちが希望にかわりました。と言われます。
私迄も心が幸せでいっぱいになりました。
(413) に 続く



2023年9月13日
(413) 脳卒中後遺症を治そう ー128ー
今回の旅では60歳の男性にお会いしました。
今年の7月 脳出血を発症回復期病院を2ヶ月弱の入院で中途退院された方です。
病院では自分の思う様な回復は出来ない事が分かったので、退院するから来て下さい。との連絡があり伺いました。
お会いして直ぐに手と足にリセッターを着けました。
足には代償運動が発生していましたので、バランスロープも設置しました。
回復期病院はとても大きな病院で多くの患者がリハビリしていて、セラピストもとても大勢居ました。でも良く成って退院出来そうな人は居ない様に思いました。
私に、良くなります、とか治る、の声を掛けてくれるセラピストの方は誰も居ませんでした。と言われます。
セラピストの方々は皆さん、親切で良い人ばかりでしたが、此処に居ても又仕事の出来る身体には成れそうも無いと思い、退院を決意しました。と言われます。
訓練開始の前には基礎訓練から始めます。
其の内容は誰も殆ど同じです。
脳卒中の後遺症は様々で人により其々違うと言われていますが、運動障害に限れば殆ど同じ様に思います。
違うのは弛緩性麻痺から痙性麻痺への移行の仕方が様々で有る事です。単なる物理的変化で有るにもかかわらずにです。何故でしょうか?
私はこんなふうに考えています。
後遺症に心が与える影響がとても大きく、その心の持ち方の差異が痙性麻痺の症状の違いになると思います。
私はお会いすると麻痺は治りますと幾つかの例を話します。
ああ麻痺は治るのか、脳は、治るモードになります。
治るモードに成った脳には、誰も同じ訓練で効果を出すことが出来ます。
治すのが難しいのは治らないモードの脳です。
後遺症は治ります。
身体は、治るように出来ています。
この男性は2日後には独立歩行が出来るように成り、手指も少しですが動く様になりました。1週間もあれば手指は5本共動く事でしょう。
年内には仕事にも復帰出来るでしょう。
自宅で少し休息し新しい旅に出ます。
(414) に 続く



2023年9月14日
(414) 脳卒中後遺症を治そう ー129ー
脳卒中後遺症は 二つに分類出来ます。
⑴ 弛緩性麻痺状態
  運動障害の誰にも発生する初期症状
⑵ 痙性麻痺状態
  回復期後に誰にも発生する後期症状
大きくわけると上記の二つになります。
⑴ の状態ではDVD付属のマニュアルが有効です。
⑵ の状態ではリセッターの使用が必須になります。
代償運動がある場合は、バランスロープでの訓練が必須になります。
⑴ この状態からの回復は容易ですが非常に少ない人数です。
今後の課題は弛緩性麻痺を痙性麻痺に移行させない麻痺の治療法の開発が急務です。
私が関わった経験では、弛緩性麻痺からの回復では、元通りの身体に戻れる確率はほぼ90%以上で短期間復活が可能です。
痙性麻痺の場合は 痙縮の解除がどの程度出来るかが復活の鍵に成りますが、痙縮の解除其の物が医学的な治療法に無いのが現状です。
手足の痙縮の解除はリセッター使用で可能になりましたが、体幹のインナーマッスルに適した解除法はありません。
痙縮と同等で深刻な後遺症に代償運動がありますが、代償筋肉の解放も可能である事がわかりました。
痙縮の解除も代償筋肉の解放も可能ではありますが、長期にわたり辛抱強い努力を要します。
長期は何ヶ月単位で年単位ではありません。
全国のリハビリ難民と言われる方々も経過年数に関係無く回復出来る可能性が見えてきました。
私がお会いする方々の殆どはリハビリ難民の方々ですが、回復不能の方には殆どお会いする事は、ありません。
(415) に 続く



2023年9月16日
(415) 脳卒中後遺症を治そう ー130ー
病院には病気を治す医師と病気を造り悪化させる医師が居ます。
医師は全員、病人を健康人にしようとしているのに何故、正反対の事が起こるのでしょうか?
治す実力の有る医師は治る患者に多く接し治る実例を見ています。
治すことの出来ない医師は治らない実例ばかりに出逢います。
したがって患者には負の情報を説明することに成ります。
患者の気持ちは落ち込み病状は悪化します。
脳卒中で出逢う医師は治らない患者に多く接していますから負の情報ばかりの専門家に成らざるを得ません。
患者には、治るのは難しいです。と言うのも当然で仕方ありません。
ですが、その脳卒中後遺症は経過年数など関係なく改善します。
私の 改善 の中には、治るも含まれます。
治る とは他人から見て違和感が無く成ることです。
脳卒中後遺症でお困りの方々全員に改善の可能性が有り、治る可能性も有るのです。
其れを証明する所が復活村なのです。
10月から村民申込みを受け付けます。
(416) に 続く



2023年9月24日
(416) 脳卒中後遺症を治そうー131ー
私は、滅多に無いという重症の脳出血になり、奇跡でも起こらないと意識回復は不可能となり、回復しても一生、植物人間状態は、さけられません。という診断でしたが奇跡的に回復し其れがテレビ局に伝わり出演する事にもなり、其れが縁になり宮古島に移住する事にも成りました。
自分の手足の認識も出来ずただ酷い痺れで、リハビリなど論外でした。
治してもらえると思っていたリハビリ病院では治して貰えない事が解り、元の身体に戻るには自分で何かする以外に無いと悟りましたが、この状態を打開する方法など解ろう筈もなくベッドに横たわり白い天井を見える片目で見ているだけでした。
(417) に続く



2023年9月27日
(417) 脳卒中後遺症を治そう ー132ー
今、旅の途中で投稿に間が空いてしまってすみませんでした。前回の続きです。
ただ手足が動かないだけなのに、この人生に対する喪失感、絶望感、生きる屍同然ではないか?
このままで良い訳がない。
まだしたい事、行きたい所が沢山ある。
治りたい、元の身体に戻りたい。
でもどうする事も出来ません。
リハビリに全てを託すより他にありません。
そんな私へのリハビリが始まりました。
作業療法士の方が腕を動かし、指を グーパーしてくれます。
繰返し、繰返し、丁寧に動かします。
腕も指も、ビリビリが強く動かして貰っているという感覚すら全くありません。
作業療法士の方に、私の腕や手は壊れてはいないと思うので、壊れた 頭 を訓練して下されば腕も手も治ると思いますが。と言うと。
そんな事は、解っていますが、貴方の 頭の訓練の遣り方が解りません。
私に教えて下さいしてあげますから。
素人の私に国家資格のある療法士さんに教えてあげることなど何もありません。
自分で治すしか無いと決意した瞬間でした。
さあ、大変です。どうしよう。考えても良い案は浮かびません。
脳科学は大変進歩しているから脳卒中後遺症など治すのは簡単だろうと、急性期病院に居るときは思っていましたが現実は違う様です。
私は若い頃、ロボット ( 工場用オートメイション設備 )の設計をしていました。
コンピュータで器械の動きをコントロールする技術が生まれた頃です。
コンピュータの黎明期でした。
コンピュータの中のプログラム次第で機械を自由自在に動かす事ができます。
自分をロボットに見立てれば、機械の部分は壊れていません、壊れたのは脳内のプログラムです。
ならばプログラムをもう 一度作れば手足が動くかもしれない、ですが人間の脳内のプログラムの事など何もわかりません。脳のプログラムの話しなど聞いた事もありません。
脳内のプログラムは私の考えた仮定での事で本当に人の脳にプログラムが有るのか無いのかもわかりません。
暗中模索とはこの事です。
ですが、今はそれしかありません。自分の仮説に基づいてプログラム作りを始めよう。
(418) に 続く



2023年10月8日
(418) 脳卒中の後遺症を治そうー133ー
現代のロボットのプログラム作成は大変、進歩しています。
その中の一つにロボットテーチングがあります。
ロボットをリモコンで操作すると、操作された動きからロボットが自動的にその操作を再現するプログラムを作成してくれます。
私はこの 方式が自分に当てはめるのによいと考えました。
私の場合は、私というロボットを操作するリモコンが自分の脳の思考回路なのです。
成功するか否かを全て、思考回路が握っています。
思考回路からの信号で身体の目的部位を動かさなければなりません、しかも正確に正しくです。でないと元の身体には、戻れません。
正確に正しくが絶対条件です。
思考回路からは直接 筋肉を動かす強さの信号を出すことが出来ません。
信号の増幅と、どの筋肉に送るかは運動回路の仕事です。
早く回復させようと力を入れて強い信号を出そうとすることは厳禁です。
強い信号をいれると運動野から出力される信号が、乱れ正しく筋肉を動かす事が出来なくなりますがこれもそのままプログラムとなり記憶してしまいます。
思考回路は殆んど壊れません。
思考回路の壊れた方にお会いするのは滅多にありませんが、壊れのはどの方も回復期病院での事した。
話しがそれました、もとに戻しましょう。
思考回路からは手を動かす様にと信号を出しますが壊れて再生した運動回路は直ぐには元の様に機能することが出来ません。
この時期に注意する事は、早く治そうと思考回路から闇雲に動かそうとして強い信号を出すと代償運動を発生させます。
代償運動もプログラムとして脳は、記憶してしまいます。
手を動かす、指の曲げ伸ばしをする、単純な動作ですがスムーズに動かす為の信号は大変複雑な内容です。
ロボットに人の手の様な動きをさせるプログラムを作るのは大変な事です。
現在は手を動かすというコマンドを実行するだけでよいのですが、当時はそんな便利なコマンドはありませんでした。
1からプログラムを作らなければなりません。
その経験が麻痺からの復活に応用出来るなど想像外です。
ロボットという器械と人体を同じ土俵で考えるなんて思っても見ませんでした。
(419) に 続く



2023年10月20日
(419) 脳卒中の後遺症を治そう ー134ー
今回の旅も愛車の走行距離は2000キロを越えていました。
毎回の旅で思うことは、何故こんな後遺症になってしまったのか!と。残念になります。
亜脱臼は肘を曲げた状態で肘を肩より上に上げたら一瞬で発生します。
ある方の所で訪問作業療法士の方とお会いしました。
若い女性の療法士さんでした。
患者さんも若い方ですが肩に亜脱臼がありました。
療法士さんは健側の肩関節を大きく強く動かして 施術をします。
次には麻痺側にベッドを回って麻痺手の腕をもちました。
私が、亜脱臼が有るので肩は動かさないであげて下さいと言うと、
「私は国家資格のある者です、貴方の指図は要りません!」
と、強い調子で言われてしまいました、
私は素人ですから、そう言われても当然ですが、何か悲しい気持ちになりました。
私の言葉は彼女のプライドを傷つけてしまったのです。
ところが有る所で対象的な場面に出会いました。
私にリクエストを下さった方は53歳の男性で片麻痺の方です。
4日間指導しました。
5日目に担当している訪問リハビリの療法士の方が来られました。
病院に勤務して居ましたが独立して訪問リハビリステーションを経営していますと言われる53歳の男性でした。
施術を終えると私に、「4日間私用で休ませて貰いましたが、 その間に何をされたのですか?」と言われます。
「私はもう長いこと此の方を担当していますのでこの方の状態は良く解って居ますが、今の状態は4日前とは違い凄く改善しています。こんな事が出来るなら、私も出来る様になりたいですができますか?」と言われます。
「出来ますよ。脳卒中の後遺症は経過年数に関係無く改善させることが出来ますから。」
すると療法士さんが、「脳は再生しないので麻痺は治らないと習ってきました。治るものなら治せる人に成りたいです何処かに学ぶ所はありませんか?」と言われます。
「その学ぶ所を九州に作ります。」と言うと、「其処に行きますから教えて下さい。」と言われます。
きっと素晴らしい療法士さんに成られる事でしょう。
(420) に続く



2023年10月21日
(420) 脳卒中の後遺症を治そう ー135ー
一生苦しむ事になる脳卒中の後遺症の発生を防ぐ方法は無いのでしょうか?
後遺症の種類は多いので全ての発生を防ぐ事は難しいと思いますが、言語障害と運動障害については 防ぐ事は難しく無いと思います。
復活を難しくしているのは弛緩性麻痺が痙性麻痺に移行するためです。
痙性麻痺に移行させないような訓練は難しくは有りません。
身体が緊張するような動作をしなければ痙性麻痺には移行しません。
歩行に必要は訓練はベッドに寝ていて全て出来ます。
ベッドに寝ている姿勢は一番の安全体位であり身体中の筋肉に脳からは緊張司令信号は来ませんから筋肉は総てリラックス状態で痙性麻痺への移行は起こりません。
寝ている状態でも立位に必要な脚の筋肉の訓練は充分可能です。
脳は動体バランスの必要は無く脚を動かす事に専念出来ます。
手の訓練も脚の訓練と同時に行います。
手足の訓練は数日で完了します。
弛緩性麻痺の状態であれば訓練は難しくはありません。
訓練の最大阻害要因の痙性が無ければ手足の自己稼働は容易なのです。
次にしなければならない訓練は動体バランス訓練です、ベッド脇で行います。
手にはリセッターを着けておきます。
手指の痙縮予防です。
歩行は急性期病院退院、数日後には手摺が有れば普通に何の癖も無く歩く事ができる様になれます。
手摺り無しの歩行も短期間で可能になります。
脚の装具などの必要もありません。
上記の詳しい事は DVD附属のマニアルに詳しく書いてありますので参考にして下さい。
次回は言語障害の話しをします。
(421) に 続く



2023年10月22日
(421) 脳卒中の後遺症を治そう ー136ー
脳卒中の後遺症は大きく分けると運動機能障害と高次脳機能障害になると思われます。
高次脳機能障害の内容はとても多岐にわたりますが今回は言語障害の話しです
言語障害は「構音障害」と、話す単語が思い浮かばない「想起障害」になります。
構音障害は、声帯から唇までの空間の形を変化させる何十種類もの筋肉のコントロール情報が失われてしまった事から起こります。
この中には 舌 歯 の位置、唇の形も含まれます。
あ、い、う、と発音するのに 脳は多くの筋肉を微妙に調節しなければ成りません。
言語の発音訓練はこの微妙な筋肉の動かし方の再取得其の物です。
ところが、東大の言語聴覚の教授が書かれた、五十音の発音訓練は害は有っても益は無いという論文の為に訓練がなされない場合が多く有りますがとても残念な事です。
コロナ前にある病院で私が渡した五十音発音訓練カードで夫の言語障害の訓練をしていた婦人に病院から「害が有るのでお止め下さい」と言われた方がありました。
日本語ほど失語症からの回復に適した言語はありません。
言語の基本になる五十音を構成している文字は表音文字で発音を表しています。
ひらがな 一文字 の音は固定していますが欧米などは固定していません。
A B C をえーびーしーと発音する単語は少なくアルフアァベットの一文字ごとの発音を教える事は失語症の患者には適していませんから欧米では害があるから教えてはいけない事になります。
海外の論文を読んだ教授は、日本なら五十音の事だなと思い自分の論文に書いたのですが、余りの考えの浅はかさに呆れてしまばかりか怒りさえ感じます。
この論文の内容は教科書にもなっていますから病院で注意をされる事に成ったのです。
失語症の患者に言葉を発音させる前にしなければいけない事は 五十音の発音練習です。
用意するのは患者の名前を一文字づつ書いたカードです。
発音練習は名前どうりでなくバラバラに教えます。
1枚のカードを見せその文字の発音を2秒間「あー」と口を大きく開けて発音し、次に患者に真似して発音させます。
その時、患者の唇の形がその音になっていることが肝心です。
名前の全部の文字の発音が正確に発音出来る様になったら名前を言って貰いましょう。
正しい発音で言えたなら褒めてあげましょう。
次回は想起障害の話しです。
(422) に 続く



2023年10月23日
(422) 脳卒中の後遺症を治そう ー137ー
前回は構音障害の話しでした。
言おうとする言葉はありますがそれを上手く発音する事が出来ません。
ろれつが回らないという状態です。
私も二度目の脳卒中に成った時には失語症でアナウンサーに成るような訓練をしました。
私は正しく発音しているつもりなのですが何度も聴き直されます。
言おうとしていることが伝わらない!、何んともどかしいことか!
言おうとする言葉がわからない、思い出せない!
此れが想起障害です。
普通の成人では 3000語以上の語彙を記憶しています。
これを読み出して文法通りに並べます、並べ終えると声帯、口腔内筋肉に伝えます。
脳は大忙しです。
口を動かしている間に次の文節の準備をしなくてはいけません。
一つの文節は直ぐに話し終えてしまいます。
語彙を探さなくては、話す相手に適した語彙を、目上の人、友達、兄弟、親しさなどを考慮して語彙を探さなければいけません。
何千もの中から適した語彙を探すのは大変です。
脳は同時に二つの事をするのは得意ではありません、
最初の失語症の訓練が中途半端だと脳は語彙を話す言葉として発音するのに時間を要します。
失語症の訓練には五十音の発音練習が最重要ですが前回に書いた理由により行われていないことはとても残念な事ですが仕方ありません。
医療は私達の常識とはかけ離れた存在と思わないといけない様です。
(423) に 続く



2023年11月4日
(423) 脳卒中の後遺症を治そう ー138ー
今回の旅でお会いした方々は全て治る方々でした。
元気を持って行ってあげるつもりでしたが結果的には、私が元気を貰ってばかりの旅でした。
皆さんは回復期病院を退院した方々で装具と杖が必要な状態です。
お会いすると最初に装具と杖を必要無くす訓練をします。
最初の日に装具は必要無くなります。
杖は安全のために持ってもらいますが、できるだけ使用しないで歩く訓連をします。
装具排除訓練は難しくは有りません。簡単に出来ますから試して下さい。
用意するものは、まな板大の丈夫な板を1枚と数冊の本だけです。
訓練は必ず手摺の有る場所で行います。
本を一冊 置いて板の一方を本に、もう一方は床に置きます。
本の厚さ分、板は傾きます。
傾いた板に麻痺足の小指側を床側にして乘ります。
内反を誘発する動作になりますから健手で手摺をしっかりと持ち安全確保をします。決して一人でしてはいけません。必ず介助者同伴で行います。
麻痺脚を乗せて健足は浮かせます。
そのままを5秒間保って板から降ります。
介助者は本を一冊重ねて2冊にして板を戻します。
傾きが強くなります。1 センチ位の本が理想で6〜7冊用意します。
一回、乗る毎に傾きを強くしていきます。
介助者は乗って健足を浮かせている訓練者の麻痺脚のふくらはぎの筋肉が硬くなって力を出していることを確認します。
この訓練は脚に逆境を与え耐える力を学ばせる為のものです。
回復期病院では麻痺脚を擁護しながらの訓練ですが、私の訓練では逆境に耐えることで麻痺脚に元の動きを取り戻させていくことが主になります。
脳卒中当事者の骨格も筋肉も健常者より劣って居るわけでは有りません。
脳からの信号が途絶えてしまっただけです。
脳は脳卒中になっても身体を危険から守ろうとする能力は健常者とかわりありません。
養護すると、自らの力で身体を守ろうとする能力が働かなくなり擁護する物に頼って身体を危険から護る事を学ぶことになり、結果擁護する物からの離別が難しくなるのです。
次回は杖をとる訓練の話しです。



2023年11月6日
(424) 脳卒中の後遺症を治そう ー139ー
前回は装具の辞め方の話しでしたが、今回は杖の話しです。
何故 杖は、いけないのか?
人の立位での重心位置は両足の土踏まずを結んだ線の真ん中です。
両足がどんな位置関係でも変わることはありません。
立位での一番自然な姿です。
身体に無理が無く健康的な体勢です。
杖を使用すると身体の重心位置は両足の土踏まずと杖の着地位置を結んだ三角形の真ん中になり 少し前かがみになり腰に不自然な力が加わることになり不健康な体制になります。
杖が必要な原因は身体の動体バランスが取れなく不安定なためです。
杖を不要にするには動体バランスの訓練が必要不可欠です。
動体バランス訓練を始めましょう。
手摺の前に立ちます。
脚を肩巾にして左右交互にかかとを浮かせます。
膝を前に出して腰を動かさないで爪先で体重を支えながらおこないます。
手摺を持つ手の力を少しずつ弱めて手を手摺から離しても安定して訓練が出来るる様に成りましょう。
出来る様に成ったら、踵を浮かすと同時に爪先も浮かします。
足踏みをすることになります。
手摺を持たずに足踏みをする事が 動体バランスの最高の訓練に成ります。
肩の振れが健常者と同程度になるまで練習します。この訓練が終了すれば自然な歩行が可能に成ります。
上手く出来ない場合は足首に痙縮があるかも知れません。痙縮解除をしましょう。
痙縮解除はリセッターで可能です。
(425) に 続く



2023年11月7日
(425) 脳卒中の後遺症を治そう ー140ー
脳卒中の後遺症についての考え方を医療専門家の方々は変えないと将来、脳卒中の後遺症を治す現場から医療専門家は居場所を失う事になるでしょう。
失語症さ肩の亜脱臼、高次脳機能障害、等等回復期病院を退院した方々の、後遺症です。
痙縮も代償運動も入院初期にはありませんでした。
此等の多くは回復期病院入院初期には弛緩性の障害だったのですから有りません。
今回此のことを書こうとした理由は、急性期病院からリハビリ病院に入院する前には手は動いていたのにリハビリ病院に行ってから動きが悪くなったんです、何故ですか?
という事を言われる方々にお会いしたからです。
何人もの家族の方々から質問されたのです。
専門書には痙縮はリハビリ中に不思議と発生しますと書いありました。
別の本には代償運動が有るから麻痺したところを輔佐して動ける様に成るのです。と書かれて居ました。
専門の学者の方々の書かれた本でした。
ある所でホテルに訪ねて来られた言語聴覚士の方は患者さんの状態を治してあげたいけど中途半端な状態で退院してもらうばかりで残念で仕方ありません。といわれます。
学校で習った事では治せませんといわれます。
テレビで紹介された歩いて退院さす理学療法士の番組を見ましたが、全員が歩いて退院でしたが足には装具、手には杖でした。
私のお会いする方々はそうして退院された方々です。
僅かの日時で自立歩行が出来る様になられます。
後遺症は経過年数に関わらず改善します。
脳は何時でも目覚めます。
諦めることさえしなければ。
(426) に 続く




2023年11月23日
(426) 脳卒中の後遺症を治そう ー141ー
脳卒中の初期後遺症は弛緩性の麻痺です。
弛緩性の麻痺からの復活は難しくは有りません。
乳幼児が誰の援助も無く完璧な5体満足な人間としての完成形を得られるのもその様に我々人類は出来ているのです。
私の行っている復活指導はこの人類が持たされて生まれた特性に従っただけの、特別な物ではありません。
現在の医学で行うリハビリとの違いは、弛緩性麻痺の状態を維持しながら復活を目指すところです。
弛緩性麻痺と痙性麻痺では回復出来るか出来ないかの全く正反対の結果になります。
弛緩性麻痺は新生児状態であり身体の何処かに異常が発生して動かなくなったのではありません。
脳が再生して新生児状態になってしまったために身体を動かす事が分からないだけですから、復活訓練は脳に身体を動かすことを学んでもらう事が主になります
痙性麻痺に移行してしまった場合はもう一度弛緩性麻痺の状態に戻さなければなりません。
現在の医学には痙性を解除する方法が有りませんから痙性麻痺からの復活は大変な努力と期間を要します。
未来には弛緩性麻痺から痙性麻痺に移行させずにリハビリする時代が訪れるでしょう。
早くそう成るよう祈るばかりです。
(427) に続く



2023年12月4日
(427) 脳卒中の後遺症を治そう ー142ー
全国を旅する中で気になる事があります。
1つ目は回復期病院を認知症になって退院する方々が居られる事です。
2つ目は回復期病院を退院してから依存症になられてしまう方々が居られる事です。
何方も発症すると脳卒中の後遺症を治すような訳には行きません。
治療不能状態になります。
理由は分かりませんが認知症になられた方々は四肢麻痺状態で失語症にもなります。
コロナ禍で家族にも会えず隔離され、不安と絶望の毎日を過ごしていれば認知症になっても不思議は有りません。
テレビ、新聞などで報道されることもなく悲惨な現実が各地で起こっています。
依存症も大変な状況になります。
面倒見が良く優しく愛情深い相手に患者が依存状態に成りますが時を経ていくと共依存状態になります。
何方かが亡くなるまで治療法はありません。
脳卒中の後遺症弛緩性麻痺は怖くは有りませんが、
怖いのは痙性麻痺だけでなくもつと怖い治療不可能な事態で苦しんで居られる方々が全国に沢山居られる事を知って貰いたく今回の、投稿になりました。
脳卒中後遺症を弛緩性から痙性麻痺に絶対に移行させないこと。
医学に救いを求めても救われる事は有りません。
救えるのは本人と家族のみです。
(428)に続く



2023年12月17日
(428) 脳卒中の後遺症を治そう ー 143 ー
弛緩性麻痺の状態から痙性麻痺に移行させないリハビリとは。
なぜ痙性麻痺になってしまうのかの原因が分からない現在では致し方ありませんが、私は痙性麻痺になる原因をこの様に考えています。
脳が危険を感じ身体中を危険から守るために脳から筋肉に強い信号を出して緊張状態にすることにより危険からの防御体制をとります
脳が危険を感じたのはバランス能力が無いのに立位をとらされ、転倒を恐れたからです。
脳にとって転倒して怪我をすることは 死 に繋がる事なのです。
現代に生きる私達は転倒して怪我をしてもそれが 死に繋がる事になるとは思ってはいません。
ですが人類が現代の私たちの様に命の安全を確保でき安心して生活出来る様に成った事は人類史では、つい最近のことです。
それまで人類は自然の中では強い存在ではありませんでした。
他の生き物の食料の一つでしたから身を守る事は五体満足で健康で有る事が絶対条件なのです。
現代の私達の脳の深層心理には古代を生き抜いてきた命を守るために築いた経験と知恵があるのです。
身の安全を他人に任す事など危険な行為でしかありません。
其れが専門家で有ろうとバランス能力が欠如した身を任すことは出来ません、最悪を予想して脳は身を守ろうとします。
脳は其れがリハビリであっても安全で有るとは思いません。
ベッドに寝ている姿勢が脳が一番安心でき身体中をリラックス出来る状態です。
この状態で手と脚の訓練を行います。
此の状態から痙性麻痺に移行はしません。
寝てい状態でも脚の訓練、手の訓練は出来ます。
(429) に続く






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